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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS のコンフィグレーションと管理
11g リリース 1 (10.3.1)
B55547-01
 

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3 基本 JMS システム リソースのコンフィグレーション

以下の節の手順では、JMS サーバや JMS システム モジュールといった基本 JMS システム リソースのコンフィグレーションと管理の方法について説明します。

JMS システム リソースのコンフィグレーション方法

WebLogic 管理者は以下のツールを使用して、JMS サーバや JMS システム モジュールといったシステム リソースを作成してデプロイ (対象指定) できます。

基本 JMS システム リソースのコンフィグレーションの主な手順

この節では、Administration Console を使用して、永続ストア、JMS サーバ、および基本的な JMS システム モジュールをコンフィグレーションする方法について説明します。Administration Console を使用して WebLogic Server ドメインを管理する手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプを参照してください。

WebLogic JMS では、一部のコンフィグレーション オプションに対するデフォルト値が用意されていますが、それ以外のすべての属性に対しては値を指定する必要があります。WebLogic JMS をコンフィグレーションすると、アプリケーションで JMS API を使用してメッセージの送受信ができるようになります。デフォルトのコンフィグレーション パラメータのチューニングの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』、または『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「JMSBean」を参照してください。

  1. 永続メッセージングが必要な場合、次のストレージ オプションのいずれかを使用します。

    • 永続メッセージをファイル ベースのストアに格納するには、サーバのデフォルトの永続ストアを使用する。これはユーザ側でコンフィグレーションする必要はありません。なお、JMS 専用のファイル ストアを作成することもできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバ環境のコンフィグレーション』の「カスタム (ユーザ定義) ファイル ストアの作成」を参照してください。

    • JDBC によるアクセスが可能なデータベースに永続的メッセージを格納するには、JDBC ストアを作成する必要がある。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバ環境のコンフィグレーション』の「JDBC ストアの作成」を参照してください。

  2. JMS サーバをコンフィグレーションして、JMS システム モジュール内のキューおよびトピック送り先に届くメッセージを管理します。「JMS サーバの概要」を参照してください。

  3. JMS システム モジュールをコンフィグレーションして、送り先および他のリソース (キュー、テンプレート、送り先キー、分散送り先、接続ファクトリなど) を含めます。「JMS システム モジュール」を参照してください。

  4. システム モジュールに任意のキューやトピックを作成する前には、必要に応じて JMS テンプレート、割り当て設定、送り先ソート キーなど、キューまたはトピック内から参照可能な他の JMS リソースをモジュール内に作成できます。

    • 送り先に割り当てリソースを定義する。送り先に独自の割り当てを定義したり、複数の送り先が 1 つの割り当てを共有したり、送り先が JMS サーバの割り当てを共有したりできます。「割り当てのコンフィグレーション」を参照してください。

    • 同じようなオプション設定で複数の送り先を定義するための JMS テンプレートを作成する。「JMS テンプレートのコンフィグレーション」を参照してください。

    • 送り先で受信するメッセージのソート順序を独自に定義するための送り先キーをコンフィグレーションする。「送り先キーのコンフィグレーション」を参照してください。

    これらのリソースはコンフィグレーション後、キューまたはトピック リソースをコンフィグレーションするときに選択できます。

  5. システム モジュールに、キューまたはトピック (あるいはその両方) の送り先をコンフィグレーションします。

  6. WebLogic Server に用意されているデフォルトの接続ファクトリがアプリケーションに適さない場合は、接続ファクトリを作成して、JMS クライアントが JMS 接続を作成できるようにします。

    デフォルト接続ファクトリの使用の詳細については、「デフォルト接続ファクトリの使用」を参照してください。接続ファクトリのコンフィグレーションの詳細については、「接続ファクトリのコンフィグレーション パラメータ」を参照してください。

WebLogic JMS では、一部のコンフィグレーション オプションに対するデフォルト値が用意されていますが、それ以外のすべての属性に対しては値を指定する必要があります。WebLogic JMS をコンフィグレーションすると、アプリケーションで JMS API を使用してメッセージの送受信ができるようになります。

JMS システム モジュールの拡張リソース

JMS システム モジュールには、基本的な JMS リソース コンフィグレーション以外にも以下の拡張リソースを追加できます。

JMS コンフィグレーションのネーミング要件

ドメインの内部では、サーバ、マシン、クラスタ、仮想ホスト、およびその他のリソース タイプのそれぞれにユニークな名前を付ける必要があります。また、ドメインと同じ名前を使用することはできません。この命名規則は、JMS サーバ、JMS システム モジュール、JMS アプリケーション モジュールなどのコンフィグレーション可能な JMS オブジェクトを含むすべてのコンフィグレーション オブジェクトにも適用されます。

