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Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererクイック・インストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56237-01
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Oracle® Fusion Middleware

Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererクイック・インストレーション・ガイド

11g リリース1(11.1.1)

部品番号: B56237-01

2009年10月


Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererクイック・インストレーション・ガイド, 11g リリース1(11.1.1)

部品番号: B56237-01

Oracle Fusion Middleware Quick Installation Guide for Oracle Portal, Forms, Reports and Discoverer, 11g Release 1 (11.1.1)

原本部品番号: E12003-01

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このマニュアルでは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール方法について説明します。

内容は次のとおりです。

1 インストールの概要

このマニュアルでは、単一ホストでのOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールと構成に関する手順を説明します。 図1は、この手順の結果でシステム上に作成されるトポロジを示しています。 また、実行する必要のある特定のタスクの順番も示しています。

図1 インストールのトポロジとタスクの順番

インストールのトポロジとタスクの順番

2 システム要件および動作保証

この項の情報は、このマニュアルが作成された時点での最新のものです。 最新情報については、次を参照してください。

2.1 メモリー要件

表1は、メモリーの最小要件を示しています。

表1 メモリーの最小要件

オペレーティング・システム 最小物理メモリー 使用可能な最小メモリー

Linux

2GB

1GB

UNIX

2GB

1GB

Windows

2GB

1GB


2.2 インストーラの起動要件

インストーラを起動すると、表2に示す要件がチェックされます。 要件を満たさない場合は通知されます。

表2 インストーラの起動要件

カテゴリ 最小値または使用可能な値

プラットフォーム

UNIX:

  • Solaris 9、Solaris 10

  • HP-UX 11i(11.23)、HP-UX 11i(11.31)

  • Oracle Enterprise Linux 4、Oracle Enterprise Linux 5、Red Hat Linux 4、Red Hat Linux 5、SUSE 10

  • IBM AIX 5.3、IBM AIX 6.1

Windows:

  • Windows XP SP2(Win32プラットフォームのみ)、Windows 2003、Windows 2008、Windows Vista

一時領域

150MB以上

スワップ領域

512MB以上

モニター

256色以上


3 インストール前のタスク

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする前に、まず次の項目を確認する必要があります。

3.1 Oracle Databaseのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールするには、Oracle Databaseが使用可能であることが必要です。 このデータベースは稼働中である必要がありますが、これらの製品をインストールするシステムと同じシステム上になくてもかまいません。 また、データベースは、Oracle PortalおよびOracle Discovererに必要なスキーマを作成するために使用するRepository Creation Utility(RCU)と互換性を持つ必要があります。

サポート対象のデータベースについての最新情報は、次のURLにあるOracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

このマニュアルが作成された時点でのRCUのデータベース要件は表3に示しています。

表3 RCUのデータベース要件

カテゴリ 最小値または使用可能な値

バージョン

AL32UTF8キャラクタ・セットを使用するOracle Database 10g(XEデータベース以外の場合は10.2.0.4以上)

Oracle Database 11g(XEデータベース以外の場合は11.1.0.7以上)

共有プール・サイズ

147456KB

最大SGAサイズ

147456KB

ブロック・サイズ

8KB


RCUはLinuxおよびWindowsプラットフォームでのみ使用可能です。 Linux RCUまたはWindows RCUのいずれかを使用して、サポートされているデータベース・プラットフォームでスキーマを作成します。

3.2 Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマの作成

Oracle PortalおよびOracle Discovererをインストールするには、事前に特定のスキーマがデータベースに存在していることが必要です。 Repository Creation Utility(RCU)を実行して、データベースにスキーマを作成する必要があります。 次の手順に従って、スキーマを作成します。

  1. RCUのCD-ROMを挿入し、rcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを起動します。

    UNIXの場合:

    ./rcu
    

    Windowsの場合:

    rcu.bat
    

    RCUを含む.zipファイルをOracle Technology Network(OTN)からダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    注意:

    Windowsシステムの場合は、空白を含む名前の付いたディレクトリにRCUの.zipファイルを解凍しないようにしてください。

    .zipファイルをダウンロードしたら、選択したディレクトリにコンテンツを抽出し、前述のコマンドを使用してRCU_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはRCU_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを実行します(RCU_HOME はRCUを解凍したフォルダか、CD-ROMドライブまたはCD-ROMのマウント・ポイントです)。

