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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web アプリケーション、サーブレット、JSP の開発
11g リリース 1 (10.3.1)
B55521-01
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A web.xml デプロイメント記述子の要素

以下の節では、web.xml スキーマのルート要素 <web-app> の下に定義するデプロイメント記述子の要素について説明します。

Java EE アノテーションの使用により、標準の web.xml デプロイメント記述子は省略可能になりました。Servlet 2.5 仕様 (http://java.sun.com/products/servlet/index.jsp) では、サーブレット、フィルタ、リスナ、タグ ハンドラなどの特定の Web コンポーネントでアノテーションを定義できると規定されています。アノテーションを使用すると、外部リソースに対する依存性を宣言できます。「Web コンポーネント用の WebLogic アノテーション」を参照してください。

web.xml のネームスペース宣言とスキーマの場所

web.xml ファイルのネームスペース宣言とスキーマの場所を表す正確なテキストは次のとおりです。

<web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd" version="2.5">

web.xml のスキーマについては、http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd を参照してください。

icon

icon 要素では、GUI ツールで Web アプリケーションを表示する場合に使用される画像 (小さいアイコンと大きいアイコン) の、Web アプリケーション内での位置を指定します (servlet 要素にも icon という要素があり、GUI ツール内にアイコンを提供してサーブレットを表すために使用されます)。

次の表では、icon 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-1 icon 要素

要素 必須/省略可能 説明
<small-icon>

省略可能

GUI ツールで Web アプリケーションを表す小さい (16x16 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の位置。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

<large-icon>

省略可能

GUI ツールで Web アプリケーションを表す大きい (32x32 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の位置。この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。


display-name

省略可能な display-name 要素では、Web アプリケーションの表示名 (GUI ツールで表示できる短い名前) を指定します。

表 A-2 display-name 要素

要素 必須/省略可能 説明
<display-name>

省略可能

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。


description

省略可能な description 要素では、Web アプリケーションに関する説明文を示します。

表 A-3 description 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。


distributable

distributable 要素は、WebLogic Server では使用されていません。

表 A-4 distributable 要素

要素 必須/省略可能 説明
<distributable>

省略可能

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。


context-param

context-param 要素には、Web アプリケーションのサーブレット コンテキストの初期化パラメータの宣言が含まれます。

表 A-5 context-param 要素

要素 必須/省略可能 説明
weblogic.httpd.
clientCertProxy

省略可能

この属性は、プロキシ プラグインまたは HttpClusterServlet によって送信される特別な WL-Proxy-Client-Cert ヘッダに、Web アプリケーションのクライアントからの証明書を含めることを指定する。

この設定は、ユーザ認証がプロキシ サーバで実行される場合に役立つ。clientCertProxy を設定すると、プロキシ サーバにより WL-Proxy-Client-Cert という特別なヘッダでクラスタに証明書が渡される。

WL-Proxy-Client-Cert ヘッダは、WebLogic Server にアクセスする、どのクライアントでも指定できる。WebLogic Server は、安全なソース (プラグイン) からのものであることを信用してヘッダの証明書情報を受け取り、その情報を使用してユーザを認証する。

このため、clientCertProxy を設定した場合は、接続フィルタを使用して、このプラグインが実行しているマシンからの接続のみを WebLogic Server が受け入れるようにする必要がある。

この属性は、個々の Web アプリケーションに設定するだけでなく、次のように定義することもできる。

サーバ インスタンスを利用するすべての Web アプリケーションに対して、Administration Console の [サーバ|コンフィグレーション|全般] ページで設定する。クラスタ内のサーバ インスタンスを利用するすべての Web アプリケーションに対して、[クラスタ|コンフィグレーション|全般] ページで設定する。


次の表では、Web アプリケーション コンテナで使用される予約済みのコンテキスト パラメータについて説明します。これらは非推奨となり、weblogic.xml で置き換えられました。