JMS モジュール内のリソースの名前は、リソース タイプ (キュー、トピック、接続ファクトリなど) ごとにユニークでなければなりません。ただし、2 つの異なる JMS モジュールに、同じ名前、同じタイプのリソースを作成できます。

また、バインディング可能な JMS リソース (割り当て、送り先キー、および JMS テンプレートを除く) の JNDI 名は、すべての JMS モジュールにわたってユニークでなければなりません。

JMS サーバのコンフィグレーション

JMS サーバは、それらの対象として指定された JMS モジュール内の JMS キューおよびトピック リソースの管理コンテナとして機能する、環境関連のコンフィグレーション エンティティです。JMS サーバの最も重要な役割は、JMS サーバの送り先が受信するすべての永続メッセージに使用される永続ストアに関する情報を管理し、また、JMS サーバの送り先で作成される恒久サブスクライバの状態を管理することです。また、対象送り先のコンテナとして、JMS サーバに対して加えられたコンフィグレーションの変更または実行時の変更をすべての送り先に対して有効にできます。


注意 :

Examples Server には、サンプル コンフィグレーションとして examplesJMSServer が用意されています。基本的な WebLogic JMS アプリケーションの開発の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS プログラマーズ ガイド』の「基本的な JMS アプリケーションの開発」を参照してください。

JMS サーバのコンフィグレーション パラメータ

WebLogic Server Administration Console を使用すると、システム モジュール内の JMS サーバ リソースをコンフィグレーション、変更、対象指定、および削除できます。JMS サーバ タスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS サーバのコンフィグレーション」を参照してください。

以下のパラメータを JMS サーバにコンフィグレーションできます。

  • 全般コンフィグレーション パラメータ。永続ストレージ、メッセージ ページングのデフォルト、アプリケーションが一時的な送り先を作成する場合に使用するテンプレート、および期限切れメッセージのスキャンなどのパラメータがあります。

  • 特定の JMS サーバに割り当てられる JMS システム モジュール内の送り先のしきい値および割り当てパラメータ。

    JMS サーバと送り先に対するメッセージおよびバイト割り当てのコンフィグレーションについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。

  • JMS サーバのログ ファイル用のメッセージ ロギング パラメータ。ログ ファイルには、メッセージの生成、消費、削除など、JMS メッセージが通過する基本的なイベントが記録されます。

    JMS サーバのメッセージ ライフ サイクル ロギングのコンフィグレーションの詳細については「メッセージ ライフ サイクルのロギング」を参照してください。

  • 送り先の休止と再開の制御。これらを使用すると、単一の JMS サーバによってホストされるすべての送り先でのメッセージの生成、挿入 (処理中のメッセージ)、および消費処理を休止できます。

    送り先でのメッセージ処理の休止については、「送り先でのメッセージ処理の制御」を参照してください。

一部の JMS サーバ オプションは、動的にコンフィグレーションできます。オプションを実行時に変更した場合、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しません。すべての JMS サーバ オプションのデフォルト値については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「JMSServerBean」および「JMSServerRuntimeMBean」を参照してください。

JMS サーバの対象指定

JMS サーバは、デプロイ先となる独立した WebLogic Server インスタンスまたは移行可能な対象サーバの対象として指定できます。

  • Weblogic サーバ インスタンス - JMS サーバのデプロイ先となるサーバ対象です。対象 WebLogic Server が起動すると、JMS サーバも起動します。対象 WebLogic Server が指定されていない場合、JMS サーバは起動しません。

  • 移行可能対象 - JMS サーバなどのように、「必ず 1 回」のサービスのホストとなり得る、クラスタ内の WebLogic Server インスタンスのセットを定義したものです。移行可能な対象サーバが起動すると、クラスタ内のユーザが優先すると指定したサーバ上で JMS サーバも起動します。ただし、JMS サーバとそのすべての送り先は、サーバの障害に対応するため、または予定されていた移行またはシステム メンテナンスのためにクラスタ内の別のサーバに移行できます。JMS サービスの移行可能対象のコンフィグレーションについては、「JMS 関連サービスの移行」を参照してください。

Administration Console を使用した JMS サーバ対象の指定手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS サーバの対象の変更」を参照してください。

JMS サーバのモニタ パラメータ

アクティブな JMS サーバ、送り先、およびサーバ セッション プールの実行時統計をモニタできます。

  • [すべての Active JMS Servers のモニタ] - WebLogic Server ドメインにデプロイされているすべての JMS サーバ インスタンスを示すテーブルが表示されます。