  2. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    「作成」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    Oracle Databaseに接続するための資格証明を指定します。

    • ホスト名: データベースが存在するマシンの名前をhost.domain.comの書式で指定します。

      Oracle RACデータベースの場合、仮想IP名またはいずれかのノード名をホスト名として指定します。 たとえば、次のようになります。

      ora-node1-vip.mycompany.com
      
    • ポート: データベースのリスニング・ポート番号を指定します。 Oracle Databaseのデフォルトのポート番号は1521です。

      使用しているデータベースのリスニング・ポート番号が不明な場合は、データベースが存在するマシンのORACLE_HOME/installディレクトリ(UNIXの場合)またはORACLE_HOME\installディレクトリ(Windowsの場合)にあるportlist.iniファイルで確認できます。

    • データベース名: データベースのサービス名を指定します。 通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

      使用しているデータベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。 この初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータがない場合、サービス名は、DB_NAMEDB_DOMAINパラメータで指定されているグローバル・データベース名と同じです。

      Oracle RACデータベースの場合、このフィールドにいずれかのノードのサービス名を指定します。 たとえば、sales.mydomain.comのようになります。

    • ユーザー名: DBAまたはSYSDBA権限を持つユーザーの名前を指定します。 SYSDBA権限を持つデフォルトのユーザー名は、SYSです。

    • パスワード: 使用しているデータベース・ユーザーのパスワードを指定します。

    • ロール: ドロップダウン・リストからデータベース・ユーザーのロールを選択します。 SYSユーザーにはSYSDBAロールが必要です。

    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「データベース接続の詳細」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面の最上部付近にある「接頭辞の新規作成」を選択します。 他のユーザーとデータベース・インスタンスを共有していない場合、デフォルト接頭辞であるDEVを使用できます。 他のOracle Fusion Middlewareユーザーとデータベースを共有している場合、接頭辞の詳細は『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    表4に、Oracle PortalとOracle Discovererで必要なスキーマを示します。

    表4 Oracle PortalおよびOracle Discovererに必要なスキーマ

    コンポーネント 必要なスキーマ

    Oracle Portal

    prefix_PORTAL(Oracle Portal)

    Oracle Portlet Producers

    prefix_PORTLET(Oracle Portlet Producers)

    Oracle Discoverer

    prefix_DISCOVERER(Oracle Discoverer)


    インストールする製品に必要なスキーマを選択します。


    注意:

    この画面に表示されるスキーマ名と接頭辞を覚えておくかメモしておいてください。後で製品を構成するときに必要になります。 スキーマ名は、prefix_schemaname の書式で入力する必要があります。 たとえば、デフォルトの接頭辞DEVを使用した場合は、Portalスキーマとして次のスキーマ名を入力します。

    DEV_PORTAL


    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「コンポーネントの選択」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    画面の最上部付近にある「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。

    「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。 「パスワードの確認」フィールドに再度パスワードを入力します。


    注意:

    この画面のスキーマ・パスワードを覚えておくかメモしておいてください。後で製品を構成するときに必要になります。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    「次へ」をクリックします。 「表領域の作成中」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「表領域のマップ」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしで表領域が作成されたら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  8. 「サマリー」画面

    「作成」をクリックします。 「作成」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「サマリー」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでスキーマが作成されたら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  9. 「完了サマリー」画面

    「閉じる」をクリックします。

3.3 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererには、システム上で稼働しているOracle WebLogic Serverが必要です。 まだOracle WebLogic Serverがない場合は、この項の手順に従ってインストールおよび起動を行ってください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、インストーラを次のURLからダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステム用)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステム用)

    • wls1031_generic.jar(64ビット・プラットフォーム用)

    32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。 64ビットのインストーラを使用する場合は、ご使用のプラットフォームでサポートされているJDKを使用してインストーラを起動する必要があります。 このJDKは、Oracle WebLogic Serverをインストールする前に、ご使用のシステムにインストールする必要があります。 ご使用のプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. インストーラ・ファイルを直接CD-ROMから実行するか、ファイルをローカル・システムにコピーしてからローカルで実行します。

    • 32ビット・システムでの例:

      Linuxの場合:

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windowsの場合:

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムでの例:

      UNIXの場合:

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windowsの場合:

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行に関する注意点:

