| Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55927-01 | 
 | 
|  戻る | 
このタスクでは、コンポーネント固有の次のアップグレード手順を実行する必要があります。
Oracle Portalに対するアップグレード後のタスクの詳細は、次の項を参照してください。
Oracle Portal 11g へアップグレードした後、新しいOracle Portal Developer Kit-Java(PDK-Java)をダウンロードして、新しくアップグレードされたOracle Portal環境にPDK-Javaソフトウェアをインストールする場合は、次の構成タスクを追加で実行する必要があります。
PDK-Javaの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Developer's Guide for Oracle Portal』のJavaポートレットの作成に関する項を参照してください。
デフォルトでは、PDK-Javaにはjdbc/portletPrefsデータソースが必要です。このデータソースはOracle Portal 11g のインストール時に作成されますが、構成はされません。 PDK-Javaのデータソースを構成するには、次のいずれかを実行します。
有効なOracle Portalプリファレンス・ストアを指すようにjdbc/portletPrefsデータソースを構成するには、次の手順を実行します。
必要に応じて、Oracle Portalプリファレンス・ストアを実装します。それには、Oracle Databaseにプリファレンス・ストアのスキーマを作成する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Developer's Guide for Oracle Portal』のプリファレンス・ストアの実装に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverドメインの管理コンソールを開き、jdbc/portletPrefsデータソースを特定します。
Oracle Portalプリファレンス・ストアのスキーマに接続されるようにjdbc/portletPrefsデータソースを変更します。
PDK-Javaのプリファレンス・ストア移行/アップグレード・ユーティリティを使用して、Oracle Portalプリファレンス・ストアをファイルベースのストアに変更します。
詳細は、『Oracle Portal Administrator's Guide』の、PDK-Javaのプリファレンス・ストア移行/アップグレード・ユーティリティの使用に関する項を参照してください。
OracleAS Portal 10g(10.1.4)以降では、「コミュニティ・ニュース」ポートレットがサポートされなくなりました。
このポートレットは、現在もOracle Portalページで使用できますが、このポートレットを編集しようとすると、空白のページが表示されます。 次の手順を実行して、「コミュニティ・ニュース」ポートレットをPortalページから手動で削除できます。
Oracle Portalにログインします。
ポートレットを削除するページに移動します。
ページの最上部にある「編集」をクリックして編集モードに切り替えます。
「コミュニティ・ニュース」ポートレットの横にある「操作」をクリックします。
「削除」をクリックします。
確認ページで「はい」をクリックし、ポートレットを削除して元のページに戻ります。
Oracle Portal 11g にアップグレードした後、すべてのPortal接続にエンドツーエンドのSecure Socket Layer(SSL)セキュリティ接続を構成できます。
Oracle Portal 11g でSSLを構成するには、次の手順を実行します。
次のOracle Portal構成ファイルを検索します。
ORACLE_INSTANCE/config/OHS/OHScompName/moduleconf/portal.conf
portal.confファイル内のOracle WebLogic Serverルーティング情報にWLProxySSL ONエントリを次のように追加します。
# WLS routing configuration<Location /portal>
    SetHandler weblogic-handler
    WebLogicHost stbcw19-4.us.oracle.com
    WebLogicPort 9001
    WLProxySSL ON
</Location>
Oracle WebLogic Serverの管理対象サーバーのキーストアにOracle Web Cache証明書を次のように追加します。
keytool -import -trustcacerts -alias wc_cert -file wccert.txt –keystore cacerts -storetype JKS
wccert.txtファイルには、Oracle Web Cache証明書が含まれています。
前述の例に示したkeytoolコマンドは、管理対象サーバーのキーストアがJava Standard Trustであるという前提に基づくことに注意してください。
Oracle WebLogic Server管理コンソールからキーストアの場所を確認できます。
管理コンソールにログインします。
コンソールの左ペインで「環境」を展開して「サーバー」を選択します。
WLS_PORTAL管理対象サーバーを選択します。
「キーストア」→「信頼」→「Java標準信頼キーストア」を選択します。
OPMNおよびWebLogicのサーバーを再起動します。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。
Oracle Portal 11g へのアップグレード時に「アップグレード先でソースOracleホーム・ポートを使用」オプションを選択すると、アップグレード後に余分なパートナ・アプリケーションがOracle Portal 11g インスタンスのSSO管理ページに表示されることに気付きます。