表 A-6 非推奨の context-param 要素

非推奨のパラメータ 説明 weblogic.xml での代替要素

weblogic.httpd.inputCharset

Unicode 以外の処理でコード セット動作を定義する。

weblogic.xml の input-charset (charset-param 内で定義)。「input-charset」を参照。

weblogic.httpd.servlet.reloadCheckSecs

サーブレットが変更されたかどうかをチェックする頻度と、変更されている場合はそれを再ロードするかどうかを定義する。値が -1 の場合は再ロードせず、0 の場合は常に再ロードする。デフォルトでは 1 秒に設定される。

weblogic.xmlservlet-reload-check-secs (container-descriptor 内で定義)。「auth-filter」を参照。

weblogic.httpd.servlet.classpath

この値を設定すると、このパスがコンテナによって Web アプリケーションのクラスパスに追加される。この方法は非推奨で、下位互換性のためだけにサポートされている。

なし。マニフェスト クラスパス、WEB-INF/libWEB-INF/classes、仮想ディレクトリなどの方法を使用する。

weblogic.httpd.defaultServlet

Web アプリケーションのデフォルト サーブレットを設定する。この方法は非推奨で、

下位互換性のためだけにサポートされている。

なし。web.xmlservlet 要素および servlet-mapping 要素を使用してデフォルト サーブレットを定義する。default-servlet の URL パターンは "/"。「servlet-mapping」を参照。サーブレット マッピングのその他の例については、「サーブレット マッピング」を参照。


filter

filter 要素は、フィルタ クラスとその初期化属性を定義します。フィルタの詳細については、「フィルタのコンフィグレーション」を参照してください。

次の表では、filter 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-7 filter 要素

要素 必須/省略可能 説明
<icon>

省略可能

GUI ツールでフィルタを表示する場合に使用される画像 (小さいアイコンと大きいアイコン) の、Web アプリケーション内での位置を指定する。small-icon 要素と large-icon 要素がある。

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

<filter-name>

必須

フィルタの名前を定義する。この名前は、デプロイメント記述子内のほかの場所でそのフィルタ定義を参照する場合に使用される。

<display-name>

省略可能

GUI ツールによって表示されることを想定した短い名前。

<description>

省略可能

フィルタの説明文。

<filter-class>

必須

フィルタの完全修飾クラス名。

<init-param>

省略可能

フィルタの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定する。

属性ごとに <init-param> タグの別個のセットを使用する。


filter-mapping

次の表では、filter-mapping 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-8 filter-mapping 要素

要素 必須/省略可能 説明
<filter-name>

必須

URL パターンまたはサーブレットのマッピング先のフィルタの名前。この名前は、<filter-name> 要素で <filter> 要素に割り当てられている名前に対応する。

<url-pattern>

必須 - または <servlet> によってマップされる

URL を解決する場合に使用されるパターンを記述する。http://host:port (「host」はホスト名、「port」はポート番号) + ContextPath に続く URL の部分は、WebLogic Server によって <url-pattern> と比較される。パターンが一致すれば、この要素でマップされているフィルタが呼び出される。

サンプル パターンを次に示す。

/soda/grape/*
/foo/* 
/contents
*.foo

URL は、Servlet 仕様 2.3 で指定されているルールに準拠している必要がある。

<servlet>

必須 - または <url-pattern> によってマップされる

呼び出された場合に、このフィルタを実行するサーブレットの名前。


listener

listener 要素を使うアプリケーション リスナを定義します。

表 A-9 listener 要素

要素 必須/省略可能 説明
<listener-class>

省略可能

Web アプリケーション イベントに応答するクラスの名前。


詳細については、「イベント リスナ クラスのコンフィグレーション」を参照してください。

servlet

servlet 要素では、サーブレットの宣言的なデータを指定します。

<jsp-file> 要素および <load-on-startup> 要素が指定されている場合、その JSP は、WebLogic Server の起動時にあらかじめコンパイルされ、ロードされます。

次の表では、servlet 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-10 servlet 要素

要素 必須/省略可能 説明
<icon>

省略可能

GUI ツールでサーブレットを表示する場合に使用される画像 (小さいアイコンと大きいアイコン) の、Web アプリケーション内での位置。small-icon 要素と large-icon 要素がある。

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

<servlet-name>

必須

サーブレットの標準名を定義する。この名前は、デプロイメント記述子内の他の場所でそのサーブレット定義を参照する場合に使用される。

<display-name>

省略可能

GUI ツールによって表示されることを想定した短い名前。

<description>

省略可能

サーブレットの説明文。

<servlet-class>

必須 (または <jsp-

file> を使用する)