    • インストーラを実行する前に、システムのDISPLAY環境変数を設定します。

    • JAVA_HOMEを、プラットフォームにインストールしたサポート対象のJDKのインストール場所に置き換えます。

    • 64ビットのOracle WebLogic Serverを64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UXのHP JDKや、Solaris SPARCのSUN JDKなど)を使用する際の-d64フラグを使用します。

      JAVA_HOME/bin/java -version(または、32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合はJAVA_HOME/bin/java -d64 -version)を実行し、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照するようにします。

  3. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいMiddlewareホーム・ディレクトリを作成する場所を指定します。 システム上にすでにこのディレクトリが存在する場合は、ディレクトリが空である必要があります。 システム上にまだこのディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリが作成されます。


    注意:

    この場所を覚えておくかメモしておいてください。後でOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールするときに必要になります。

    Middlewareホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    製品およびセキュリティに関する最新の更新を受け取るかどうかを指定します。 どちらも受け取らないように指定した場合は、次に進む前に、指定した内容の確認が求められます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    「標準」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリ用の場所を指定します。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  8. ショートカットの場所の選択(Windowsのみ)

    Windowsシステムでインストールしている場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「インストールの概要」画面

    「次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要な操作はありません。インストールが完了すると、自動的に次の画面が表示されます。

  11. 「インストール完了」画面

    「Quickstartの実行」の選択を解除します。

    「完了」をクリックします。

WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic Server Installation Guide』を参照してください。

3.4 Oracle Portal用のOracle Internet Directoryのインストール

Oracle Portalには、Oracle Single Sign-On(SSO)を使用するOracle Internet Directory(OID)が存在している必要があります。 Oracle Forms、ReportsまたはDiscovererもインストールする場合は、これらの製品を1つのOIDで構成するオプションが用意されていますが、必須ではありません。

次に示すOID/SSOの組合せがサポートされています。

  • Oracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)

  • Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)

既存の10g Oracle SSOサーバーを使用できない場合は、次の手順に従って新しいOracle SSOサーバーを追加してください。

  1. システムにOracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)またはOracle Internet Directory 11g(11.1.1)のいずれかをインストールします。

  2. システムにOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)をインストールします。このとき、Oracle Internet DirectoryをインストールしたOracleホームとは別の場所にインストールします。

    Oracle Single Sign-Onのインストール中またはインストール後に、Oracle Single Sign-OnをインストールしたOracle Internet Directoryと接続する必要があります。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

    Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)をインストールした場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementクイック・インストレーション・ガイド』も参照できます。

  3. Oracle Single Sign-Onの構成をテストし、正しく動作していることを確認します。

  4. Oracle Portal、Forms、Reports and Discoverer 11g リリース1(11.1.1)をインストールします。 構成するときに、インストールした製品とOracle Single Sign-Onを接続できます。

3.5 Java Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)

Windowsマシンでインストールする場合は、第508条のアクセシビリティ標準に対応したJava Access Bridgeのインストールと構成ができるオプションがあります。 このオプションは、第508条のアクセシビリティ機能を使用する場合のみ必要となります。

  1. Java Access Bridgeを次のURLからダウンロードします。

    http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
    
  2. Java Access Bridgeをインストールします。

  3. インストール場所からaccess-bridge.jarjaccess-1_4.jarjre\lib\extディレクトリにコピーします。

  4. インストール場所からWindowsAccessBridge.dllJavaAccessBridge.dllおよびJAWTAccessBridge.dllファイルをjre\binディレクトリにコピーします。

  5. accessibility.propertiesファイルをjre\libディレクトリにコピーします。

Java Access Bridgeの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

3.6 DHCPホストへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをDHCPホストにインストールする場合は、この項の次に示す、ご使用のプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。

3.6.1 UNIXプラットフォーム用

UNIXシステムの場合は、次のエントリが含まれるように/etc/hostsファイルを変更して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されるようにホストを構成します。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

変更したら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されることを確認します。

/bin/ping hostname.domainname

3.6.2 Windows x86プラットフォーム用

Windowsシステムの場合は、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(3.6.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照)。 これにより、コンピュータにローカルIPアドレスが割り当てられます。

アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%/system32/drivers/etc/hostsファイルの中のlocalhostという行の直後に、次の形式で1行追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressを、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

3.6.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPにループバック・アダプタをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003の場合: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」の順に選択します。