アップグレード後のこれらの余分なパートナ・アプリケーションは、アップグレードされたパートナ・アプリケーションに置き換えられるため、安全に削除できます。
「アップグレード先でソースOracleホーム・ポートを使用」オプションの詳細は、3.6.3項「タスク6c: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer中間層のアップグレード」を参照してください。
Oracle Portal 11g のパートナ・アプリケーションの表示の詳細は、『Oracle Portal Administrator's Guide』の、Oracle Portalの「管理」タブの使用に関する項を参照してください。 Oracle PortalのOracle Single Sign-On管理機能には、Portalの「管理」タブを使用してアクセスします。
次の項では、Oracle BI Discoverer 11g にアップグレードした後、実行を検討する必要があるアップグレード後のタスクについて説明します。
11g にアップグレードした後、既存のすべてのOracle BI Discoverer Plus OLAPユーザーがOracle BI Discoverer 11g Discoverer Catalogへの適切なアクセス権限を所有していることを確認してください。
Oracle BI Discovererには、新しいユーザーの認可および既存のユーザーの権限の更新を支援するためにコマンドライン・ユーティリティが用意されています。 詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』のDiscoverer Plus OLAPコマンドライン・ユーティリティを使用したDiscoverer Catalogの管理に関する項を参照してください。
コマンドライン・ユーティリティを使用して完了する必要のある特定のアップグレード後のタスクについては、次の項を参照してください。
次のコマンドを使用して、1人以上のユーザーがDiscoverer Catalogにアクセスできるように認可します。
java -classpath path_to_d4o_jar_file load . java -classpath path_to_d4o_jar_file authorize -h hostname -po portname -sid database_SID -p d4osyspasswd -u user
次に例を示します。
java -classpath C:\temp\d4o.jar load . java -classpath C:\temp\d4o.jar authorize -h sys42.example.com -po 1521 -sid disco_db1 -p nPword432 -u jones
この例では、ユーザーを認可する前に、loadコマンドを1回だけ実行する必要があります。 たとえば、10ユーザーを認可する場合、loadコマンドを1回実行してから、各ユーザーに1回ずつauthorizeコマンドを実行します。
すべてのプライベート・フォルダおよび共有フォルダにアクセスするためのユーザー権限を更新するには、次のコマンドを使用します。
java -classpath path_to_d4o_jar_file updatePrivileges -h hostname -po portname -sid database_SID -p d4osyspasswd -u user
次に例を示します。
java -classpath C:\temp\d4o.jar updatePrivileges -h sys42.example.com -po 1521 -sid disco_db1 -p nPword432 -u jones
この例では、-uオプションを指定すると、そのユーザーに対してのみ権限が更新されます。-uオプションを指定しないと、すべてのユーザーに対して権限が更新されます。
Upgrade Assistantを使用してOracle Forms Services 10g リリース2(10.1.2)をOracle Fusion Middleware 11g にアップグレードした後に、実行する必要がある手動タスクのリストを次に示します。
Oracle Forms Services 11g におけるこれらのタスクの実行の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』を参照してください。
Oracle Forms Services 11g で実行するFormsのアプリケーション・ファイル(fmx、mmxおよびplx)を再生成します。
ロード・バランシングおよび高可用性のために、Oracle Forms Services J2EEアプリケーションのEARファイル(formsapp.ear)を複数のOC4Jインスタンスにデプロイする場合は、Oracle WebLogic Serverでも同様にそれらをデプロイします。
具体的には、追加で管理対象サーバーを作成して、各サーバーにOracle Forms Services J2EEアプリケーションのEARファイルをデプロイすることができます。 EARファイルは、Oracle Fusion Middleware 11g の次の場所に格納されます。
ORACLE_INSTANCE/config/Formscomponent/forms/provision/formsapp.ear
コンテキスト・ルートまたはFormsのサーブレットの別名を上書きするためにOracle Forms Services J2EEカスタム・アプリケーションのEARファイル(formsapp.ear)をデプロイする場合は、11g Oracle WebLogic Serverドメインで同様の手順を実行する必要があります。
ソースOracleホームのシェル・スクリプトのカスタマイズした内容を、Oracle Fusion Middleware 11g Oracleインスタンス・ディレクトリに格納されている同等のシェル・スクリプトに手動でコピーします。