  • [すべての Active JMS Destinations のモニタ] - 現在のドメインのすべてのアクティブな JMS 送り先を示すテーブルが表示されます。

  • [すべての Active JMS Session Pool Runtimes のモニタ] - 現在のドメインのすべてのアクティブな JMS セッション プールを示すテーブルが表示されます。

JMS オブジェクトのモニタの詳細については、「JMS 統計のモニタとメッセージの管理」を参照してください。

セッション プールと接続コンシューマ


注意 :

セッション プールおよび接続コンシューマのコンフィグレーション オブジェクトは、WebLogic Server 9.0 で非推奨となっています。これらは、J2EE 仕様の必須コンポーネントではなく、JTA ユーザ トランザクションもサポートされていないためです。代わりに、J2EE の必須コンポーネントであるメッセージ駆動型 Bean (MDB) が主に使用されています。MDB の設計の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド』の「メッセージ駆動型 EJB」を参照してください。

サーバ セッション プールを使用すると、アプリケーションでメッセージを並行処理できます。JMS サーバを定義したら、JMS サーバごとに 1 つまたは複数のセッション プールをコンフィグレーションできます。一部のセッション プール オプションは動的にコンフィグレーションできますが、新しい値は JMS サーバを再起動するまで有効になりません。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS プログラマーズ ガイド』の「サーバ セッション プールの定義」を参照してください。

接続コンシューマは、サーバ セッションを取得してメッセージを処理するキュー (ポイント ツー ポイント) またはトピック (Pub/Sub) です。セッション プールを定義したら、セッション プールごとに 1 つまたは複数の接続コンシューマをコンフィグレーションします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS プログラマーズ ガイド』の「サーバ セッション プールの定義」を参照してください。

JMS システム モジュールのコンフィグレーション

JMS システム モジュールは管理者が所有し、いつでも JMS システム リソースを削除、変更、または追加できます。単一の JMS サーバの対象となるスタンドアロンのキューおよびトピック リソースを除き、システム モジュール内の接続ファクトリ、分散送り先、外部サーバ、および JMS SAF 送り先リソースは、WebLogic ドメインにコンフィグレーションされた複数のサーバ インスタンスとクラスタの対象として指定することによってグローバルに使用できるようになります。このため、これらのリソースは、同じ対象にデプロイされるすべてのアプリケーションとクライアント アプリケーションで使用できます。JMS システム モジュールの命名規約は、MyJMSModule-jms.xml です。

WebLogic Server Administration Console を使用すると、使用している環境の JMS システム モジュールをコンフィグレーション、変更、対象指定、モニタ、および削除できる。JMS システム モジュールのコンフィグレーション タスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS システム モジュールのコンフィグレーションおよび JMS リソースの追加」を参照してください。

以下の「基本的な」コンフィグレーション リソースを JMS システム モジュールの一部として定義します。

以下の「拡張」クラスタ化コンフィグレーション リソースを JMS システム モジュールの一部として定義します。

Examples Server には、サンプル モジュールとして examples-jms が用意されています。Examples Server の起動の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止」を参照してください。

JMS システム モジュールのその他のコンフィグレーション方法 (WebLogic Scripting Tool (WLRT) を使用する方法など) については、「JMS システム リソースのコンフィグレーション方法」を参照してください。

JMS システム モジュールとリソースのサブデプロイメントの対象指定

JMS システム モジュールは、1 つまたは複数の WebLogic Server インスタンスまたは 1 つのクラスタの対象でなければなりません。また、システム モジュールに定義されている対象指定できる JMS リソースは、親モジュールの対象の範囲内の JMS サーバまたは WebLogic Server インスタンスの対象でなければなりません。また、システム モジュール内の対象指定できる JMS リソースをコンフィグレーションまたは対象指定プロセス中にサブデプロイメントとしてグループ化すると、WebLogic ドメイン内の JMS リソースの結合度を減らすことができます。

デフォルトの対象指定

Administration Console で JMS システム モジュール内にリソースをコンフィグレーションする際には、親モジュールのデフォルトの対象を単純に受け入れることも、高度な対象指定のページに進んで、サブデプロイメントのメカニズムを使用してリソースを対象指定することもできます。ただし、スタンドアロンのキューおよびトピック リソース タイプではデフォルトの対象を使用できません。これらは単一の JMS サーバに対象指定されているサブデプロイメントに対象指定する必要があります。

