Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Tuxedo Connector プログラマーズ ガイド 11g リリース 1 (10.3.1) B55532-01 |
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以下の節では、Oracle WebLogic Server と Oracle Tuxedo の間で相互運用するアプリケーションのコードを記述するために使用する開発環境について説明します。
注意 : Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBean (EJB) の開発方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド』を参照してください。 |
このマニュアルでは、Oracle WebLogic Tuxedo Connector アプリケーション開発環境について紹介するとともに、Oracle WebLogic Server を Oracle Tuxedo オブジェクトと相互運用できるようにする EJB の開発方法について説明します。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector プログラミングの概要」では、Oracle WebLogic Server と Oracle Tuxedo の間で相互運用するアプリケーションのコードを記述するために使用する開発環境について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector クライアント EJB の開発」では、クライアント EJB の作成方法について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector サービス EJB の開発」では、サービス EJB の作成方法について説明します。
「RMI/IIOP および CORBA を相互に運用する Oracle WebLogic Tuxedo Connector の使用」では、Oracle Weblogic Tuxedo Connector 用の CORBA アプリケーションを開発する方法について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector JATMI トランザクション」では、グローバル トランザクションの概要とそれらをアプリケーションで定義および管理する方法について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector JATMI 会話」では、会話の概要とそれらをアプリケーションで定義および管理する方法について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector での FML の使用」では、フィールド操作言語 (FML) の概要と Oracle WebLogic Tuxedo Connector が FML を使用する方法について説明します。
「Oracle WebLogic Tuxedo Connector JATMI VIEW」では、View バッファの概要とそれらをアプリケーションで定義および管理する方法について説明します。
「カスタム Appkey プラグインの作成方法」では、カスタム AppKey プラグインの開発方法について説明します。
「アプリケーション エラーの管理」では、エラー条件を管理し解釈するメカニズムについて説明します。
注意 : Oracle WebLogic Tuxedo Connector JATMI の詳細については、「WebLogic クラスの Javadoc」を参照してください。Oracle WebLogic Tuxedo Connector クラスは、weblogic.wtc.jatmi パッケージおよび weblogic.wtc.gwt パッケージに含まれています。 |
アプリケーションのロジックを表現する Java コードに加えて、Oracle WebLogic Server と Oracle Tuxedo の間のインタフェースを提供する Java Application-to-Transaction Monitor Interface (JATMI) を使用します。
クライアント プロセスはユーザの入力を受け取り、要求されたサービスを提供するサーバ プロセスにサービス リクエストを送信します。Oracle Weblogic Tuxedo Connector JATMI クライアント クラスは、Oracle Tuxedo で検出されたサービスにアクセスするクライアントを作成するために使用します。これらのクライアント クラスは、Oracle WebLogic Tuxedo Connector WTCServer MBean を介して提供される任意のサービスに使用できます。
サーバは、任意の数のサービスを提供するプロセスです。サーバは頻繁にサービス リクエストのメッセージ キューをチェックし、それらを適切なサービス サブルーチンにディスパッチします。Oracle WebLogic Tuxedo Connector は、EJB を使用して Oracle Tuxedo クライアントが呼び出すサービスを実装します。
Oracle WebLogic Tuxedo Connector は、Oracle WebLogic Server と Oracle Tuxedo CORBA オブジェクトの間に双方向の相互運用性を提供します。Oracle WebLogic Tuxedo Connector は次のことを可能にします。
Oracle Tuxedo CORBA オブジェクトが、RMI/IIOP API (着信) を使用して Oracle WebLogic Server にデプロイされた EJB を呼び出すことができます。
オブジェクト (EJB または RMI オブジェクトなど) が、RMI/IIOP API (発信) を使用して Oracle Tuxedo にデプロイされた CORBA オブジェクトを呼び出すことができます。
オブジェクト (EJB または RMI オブジェクトなど) が、CORBA Java API (発信) を使用して Oracle Tuxedo にデプロイされた CORBA オブジェクトを呼び出すことができます。
JATMI は、トランザクションの開始と終了、バッファの割り当てと解放、およびクライアントとサーバ間の通信の提供に使用するプリミティブのセットです。
表 1-1 JATMI プリミティブ
名前 | 操作 |
---|---|
tpacall |
要求/応答通信で Oracle Tuxedo サービスの非同期呼び出しに使用する。
|
tpcall |
要求/応答通信で Oracle Tuxedo サービスの同期呼び出しに使用する。 |
tpconnect |
Oracle Tuxedo 会話型サービスとの接続を確立するために使用する。 |
tpdiscon |
会話を管理するプロセスによって実行された場合に会話型接続を中止し、TPEV_DISCONIMM イベントを生成するために使用する。 |
tpdequeue |
要求/応答通信で Oracle Tuxedo /Q からメッセージを受信するために使用する。 |
tpenqueue |
要求/応答通信で Oracle Tuxedo /Q にメッセージを配置するために使用する。 |
tpgetrply |
要求/応答通信で Oracle Tuxedo サービスから応答を取得するために使用する。 |
tprecv |
対話通信で Oracle Tuxedo アプリケーションからオープンな接続を介してデータを受信するために使用する。 |
tpsend |
会話型通信で Oracle Tuxedo アプリケーションにオープンな接続を介してデータを送信するために使用する。 |
tpterm |
Oracle Tuxedo オブジェクトへの接続を終了するために使用する。 |
Oracle WebLogic Tuxedo Connector は、Oracle Tuxedo の型付きバッファに対応する TypedBuffer というインタフェースを提供します。メッセージは、サーバの型付きバッファに渡されます。Oracle WebLogic Tuxedo Connector は、次のバッファ タイプを提供します。
表 1-2 TypedBuffer
バッファ タイプ | 説明 |
---|---|
TypedString |
データが NULL 文字で終了する文字の配列である場合に使用されるバッファ タイプ。Oracle Tuxedo の等価タイプ : STRING。 |
TypedCArray |
データが、NULL 可能な文字の未定義配列 (バイト配列) である場合に使用されるバッファ タイプ。Oracle Tuxedo の等価タイプ : CARRAY。 |
TypedFML |
データが自己定義である場合に使用されるバッファ タイプ。各データ フィールドは独自の識別子、オカレンス番号、および可能であれば長さインジケータを保持する。Oracle Tuxedo の等価タイプ : FML。 |
TypedFML32 |
TypeFML に似たバッファ タイプだが、より大きい文字フィールド、より多くのフィールド、およびより大きいバッファ全体に対して使用可能。Oracle Tuxedo の等価タイプ : FML32。 |
TypedXML |
データが XML ベースのメッセージである場合に使用されるバッファ タイプ。Oracle Tuxedo の等価タイプ : XML (Tuxedo リリース 7.1 以降)。 |
TypedVIEW |
VIEW 記述ファイルを用いてバッファ構造を定義するためにアプリケーションが Java 構造体を使用するとき、使用されるバッファ タイプ。Oracle Tuxedo の等価タイプ : VIEW。 |
TypedVIEW32 |
VIEW に似たバッファ タイプだが、より大きい文字フィールド、より多くのフィールド、およびより大きいバッファ全体に対して使用可能。Oracle Tuxedo の等価タイプ : VIEW32。 |
TypedMBString |
マルチバイト文字をサポートするためにデータがマルチバイトの配列である場合に使用されるバッファ タイプ。Oracle Tuxedo の等価タイプ : MBSTRING。 |