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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストールの概要
11g リリース 1 (10.3.1)
B55559-01
 


 

Oracle® Fusion Middleware

Oracle WebLogic Server インストールの概要

11g リリース 1 (10.3.1)

B55559-01

2009 年 5 月

このガイドでは、WebLogic Server インストール プロセスについて概説し、選択可能な各種インストール オプションについて説明します。また、製品のダウンロード時間やインストール製品のディスクの使用量を最小限に抑えるために利用できるインストール プログラムの主な機能を例示します。

目次

このドキュメントでは、次のトピックについて説明します。

このガイドは、インストール プロセスの選択機能を要約したものです。総合的な詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』を参照してください。

インストール プログラムに含まれている製品

Oracle では、WebLogic Server の基本的な製品インストーラとして次の 3 つを提供しています。


注意 :

WebLogic Workshop を含むインストーラは、MetaLink で入手できます。これらは、Workshop アプリケーションを以前のリリースからアップグレードするためのものであり、通常、新しいアプリケーション開発には使用できません。

各インストーラでは、WebLogic Server や Workshop for WebLogic のサブコンポーネントを 1 つまたは複数、選択的にインストールすることもできます。これについては、「インストールする WebLogic Server コンポーネントの選択」で説明しています。

また、使用しているオペレーティング システム プラットフォームによっては、そのオペレーティング システムで使用できる Java ランタイム (たとえば、Sun や Oracle JRockit JDK) がインストール プログラムに含まれている場合があります。Oracle JRockit JDK のインストールの詳細については、「Oracle JRockit JDK のインストール」を参照してください。

インストール プログラムの入手

WebLogic Server のインストール プログラムは、Web または DVD から入手できます。DVD は、購入した製品メディアに付属しています。

Web での配布

WebLogic Server のインストール プログラムは、次のいずれかの場所から入手できます。

Oracle からダウンロードできる数種の WebLogic Server インストーラについて、以降の節で説明します。

ネット インストーラ

ネット インストーラは、WebLogic Server をインターネットからダウンロードする場合にお勧めします。ダウンロード時間、ディスク使用量、特定用途向けのカスタム インストールなどに配慮して設計されたインストーラです。

ネット インストーラを実行するには、WebLogic Server をインストールするマシンを、インターネット経由で Oracle ダウンロード サイトに直接接続する必要があります。ネット インストーラを実行すると、サイズの小さいソフトウェアがコンピュータにダウンロードされます。このソフトウェアで、WebLogic Server コンポーネントの選択、ダウンロード、インストールを管理します。

ネット インストーラの場合は、インストール前に製品全体をダウンロードする必要がありません。これによる利点は以下のとおりです。

  • ダウンロードとインストールにかかる時間を短縮できる

  • 製品のインストール中およびインストール後に必要となるディスク容量を削減できる

  • WebLogic Server の実行時に必要となる RAM の容量を削減できる

ネット インストーラを使用することで、特定の製品使用環境では必要のないコンポーネントがインストールされないようにすることもできます。たとえば、すでに Eclipse と適切な Java ランタイムを使用している経験豊富な開発者であれば、コア アプリケーション サーバ、WebLogic JDBC ドライバ、およびサンプルをインストールするだけで十分かもしれません。一方管理者であれば、コア アプリケーション サーバ、Administration Console、コンフィグレーション ウィザードとアップグレード フレームワーク、Web サーバ プラグイン、サード パーティ JDBC ドライバ、および JRockit JDK をインストールする必要があるかもしれません。

WebLogic Server only、WebLogic Server with Oracle Enterprise Pack for Eclipse、または WebLogic Server with Workshop for WebLogic を含むネット インストーラを選択できます。

以下のネット インストーラが用意されています。

  • 汎用ネット インストーラ

    汎用ネット インストーラには、Java ランタイムが含まれていません。適切な Java ランタイムをすでに使用している環境であれば、汎用ネット インストーラをお勧めします。