デフォルトの対象指定メカニズムを選択する場合、その対象の状態は Administration Console 上で当該リソース タイプの [コンフィグレーション : 全般] ページにある [デフォルトの対象指定を有効化] チェック ボックスに反映されます。

JMS システム リソースのコンフィグレーションの詳細については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS システム モジュールのリソースのコンフィグレーション」を参照してください。

サブデプロイメントの対象指定

スタンドアロンのキューおよびトピック リソースを対象指定する場合、または他のリソース タイプに対してデフォルトの対象指定メカニズムをバイパスする場合、サブデプロイメントの対象指定を使用する必要があります。サブデプロイメントとは、対象指定できるシステム モジュール リソース (スタンドアロンの送り先、分散送り先、接続ファクトリなど) をグループ化して、システム モジュールの対象範囲内の特定のサーバ リソースに割り当てるメカニズムです。

JMS システム モジュールはドメイン内の複数の WebLogic Server インスタンスの対象として指定できますが、モジュールのスタンドアロンのキューまたはトピックは単一の JMS サーバのみの対象となることができます。一方、接続ファクトリ、共通分散送り先 (UDD)、および外部サーバは、1 つまたは複数の JMS サーバ、1 つまたは複数の WebLogic Server インスタンス、または 1 つのクラスタの対象として指定できます。

したがってスタンドアロンのキューまたはトピックは、サブデプロイメントの他のメンバーが複数の JMS サーバに対象指定されている場合、そのサブデプロイメントに関連付けられません。このような例としては、接続ファクトリがドメイン内の JMS サーバをホストするクラスタに対して対象指定されている場合などが挙げられます。UDD を使用すると、こうしたサブデプロイメントとも関連付けることができます。これは、UDD がドメイン内の複数の JMS サーバに対してメンバーを分散させることを目的としているためです。

表 3-1 に JMS システム リソースのサブデプロイメントの有効な対象指定オプションを示します。

表 3-1 JMS システム リソースのサブデプロイメントの対象指定

JMS リソース 有効な対象

キュー

JMS サーバ

トピック

JMS サーバ

接続ファクトリ

JMS サーバ (複数可)、サーバ インスタンス (複数可)、クラスタ

共通分散キュー

JMS サーバ (複数可)、サーバ インスタンス (複数可)、クラスタ

共通分散トピック

JMS サーバ (複数可)、サーバ インスタンス (複数可)、クラスタ

外部サーバ

JMS サーバ (複数可)、サーバ インスタンス (複数可)、クラスタ

SAF インポート済み送り先

SAF エージェント (複数可)、サーバ インスタンス (複数可)、クラスタ



注意 :

接続ファクトリ、共通分散送り先、外部サーバ、および SAF インポート済み送り先リソースは、デフォルトでそれらの親モジュールの対象を指定するようコンフィグレーションすることもできます。「デフォルトの対象指定」を参照してください。

スタンドアロンのキューまたはトピックの単純なサブデプロイメントの例として、それらを接続ファクトリと共にグループ化して特定の JMS サーバに配置することが考えられます。これにより、ネットワーク トラフィックが減少します。また、対象の JMS サーバを別の WebLogic Server インスタンスに移行する必要がある場合、接続ファクトリとそのすべての接続も JMS サーバの送り先と一緒に移行されます。

たとえば、jmssysmod-jms.xml というシステム モジュールが、jmsserver1jmsserver2 というコンフィグレーション済みの 2 つの JMS サーバを持つ WebLogic Server インスタンスの対象として指定されており、2 つのキューと 1 つの接続ファクトリを jmsserver1 だけに配置する場合、これらのキューと接続ファクトリを同じサブデプロイメント、jmsserver1group としてグループ化すれば、これらのリソースは常に jmsserver1 にリンクされます (接続ファクトリが複数の JMS サーバに関連付けられていない場合)。

<weblogic-jms xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-jms">
  <connection-factory name="connfactory1">
    <sub-deployment-name>jmsserver1group</sub-deployment-name>
    <jndi-name>cf1</jndi-name>
  </connection-factory>
 <queue name="queue1">
    <sub-deployment-name>jmsserver1group</sub-deployment-name>
    <jndi-name>q1</jndi-name> 
  </queue>
 <queue name="queue2">
    <sub-deployment-name>jmsserver1group</sub-deployment-name>
    <jndi-name>q2</jndi-name> 
  </queue>
</weblogic-jms>