サーブレットの完全修飾クラス名。

servlet の本体では、<servlet-class> タグまたは <jsp-file> タグのいずれか一方のみを使用する。

<jsp-file>

必須 (または <servlet-

class> を使用する)

Web アプリケーションのルート ディレクトリを基準にした、Web アプリケーション内の JSP ファイルへの絶対パス。

servlet の本体では、<servlet-class> タグまたは <jsp-file> タグのいずれか一方のみを使用する。

<init-param>

省略可能

サーブレットの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定する。

属性ごとに <init-param> タグの別個のセットを使用する。

<load-on-startup>

省略可能

この要素が指定されたサーブレットは、WebLogic Server の起動時に WebLogic Server によって初期化される。この要素の省略可能なコンテンツは、サーブレットがロードされる順序を示す正の整数である。整数の小さい方から順にロードされる。値の指定がない、または値が正の整数でない場合は、WebLogic Server によって、アプリケーションの起動時にある任意の順序でサーブレットがロードされる。

<run-as>

省略可能

Web アプリケーションの実行に使用する run-as ID を指定する。この要素には、省略可能な説明とセキュリティ ロールの名前が含まれる。

<security-role-
ref>

省略可能

<security-role> で定義されたセキュリティ ロール名を、サーブレットのロジックでハード コード化される代替ロール名にリンクする場合に使用される。この特別な抽象化レイヤによって、サーブレット コードを変更しなくてもデプロイメント時にサーブレットをコンフィグレーションできるようになる。


icon

これは、servlet 内の要素です。

icon 要素では、GUI ツールで Web アプリケーションを表示する場合に使用される画像 (小さいアイコンと大きいアイコン) の、Web アプリケーション内での位置を指定します。

次の表では、icon 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-11 icon 要素

要素 必須/省略可能 説明
<small-icon>

省略可能

GUI ツールでサーブレットを表示する場合に使用される小さい (16x16 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の Web アプリケーション内での位置を指定する。

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。

<large-icon>

省略可能

GUI ツールでサーブレットを表示する場合に使用される大きい (32x32 ピクセル) .gif 画像または .jpg 画像の Web アプリケーション内での位置を指定する。

この要素は現在、WebLogic Server では使用されていない。


init-param

これは、servlet 内の要素です。

省略可能な init-param 要素では、サーブレットの初期化属性の名前と値の組み合わせを指定します。属性ごとに init-param タグの別個のセットを使用します。

javax.servlet.ServletConfig.getInitParameter() メソッドを使用して、これらの属性にアクセスできます。

次の表では、init-param 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-12 init-param 要素

要素 必須/省略可能 説明
<param-name>

必須

この属性の名前を定義する。

<param-value>

必須

この属性の String 値を定義する。

<description>

省略可能

初期化属性の説明文。


security-role-ref

これは、servlet 内の要素です。

security-role-ref 要素は、<security-role> で定義されたセキュリティ ロール名を、サーブレットのロジックでハード コード化される代替ロール名にリンクします。この特別な抽象化レイヤによって、サーブレット コードを変更しなくてもデプロイメント時にサーブレットをコンフィグレーションできるようになります。

次の表では、security-role-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-13 security-role-ref 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

ロールの説明文。

<role-name>

必須

サーブレット コード内で使用されるセキュリティ ロールまたはプリンシパルの名前を定義する。

<role-link>

必須

後にデプロイメント記述子内の <security-role> 要素で定義されるセキュリティ ロールの名前を定義する。


servlet-mapping

servlet-mapping 要素では、サーブレットと URL パターンの間のマッピングを定義します。

次の表では、servlet-mapping 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-14 servlet-mapping 要素

要素 必須/省略可能 説明
<servlet-name>

必須

URL パターンのマッピング先のサーブレットの名前。この名前は、<servlet> 宣言タグでサーブレットに割り当てた名前に対応する。

<url-pattern>

必須

URL を解決する場合に使用されるパターンを記述する。http://host:port (「host」はホスト名、「port」はポート番号) + WebAppName に続く URL の部分は、WebLogic Server によって <url-pattern> と比較される。パターンが一致すれば、この要素でマップされているサーブレットが呼び出される。