Upgrade Assistantは、FMAユーティリティ構成ファイル(converter.propertiesおよびsearch_replace.properties)をOracle Fusion Middleware 11g のアップグレード先Oracleインスタンスにコピーして、それらの名前を変更します。それにより、.10.1.2の接辞尾が付きます。
必要に応じて、.10.1.2の構成ファイルにある必要なエントリをこれらのファイルのOracle Fusion Middleware 11g バージョンに手動でコピーできます。
OracleAS Reports Services 11g にアップグレードした後、次の項を確認します。そこでは、OracleAS Reports Servicesユーザー向けのアップグレード後の一般的なタスクについて説明しています。
Oracle Reports 11g にアップグレードしても、セキュリティの構成はアップグレードされません。 その結果、Oracle Reports 11g のセキュリティ構成は、アップグレード前の状態と変わりません。
Oracle Reports 11g で使用可能なセキュリティ機能、およびその機能の構成方法については、『Oracle Fusion Middleware Publishing Reports to the Web with Oracle Reports Services』のOracle Reports Servicesのセキュリティに関する項を参照してください。
次の項では、OracleAS Reports Services 11g にアップグレードした後で完了する必要があるその他の一般的なアップグレード後のタスクについて説明します。
Oracle Reports 10g Oracleホームのbinディレクトリに格納されているシェル・スクリプト(reports.sh、rwrun.shおよびrwserver.shなど)は、アップグレード・プロセス中に自動的にアップグレードされません。 かわりに、必要に応じてこれらのスクリプトを手動で変更する必要があります。 アップグレード後は、これらのスクリプトを次のOracle Fusion Middleware 11g ディレクトリで確認できます。
ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin
OracleAS Reports ServicesのDATファイルは、アップグレード・プロセス中にアップグレードされます。 ただし、DATファイルのジョブ・コマンド・エントリに古いOracleホームのパス名または無効なパス名への参照が含まれていると、それらのジョブは失敗します。 したがって、そのようなレポート・ジョブのスケジュールを変更する必要があります。
OracleAS Reports Services 10g では、インプロセス・サーバー・ターゲットは、Oracle Enterprise Manager Application Server ControlではReports Serverとして表示されます。
ただし、OracleAS Reports Services 11g にアップグレードした後は、インプロセス・サーバーはReports ServerとしてOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlに表示されません。 かわりに、reportsというReportsアプリケーションとして表示されます。また、Reportsアプリケーション・ページでインプロセス・サーバー・ターゲットとReportsサーブレットを管理できます。
Oracle Web Cacheは(Oracle HTTP Serverと同様に)Oracle Portalで必要になります。 そのため、Oracle Portalをインストールして構成する場合、Oracle Web Cacheは自動的にインストールおよび構成されます。
Oracle Web Cache 11g へのアップグレード後に実行する必要のあるアップグレード後のタスクについては、次の項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11g では、Oracle Web Cacheの管理パスワードおよび無効化パスワードは、Oracle Fusion Middlewareの資格証明ストアに保存されています。 過去のリリースでは、それらのパスワードはwebcache.xml構成ファイルに格納されていました。
しかし、Oracle Web Cacheのアップグレード・プロセスでは、資格証明ストアの中のパスワードを更新できません。 これらのパスワードはOracle Web Cacheの監視および無効化の目的で使用されますが、Oracle Portalによって、2つのコンポーネント間の内部通信にも使用されます。
そのため、Oracle PortalおよびOracle Web Cacheのコンポーネントをアップグレードした後は、できるだけ早く2つの場所でOracle Web Cacheのパスワードを更新する必要があります。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlでOracle Web Cacheの管理ページを使用して、監視パスワードおよび無効化パスワードを設定します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のパスワード・セキュリティの構成に関する項を参照してください。
Oracle Web Cacheで変更した無効化パスワードと同じパスワードがOracle Portalで使用されるように、Oracle Portalに対してOracle Web Cacheの無効化の資格証明を設定します。
詳細は、『Oracle Portal Administrator's Guide』のOracle Web Cacheの管理に関する項を参照してください。