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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Tuxedo Connector 管理ガイド
11g リリース 1 (10.3.1)
B55553-01
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9 WebLogic Tuxedo Connector のトラブルシューティング

以下の節では、WebLogic Tuxedo Connector のトラブルシューティング情報について説明します。

WebLogic Tuxedo Connector のモニタ

WebLogic Tuxedo Connector は、WebLogic Server ログ ファイルを使用してログ情報を記録します。ログ情報を記録するには、次のことを行ってください。

トレース レベルの設定 (非推奨)

TraceLevel がサポートされなくなったため、システム デバッグを使用してください。デフォルトではすべてのデバッグ トレースは無効になっています。デバッグの設定方法については、「システム レベルのデバッグ設定」を参照してください。

WebLogic Server のプロパティ設定の詳細については、「Oracle WebLogic Tuxedo Connector プロパティの設定方法」を参照してください。

デバッグ モードの有効化

ログ ファイルにトレース情報を書き込む指定は、以下の手順で行います。

  1. 左ペイン内で [サーバ] のノードをクリックします。

  2. 左ペイン内で使用するサーバを選択します。

  3. [ロギング] タブを選択します。

  4. [全般] タブをクリックします。

    1. [標準出力のロギングのリダイレクトを有効化] をクリックします。

    2. [標準出力] の [重大度] しきい値を [Info] に設定します。

ユーザ データのダンプの有効化

ユーザ データのダンプを有効化するには、java.weblogic.Server コマンドに次の行を追加します。

JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.debug.DebugWTCUData=true

ダンプを有効化すると、接続の確立後にユーザ データがダンプされます。他のデバッグ プロパティが有効化されていない場合、通常の WTC エラー メッセージと情報メッセージ以外では、このデータが唯一のダンプされる WTC 情報になります。ダンプは WLS のサーバ ログ ファイルで使用できます。

ダンプのフォーマットは次のとおりです。

  • 発信メッセージの場合

    Outbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>)
    +++++ User Data(size) +++++
    ......
    
  • 着信メッセージの場合

    Inbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>)
    +++++ User Data(size) +++++
    ......
    

よくある質問

この節では、よくあるユーザからの質問に対する解決策について説明します。

この EJB デプロイメント メッセージはどういう意味ですか?

simpserv サンプルを構築すると、次のようなエラーが表示されます。

<date> <Error> <EJB> <EJB Deployment: Tolower has a class weblogic.wtc.jatmi.tpserviceHome which is in the classpath. This class should only be located in the ejb-jar file.> 

このエラー メッセージは、このリリースの WebLogic Tuxedo Connector では無視できます。EJB は、EJB jar ファイルの EJB 呼び出しにすべてのインタフェースを要求します。しかし、WebLogic Tuxedo Connector のインタフェースのいくつかは CLASSPATH で実装されるため、コンパイラが例外を発生します。EJB をデプロイするとき、コンパイラはクラスのいくつかが CLASSPATH で検出されるために再デプロイできないことを示します。

コネクタはどのように起動するのですか?

WebLogic Server 7.0 より前のリリースでは、WebLogic Tuxedo Connector のセッションの開始に WebLogic Server の起動クラスを、またセッションの終了に WebLogic Server の停止クラスを使用していました。WebLogic Server 8.1 以降では、WTC サービスを使用して WebLogic Tuxedo Connector セッションが管理されます。

  • WebLogic Tuxedo Connector セッションは、コンフィグレーション済みの WTC サービスが、選択されたサーバに割り当てられたときに開始します。

  • WebLogic Tuxedo Connector セッションは、WTC サービスが WebLogic Server から削除されたとき、または WebLogic Server がシャットダウンされたときに終了します。

Tuxedo キュー ブリッジはどのように起動するのですか?

Tuxedo キュー ブリッジは、WTC サービスに Tuxedo キュー ブリッジおよびリダイレクトのコンフィグレーションが存在し、選択したサーバに WTC サービスを割り当てる場合に開始されます。

WTC サービスをサーバに割り当てるにはどのようにするのですか?

WTC サービスをサーバに割り当てようとすると、コンソールに例外メッセージが表示されます。どうすればよいでしょうか。

コンフィグレーション済みの有効な WTC サービスがあることを確認します。WTC サービスをサーバに割り当てるには、各 WTC サービスに 1 つ以上のローカル Tuxedo アクセス ポイントがコンフィグレーションされている必要があります。サーバのログに、次のように表示されます。

<Apr 22, 2002 4:21:35 PM EDT> <Error> <WTC> <180101> <At least one local domain has to be defined.> 

接続の問題はどのように解決するのですか?

Oracle WebLogic Tuxedo Connector と Tuxedo 間で接続の確立中に問題が発生します。どうすればよいでしょうか。

  • Tuxedo サーバが起動されていることを確認します。

  • TraceLevel を設定し、デバッグ モードを有効にします。接続テストを再度行い、WebLogic Tuxedo Connector と Tuxedo ログ ファイルにエラー メッセージがないかチェックします。

  • マシン名や localhost の使用は避けます。ネットワークの位置を指定する場合には、必ず IP アドレスを使用します。

  • AclPolicy 属性と CredentialPolicy 属性をチェックします。AclPolicyLOCAL なら、リモート ドメイン DOMAINID を WebLogic Server ユーザとして登録する必要があります。詳細については、「ユーザ認証」を参照してください。

  • WebLogic Server 6.x からの移行で、使用していたアプリケーションでセキュリティ機能を使用していた場合、PasswordKey を WebLogic Server プロパティとして設定する必要があります。詳細については、「Oracle WebLogic Tuxedo Connector プロパティの設定方法」を参照してください。

  • Tuxedo リモート ドメインに対する WebLogic Tuxedo Connector コンフィグレーションをチェックします。リモート ドメインは、Oracle WebLogic Tuxedo Connector でコンフィグレーションされたリモート ドメインの名前と一致している必要があります。

    たとえば、Tuxedo DMCONFIG *DM_LOCAL_DOMAINS セクションで simpapp という名前がコンフィグレーションされている場合、この名前はリモート Tuxedo アクセス ポイントの [アクセス ポイント ID] 属性内の名前と一致している必要があります。

  • BEA カスタマ サポートに問い合わせます。

旧リリースからの移行はどのように行いますか?

詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アップグレード ガイド』を参照してください。