サンプル パターンを次に示す。

/soda/grape/*
/foo/* 
/contents
*.foo

URL は、Servlet 仕様 2.3 で指定されているルールに準拠している必要がある。

サーブレット マッピングのその他の例については、「サーブレット マッピング」を参照。


session-config

session-config 要素では、Web アプリケーションのセッション属性を定義します。

次の表では、session-config 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-15 session-config 要素

要素 必須/省略可能 説明
<session-timeout>

省略可能

この Web アプリケーション内のセッションが期限切れになるまでの分数。この要素で設定する値は、次に示す特殊な値のいずれか 1 つが入力されない限り、WebLogic 固有のデプロイメント記述子である weblogic.xml<session-descriptor> 要素の TimeoutSecs 属性に設定された値をオーバーライドする。

デフォルト値 : 60

最大値 : Integer.MAX_VALUE/60

特殊な値 :

-1 = セッションはタイムアウトしない。weblogic.xml<session-descriptor> 要素に設定された値は無視される。

詳細については、「session-descriptor」を参照。


mime-mapping

mime-mapping 要素では、拡張子と MIME タイプの間のマッピングを定義します。

次の表では、mime-mapping 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-16 mime-mapping 要素

要素 必須/省略可能 説明
<extension>

必須

拡張子を記述する文字列 (例 : txt)。

<mime-type>

必須

定義されている MIME タイプを記述する文字列 (例 : text/plain)。


welcome-file-list

省略可能な welcome-file-list 要素では、welcome-file 要素の順序付きリストを指定します。

URL 要求がディレクトリ名の場合、この要素で指定された最初のファイルが WebLogic Server によって返されます。そのファイルが見つからない場合は、WebLogic Server によってリスト内の次のファイルが返されます。

詳細については、「ウェルカム ファイルのコンフィグレーション」を参照してください。

次の表では、welcome-file-list 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-17 welcome-file-list

要素 必須/省略可能 説明
<welcome-file>

省略可能

デフォルトのウェルカム ファイルとして使用するファイル名 (例 : index.html)。


error-page

省略可能な error-page 要素では、エラーコードや例外のタイプと Web アプリケーションにあるリソースのパスの間のマッピングを指定します。

WebLogic Server が HTTP リクエストに応答しているときにエラーが発生した場合や、Java 例外の結果としてエラーが発生した場合は、WebLogic Server によって HTTP エラー コードまたは Java エラー メッセージのいずれかを表示する HTML ページが返されます。独自の HTML ページを定義して、これらのデフォルトのエラー ページの代わりとして、または Java 例外の応答ページとして表示することができます。

詳細については、「HTTP エラー応答のカスタマイズ」を参照してください。

次の表では、error-page 要素内で定義できる要素について説明します。


注意 :

<error-code><exception-type> のどちらかを定義します。両方は定義しないでください。

表 A-18 error-page 要素

要素 必須/省略可能 説明
<error-code>

省略可能

有効な HTTP エラー コード (例 : 404)。

<exception-type>

省略可能

Java 例外の完全修飾クラス名 (例 : java.lang.string)。

<location>

必須

エラーに応答して表示されるリソースの位置 (例 : /myErrorPg.html)。


jsp-config

jsp-config 要素は、Web アプリケーション内の JSP ファイルのグローバル コンフィグレーション情報を提供するために使用します。2 つの下位要素 taglib および jsp-property-group があります。

次の表では、jsp-config 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-19 jsp-config 要素

要素 必須/省略可能 説明
<taglib>

省略可能

Web アプリケーション内の JSP ページで使用するタグ ライブラリに関する情報を提供する。

<jsp-property-group>

省略可能

複数のファイルをグループ化して、それらのファイルにグローバル プロパティ情報を提供できるようにする。このように記述されたすべてのファイルは JSP ファイルと見なされる。


taglib

これは、jsp-config 内の要素です。

taglib は必須の要素で、Web アプリケーション内の JSP ページで使用するタグ ライブラリに関する情報を提供するために使用します。

JSP タグ ライブラリ記述子 (TLD) の位置を URI パターンに関連付けます。TLD は、WEB-INF ディレクトリを基準にした相対位置にある JSP 内に指定できますが、Web アプリケーションをデプロイするときに、<taglib> タグを使用して TLD をコンフィグレーションすることもできます。TLD ごとに別個の要素を使用します。

