この章では、Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryのエントリとスキーマを管理する方法について説明します。この付録の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Virtual Directoryのデータ・ブラウザ、およびそれを使用してOracle Virtual Directoryエントリを管理する方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Virtual Directoryには、次のタイプのデータ・ブラウザがあります。
クライアント・ビュー・ブラウザ
アダプタ・ブラウザ
クライアント・ビュー・ブラウザとアダプタ・ブラウザのどちらも、新しいOracle Virtual Directoryサーバーを定義する際に自動的に作成されます。Oracle Virtual Directoryは、管理ゲートウェイを介してDSMLv2を使用して、ブラウザにより表示されたデータを取得します。
クライアント・ビュー・ブラウザ
クライアント・ビュー・ブラウザを使用すると、Oracle Virtual Directoryによりすべてのデータ・マッピングと変換が実行された後に、(構成されているすべてのアダプタにより定義されている)仮想ディレクトリ・ツリー全体を表示および検索できます。クライアント・ビューは、データがOracle Virtual Directoryにより仮想化された後の状態を表す処理後のビューです。
また、クライアント・ビュー・データ・ブラウザを使用して、Oracle Virtual Directoryと相互にLDIFファイルをインポートおよびエクスポートできます。LDIFは、LDAPサーバー間でデータを交換するために設計された業界標準のテキスト交換形式です。LDIFファイルは、バッチ・データやスキーマ構成の変更をインポートおよびエクスポートするときに最もよく使用されます。
アダプタ・ブラウザ
アダプタ・ブラウザを使用すると、リポジトリに接続されているLDAPアダプタに存在しているようにデータを検索し、リポジトリに接続されているLDAPおよびデータベース・アダプタに存在しているようにデータを表示することができます。アダプタ・ブラウザ・ビューは、LDAPおよびデータベース・リポジトリのデータがOracle Virtual Directoryにより仮想化される前の状態を表す処理前のビューです。アダプタ・ブラウザを使用してデータベースを表示すると、表およびフィールドは、データ・モデリングに役立つサンプル表の行が含まれる元のデータベースに存在しているように表示されます。
注意: 結合ビュー・アダプタおよびローカル・ストア・アダプタのデータは、アダプタ・ブラウザには表示されません。 |
クライアント・ビュー・ブラウザを使用すると、Oracle Virtual Directoryによりすべてのデータ・マッピングと変換が実行された後に、(構成されているすべてのアダプタにより定義されている)仮想ディレクトリ・ツリー全体を表示および検索できます。また、クライアント・ビュー・ブラウザを使用して、仮想ディレクトリからLDIFファイルをインポートおよびエクスポートできます。この項では、次に示すクライアント・ビュー・ブラウザ・タスクの実行方法を説明します。
クライアント・ビュー・データ・ブラウザを使用して、仮想ディレクトリ・ツリーを検索できます。検索には、簡易検索と拡張検索の2つのタイプがあります。簡易検索では、cn、uid、sn、givenname、mail、およびinitials属性のみを検索します。拡張検索では、検索範囲の深さやその他の詳細な検索パラメータを指定できます。
簡易検索を行うには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「クライアント・ビュー」エントリを選択します。
「データ・ブラウザ」ツリーの上部にある検索フィールドに、検索するキーワードを入力し、「簡易検索」アイコンをクリックします。
拡張検索を行うには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「クライアント・ビュー」エントリを選択します。
「データ・ブラウザ」ツリーの上部にある「拡張」ボタンをクリックします。「検索ダイアログ」ボックスが表示されます。
「検索のルート」フィールドに、検索の開始点を入力します。
「最大結果件数」フィールドに、検索で戻すエントリの最大数を入力します。
「検索の深さ」リストから次のいずれかのオプションを選択して、検索の深さの範囲を選択します。
ベース: 「検索のルート」フィールドに指定された場所にあるエントリのみを検索します。
1レベル: 「検索のルート」フィールドに指定された場所の1レベル下にあるすべてのエントリを検索します。
サブツリー: 「検索のルート」フィールドに指定された場所と、その場所の下にあるすべてのエントリを含めて検索します。
「最長検索時間」フィールドに、検索を実行する最大秒数を入力します。
次のようにして検索基準を入力します。
属性のリストから属性名を選択して、検索する属性を選択します。
一致規則のリストから一致規則を選択します。
