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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55916-01
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B Oracle SOA Suiteのトラブルシューティング

この付録では、Oracle SOA Suiteを使用する際に発生する可能性がある問題のトラブルシューティング方法について説明します。

この付録の内容は、次のとおりです。

B.1 開いているファイルが多すぎることが原因で発生したメッセージの失敗の解決

使用中のJARファイル数、またはJDK 6/JREによるファイル記述子の使用(あるいはその両方)によっては、実行時またはコンパイル時に、次のエラーが発生する可能性があります。

Message send failed: Too many open files

このエラーを解決するには、ファイル記述子の数を少なくとも4096に増やします。

  1. descriptorsの値を識別するには、limitコマンド(C shellの場合)またはulimitコマンド(Bash shellの場合)を使用します。 通常、1024の値は低すぎます(特にJDK 6の場合)。

    % limit
    
    cputime      unlimited
    filesize     unlimited
    datasize     unlimited
    stacksize    10240 kbytes
    coredumpsize unlimited
    memoryuse    unlimited
    vmemoryuse   unlimited
    descriptors  1024
    memorylocked 500000 kbytes
    maxproc      46720
    
  2. rootユーザーでオペレーティング・システムにログインします。

  3. /etc/security/limits.confファイルを編集してdescriptorsの値を大きくします。

    この例の場合、すべてのユーザーについて制限を4096に増やすと、limits.confファイルは、次のようになります。

    #<domain>      <type>  <item>         <value>
    #
    
    #*               soft    core            0
    #*               hard    rss             10000
    #@student        hard    nproc           20
    #@faculty        soft    nproc           20
    #@faculty        hard    nproc           50
    #ftp             hard    nproc           0
    #@student        -       maxlogins       4
    
    # End of file
    @svrgroup    soft    memlock         500000
    @svrgroup    hard    memlock         500000
    *           soft    nofile          4096
    *           hard    nofile          4096
    
  4. 端末を閉じてから再度開き、変更内容を有効にします。 システムの再起動は不要です。

B.2 表領域の拡張による実行時の問題の回避

データベース表領域が拡張されていない場合は、実行時処理に影響を与える可能性があります。 メッセージが処理または保持されず、次のような例外エラーがログ・ファイルに表示される可能性があります。 これは、Oracle BPEL Process Managerではインスタンス・データの格納をデータベースに依存しているためです。 データベースが使用可能でない場合は、実行時処理に影響を与えます。

INFO: MediatorServiceEngine returning after processing the request for
operation = processResponse

[EL Warning]: 2009.01.14 11:46:16.783--UnitOfWork(32372128)--Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 1.1 (Build
SNAPSHOT-20081007)): org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.BatchUpdateException: ORA-01691: unable to
extend lob segment SH_SOAINFRA.SYS_LOB0000145067C00007$$ by 1024 in
tablespace SH_SOAINFRA

Error Code: 1691
Query: InsertObjectQuery(com.collaxa.cube.persistence.dto.AuditTrail@199b33d)
[EL Warning]: 2009.01.14 11:46:16.782--UnitOfWork(32372128)--Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 1.1 (Build
SNAPSHOT-20081007)): org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.BatchUpdateException: ORA-01691: unable to
extend lob segment SH_SOAINFRA.SYS_LOB0000145067C00007$$ by 1024 in
tablespace SH_SOAINFRA
. . .
. . .

表領域は、サイズ制限に達したときに、それ自体が指定のサイズだけ拡張するように設定してください。 自動拡張を有効にしない場合は、表領域がクリティカルまたは警告のしきい値サイズに達したことを示すアラートが生成されたときに、必ず対応してください。 サイズ・アラートには、表領域サイズを手動で大きくすることで対応できます。

B.3 接続タイムアウトの解決

次のような状況では、接続タイムアウト・エラーが発生する可能性があります。

トランザクション・タイムアウト・プロパティを増加して、タイムアウト・エラーの発生を回避する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle WebLogic管理コンソールにログインします。

  2. 「JTA」をクリックします。

  3. 「タイムアウト」の値を変更します(デフォルトは30です)。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. Oracle WebLogic Serverを再起動します。