次に、ドメインのコンフィグレーション ファイルでの jmsserver1group サブデプロイメントの対象指定を示します。

  <jms-system-resource>
   <name>jmssysmod-jms</name>
   <target>wlsserver1</target>
   <sub-deployment>
     <name>jmsserver1group</name>
     <target>jmsserver1</target>
   </sub-deployment> 
   <descriptor-file-name>jms/jmssysmod-jms.xml</descriptor-file-name>
  </jms-system-resource>

JMS システム モジュールのサブデプロイメントを簡単に管理するため、Adminstration Console にサブデプロイメントの管理用ページが用意されています。詳細については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS システム モジュールのサブデプロイメントのコンフィグレーション」を参照してください。

スタンドアロン JMS モジュールのデプロイの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』の「JDBC、JMS、および WLDF アプリケーション モジュールのデプロイ」を参照してください。

接続ファクトリのコンフィグレーション

接続ファクトリは、JMS クライアントが JMS 接続を作成できるようにするリソースです。接続ファクトリでは同時使用がサポートされており、複数のスレッドがオブジェクトに同時にアクセスできます。WebLogic JMS には、サーバ単位で有効/無効を切り替えられるコンフィグレーション済みのデフォルト接続ファクトリが用意されています (「デフォルト接続ファクトリの使用」を参照)。

デフォルトの接続ファクトリを使用しない場合、1 つまたは複数の接続ファクトリをコンフィグレーションして、使用するアプリケーションに合わせて定義したオプションで接続を作成します。各 JMS モジュール内では、接続ファクトリ リソースの名前はユニークでなければなりません。また、「JMS コンフィグレーションのネーミング要件」で定義したように、あらゆる JMS モジュールの接続ファクトリの JNDI 名もすべて、WebLogic ドメイン全体でユニークでなければなりません。WebLogic Server では、こうした名前が起動時に JNDI スペースへ追加された後、アプリケーションで WebLogic JNDI API を使用して接続ファクトリが取得されます。

クラスタ内のあらゆるサーバから JMS 送り先へのクラスタワイドで透過的なアクセスを確立するには、サーバ インスタンスごとにデフォルト接続ファクトリを使用するか、クラスタ内の 1 つまたは複数のサーバ インスタンスを対象とする 1 つまたは複数の接続ファクトリをコンフィグレーションします。これにより、各接続ファクトリを複数の WebLogic Server インスタンスにデプロイできます。JMS のクラスタ化のコンフィグレーションの詳細については、「WebLogic JMS クラスタ化のコンフィグレーション」を参照してください。

デフォルト接続ファクトリの使用

WebLogic Server は、次の JNDI 名を使用してルックアップできる、2 つのデフォルト接続ファクトリを定義します。

  • weblogic.jms.ConnectionFactory

  • weblogic.jms.XAConnectionFactory

新しい接続ファクトリのコンフィグレーションは、デフォルト接続ファクトリのコンフィグレーション済み設定がアプリケーションに適さない場合にのみ行います。デフォルトの接続ファクトリの使用の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS について」を参照してください。

デフォルト接続ファクトリのコンフィグレーション済み設定とユーザ定義の接続ファクトリの主な違いは、JTA トランザクションを有効にするための [XA 接続ファクトリを有効化] オプションのデフォルト値です。[XA 接続ファクトリを有効化] オプションの詳細、およびその他の接続ファクトリ オプションのデフォルト値については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「JMSConnectionFactoryBean」を参照してください。

また、デフォルト接続ファクトリを使用する場合、接続ファクトリがデプロイされる可能性のある WebLogic Server インスタンスを限定できません。ただし、WebLogic Server 単位でデフォルト接続ファクトリを有効化および無効化することはできます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「サーバ : コンフィグレーション : サービス」を参照してください。

接続ファクトリのコンフィグレーション パラメータ

WebLogic Server Administration Console を使用すると、システム モジュール内の接続ファクトリ リソースをコンフィグレーション、変更、対象指定、および削除できます。JMS 接続のコンフィグレーション タスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「接続ファクトリのコンフィグレーション」を参照してください。

接続ファクトリの以下のパラメータを変更できます。

  • 全般コンフィグレーション パラメータ。デフォルト クライアント パラメータの変更、デフォルト メッセージ配信パラメータ、ロード バランシング パラメータ、順序単位パラメータ、セキュリティ パラメータなどが含まれます。

  • トランザクション パラメータ。これらを使用すると、トランザクション タイムアウト オプションの値の定義、XA キューまたは XA トピック接続ファクトリが返されるどうかの指定、および接続ファクトリで JTA 対応セッションが作成されるかどうかの指定ができます。


    注意 :