  • オペレーティング システム (OS) 専用のネット インストーラ

    WebLogic Server をサポートするオペレーティング システムごとに用意された専用ネット インストーラには、そのオペレーティング システム用の Java ランタイムが含まれています。使用環境に適した Java ランタイムもインストールする必要がある場合は、OS 専用ネット インストーラをお勧めします。

WebLogic Server がサポートされている各オペレーティング システムで必要とされる Java Runtime の詳細については、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html の「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページを参照してください。

パッケージ インストーラ

パッケージ インストーラは、ダウンロード可能なスタンドアロン アプリケーションです。WebLogic Server の全コンポーネント セットが含まれています。パッケージ インストーラの場合は、ネット インストーラのようにダウンロードのサイズを限定することはできません。

ネット インストーラと同様に、以下のパッケージ インストーラが用意されています。

  • 汎用パッケージ インストーラ - Java ランタイムが含まれていません。

    WebLogic Server only、WebLogic Server with Oracle Enterprise Pack for Eclipse、または WebLogic Server with Workshop for WebLogic を含む汎用パッケージ インストーラを選択できます。

  • OS 専用インストーラ - WebLogic Server をサポートするオペレーティング システムごとに、専用の Java ランタイムが含まれています。Windows および Linux プラットフォーム用のインストーラには、Sun および Oracle JRockit JDK が含まれています。

    WebLogic Server only、WebLogic Server with Oracle Enterprise Pack for Eclipse、または WebLogic Server with Workshop for WebLogic を含む OS 専用インストーラを選択できます。

パッケージ インストーラでも、どのコンポーネントをインストールするかを選択できるため、インストール後のディスク使用量を最小限に抑えることは可能です。ただし、ネット インストーラのようにダウンロード時間やインストールファイルの保管に必要なディスク容量を減らすことはできません。

一方、サイト内の複数のマシンに WebLogic Server をインストールする必要がある場合は、パッケージ インストーラをダウンロードすることをお勧めします。通常であれば、一度ダウンロードしたパッケージ インストーラを、製品をインストールしたい複数のマシンで繰り返し使用できます (パッケージ インストーラは、ローカル ネットワーク経由で各マシンから実行しても、各マシンにコピーしてから実行しても構いません)。

DVD での配布

製品が収められた箱には、サポート対象のオペレーティング システム (Windows、Solaris、および Linux) ごとの専用パッケージ インストーラを収録した DVD が含まれています。DVD を使用してインストールする場合も、使用環境に合わせてマシンにインストールする製品コンポーネントをカスタマイズできます。

インストールする WebLogic Server コンポーネントの選択

いずれのインストーラにも、インストールする特定の WebLogic Server サブコンポーネントを選択するオプションがあります。必要に応じてインストールするサブコンポーネントを限定することで、実行時のリソース要件を最小限に抑えられるだけでなく、起動時間を短縮できる可能性もあります。

以下の節では、インストールできる各製品コンポーネントについて説明します。

インストール可能な WebLogic Server 製品コンポーネント

WebLogic Server インストール プログラムでは、インストールするソフトウェア コンポーネントをきめ細かく選択するためのさまざまなオプションが用意されています。たとえば、JEE 5 (Java Enterprise Edition 5) 準拠のフル機能「コア アプリケーション サーバ」コンポーネントのみをインストールすることも可能です。これにより、ダウンロード時間を短縮し、インストールに必要なディスク容量を最小限に抑えることができます。

インストールするコンポーネント セットを柔軟にカスタマイズできるため、経験豊富なユーザであれば、必要なソフトウェア コンポーネントのみをインストールすることで、ディスク使用量を減らして実行時のパフォーマンスを向上させることができます。たとえば、プロダクション環境や QA 環境では、WebLogic Scripting Tool (WLST) を使用してタスクをコンフィグレーションおよび管理するのが一般的です。そのような環境では、Administration Console をインストールしないことを選択することで、インストール後のディスク使用量を減らすことができます。