    Windows XPの場合: 「スタート」→「コントロール パネル」の順に選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェアの追加ウィザード」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています。」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています。」ウィンドウで、「インストールされているハードウェア」のリストから「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます。」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする (詳細)」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください。」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のように選択します。

    • 製造元:Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました。」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップの「マイ ネットワーク」を右クリックして「プロパティ」を選択します。 これにより、「ネットワーク接続」コントロール・パネルが表示されます。

  13. 今作成した接続を右クリックします。 この接続は、通常「ローカル エリア接続 2」という名前になります。 「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで「次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。

    1. IP アドレス: ループバック・アダプタのノンルータブルIPを入力します。 Oracleは次のノンルータブル・アドレスをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値を記録します。この手順の後のほうで必要になります。

    4. その他のフィールドはすべて空のままにします。

    5. 「OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

3.6.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPのループバック・アダプタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. システムのコントロール・パネルを起動します。

    Windows 2003の場合: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XPの場合: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択してから、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を展開します。 「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。

  4. 「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックして、「削除」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

3.7 ネットワーク接続されていないコンピュータへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererは、ネットワーク接続されていないコンピュータ(ラップトップなど)にインストールできます。 ネットワーク接続されていないコンピュータは他のコンピュータにアクセスできないため、必要なコンポーネントをすべて、そのコンピュータにインストールする必要があります。

また、3.6項「DHCPホストへのインストール」の手順に従ってループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを変更する必要があります。

3.8 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。 マルチホーム・コンピュータには複数のIPアドレスが関連付けられています。 そのため、通常は複数のネットワーク・カードがコンピュータに搭載されています。 各IPアドレスは1つのホスト名と関連付けられています。これに加え、各ホスト名に別名を設定できます。

インストーラは、/etc/hosts(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hosts(Windowsの場合)ファイルの最初のエントリから、完全修飾されたドメイン名を取得します。 ファイルは次のようになります。

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1
20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2

myhost1.mycompany.comは構成によって変わります。

システム・コンポーネント固有のネットワーク構成は、各コンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。

4 インストール・タイプ

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラには、次の2つのタイプのインストールがあります。

「インストールと構成」オプションでは、Oracleホーム・ディレクトリに製品のバイナリ・ファイルがインストールされ、Oracleインスタンス・ディレクトリに作業用インスタンスが作成および構成されます。 これが完了したら、「ようこそ」ページにアクセスして、製品の構成と管理を開始できます。

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションでは、ソフトウェア・バイナリがOracleホーム・ディレクトリにインストールされるのみです。 この場合は、製品を使用できるようにするために、ORACLE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはORACLE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)から構成ツールを手動で実行して、製品を構成する必要があります。 このオプションは、1つの共有ディスクを共有する複数のソフトウェア・インスタンスを迅速に作成するときに使用できます。

5 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールおよび構成

この項の手順では、「インストールと構成」インストール・タイプを選択して、単一ホストでOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールおよび構成する方法について説明します。


注意:

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする前に、WebLogic Server管理コンソールにログインしていないことを確認してください。

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールおよび構成を行うには、次の手順を実行します。

  1. CD-ROMを挿入します。

  2. インストーラを起動します。


    注意:

    rootユーザーでのインストーラの起動はサポートされていません。

    UNIXシステムの場合:

    ./runInstaller
    

    Windowsシステムの場合:

    setup.exe
    
  3. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「インストール・タイプの選択」画面

    「インストールと構成」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「前提条件のチェック」画面

    「次へ」をクリックします。

  6. 「ドメインの選択」画面

    次の情報を指定して新しいドメインを作成します。

    • ユーザー名: ユーザー名を指定します。 デフォルトのユーザー名は、weblogicです。

    • ユーザー・パスワード: ユーザー・パスワードを指定します。 有効なパスワードは、長さが5から30文字で、英字で始まり、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)またはシャープ記号(#)のみを使用し、数字を1つ以上含みます。

    • パスワードの確認: 同じユーザー・パスワードを再度入力します。

    • ドメイン名: 作成するドメインの名前を入力します。 ドメイン名には、英数字、アンダースコア(_)またはハイフン(-)のみを含めることができます。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「セキュリティ更新用の電子メールの指定」画面