次の表では、taglib 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-20 taglib 要素

要素 必須/省略可能 説明
<taglib-location>

省略可能

Web アプリケーションのルートを基準にしたタグ ライブラリ記述子の相対ファイル名を指定する。タグ ライブラリ記述子ファイルを WEB-INF ディレクトリの下に格納して、HTTP リクエストを通じて外部から入手できないようにしたほうがよい。

<taglib-uri>

省略可能

web.xml ドキュメントの位置を基準にした相対位置にある URI を指定する。この URI によって、Web アプリケーションで使用されるタグ ライブラリが識別される。

URI が JSP ページの taglib ディレクティブで使用されている URI 文字列と一致する場合、このタグ ライブラリが使用される。


jsp-property-group

これは、jsp-config 内の要素です。

jsp-property-group は必須の要素で、複数のファイルをグループ化して、それらのファイルにグローバル プロパティ情報を提供できるようにするために使用します。このように記述されたすべてのファイルは JSP ファイルと見なされます。

次の表で、jsp-property-group 要素内に定義できる要素について説明します。

表 A-21 jsp-property-group 要素

要素 必須/省略可能 説明
<el-ignored>

省略可能

EL を無視するかどうかを制御する。EL の評価は、Servlet 2.4 以降の web.xml を使用する Web アプリケーションではデフォルトで有効になっており、それ以外の場合は無効になっている。

<scripting-invalid>

省略可能

JSP ページのグループで、スクリプト記述要素を無効にするかどうかを制御する。スクリプト記述は、デフォルトでは有効になっている。

<page-encoding>

省略可能

pageEncoding 情報を示す。JSP ページのページ ディレクティブの pageEncoding 属性と、そのページに一致する JSP コンフィグレーション要素との間で、エンコーディングが異なることを示す変換時エラー。XML 構文内のドキュメントのプロログまたはテキスト宣言と、そのドキュメントに一致する JSP コンフィグレーション要素との間で、エンコーディングが異なることを示す場合もある。複数のメカニズムに同じエンコーディングを指定しても構わない。

<is-xml>

省略可能

リソースが JSP ドキュメント (XML) であることを示す。true の場合は、URL パターンが一致するリソースのグループが JSP ドキュメントで、XML ドキュメントとして解釈する必要があることを示す。false の場合は、リソースが JSP ドキュメントであることを示す他のプロパティ グループがない限り、JSP ドキュメントではないと見なされる。

<include-prelude>

省略可能

Web アプリケーション内の要素に対応していなければならないコンテキスト相対パス。この要素が存在する場合、指定されたパスが、この jsp-property-group 内の各 JSP ページの最初に自動的に (include ディレクティブの場合のように) インクルードされる。

<include-coda>

省略可能

Web アプリケーション内の要素に対応していなければならないコンテキスト相対パス。この要素が存在する場合、指定されたパスが、この jsp-property-group 内の各 JSP ページの最後に自動的に (include ディレクティブの場合のように) インクルードされる。

<deferred-syntax-allowed-as-literal>

省略可能

文字シーケンス #{ を文字列リテラルとして使用できるどうかを制御する。

<trim-directive-whitespaces>

省略可能

ホワイト スペースのみを含むテンプレート テキストを、応答出力から削除しなければならないかどうかを制御する。

<url-pattern>

必須

URL を解決する場合に使用されるパターンを記述する。http://host:port (「host」はホスト名、「port」はポート番号) + ContextPath に続く URL の部分は、WebLogic Server によって <url-pattern> と比較される。

サンプル パターンを次に示す。

/soda/grape/*
/foo/* 
/contents
*.foo

URL は、Servlet 仕様 2.4 で指定されているルールに準拠している必要がある。


resource-env-ref

resource-env-ref 要素には、Web アプリケーションの環境内のリソースに関連付けられた管理対象オブジェクトに対する Web アプリケーションの参照の宣言が含まれます。省略可能な説明、リソース環境参照名、Web アプリケーション コードが予期するリソース環境参照のタイプで構成されます。