表 1 に、インストールするかどうかを個別に選択できるコンポーネントを示します。

表 1 WebLogic Server のインストール オプション

コンポーネント 説明

コア アプリケーション サーバ

JEE 5 (Java Enterprise Edition 5) テクノロジ、Web サービスなど、最新のインターネット標準に準拠したフル機能アプリケーション サーバです。信頼性の高いフレームワークを提供し、可用性とスケーラビリティに優れた安全なアプリケーションとサービスの構築を可能にします。WebLogic Server ランタイム本体を構成するすべてのコンポーネントが含まれており、JEE 5 が完全にサポートされます。

このコンポーネントには、Administration Console などの管理ツールや、Web サーバ プラグイン、Beehive ランタイム フレームワーク、JDBC ドライバなどのアドオン テクノロジは含まれていません。

Administration Console

WebLogic ドメインのコンフィグレーション、管理、モニタに使用する WebLogic Server Web アプリケーションです。

Administration Console をインストールしない場合は、管理サーバの起動時にコンソールを使用することができません。

詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の紹介』の「Administration Console について」を参照してください。

コンフィグレーション ウィザードとアップグレード フレームワーク

コンフィグレーション ウィザードは、対象環境に合わせてドメインを作成したり、必要なコンフィグレーション オプションを選択するための手順を示します。アップグレード フレームワークは、以前の WebLogic Server リリースから現在のリリースにドメイン コンフィグレーションを変換するためのツールを提供します。

このコンポーネントをインストールしない場合は、新しいドメインを作成したり、バージョン 9.0 以前のドメインをアップグレードしたりすることはできません (このコンポーネントをインストールしなくても、現在のバージョンの WebLogic Server で作成された既存のドメインを操作することは可能です)。たとえば、インストールするプロダクション環境に、プロダクション前の別の環境で作成したドメイン コンフィグレーションを後で移行する場合は、このコンポーネントは選択しなくても構いません。

注意 : WebL gic Scripting Tool (WLST) はコンフィグレーション ウィザードに依存するため、コンフィグレーション ウィザードのインストールを選択している場合のみ WLST を選択できます。

コンフィグレーション ウィザードの詳細については、『Oracle Fusion Middleware コンフィグレーション ウィザードを使用したドメインの作成』を参照してください。アップグレード ツールの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アップグレード ガイド』を参照してください。

Web 2.0 HTTP Pub-Sub サーバ

Web ベースのクライアントで、HTTP による非同期メッセージの送受信に使用するチャネル ベースのパブリッシュ - サブスクライブ メカニズムです。Web クライアントは、HTTP パブリッシュ - サブスクライブ サーバを使用することで、チャネルをサブスクライブし、そのチャネルにメッセージをパブリッシュできます (Bayeux では送り先をチャネルと表現します)。開発を行う場合は、Server サンプル製品コンポーネントを選択して pub-sub サンプルをインストールすることをお勧めします。

このコンポーネントをインストールしない場合は、Web 2.0 HTTP パブリッシュ - サブスクライブ機能を利用できません。

詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web アプリケーション、サーブレット、JSP の開発』の「HTTP パブリッシュ/サブスクライブ サーバの使用」を参照してください。

WebLogic JDBC ドライバ

WebLogic Server 環境から外部データベースへの接続に使用できる JDBC ドライバの WebLogic Server 実装です。

このコンポーネントをインストールしない場合は、WebLogic JDBC ドライバを使用できません。

このコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBC のコンフィグレーションと管理』を参照してください。

サード パーティ JDBC ドライバ

WebLogic Server に付属する他の JDBC ドライバを使用すると、WebLogic Server 環境を外部データベースに接続することができます。

このコンポーネントをインストールしない場合は、WebLogic Server に付属している以下の JDBC ドライバおよびファイルを使用できません。

  • 以下の Oracle シン ドライバ ファイル:

    ojdbc5_g.jar (デバッグ バージョン)

    ojdbc6_g.jar (JDK 6 で使用するデバッグ バージョン)

    orai18n.jar (インターナショナライゼーションのサポート)

  • 以下のサードパーティ MySQL ドライバ ファイル

    mysql-connector-java-commercial-5.0.3-bin.jar

このコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBC のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server での JDBC ドライバの使い方」を参照してください。