一致する値の指定フィールドに一致規則の値を入力します。
隣にある「削除」ボタンをクリックして、検索基準を削除できます。
注意: カスタマイズした(拡張した)基準で検索するには、「LDAPフィルタの表示」オプションを選択し、「LDAP問合せ」フィールドに(objectclass=* )のようなカスタム検索フィルタを入力します。 |
「検索」をクリックして、検索を実行します。
クライアント・ビュー・データ・ブラウザを使用して、Oracle Virtual Directoryのエントリを表示するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「クライアント・ビュー」エントリを開きます。仮想ディレクトリのエントリのネームスペースが表示されます。
適切なネームスペースを開いて、表示するコンテンツに移動します。
表示するエントリをクリックします。そのエントリの属性とオブジェクト・クラスが表示された「プロパティ」画面が表示されます。画面の右上にある「すべて表示」または「空の値を非表示」オプションをクリックすることで、「プロパティ」画面に表示する属性と表示しない属性を調整できます。
クライアント・ビュー・データ・ブラウザを使用して、Oracle Virtual DirectoryにLDIFファイルをインポートするには、次の手順を実行します。
インポートするLDIFファイルの1行目に、有効なバージョン番号が入力されていることを確認してください。Oracle Virtual Directoryでは、インポートするすべてのLDIFファイルの先頭に、このバージョン番号が入力されている必要があります。ファイルの1行目にバージョン番号がない場合は、ファイルの最初に「version: 1
」を追加します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「クライアント・ビュー」エントリを開きます。
ツリーの「クライアント・ビュー」エントリで適切なネームスペースをクリックし、LFIFファイルをインポートする場所を選択します。
ツリーの上部にある「LDIFのインポート」ボタンをクリックします。「ファイルのインポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「LDIFファイルの選択」フィールドにインポートするLDIFファイルのパスを入力するか、「参照」ボタンをクリックしてファイルに移動します。
「ファイルのインポート」ダイアログ・ボックスの「OK」ボタンをクリックして、LDIFファイルをインポートします。
クライアント・ビュー・データ・ブラウザを使用して、Oracle Virtual DirectoryからLDIFファイルをエクスポートするには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「クライアント・ビュー」エントリを開きます。
ツリーの「クライアント・ビュー」エントリで適切なネームスペースをクリックし、LDIFファイルのエクスポート元を選択します。
「データ・ブラウザ」ツリーの上部にある「LDIFのエクスポート」ボタンをクリックします。「LDIFのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。
注意: エクスポート可能なLDIFファイルの最大エントリ数は1000です。エクスポートしようとするネームスペースに1000を超えるエントリがある場合は、最初の1000エントリのみがエクスポートされます。 |
「LDIFファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスの「ここをクリックしてLDIFファイルを開きます」リンクをクリックして、ブラウザでLDIFファイルを開きます。
注意: 「LDIFファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスの「OK」ボタンをクリックすると、LDIFファイルはエクスポートされません。 |
「LDIFファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスの「ここをクリックしてLDIFファイルを開きます」リンクをクリックすると、新しい別のブラウザ・ウィンドウにLDIFファイルが表示されます。
ブラウザの保存コマンドを使用してLDIFファイルを保存します。
アダプタ・ブラウザを使用すると、リポジトリに接続されているLDAPアダプタに存在しているようにデータを検索し、リポジトリに接続されているLDAPおよびデータベース・アダプタに存在しているようにデータを表示することができます。アダプタ・ブラウザ・ビューを使用すると、Oracle Virtual Directoryにより仮想化される前の状態のデータを表示できます。
この項では、次に示すアダプタ・ブラウザ・タスクの実行方法を説明します。
注意: 結合ビュー・アダプタおよびローカル・ストア・アダプタのデータは、アダプタ・ブラウザには表示されません。 |
アダプタ・ブラウザを使用すると、リポジトリに接続されているLDAPおよびデータベース・アダプタに存在しているようにデータを検索できます。検索には、簡易検索と拡張検索の2つのタイプがあります。簡易検索では、CN、UID、SN、GIVENNAME、MAILおよびINITIALS属性のみを検索します。拡張検索では、検索範囲の深さやその他の詳細な検索パラメータを指定できます。
