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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Management統合ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55920-01
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3 Oracle Directory Integration Platformの管理ツール

この章では、Oracle Directory Integration Platformの管理に使用されるツールについて説明します。内容は次のとおりです。

Oracle Directory Integration Platformの管理用グラフィカル・ツール

Oracle Directory Integration Platformの管理には、次のグラフィカル・ツールを使用できます。


注意:

11gリリース1(11.1.1)より前のOracle Directory Integration Platformは、Oracle Directory Integration Server管理ツールを使用してグラフィカルに管理されていました。このツールは、現在Oracle Directory Integration Platformでは使用されていません。11gリリース1(11.1.1)でOracle Directory Integration Platformをグラフィカルに管理するには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用する必要があります。

Fusion Middleware Controlの使用

11gリリース1(11.1.1)の時点で、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから多くのOracle Directory Integration Platformの機能をグラフィカルに管理できます。このコンソールを使用すると、すべてのOracle製品を1つのユーザー・インタフェースから構成および管理できるようになります。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle Directory Integration Platformを管理するには、次のようにします。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに接続します。URLは次のような形式です。

    https://host:port/em
    
  2. 左パネルのトポロジ・ツリーで、ファームを展開し、続いて「Fusion Middleware」、「Identity and Access」の順に展開します。他の方法として、ファームのホームページから、「Fusion Middleware」、「Identity and Access」の順に展開することもできます。Oracle Directory Integration Platformコンポーネントが両方の場所にリストされます。

    コンポーネントを区別するには、コンポーネント名にマウスを重ねると、ツールチップにコンポーネントの正式な名前が表示されます。

  3. 管理するOracle Directory Integration Platformコンポーネントを選択します。

  4. 「DIPサーバー」メニューを使用してタスクを選択します。

「DIPサーバー」メニューを使用して、Oracle Directory Integration Platformの別のFusion Middleware Controlのページに移動できます。

Oracle Directory Integration Platformホームページ

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのOracle Directory Integration Platformのホームページには、たとえば次のような、コンポーネントに関する統計や情報が表示されます。

  • Oracle Directory Integration Platformコンポーネント(クォーツ・スケジューラ、MBeanなど)のステータス。

  • CPU使用率およびメモリー使用量。

  • 既存の同期プロファイルに関する情報(名前、ステータス、平均実行時間、変化の伝播の成功回数と失敗回数など)。

  • 既存のプロビジョニング・プロファイルに関する情報(名前、ステータス、平均実行時間、変化の伝播の成功回数と失敗回数など)。

Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールの使用

Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールによって、管理者権限を複数の管理者およびユーザーに委任することができます。これは、Oracle Delegated Administration Servicesで作成された、すぐに使用できるスタンドアロン・アプリケーションで、委任された管理者やユーザーがディレクトリ内のデータを管理するための唯一のグラフィカル・インタフェースを提供します。Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールを使用すると、管理者もユーザーも各自の権限に応じて、各種のディレクトリ操作を実行できるようになります。統合されたデプロイでは、Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールは、主にレルム・パラメータのカスタマイズに使用されます。


注意:

Oracle Directory Integration Platform 11gリリース1(11.1.1)は、Oracle Delegated Administration Servicesリリース10.1.4.3.0をサポートしており、相互運用できます。


関連項目:

『Oracle Fusion Middleware Guide to Delegated Administration for Oracle Identity Management』

Oracle Internet Directoryプロビジョニング・コンソールの使用

Oracle Internet Directoryプロビジョニング・コンソールは、管理者がOracle Internet Directoryでユーザーをプロビジョニングするための唯一のグラフィカル・インタフェースです。プロビジョニング・コンソールはOracle Delegated Administration Servicesで作成され、Oracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールとともに動作します。


注意:

Oracle Directory Integration Platform 11gリリース1(11.1.1)は、Oracle Delegated Administration Servicesリリース10.1.4.3.0以上をサポートしており、相互運用できます。


関連項目:

『Oracle Fusion Middleware Guide to Delegated Administration for Oracle Identity Management』

Oracle Directory Integration Platformの管理用コマンドライン・ツール

ORACLE_HOME/binディレクトリにある次のコマンドライン・ツールは、Oracle Directory Integration Platformの管理に使用できます。


注意:

  • 最良のセキュリティ・プラクティスは、コマンドからの要求への応答としてのみ、パスワードを入力することです。

  • Oracle Directory Integration Platformコマンドのいずれかを実行するには、あらかじめWL_HOME環境変数とORACLE_HOME環境変数を設定しておく必要があります。

  • 次のリストに説明がある各ツールの詳細は、このドキュメントおよび『Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス』の、各コマンドの項を参照してください。


標準LDAPコマンドライン・ツールの使用

Oracle Directory Integration Platformは、標準的なLDAPコマンドライン・ユーティリティをサポートします。その一部を表3-1に示します。

セキュリティ上の理由から、しないですむ場合は決して、コマンドラインでパスワードを入力しないでください。コマンドラインで入力したパスワードは、画面に表示され、ログ・ファイルやpsコマンドからの出力に含まれる可能性もあります。プロンプトでパスワードを入力する場合、画面に表示されず、ps出力にもログ・ファイルにも含まれません。-P passwordオプションや-w passwordオプションは使用しないで、かわりにそれぞれ-qオプションや-Qオプションを使用してください。

LDAPツールは、環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYTRUEまたは1に設定されている場合、-w passwordオプションと-P passwordオプションが無効になるように変更されました。可能な場合は常に、この機能を使用してください。


関連項目:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス』の、コマンドライン・ツールでのパスワードの使用に関する項を参照してください。

表3-1 エントリおよび属性の管理コマンドライン・ツール

ツール 説明

catalog

索引付き属性

ldapadd

エントリとそれらのオブジェクト・クラス、属性および値をディレクトリに追加します。

ldapaddmt

エントリとそれらのオブジェクト・クラス、属性および値を同時にディレクトリに追加するための複数のスレッドをサポートします。

ldapbind

クライアントをサーバーに対して認証できるかどうかを決定します。

ldapcompare

指定された属性値をエントリの属性値と照合します。

ldapdelete

ディレクトリからエントリを削除します。

ldapmoddn

エントリの識別名または相対識別名を変更します。

ldapmodify

エントリの属性を変更します。

ldapmodifymt

エントリを同時に変更するための複数のスレッドをサポートします。

ldapsearch

ディレクトリ内のエントリを検索します。



関連項目:

表3-1に示した各ツールに必要な構文は、『Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス』を参照してください。