次に例を示します。

<resource-env-ref>
    <resource-env-ref-name>jms/StockQueue</resource-env-ref-name>
    <resource-env-ref-type>javax.jms.Queue</resource-env-ref-type>
</resource-env-ref>

次の表では、resource-env-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-22 resource-env-ref

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

リソース環境参照の説明を指定する。

<resource-env-ref-name>

必須

リソース環境参照の名前を指定する。値は、Web アプリケーションのコードで使用される環境エントリ名。名前は java:comp/env に対して相対的な JNDI 名で、Web アプリケーション内でユニークでなければならない。

<resource-env-ref-type>

必須

リソース環境参照のタイプを指定する。Java 言語のクラスまたはインタフェースの完全修飾名。


resource-ref

省略可能な resource-ref 要素では、外部リソースへの参照ルックアップ名を定義します。この定義により、サーブレット コードは、デプロイメント時に実際の位置にマップされる「仮想的な」名前でリソースをルックアップできるようになります。

各外部リソース名の定義には別々の <resource-ref> 要素を使用します。外部リソース名は、デプロイメント時に WebLogic 固有のデプロイメント記述子 weblogic.xml でリソースの実際の位置名にマップされます。

次の表では、resource-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-23 resource-ref 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

説明文。

<res-ref-name>

必須

JNDI ツリー内で使用されるリソースの名前。Web アプリケーション内のサーブレットはこの名前を使用して、リソースへの参照をルックアップする。

<res-type>

必須

参照名に対応するリソースの Java クラスのタイプ。Java の完全パッケージ名を使用する。

<res-auth>

必須

セキュリティのためのリソース サインオンの指定に使用される。

APPLICATION を指定した場合、アプリケーション コンポーネント コードによってプログラムでリソース サインオンが行われる。Container を指定した場合、WebLogic Server では、login-config 要素で定義されたセキュリティ コンテキストが使用される。「login-config」を参照。

<res-sharing-scope>

省略可能

指定されたリソース マネージャ接続ファクトリ参照を経由して取得された接続を共有するかどうかを指定する。

有効な値 :

Shareable

Unshareable


security-constraint

security-constraint 要素では、<web-resource-collection> 要素で定義されたリソースの集合へのアクセス特権を定義します。

Web アプリケーションのセキュリティ コンフィグレーションの詳しい手順や例については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ロールおよびポリシーによるリソースの保護』を参照してください。また、WebLogic セキュリティの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Security プログラマーズ ガイド』を参照してください。

次の表では、security-constraint 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-24 security-constraint 要素

要素 必須/省略可能 説明
<web-resource-
collection>

必須

このセキュリティ制約が適用される Web アプリケーションのコンポーネントを定義する。

<auth-constraint>

省略可能

このセキュリティ制約で定義される Web リソースの集合にアクセスするグループまたはプリンシパルを定義する。「auth-constraint」を参照。

<user-data-
constraint>

省略可能

クライアントによるサーバとの通信方法を定義する。

user-data-constraint」を参照。


web-resource-collection

<security-constraint> 要素では、1 つまたは複数の <web-resource-collection> 要素が必要です。これらの要素では、このセキュリティ制約が適用される Web アプリケーションの領域を定義します。

これは、security-constraint 内の要素です。

次の表では、web-resource-collection 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-25 web-resource-collection 要素

要素 必須/省略可能 説明
<web-resource-
name>

必須

Web リソースの集合の名前。

<description>

省略可能

このセキュリティ制約の説明文。

<url-pattern>

省略可能

<url-pattern> 要素を 1 つまたは複数使用して、このセキュリティ制約の適用先となる URL パターンを宣言する。この要素を 1 つも使用しない場合、この <web-resource-collection> は WebLogic Server から無視される。

<http-method>

省略可能

<http-method> 要素を 1 つまたは複数使用して、認可制約の対象になる HTTP メソッド (通常は GET または POST) を宣言する。<http-method> 要素を省略した場合には、デフォルトの動作として、セキュリティ制約がすべての HTTP メソッドに適用される。


auth-constraint

これは、security-constraint 内の要素です。

省略可能な auth-constraint 要素では、このセキュリティ制約で定義された Web リソースの集合にアクセスするグループまたはプリンシパルを定義します。

