1 概要

このマニュアルは、WebLogic JAX-RPC Web サービスの高度な機能をプログラミングするソフトウェア開発者のための情報源です。次の高度な機能について説明します。

表 1-1 JAX-RPC を使用した高度な機能のプログラミング 

高度な機能	説明
非同期のリクエストと応答を使用したWeb サービスの呼び出し	Web サービスを非同期的に呼び出す。
Web サービスの信頼性のあるメッセージングの使用	WS-ReliableMessaging 仕様で指定されているように信頼性のある Web サービスを作成してから、その Web サービスを呼び出すクライアント Web サービスを作成する。
会話形式の Web サービスの作成	クライアントと通信する会話形式の Web サービスを作成する。
非同期機能の併用	信頼性のあるメッセージング、非同期の要求と応答、会話などの非同期機能を単一の Web サービスで一緒に使用する。
コールバックによるクライアントへのイベントの通知	コールバックをプログラミングしてイベントの発生を Web サービスのクライアントに通知する。
バッファ付き Web サービスの作成	WS-ReliableMessaging 仕様で指定される信頼性のある Web サービスよりも単純なタイプのバッファ付き Web サービスを作成する。
接続プロトコルとしての JMS 転送の使用	Web サービスの呼び出し時の接続プロトコルとして、デフォルトの HTTP/S ではなく JMS を指定する。
SOAP メッセージ ハンドラの作成と使用	Web サービスの SOAP メッセージ ハンドラを作成およびコンフィグレーションする。
Database Web サービスの使用	JDeveloper を使用して Database Web サービスを作成する。
UDDI を使用した Web サービスのパブリッシュと検索	WebLogic Web サービスの UDDI 機能を使用する。

注意 : Oracle WebLogic Server の JAX-WS 実装は、Glassfish Community によって作成された JAX-WS Reference Implementation (RI) から拡張されています。(https://jax-ws.dev.java.net/ を参照。)JAX-WS 仕様 (JSR-224) に定義されているすべての機能は、Oracle WebLogic Server で完全にサポートされています。 JAX-WS RI では、Glassfish 寄稿者によって提供されるさまざまな拡張が含まれています。特に指示しない限り、Oracle WebLogic Server に JAX-WS RI 拡張はサポートされません。

WebLogic Web サービスの概要、規格、サンプル、および関連ドキュメントについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービス入門』を参照してください。

WebLogic Web サービスのセキュリティの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』を参照してください。