    最新の製品情報やセキュリティ更新を受け取る場合は、電子メール・アドレスを入力します。 My Oracle Supportアカウントを持っており、このメカニズムを利用して更新を受け取る場合は、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択し、アカウント・パスワードを入力します。

    Oracle Configuration Managerに登録しない場合は、この画面のすべてのフィールドを空白のままにします。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「インストール場所の指定」画面

    次の場所に関する情報を指定します。

    • Oracle Middlewareホームの場所: WebLogic Serverがインストールされたディレクトリへの絶対パス。

    • Oracleホーム・ディレクトリ名: ソフトウェアのインストール先となるディレクトリ。

      既存のディレクトリを指定する場合は、空のディレクトリであり、Oracle Middlewareホーム内にある必要があります。

      新しいディレクトリを指定する場合は、Oracle Middlewareホーム内に作成されます。

    • WebLogic Serverディレクトリ: WebLogic Serverディレクトリへの絶対パス。このディレクトリは、WebLogic Serverがインストールされた際に、自動的にMiddlewareホーム内に作成されています。 デフォルトのディレクトリ名は、wlserver_10.3です。

    • Oracleインスタンスの場所: Oracleインスタンスの格納先となるディレクトリへの絶対パス。 ここは、アプリケーションの構成ファイルが格納され、アプリケーション・プロセスが実行される場所です。 ランタイム・コンポーネントは、この場所にのみ書込みを行います。

      このディレクトリは、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリまたはOracleホーム・ディレクトリ内に格納される必要はありません。

    • Oracleインスタンス名: 一意のOracleインスタンス名を指定します。 Oracleインスタンス名には、英数字およびアンダースコア(_)のみを含めることができます。英字(a-zまたはA-Z)で始まり、長さが4から30文字である必要があります。

    Fusion Middlewareのディレクトリ構造と用語の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「コンポーネントの構成」画面

    デフォルトで、すべてのシステム・コンポーネントと管理コンポーネントが選択されています。 デフォルト値のままにします。

    「クラスタ」チェック・ボックスの選択を解除します。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「ポートの構成」画面

    「自動でポートを構成」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「スキーマの指定」画面

    「データベース接続文字列」フィールドに、データベースの接続資格証明を次の形式で指定します。

    hostname:port:servicename
    

    表にPORTALスキーマの名前とパスワードを指定します。 スキーマ名は、RCUを実行してスキーマを作成した際に、「コンポーネントの選択」画面で指定したものです。 スキーマ・パスワードは、「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「ポートレット・スキーマの指定」画面

    この画面は、使用しているデータベースに11g リリース1(11.1.1)スキーマが格納されている場合にのみ表示されます。 データベースに10g リリース2(10.1.2)以前のスキーマが格納されている場合、この画面は表示されません。

    表にPORTLETスキーマの名前とパスワードを指定します。 スキーマ名は、RCUを実行してスキーマを作成した際に、「コンポーネントの選択」画面で指定したものです。 スキーマ・パスワードは、「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「アプリケーションOIDの指定」画面

    Oracle Internet Directoryサーバーに接続するための資格証明を指定します。

    • ホスト名: LDAPサーバーのホスト名を入力します。

    • ポート: LDAPサーバーのポート番号を入力します。 ポート番号がわからない場合は、コマンドラインからnetstat -anコマンドを実行して、現在使用されているポート番号を確認できます。

    • ユーザー名: スーパーユーザー権限を持つ既存のLDAPユーザー名を入力します。 デフォルトのユーザー名は、cn=orcladminです。

    • パスワード: LDAPユーザーのパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「インストール・サマリー」画面

    「インストール」をクリックします。

  15. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要な操作はありません。インストールが完了すると、自動的に次の画面が表示されます。

  16. 「構成」画面

    この画面で必要な操作はありません。構成が完了すると、自動的に次の画面が表示されます。

  17. 「インストール完了」画面

    概要情報の最後には、構成済のOracle HTTP ServerとOracle Web Cacheにアクセスするために必要なリンクを示す「アクセス可能なURL」というセクションがあります。 この情報を保存すると、必要な際に、これらのページに簡単にアクセスできるようになります。

    「保存」をクリックして、この画面の概要情報を保存します。 概要ファイルの名前と保存先を指定するよう求められます。

    「終了」をクリックします。

6 インストールの確認

インストーラと構成ウィザードの実行が正常に終了したら、次の手順を任意に組み合せて実行し、インストールのステータスを確認できます。

6.1 インストール・ログの確認

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリに、インストール・ログ・ファイルがあることを確認します。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで確認できます。 Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