次の表では、auth-constraint 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-26 auth-constraint 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

このセキュリティ制約の説明文。

<role-name>

省略可能

この security-constraint で定義されたリソースにアクセスできるセキュリティ ロールを定義する。セキュリティ ロール名は、security-role-ref を使用してプリンシパルにマップされる。


user-data-constraint

これは、security-constraint 内の要素です。

user-data-constraint 要素では、クライアントによるサーバとの通信方法を定義します。

次の表では、user-data-constraint 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-27 user-data-constraint 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

説明文。

<transport-
guarantee>

必須

クライアントとサーバの間の通信方法を指定する。

INTEGRAL または CONFIDENTIAL の転送保証を使用してユーザが認証を受けた場合、WebLogic Server はセキュア ソケット レイヤ (SSL) 接続を確立する。

指定できる値 :

NONE - 転送の保証が不要な場合に指定する。

INTEGRAL - クライアントとサーバの間で、転送中にデータが変更されない方法でデータを転送する必要がある場合に指定する。

CONFIDENTIAL - 転送中にデータの中味を覗かれないようにデータを転送する必要がある場合に指定する。


login-config

省略可能な login-config 要素を使って、ユーザの認証方法、このアプリケーションで使用されるレルムの名前、およびフォームによるログイン機能で必要になる属性をコンフィグレーションします。

この要素が指定されている場合、ユーザが Web アプリケーション内で定義されている <security-constraint> によって制約されたすべてのリソースにアクセスするには、認証を受ける必要があります。認証されると、ユーザは、ほかのリソースにアクセスする権限が与えられる場合もあります。

次の表では、login-config 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-28 config

要素 必須/省略可能 説明
<auth-method>

省略可能

ユーザの認証に使用する方法を指定する。指定できる値は次のとおり。

BASIC - ブラウザ認証を使用する。これがデフォルト値である。

FORM - ユーザが作成した HTML フォームを使用する。

CLIENT-CERT

複数の認証方法をカンマ区切りのリストとして定義し、フォールバック メカニズムを提供することができる。認証は、auth-method リストで値が定義されている順序で試行される。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Security プログラマーズ ガイド』の「認証方式に対するフォールバック メカニズムの提供」を参照。

<realm-name>

省略可能

ユーザの資格を認証する場合に参照されるレルムの名前。省略した場合、Administration Console の [Web アプリケーション|コンフィグレーション|その他] タブにある [認証レルム名] フィールドで定義されたレルムがデフォルトで使用される。

<realm-name> 要素は WebLogic Server 内のシステム セキュリティ レルムを参照しない。この要素では HTTP ベーシック認証で使用するレルム名を定義する。システム セキュリティ レルムは、サーバで何らかの操作が実行されるときにチェックされるセキュリティ情報の集合。サーブレット セキュリティ レルムは、ページがアクセスされてベーシック認証が使用されるときにチェックされる、セキュリティ情報の別の集合。

<form-login-
config>

省略可能

<auth-method>FORM にコンフィグレーションする場合に、この要素を使用する。「form-login-config」を参照。


form-login-config

これは、login-config 内の要素です。

<auth-method>FORM にコンフィグレーションする場合に、<form-login-config> 要素を使用します。

表 A-29 form-login-config 要素

要素 必須/省略可能 説明
<form-login-page>

必須

ユーザを認証する場合に使用される、ドキュメント ルートを基準にした Web リソースの相対的な URI。これは、HTML ページ、JSP、または HTTP サーブレットのいずれかになり、特定の命名規約に従う FORM ベースの認証を表示する HTML ページを返す。

<form-error-page>

必須

失敗した認証ログインに応答してユーザに送信される、ドキュメント ルートを基準にした Web リソースの相対的な URI。


security-role

次の表では、security-role 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-30 security-role 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

セキュリティ ロールの説明文。

<role-name>

必須

ロール名。ここで使用する名前は、WebLogic 固有のデプロイメント記述子 weblogic.xml で対応するエントリが必要になる。weblogic.xml によって、ロールはセキュリティ レルムにあるプリンシパルにマップされる。詳細については、「security-role-assignment」を参照。


env-entry

省略可能な env-entry 要素では、アプリケーションの環境エントリを宣言します。環境エントリごとに別個の要素を使用します。

次の表では、env-entry 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-31 env-entry 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