    [XA 接続ファクトリを有効化] オプションを選択して JDBC ストアでの JTA トランザクションを有効にした場合は、JDBC データ ソースが XA 非対応の JDBC ドライバを使用するようにコンフィグレーションされていることを確認する必要があります。この制約によって、JDBC ストアを使用するレイヤ サブシステムの XA 機能が使用できなくなるわけではありません。たとえば、WebLogic JMS は、ファイル ストアや JDBC ストアを使用するかどうかに関係なく完全に XA 機能を使用できます。

  • フロー制御パラメータ。これらを使用すると、JMS サーバまたは送り先で過負荷の状態になりつつあると判断された場合にメッセージ プロデューサを低速化できます。

接続ファクトリ オプションの中には、動的にコンフィグレーションできるものもあります。オプションを実行時に変更した場合、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しません。すべての接続ファクトリ オプションのデフォルト値の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「JMSConnectionFactoryBean」を参照してください。

接続ファクトリの対象指定

接続ファクトリは、1 つまたは複数の JMS サーバ、1 つまたは複数の WebLogic Server インスタンス、または 1 つのクラスタの対象として指定できます。

  • JMS サーバ - 接続ファクトリは、送り先と共に 1 つまたは複数の JMS サーバの対象として指定できます。また、接続ファクトリは、スタンドアロンのキューまたはトピックと共に、特定の JMS サーバの対象となるサブデプロイメントにグループ化できます。これにより、グループ化されたすべてのリソースが同じ場所に配置され、余分なネットワーク トラフィックを回避できます。このコンフィグレーションのもう 1 つのメリットは、対象の JMS サーバを別の WebLogic Server インスタンスに移行する必要がある場合、接続ファクトリとそのすべての接続も JMS サーバの送り先と一緒に移行されることです。しかし、スタンドアロンのキューまたはトピックがサブデプロイメントのメンバーである場合、接続ファクトリは同じ JMS サーバのみに関連付けることができます。

  • WebLogic サーバ インスタンス - ドメイン内のあらゆるサーバから JMS 送り先への透過的なアクセスを確立するために、接続ファクトリを複数の WebLogic Server インスタンスに同時に関連付けることができます。

  • クラスタ - クラスタ内のすべてのサーバ インスタンスまたは特定のサーバに 1 つの接続ファクトリを関連付けることで、クラスタ内のあらゆるサーバから JMS 送り先へのクラスタワイドで透過的なアクセスを確立できます。

JMS システム モジュールのサブデプロイメントの対象指定については、「JMS システム モジュールとリソースのサブデプロイメントの対象指定」を参照してください。

キューおよびトピック送り先のコンフィグレーション

JMS 送り先は、JMS モジュール内のキュー (ポイント ツー ポイント) またはトピック (パブリッシュ/サブスクライブ) リソースを識別するものです。各キューおよびトピック リソースは、特定の JMS サーバの対象として指定されます。JMS サーバの最も重要な役割は、JMS サーバの送り先が受信するすべての永続メッセージに使用される永続ストアに関する情報を管理し、また、JMS サーバの送り先で作成される恒久サブスクライバの状態を管理することです。

必要な場合、JMS テンプレート、割り当て設定、送り先ソート キーなど、キューまたはトピック内から参照できる他の JMS リソースをモジュール内に作成できます。

キューおよびトピックのコンフィグレーション パラメータ

JMS キューでは、JMS サーバのポイントツーポイントの送り先タイプが定義されます。キューに配信されたメッセージは、1 つのコンシューマに配信されます。JMS トピックでは、JMS サーバのパブリッシュ/サブスクライブの送り先タイプが定義されます。トピックは、非同期のピア通信に使用されます。トピックに配信されたメッセージは、そのトピックでサブスクライブしているすべてのコンシューマに配信されます。

WebLogic Server Administration Console を使用すると、システム モジュール内のキューおよびトピック リソースをコンフィグレーション、変更、対象指定、および削除できます。キューおよびトピックのタスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「キューのコンフィグレーション」と「トピックのコンフィグレーション」を参照してください。キューおよびトピック リソースの名前は、各 JMS モジュール内でユニークでなければなりません。また、各 JMS モジュール内のすべてのキューおよびトピックの JNDI 名は、WebLogic ドメイン全体にわたってユニークでなければなりません (「JMS コンフィグレーションのネーミング要件」を参照)。

以下のパラメータをキューまたはトピックにコンフィグレーションできます。

  • 全般コンフィグレーション パラメータ。JNDI 名、送り先に届くメッセージをソートする送り先キー、または複数の送り先のプロパティのコンフィグレーションに JMS テンプレートを使用する場合の JMS テンプレートの選択などのパラメータがあります。