簡易検索を行うには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「アダプタ・ブラウザ」エントリを選択します。
「データ・ブラウザ」ツリーの上部にある検索フィールドに、検索するキーワードを入力し、「簡易検索」アイコンをクリックします。
拡張検索を行うには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「アダプタ・ブラウザ」エントリを選択します。
「データ・ブラウザ」ツリーの上部にある「拡張」ボタンをクリックします。「検索ダイアログ」ボックスが表示されます。
「検索のルート」フィールドに、検索の開始点を入力します。
「最大結果件数」フィールドに、検索で戻すエントリの最大数を入力します。
「検索の深さ」リストから次のいずれかのオプションを選択して、検索の深さの範囲を選択します。
ベース: 「検索のルート」フィールドに指定された場所にあるエントリのみを検索します。
1レベル: 「検索のルート」フィールドに指定された場所の1レベル下にあるすべてのエントリを検索します。
サブツリー: 「検索のルート」フィールドに指定された場所と、その場所の下にあるすべてのエントリを含めて検索します。
「最長検索時間」フィールドに、検索を実行する最大秒数を入力します。
次のようにして検索基準を入力します。
属性のリストから属性名を選択して、検索する属性を選択します。
一致規則のリストから一致規則を選択します。
一致する値の指定フィールドに一致規則の値を入力します。
隣にある「削除」ボタンをクリックして、検索基準を削除できます。
注意: カスタマイズした(拡張した)基準で検索するには、「LDAPフィルタの表示」オプションを選択し、「LDAP問合せ」フィールドにカスタム検索フィルタを入力します。 |
「検索」をクリックして、検索を実行します。
アダプタ・ブラウザを使用して、定義された各アダプタのリモートの基礎となるリポジトリに存在しているようにデータを表示するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「データ・ブラウザ」を選択します。「データ・ブラウザ」ツリーが表示されます。
「データ・ブラウザ」ツリーで、「アダプタ・ブラウザ」エントリを開きます。データ・リポジトリに接続されているアダプタの名前が表示されます。
表示するソース・エントリが含まれるアダプタのエントリを開きます。アダプタのエントリが表示されます。
表示するエントリをクリックします。そのエントリのソース・データが、「プロパティ」画面に表示されます。「プロパティ」画面には、デフォルトで、値を持つエントリの属性のみが表示されます。「すべて表示」オプションを選択し、エントリのすべての属性を表示します。
この項では、Oracle Virtual Directoryのスキーマの管理方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
注意: この項では、Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryスキーマを管理する方法について説明します。Oracle Virtual Directoryスキーマの変更にldapmodify を使用する場合は、次の事項に注意してください。
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この項では、Oracle Virtual Directoryのスキーマ属性の管理方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの新しいスキーマ属性を作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「属性タイプ」エントリを開きます。既存のスキーマ属性のリストが表示されます。
「作成」ボタンをクリックします。「新規属性の型」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「新規属性の型」ダイアログ・ボックス・フィールドに次の情報を入力します。
「名前」フィールドに属性の名前を入力します。
「オブジェクトID」フィールドに、ICANNにより指定された一意のオブジェクトIDを入力します。登録されていない場合は、任意の一意の値を使用できます。一意のオブジェクトIDを使用して、すべてのカスタム属性を登録することをお薦めします。
オプションで、「説明」フィールドにその属性の説明を入力します。
「構文」リストのオプションのいずれかを選択し、属性値の書式を選択します。Oracle Virtual Directoryでは、親構文の値のみが使用されます。
「サイズ(バイト)」フィールドに属性のバイト長を入力します。0または値がない(空)場合は、無制限を表します。Oracle Virtual Directoryでは、この属性定義は強制されません。
属性の使用方法に関する「使用方法」リストから「標準」を選択します。