WebLogic Server クライアント

WebLogic Server インスタンスに接続するために必要なシン クライアント JAR です。Web サービス、JMS、ストア アンド フォワード、Weblogic RMI、JMS .NET、JMX クライアントの JAR が含まれています。

このコンポーネントをインストールしない場合でも、サーバ ランタイムやデプロイされているアプリケーションには何の影響もありません。ただし、シン クライアントを使用しており、すべての WebLogic JAR ではなく一部の JAR のみを配布する必要がある場合は、このインストール オプションを選択する必要があります。

このコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server スタンドアロン クライアント プログラマーズ ガイド』の「スタンドアロン クライアントの概要」を参照してください。

WebLogic Web サーバ プラグイン

Apache、Sun One、および IIS Web サーバから WebLogic Server への接続に使用する WebLogic プラグインです。

このコンポーネントをインストールしない場合でも、サーバ ランタイムやデプロイされているアプリケーションには何の影響もありません。

このコンポーネントの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Using Web Server Plug-Ins with Oracle WebLogic Server』を参照してください。

UDDI と Xquery のサポート

WebLogic UDDI (Universal Description, Discovery and Integration) および UDDI ディレクトリ エクスプローラ アプリケーションです。

UDDI プロジェクトは、企業が互いに迅速、簡潔、動的にトランザクションを検索および実行できるようにするための業界イニシアティブです。UDDI レジストリには、ビジネス、ビジネスが提供するサービス、およびビジネスがトランザクションを実行するために使用する通信規格とインタフェースに関する情報がカタログ化されて格納されます。UDDI は SOAP (Simple Object Access Protocol) データ通信規格に基づいて構築されており、グローバルでプラットフォームに依存しないオープンなアーキテクチャを実現して企業にメリットをもたらします。

このコンポーネントをインストールしない場合は、サーバ実行時に WebLogic UDDI および UDDI ディレクトリ エクスプローラ アプリケーションを使用できません。アプリケーションで UDDI および UDDI ディレクトリ エクスプローラ アプリケーションを使用している場合は、このインストール オプションを選択する必要があります。

WebLogic UDDI の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JAX-WS を使用した Web サービスの高度な機能のプログラミング』の「UDDI を使用した Web サービスのパブリッシュと検索」を参照してください。

このコンポーネントには、WebLogic Xquery 実装 JAR も含まれています。アプリケーション内で WebLogic XQuery ライブラリを使用している場合は、このインストール オプションを選択してください。

Server サンプル

WebLogic Server の主な機能を実演するためのサンプル アプリケーションです。このコンポーネントを選択すると、評価データベースもインストールされます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server のインフォメーション ロードマップ』の「サンプル アプリケーションおよびサンプル コード」を参照してください。

注意 : サーバ サンプルは通常のインストールの一部としてはインストールされないので、お使いのシステムにインストールするにはカスタム インストールで選択する必要があります。


インストール可能な Workshop for WebLogic 製品コンポーネント

Workshop for WebLogic は Eclipse プラットフォーム上に構築される統合開発環境 (IDE) で、前のリリースの WebLogic Server では新しいアプリケーションの開発用に提供されていました。このリリースの Workshop for WebLogic は、既存のアプリケーションのアップグレードを目的として、MetaLink でのみ入手可能なインストーラで提供されています。このリリースでは新しいアプリケーションの開発はサポートされていません。WebLogic Server 10.3.1 では、Oracle JDeveloper および Oracle Enterprise Pack For Eclipse を新しいアプリケーション開発用に利用できます。

表 2 に、インストールするかどうかを個別に選択できる Workshop for WebLogic コンポーネントを示します。

表 2 Workshop for WebLogic のインストール オプション

コンポーネント 説明

Workshop for WebLogic

Eclipse ベースの IDE です。WebLogic Platform 機能のビジュアルな開発ツールと、JSF、Struts、Spring、Apache Beehive などの一般的な開発フレームワークを備えています。