6.2 ドメイン・サーバー・ログの確認

ドメイン・サーバー・ログを確認します。このファイルは、ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにあります。

UNIXシステムの場合:

ORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/server_name

Windowsシステムの場合:

ORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\server_name

6.3 OPMNのステータスの確認

インスタンス・ホームの場所にあるINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)から、opmnctl statusコマンドを実行します。 次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。

> ./opmnctl status

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+---------
ias-component                    | process-type       |     pid | status
---------------------------------+--------------------+---------+---------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive

この情報には、このインストールに構成されているコンポーネントが表示されます。 ステータスAliveは、コンポーネントが稼働しているという意味です。

opmnctl status -lコマンドを実行して、コンポーネントで使用されているポートのリストを取得することもできます。 次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。

> ./opmnctl status -l

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
ias-component                    | process-type       |     pid | status   |        uid |  memused |    uptime | ports
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive    | 1133259606 |     4204 |   0:09:38 | N/A
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive    | 1133259605 |    43736 |   0:15:35 | http_admin:8091
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive    | 1133259604 |    63940 |   0:15:35 | http_stat:8092,http_invalidation:8093,https_listen:8094,http_listen:8090
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive    | 1133259603 |    50744 |   0:15:43 | https:8889,https:8890,http:8888

6.4 ブラウザURLの確認

「インストール完了」画面には、表5に示すように、インストールして構成した製品へのアクセスに使用できるURLが表示されます。

表5 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの製品URL

製品またはコンポーネント URL

Administration Server Console

http://host:port/console

Enterprise Manager Console

http://host:port/em

Enterprise Manager Agent

http://host:port/emd/main

Oracle Portal

http://host:port/portal/pls/portal

Oracle Forms

http://host:port/forms/frmservlet

Oracle Reports

http://host:port/reports/rwservlet

Oracle Discoverer Viewer

http://host:port/discoverer/viewer


7 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをシステムから削除するには、次の操作が必要になります。

ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従ってください。 ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後で再度ソフトウェアをインストールする際に問題が発生する可能性があります。 この項の手順に従うことで、ソフトウェアを適切に削除できます。

7.1 Oracle Fusion Middlewareの停止

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアのコンポーネントを削除する前に、すべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。

  1. 次のopmnctlコマンドを使用して、すべてのシステム・コンポーネントを停止します。 ORACLE_HOME環境変数が、Oracleホーム・ディレクトリに設定されていることを確認してください。

    opmnctl stopall
    
  2. WLSTを使用してすべてのJavaコンポーネントを停止します。

    stopApplication(appName)
    

    たとえば、Oracle Directory Integration Platform(DIP)を停止するには、次のコマンドを実行します。

    stopApplication("DIP")
    
  3. WebLogicの管理対象サーバーを停止します。

    UNIXの場合:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/stopManagedWeblogic.sh managed_server_nanme admin_url username password
    

    Windowsの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\stopManagedWeblogic.cmd managed_server_nanme admin_url username password
    
  4. WebLogic管理サーバーを停止します。

    UNIXの場合:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/stopWeblogic.sh username password admin_url
    

    Windowsの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\stopWeblogic.cmd username password admin_url
    

7.2 Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマの削除

Repository Creation Utility(RCU)を実行して、Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマをデータベースから削除します。

7.2.1 RCUの起動

RCUのCD-ROMを挿入し、rcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを起動します。

UNIXの場合:

./rcu

Windowsの場合:

rcu.bat

RCUの.zipファイルをOTNからダウンロードする場合も、前述のように、システムのrcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを起動できます。

7.2.2 スキーマの削除手順

次の手順に従って、Oracle PortalとOracle Discovererのスキーマを削除します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「リポジトリの作成」画面

    「削除」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「データベース接続の詳細」画面

    Oracle Databaseに接続するための資格証明を指定します。 ここで指定する資格証明は、スキーマを作成したときにこの画面で指定したものと同じです。 詳細は、3.2項「Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマの作成」を参照してください。

    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「データベース接続の詳細」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  4. 「コンポーネントの選択」画面

    リポジトリから削除する接頭辞とスキーマを選択します。

    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「コンポーネントの選択」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  5. 「サマリー」画面