順序付け検索の場合は、「順序」フィールドにオブジェクトID一致規則を入力します。Oracle Virtual Directoryでは、この属性定義は使用されません。
等価検索の場合は、「等価」フィールドに一致規則オブジェクトIDを入力します。Oracle Virtual Directoryでは、この属性定義は使用されません。
サブストリング検索の場合は、「サブストリング」フィールドに一致規則オブジェクトIDを入力します。Oracle Virtual Directoryでは、この属性定義は使用されません。
属性が一度に単一の値のみを保持する場合は、「単一値」オプションを有効化します。このオプションが有効化されていない場合、属性に複数の値が保持されます。
オプションで、「上位」リストから既存の属性のいずれか1つを選択して、新しい属性の親属性を選択します。
「新規属性タイプ」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、属性を作成します。「属性タイプ」ツリーに新しい属性が表示されます。
Oracle Directory Services Managerには、Oracle Virtual Directoryの既存の属性に類似の新しいスキーマ属性を作成する機能があります。この機能は、類似作成と呼ばれています。既存の属性に類似の新しい属性を作成する場合は、新しい属性の元となる既存の属性を選択し、ベース属性の定義を変更して一意にします。
Oracle Directory Services Managerを使用して既存の属性に類似の新しい属性を作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「属性タイプ」エントリを開きます。既存のスキーマ属性のリストが表示されます。
新しい属性の元となる既存の属性をクリックします。
ツリーの上部にある「類似作成」ボタンをクリックします。ベース属性の定義が表示されます。
必要に応じてベース属性の定義を変更して、新しい属性を作成します。有効な新しい属性を作成するには、ベース属性の名前とオブジェクトID定義を変更する必要があります。
ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、新しい属性を作成します。「属性タイプ」ツリーに新しい属性が表示されます。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの既存のスキーマ属性を変更するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「属性タイプ」エントリを開きます。既存のスキーマ属性のリストが表示されます。
リストで変更する属性をクリックします。属性の定義が表示されます。
必要に応じて属性の定義を変更します。属性の定義の詳細は、「新しいスキーマ属性の作成」の手順5を参照してください。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの既存のスキーマ属性を削除するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「属性タイプ」エントリを開きます。既存のスキーマ属性のリストが表示されます。
リストで削除する属性をクリックします。属性の定義が表示されます。
「属性タイプ」ツリーの上部にある「削除」ボタンをクリックします。属性の削除の確認を要求するダイアログ・ボックスが表示されます。
確認のダイアログ・ボックスの「削除」ボタンをクリックして、属性を削除します。「属性タイプ」ツリーの既存属性のリストから属性が削除されます。
この項では、Oracle Virtual Directoryのスキーマ・オブジェクト・クラスの管理方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの新しいスキーマ・オブジェクト・クラスを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「オブジェクト・クラス」エントリを開きます。既存のスキーマ・オブジェクト・クラスのリストが表示されます。
「作成」ボタンをクリックします。「新規オブジェクト・クラス」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「新規オブジェクト・クラス」ダイアログ・ボックス・フィールドに次の情報を入力します。
「名前」フィールドに新しいオブジェクト・クラスの名前を入力します。
オプションで、「説明」フィールドにオブジェクト・クラスの説明を入力します。Oracle Virtual Directoryでは、このオブジェクト・クラス定義は強制されません。
「オブジェクトID」フィールドに、一意のオブジェクトID文字列を入力します。一意のオブジェクトIDを使用して、すべてのカスタム・オブジェクト・クラスを登録することをお薦めします。
「廃止」オプションを有効化して、管理目的でオブジェクト・クラスを廃止とマークします。Oracle Virtual Directoryでは、このオブジェクト・クラス定義は強制されません。
「タイプ」リストから、次のいずれかのオプションを選択して、オブジェクト・クラスのタイプを選択します。Oracle Virtual Directoryでは、このオブジェクト・クラス定義は強制されません。