詳細については、『Oracle Workshop for WebLogic ユーザーズ ガイド』を参照してください。

Workshop ランタイム フレームワーク

Apache Beehive をベースに構築された J2EE 開発フレームワークです。このフレームワークの WebLogic Server 拡張も含まれています。Workshop for WebLogic の必須コンポーネントです。

WorkShop ランタイム フレームワークのコンポーネントについては、以下のドキュメントを参照してください。


Oracle JRockit JDK のインストール

WebLogic Server 11g リリース 1 (10.3.1) には、JDK 1.6.0_11 以降をベースとするバージョンの JDK が必須です。新しい WebLogic Server インストールで Oracle JRockit JDK を使用する計画の場合、次のことに注意してください。

Windows および Linux プラットフォーム向けの WebLogic Server インストーラには、Oracle JRockit バージョン R27.6.2 (JDK 1.6.0_05) が付属しています。ただし、この付属 JRockit JDK をインストールする代わりに、入手可能な最新バージョンの JRockit をダウンロードしてインストールすることを強くお勧めします。

JRockit JDK は、以下の場所からダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/products/jrockit/index.html

カスタム インストールの実行例

以下の節では、WebLogic Server を Windows XP にインストールする例を示します。この例では、WebLogic Server with Oracle Enterprise Pack for Eclipse を含むネット インストーラを使用して、次のコンポーネントのみをダウンロードおよびインストールした軽量な開発環境を構築します。

WebLogic Server の軽量な開発環境を構築している場合の実際のコンポーネントの選択は、個々の要件に応じて、この例で示すものとは異なる場合があります。

手順 1: ネット インストーラをダウンロードする

インストール プログラムの入手」説明に従い、Web ブラウザで次に示す Oracle WebLogic Server 製品のダウンロード ページにアクセスします。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html

ネット インストーラをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. 作業環境に応じて、汎用ネット インストーラまたは OS 専用ネット インストーラをクリックします。

  2. ネット インストーラ ファイルを保存するかどうかを尋ねるメッセージが表示されたら、[保存] をクリックします。

手順 2: インストール プロセスを開始する

ダウンロードしたインストーラの実行可能ファイルをダブルクリックし、WebLogic Server のインストール プロセスを開始します。ウェルカム画面が表示されます。

図 welcome.gif の説明については以下を参照
図 welcome.gif の説明

[次へ] をクリックします。

手順 3: インストール ディレクトリを選択する

次のウィンドウで、Oracle WebLogic ソフトウェアをインストールするディレクトリを選択します。このディレクトリを Middleware ホーム ディレクトリと呼びます。

図 mw_home.gif の説明については以下を参照
図 mw_home.gif の説明

1 つまたは複数の Oracle WebLogic 製品がインストールされているディレクトリがすでに存在する場合は、そのディレクトリがデフォルトで選択されます。そのディレクトリを使用するか、または [新しいミドルウェア ホームを作成する] をクリックして、インストール用に作成する新しいディレクトリを指定します。デフォルトでは、Middleware ホーム ディレクトリは Oracle/Middleware となります。

[次へ] をクリックします。


注意 :

インストール プロセス中に前のウィンドウへ戻る必要がある場合、[前へ] をクリックするといつでも戻れます。これにより、現在表示されているウィンドウに入力した情報や設定はすべて取り消されます。

手順 4: セキュリティ更新の登録をする

WebLogic Server インストールを My Oracle Support に登録するオプションのあるダイアログ ボックスが表示されます。登録すると、お使いのインストールに固有のセキュリティ更新が Oracle Support から即座に通知されるようになります。

図 ocm.gif の説明については以下を参照
図 ocm.gif の説明

当該インストールを登録する場合、ユーザの電子メール アドレスと My Oracle Support パスワードを入力します。登録しない場合、[セキュリティ更新を My Oracle Support から受け取ります] チェック ボックスをオフにして、変更を確定します。

まだ My Oracle Support に登録していない場合は、https://metalink.oracle.com/CSP/ui/index.html で登録できます。