    「削除」をクリックします。 「削除」画面が表示されます。 エラーがある場合は、エラーに関する詳細の一部が、「サマリー」画面に表示されます。 エラーを修正し、再度「次へ」をクリックします。

    エラーなしでスキーマが削除されたら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  6. 「完了サマリー」画面

    「閉じる」をクリックします。

7.3 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのアンインストーラには、次のソフトウェア削除オプションがあります。

  • Oracleホームのアンインストール

  • WebLogicドメインで管理されているASInstanceのアンインストール

  • 管理対象外ASInstanceのアンインストール

この項では、Oracleホーム・ディレクトリ全体を削除する方法について説明します。 その他の削除タイプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド』のOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除に関する項を参照してください。

アンインストーラは、アンインストーラが起動されたOracleホームを削除します。 Oracleホームの削除を選択する前に、Oracleホームが既存のドメインによって使用されていないことを確認し、また、このOracleホームを使用しているすべての実行中のプロセスを停止してください。

この手順では、作成したWebLogicドメインは削除せず、Oracleホーム内のソフトウェアのみを削除します。

7.3.1 アンインストーラの起動

アンインストーラを起動するには、$ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXの場合)またはORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsの場合)に移動し、アンインストーラを起動します。

UNIXシステムの場合:

./runInstaller -deinstall

Windowsシステムの場合:

setup.exe -deinstall

Windowsシステムの場合は、「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle Portal 11g - Home1」→「Uninstall」の順に選択してアンインストーラを起動することもできます。

7.3.2 削除画面と手順

次の手順に従って、インストールされているソフトウェアを削除します。

  1. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  2. 「アンインストール・タイプの選択」画面

    「Oracleホームのアンインストール」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  3. 「Oracleホームのアンインストール」画面

    削除するOracleホームを確認します。

    「次へ」をクリックして続行します。

  4. 「アンインストールの進行状況」画面

    この画面には、削除の進捗状況およびステータスが表示されます。 この画面で必要な操作はありません。削除が完了すると、アンインストーラによって自動的に次の画面が表示されます。

  5. 「アンインストール完了」画面

    「終了」をクリックします。

7.4 Oracle WebLogic Serverの削除

Oracle WebLogic Serverを削除するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic_Home/uninstallディレクトリ(UNIXの場合)またはWebLogic_Home\uninstallディレクトリ(Windowsの場合)からアンインストーラを起動します。 WebLogicホーム・ディレクトリの場所は、3.3項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で指定した場所です。

    UNIXシステムの場合:

    ./uninstall.sh
    

    Windowsシステムの場合:

    uninstall.cmd
    

    Windowsシステムの場合は、「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle WebLogic」→「Uninstall Oracle WebLogic」の順に選択してアンインストーラを起動することもできます。

  2. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「コンポーネントの選択」画面

    デフォルトで、すべてのコンポーネントが選択されています。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「WebLogic Platformをアンインストール中」画面

    「完了」をクリックします。

7.5 Oracle JDeveloperの削除

システムにOracle JDeveloperをインストールした場合、システムからこのソフトウェアを削除する手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。

7.6 OracleホームおよびJDeveloperホームのディレクトリの削除

Oracleホームとすべてのサブディレクトリを手動で削除します。 たとえば、UNIXシステム上のOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middleware/as_1の場合は、次の手順を実行します。

> cd /home/Oracle/Middleware
> rm -rf as_1

Windowsシステムで、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\Home1の場合は、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Middlewareディレクトリに移動し、Home1フォルダ上で右クリックして「削除」を選択します。

アンインストーラでソフトウェアは削除されますが、すべてのインストール・ディレクトリが削除されるわけではないため、Oracle JDeveloperのインストール・ディレクトリについてもこの手順を繰り返します。 この操作を実行する前に、保存するプロジェクトのコピーが作成してあることを確認してください。

Windowsシステムの場合は、Start Menu\Programsフォルダからプログラム・グループを手動で削除することも必要です。 たとえば、C:\Document and Settings\All Users\Start Menu\Programsから次のものを削除します(ご使用のシステム上ではフォルダ名およびプログラム・グループ名が異なる可能性があります)。

  • Oracle Fusion Middleware 11.1.1.1.0

  • Oracle Portal 11g - Home1

  • Oracle WebLogic

8 その他のリソース

その他の情報については、Oracle Fusion Middleware Documentation CD-ROMにある『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド』を参照してください。