オブジェクト・クラスが別のクラスに継承されるオブジェクト・クラスを表していて、オブジェクトにより直接使用されない場合には、「抽象型」を選択します。
オブジェクト・クラスが、(構造化オブジェクト・クラスに基づいて)既存のオブジェクトに別の属性を追加するために使用される場合には、「補助型」を選択します。
オブジェクト・クラスでエントリを形成できる場合には、「構造型」を選択します。
「上位」リストから既存のオブジェクト・クラスのいずれか1つを選択して、新しいオブジェクト・クラスの親オブジェクト・クラスを選択します。親オブジェクト・クラスを選択しない場合、新しいオブジェクト・クラスは上位から派生している必要があります。
オブジェクト・クラスに存在する必要のある属性を追加するには、「必須属性」フィールドの「追加」ボタンをクリックし、「必須属性セレクタ」ダイアログ・ボックスの既存属性のリストから属性を選択して、「OK」をクリックします。属性を選択して、「削除」ボタンをクリックすると、必須属性を削除できます。
オブジェクト・クラスにオプションで提供する属性を追加するには、「オプション属性」フィールドの「追加」ボタンをクリックし、「オプション属性セレクタ」ダイアログ・ボックスの既存属性のリストから属性を選択して、「OK」をクリックします。属性を選択して、「削除」ボタンをクリックすると、オプション属性を削除できます。
「新規オブジェクト・クラス」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、オブジェクト・クラスを作成します。「オブジェクト・クラス」ツリーに新しいオブジェクト・クラスが表示されます。
Oracle Directory Services Managerには、Oracle Virtual Directoryの既存のオブジェクト・クラスに類似の新しいスキーマ・オブジェクト・クラスを作成する機能があります。この機能は、類似作成と呼ばれています。既存のオブジェクト・クラスに類似の新しいオブジェクト・クラスを作成する場合は、新しいオブジェクト・クラスの元となる既存のオブジェクト・クラスを選択し、ベースのオブジェクト・クラスの定義を変更して一意にします。
Oracle Directory Services Managerを使用して既存のオブジェクト・クラスに類似の新しいオブジェクト・クラスを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「オブジェクト・クラス」エントリを開きます。既存のスキーマ・オブジェクト・クラスのリストが表示されます。
新しいオブジェクト・クラスの元となる既存のオブジェクト・クラスをクリックします。
ツリーの上部にある「類似作成」ボタンをクリックします。ベースのオブジェクト・クラスの定義が表示されます。
必要に応じてベースのオブジェクト・クラスの定義を変更して、新しいオブジェクト・クラスを作成します。有効な新しいオブジェクト・クラスを作成するには、ベースのオブジェクト・クラスの名前とオブジェクトID定義を変更する必要があります。
ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、新しいオブジェクト・クラスを作成します。「オブジェクト・クラス」ツリーに新しいオブジェクト・クラスが表示されます。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの既存のスキーマ・オブジェクト・クラスを変更するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「オブジェクト・クラス」エントリを開きます。既存のスキーマ・オブジェクト・クラスのリストが表示されます。
リストで変更するオブジェクト・クラスをクリックします。オブジェクト・クラスの定義が表示されます。
必要に応じてオブジェクト・クラスの定義を変更します。オブジェクト・クラスの定義の詳細は、「新しいスキーマ・オブジェクト・クラスの作成」の手順5を参照してください。
「適用」をクリックして変更を保存します。
Oracle Directory Services Managerを使用して、Oracle Virtual Directoryの既存のスキーマ属性を削除するには、次の手順を実行します。
Oracle Directory Services Managerにログインします。
タスク選択バーから「スキーマ」を選択します。「属性タイプ」および「オブジェクト・クラス」ナビゲーション・ツリーが表示されます。
「オブジェクト・クラス」エントリを開きます。既存のスキーマ・オブジェクト・クラスのリストが表示されます。
リストで削除するオブジェクト・クラスをクリックします。オブジェクト・クラスの定義が表示されます。
「オブジェクト・クラス」ツリーの上部にある「削除」ボタンをクリックします。オブジェクト・クラスの削除の確認を要求するダイアログ・ボックスが表示されます。
確認のダイアログ・ボックスの「削除」ボタンをクリックして、オブジェクト・クラスを削除します。「オブジェクト・クラス」ツリーの既存のオブジェクト・クラスのリストからオブジェクト・クラスが削除されます。