    注意 :

    キューおよびトピックの JNDI 名は動的に変更できますが、MDB のように長期間存続するプロデューサまたはコンシューマは、変更後もキューまたはトピックの元の JNDI 名からメッセージを生成したり、元の JNDI 名にメッセージを送信したりしようと試みることがあります。

  • しきい値および割り当てパラメータ。これらのパラメータによって、送り先のメッセージ数またはバイト数の最大および最小しきい値と最大割り当てを定義します。「割り当てのコンフィグレーション」を参照してください。

  • メッセージ ロギング パラメータ。メッセージ タイプ、ユーザ プロパティ、JMS ログ ファイルに含めるロギング メッセージのライフ サイクル情報などがあります。

    メッセージ ライフ サイクルのロギング」を参照してください。メッセージの生成、メッセージの挿入 (処理中のメッセージ)、および送り先でのメッセージの消費の処理についての停止と再開を制御します。「送り先でのメッセージ処理の制御」を参照してください。

  • メッセージ配信オーバーライド パラメータ。メッセージの優先順位や配信時間の値など、メッセージ プロデューサまたは接続ファクトリによって指定されている値をオーバーライドできます。

  • メッセージ配信の失敗に関するパラメータ。再配信の制限の定義、メッセージ有効期限ポリシーの選択、期限切れメッセージのエラー送り先の指定などが含まれます。

  • (トピックのみ) マルチキャスト パラメータ。マルチキャスト アドレス、存続時間 (TTL)、ポートなどがあります。

オプションには、動的にコンフィグレーションできるものがあります。オプションが実行時に変更された場合、変更は新しく配信されるメッセージにのみ適用され、格納されているメッセージには影響しません。すべてのオプションのデフォルト値の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「QueueBean」および「TopicBean」を参照してください。

エラー送り先を作成する

回復またはロールバックされるメッセージを管理するために、再配信の制限に達したメッセージのエラー送り先をコンフィグレーションすることもできます。エラー送り先はキューまたはトピックのいずれかですが、関連付けられている送り先と同じ JMS サーバの対象でなければなりません。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMS プログラマーズ ガイド』の「配信されなかったメッセージに対するエラー送り先のコンフィグレーション」を参照してください。

分散送り先を作成する

分散送り先リソースは、単一の論理的な単位としてクライアントからアクセス可能な送り先のグループ (キューまたはトピック) です (たとえば分散トピックは独自の JNDI 名を持ちます)。このセットのメンバーは通常、クラスタ内の複数のサーバに分散されており、各メンバーは別々の JMS サーバに属しています。「分散送り先のコンフィグレーション」を参照してください。

キューおよびトピックの対象指定

スタンドアロンのキューおよびトピックは、ドメイン内の特定の JMS サーバのみにデプロイできます。これは、永続メッセージ、恒久サブスクライバ、およびメッセージ ページングの管理に関して、キューおよびトピックは対象指定された JMS サーバに依存するからです。

キューとトピックのグループを接続ファクトリと共に特定の JMS サーバに関連付ける場合、これらの送り先と接続ファクトリを同じサブデプロイメントの対象として指定します。これによって、これらのリソースはサブデプロイメントの対象となる JMS サーバに関連付けられます。しかし、スタンドアロンのキューまたはトピックがサブデプロイメントのメンバーである場合、接続ファクトリは同じ JMS サーバのみに関連付けることができます。

JMS システム モジュールのサブデプロイメントの対象指定については、「JMS システム モジュールとリソースのサブデプロイメントの対象指定」を参照してください。

送り先のモニタと管理パラメータ

システム モジュール内のキューおよびトピックの実行時統計をモニタできます。また、キューのメッセージおよびトピックの恒久サブスクライバを管理できます。

JMS テンプレートのコンフィグレーション

JMS テンプレートを使用すると、同じようなオプション設定を持つ複数の送り先を効率的に定義できます。

JMS テンプレートのコンフィグレーション パラメータ

WebLogic Server Administration Console を使用すると、システム モジュール内の JMS テンプレート リソースをコンフィグレーション、変更、対象指定、および削除できます。JMS テンプレート タスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「JMS テンプレートのコンフィグレーション」を参照してください。

JMS テンプレートのコンフィグレーション可能なオプションは、送り先に対してコンフィグレーションされるオプションと同じです。「キューおよびトピックのコンフィグレーション パラメータ」を参照してください。