印刷されたドキュメントは、オラクル社の担当者からご購入いただけます。

リリース・ノート、インストール・ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、Oracle Technology Network Japan(OTN Japan)から無償でダウンロードできます。OTN Japanを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、http://www.oracle.com/technology/global/jp/membership/index.htmlから無償で行えます。

OTN Japanのユーザー名およびパスワードをすでにお持ちの場合は、http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.htmlからOTN Japanのドキュメント・セクションに直接アクセスできます。

8.1 Oracleサポート・サービス

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスにお問い合せいただけます。 Oracleサポート・サービスには、電話による技術サポート、バージョンの更新、各種サービスへのアクセスが含まれています。 電話サポートには、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 アメリカ国内の場合は、製品サポート(+1-800-223-1711)までお問い合せください。

アメリカ国外のOracleサポート・サービス拠点については、それぞれの国のサポート・センターにサポートへのアクセス方法をお問い合せください。お客様の国のサポート・センターをお探しの場合は、http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.htmlのサポートWebセンターにアクセスしてください。

サポートWebセンターでは、次のようなOracleサポート・サービスに関する情報を入手できます。

  • お問合せ先情報

  • 電子サービスへのアクセス手順

  • 役に立つWebサイト

  • サポート・リソース

  • Oracleサポート・ポートフォリオ

  • Oracleサポート・サービス・ニュース

Oracle製品サポートを利用すると、Oracleサポート・サービスのプレミアWebサポートを提供する、My Oracle Support(旧OracleMetaLink)へ24時間いつでもアクセスできます。 My Oracle Supportでは、インストール支援、製品ドキュメント、技術ソリューションのナレッジ・ベースへのアクセスが提供されます。

My Oracle Supportには、Oracle製品に関する質問をすると、オラクル社のテクニカル・サポート・アナリストや他のOracleユーザーから回答を得ることができるテクニカル・フォーラムがあります。 質問と回答は、すべてのユーザーに役立てるためにそのまま掲載されます。

My Oracle Supportのオプションには次のものが含まれます。

  • テクニカル・アシスタンス・リクエスト(TAR)へのアクセス

  • パッチのダウンロード

  • バグ・データベースへの問合せによるアクセス

  • 製品ライフサイクルに関する情報

My Oracle Supportにはhttp://metalink.oracle.comからアクセスできます。

8.2 バージョンの更新

現在サポートされているライセンスを所有している場合は、My Oracle SupportのiTAR機能を使用して、バージョン更新の送付に関する緊急でないリクエストを発行できます。iTARタイプをU.S. Client Relations/Non-Technical Requestとしてログに記録する必要があります。

アメリカ国内の場合は、Client Relationsに電話してバージョン更新の送付を申請できます。 バージョン更新をご希望の際は、Client Relationsのアナリストに次の情報をお伝えください。

  • CSI番号

  • 連絡先情報

  • プラットフォーム

  • 製品名

  • お届け先住所

  • 製品のバージョン番号

アメリカ国外の場合は、それぞれの地域のOracleサポート・センターに連絡してください。

8.3 プレミア・サービス

オンサイト・サポート、OracleGOLD、リモート・サービスおよびアップグレード・パッケージを含むプレミアム・サービスの詳細は、http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.htmlのサポートWebセンターを参照してください。

アメリカ国内の場合は、+1-800-833-3536のSupport Salesの担当者にお問い合せいただくことも可能です。

8.4 クイック・リファレンス

その他の情報に簡単にアクセスするには、表6を参照してください。

表6 その他の情報とリソースへのリンク

お客様の要望 お問合せ先またはWebサイト

開発者用の技術リソースへのアクセス

http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html

インストールに関するドキュメントへのアクセス

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

テクニカル・サポートに関する情報へのアクセス

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

アメリカ国外のOracleサポート・センターの検索

http://www.oracle.com/support

アメリカ国外のOracleオフィスの検索

http://www.oracle.com/global

アメリカ国内のClient Relationsへの連絡

+1-800-223-1711

アメリカ国内の営業担当者への連絡

+1-800-ORACLE-1

アメリカ国内の技術サポートへのTTYアクセスの検索

+1-800-446-2398


9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。 オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。 HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。 標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。 オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

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