説明文。

<env-entry-name>

必須

環境エントリの名前。

<env-entry-value>

必須

環境エントリの値。

<env-entry-type>

必須

環境エントリの型。

次の Java クラスのタイプからいずれか 1 つを選択できる。

java.lang.Boolean 
java.lang.String
java.lang.Integer 
java.lang.Double
java.lang.Float

ejb-ref

省略可能な ejb-ref 要素では、EJB リソースへの参照を定義します。この参照は、WebLogic 固有のデプロイメント記述子ファイル weblogic.xml でマッピングを定義することにより、デプロイメント時に EJB の実際の位置にマップされます。各参照 EJB 名の定義には別々の <ejb-ref> 要素を使用します。

次の表では、ejb-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-32 ejb-ref 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

参照の説明文。

<ejb-ref-name>

必須

Web アプリケーションで使用される EJB の名前。この名前は、WebLogic 固有のデプロイメント記述子 weblogic.xml で JNDI ツリーにマップされる。詳細については、「ejb-reference-description」を参照。

<ejb-ref-type>

必須

参照 EJB の期待される Java クラスのタイプ。

<home>

必須

EJB ホーム インタフェースの完全修飾クラス名。

<remote>

必須

EJB リモート インタフェースの完全修飾クラス名。

<ejb-link>

省略可能

含まれている J2EE アプリケーション パッケージでの EJB の <ejb-name>

<run-as>

省略可能

参照される EJB にセキュリティ コンテキストが適用されるセキュリティ ロール。<security-role> 要素で定義されたセキュリティ ロールである必要がある。


ejb-local-ref

ejb-local-ref 要素は、エンタープライズ Bean のローカル ホームへの参照の宣言に使用されます。この宣言は以下のもので構成されます。

次の表では、ejb-local-ref 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-33 ejb-local-ref 要素

要素 必須/省略可能 説明
<description>

省略可能

参照の説明文。

<ejb-ref-name>

必須

EJB 参照の名前を指定する。EJB 参照は Web アプリケーションの環境内のエントリで、java:comp/env コンテキストに対して相対的。名前は Web アプリケーション内でユニークでなければならない。名前の前に ejb/ を付けることを推奨。

次に例を示す。

<ejb-ref-name>ejb/Payroll</ejb-ref-name>
<ejb-ref-type>

必須

ejb-ref-type 要素には、参照されるエンタープライズ Bean の予期されるタイプが含まれる。ejb-ref-type 要素は以下のいずれかでなければならない。

<ejb-ref-type>Entity</ejb-ref-type>

<ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type>

<local-home>

必須

エンタープライズ Bean のローカル ホーム インタフェースの完全修飾名。

<local>

必須

エンタープライズ Bean のローカル インタフェースの完全修飾名。

<ejb-link>

省略可能

ejb-link 要素は、ejb-ref または ejb-local-ref 要素内で、EJB 参照が EJB にリンクされることを示すために使用される。

ejb-link 要素内の名前は、パス名で構成される。このパス名には、参照先の EJB が含まれる ejb-jar#、対象 Bean の ejb-name を順に指定する。

パス名は、EJB を参照する Web アプリケーションを含む WAR ファイルに対して相対的に指定する。このため、同じ ejb-name を含む複数の EJB をユニークに識別することが可能である。

使用される場所 : ejb-local-ref および ejb-ref 要素

例 :

<ejb-link>EmployeeRecord</ejb-link>
<ejb-link>../products/product.jar#ProductEJB</ejb-link>

web-app

サーブレット 2.4 デプロイメント記述子の XML スキーマです。WebLogic Server は、http://java.sun.com/products/servlet/download.html#specs で定義されている HTTP サーブレットを完全にサポートします。しかし、version 属性は、2.4 の動作を施行するために 2.4 に設定する必要があります。

次の表では、web-app 要素内で定義できる要素について説明します。

表 A-34 web-app 要素

要素 必須/省略可能 説明
<version>

必須

サーブレット 2.4 の動作を施行するために、サーブレット デプロイメント記述子はすべて、スキーマの 2.4 バージョンを指定する必要がある。