これらのコンフィグレーション オプションは、それらを使用する送り先によって継承されます。ただし、以下の例外があります。

  • JMS テンプレートを使用する送り先でオプションのオーバーライド値が指定される場合は、そのオーバーライド値が使用される。

  • JMS テンプレートを使用する送り先でオプションのメッセージ再配信値が指定される場合は、その再配信値が使用される。

  • [名前] オプションは、送り先によって継承されない。この名前は JMS テンプレートでのみ有効です。送り先では、個々にユニークな名前を明示的に定義しなければなりません。「JMS コンフィグレーションのネーミング要件」を参照してください。

  • [JNDI 名]、[ストアを有効化]、[テンプレート] の各オプションは、JMS テンプレートでは定義されない。

  • エラー送り先のサブデプロイメントをコンフィグレーションして、任意の数の送り先のサブデプロイメント (キューまたはトピックのグループ) が、対応するテンプレート サブデプロイメントで指定されたエラー送り先のみを使用するようにできる。

送り先に対して明示的に定義されないオプションには、デフォルト値が割り当てられます。デフォルト値が存在しない場合は、必ず、JMS テンプレートで値を指定するか、または送り先のオプションのオーバーライド値として値を指定します。

テンプレートのオプションには、動的にコンフィグレーションできるものがあります。オプションが実行時に変更された場合、変更は新しく配信されるメッセージにのみ適用され、格納されているメッセージには影響しません。すべてのトピック オプションのデフォルト値の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「TemplateBean」を参照してください。

送り先キーのコンフィグレーション

特定の送り先に到着したメッセージは、デフォルトでは FIFO (先入れ先出し) で格納され、各メッセージのユニークな JMSMessageID に基づいて昇順にソートされます。しかし、送り先キーを使用することで、送り先に対して LIFO (後入れ先出し) などの異なるソート方式をコンフィグレーションできます。

WebLogic Server Administration Console を使用すると、システム モジュール内の送り先キー リソースをコンフィグレーション、変更、対象指定、および削除できます。送り先キーのタスクの手順については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の Administration Console オンライン ヘルプの「送り先キーのコンフィグレーション」を参照してください。

すべての送り先キー オプションのデフォルト値の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server MBean Reference』の「DestinationKeyBean」を参照してください。

割り当てのコンフィグレーション

割り当てリソースでは、メッセージおよびバイトの最大数を定義します。これを 1 つまたは複数の送り先に関連付けることで、定義した最大数を強制することができます。

Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。

外部サーバのコンフィグレーション

外部サーバ リソースを作成して、ローカル WebLogic Server JNDI ツリー内でサード パーティの JMS プロバイダを参照するようにできます。外部サーバ リソースを使用することで、外部の JMS プロバイダを即座にマップして、関連付けられた接続ファクトリと送り先をローカル JMS オブジェクトのように WebLogic JNDI ツリーに表示できます。また、別のクラスタまたはドメインにある WebLogic Server のリモート インスタンスをローカル WebLogic JNDI ツリー内で参照することもできます。

外部サーバ リソースからサード パーティ JMS プロバイダへのアクセスのコンフィグレーション」を参照してください。

分散送り先のコンフィグレーション

分散送り先リソースは、単一の論理的な送り先としてクライアントからアクセス可能な 1 つの送り先セット (キューまたはトピック) です (たとえば分散トピックは独自の JNDI 名を持ちます)。このセットのメンバーは通常、クラスタ内の複数のサーバに分散されており、各メンバーは別々の JMS サーバに属しています。分散送り先を使用するアプリケーションは、スタンドアロンの送り先を使用するアプリケーションより可用性が高くなります。これは、WebLogic JMS に、クラスタ内の分散送り先メンバーのためのロード バランシングおよびフェイルオーバ機能があるためです。

分散送り先リソースのコンフィグレーション」を参照してください。

JMS ストア アンド フォワード (SAF) のコンフィグレーション

JMS SAF リソースは、WebLogic ストア アンド フォワード (SAF) サービス上に構築され、高可用性を備えた JMS メッセージ生成を行います。たとえば、ローカルのサーバ インスタンスに接続された JMS メッセージ プロデューサは、メッセージ送信時にリモートの JMS 送り先が一時的に使用できない場合でも、そのリモート送り先に確実にメッセージを転送できます。JMS ストア アンド フォワードは JMS アプリケーションからは透過的なので、JMS クライアント コードは既存の JMS API を使用して、リモートの送り先にアクセスできます。

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ストア アンド フォワードのコンフィグレーションと管理』の「JMS メッセージに対する SAF のコンフィグレーション」を参照してください。