お使いのインストールを My Oracle Support に登録できるかどうかの詳細については、『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』を参照してください。

[次へ] をクリックします。

手順 5: ダウンロード オプションを指定する

インストーラに関して、以下の情報をコンフィグレーションするためのダイアログ ボックスが表示されます。

  • インストール アーカイブ ファイルを保管するためのローカル ダウンロード ディレクトリ、およびそれらのファイルをインストール完了後に削除するかどうか

  • マシンからインターネットにアクセスするために必要となる HTTP プロキシまたは境界認証情報 (省略可能)

図 options.gif の説明については以下を参照
図 options.gif の説明

適切なダウンロード オプションを指定して [次へ] をクリックします。

手順 6: カスタム インストールを選択する

完全インストールとカスタム インストールのどちらを実行するかを指定するためのウィンドウが表示されます。ネット インストーラのデフォルトでは完全インストールが実行され、「インストールする WebLogic Server コンポーネントの選択」に示したすべての WebLogic 製品がインストールされます。

一方、ここでは一部の製品コンポーネントのみをダウンロードしてインストールするため、[カスタム] を選択します。

図 custom.gif の説明については以下を参照
図 custom.gif の説明

[次へ] をクリックします。

手順 7: 製品およびコンポーネントを選択する

インストールをカスタマイズするためのウィンドウが表示されます。ここで、ダウンロードしてインストールしたい製品とコンポーネントを選択します。デフォルトでは、WebLogic Server のすべての製品およびコンポーネント (サーバ サンプルを除く) と、Oracle Enterprise Pack for Eclipse が選択されています。

インストールをカスタマイズして、利用できるコンポーネントの一部のみを含める場合は、[製品とコンポーネントの選択] ウィンドウで不要なコンポーネントの選択を解除します。この例では、以下を除く、すべてのコンポーネントの選択を解除しています。

  • コア アプリケーション サーバ

  • Administration Console

  • コンフィグレーション ウィザードとアップグレード フレームワーク

  • Oracle Enterprise Pack for Eclipse

  • OEPE Common Files

図 first-choose.gif の説明については以下を参照
図 first-choose.gif の説明

インストールを実行する際は、以下の点に注意してください。

  • 各コンポーネントをクリックすると、右側にそのコンポーネントに関する簡単な説明が表示されます。

  • 一部の製品コンポーネントには依存関係があります。他のコンポーネントが依存しているコンポーネントの選択を解除すると、それらの依存コンポーネントの選択も自動的に解除されます。たとえば、コンフィグレーション ウィザードとアップグレード フレームワークの選択を解除すると、Server サンプル コンポーネントの選択も自動的に解除されます。このような仕組みにすることで、使用できないコンポーネントがインストールされないようにしています。

  • 右下には、インストール完了後の概算ディスク使用量が表示されます。

必要なコンポーネントを選択したら、[次へ] をクリックします。

手順 8: JDK を選択する

WebLogic Server では、互換性のある Java ランタイムが必要です。各 OS 向けのネット インストーラでは、そのオペレーティング システム固有の Java ランタイムをダウンロードできます。汎用ネット インストーラだけでなく、Windows や Linux OS 向けのネット インストーラにも、Sun や Oracle の JRockit JDK のダウンロードを選択するオプションがあります。

Windows または Linux プラットフォームでネット インストーラを実行すると、次のウィンドウが表示されます。

図 sdk.gif の説明については以下を参照
図 sdk.gif の説明

すでに適切な Java ランタイムがマシンにインストールされている場合は、両方の JDK の選択を解除し、[参照...] をクリックして使用する Java ランタイムを選択できます。WebLogic Server がサポートされている各オペレーティング システムで必要とされる Java ランタイムの詳細については、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html の「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページを参照してください。


注意 :

入手できる最新バージョンの JRockit JDK をインストール場合の重要な情報については、「Oracle JRockit JDK のインストール」を参照してください。

Java ランタイムを選択したら、[次へ] をクリックします。

手順 9: ダウンロードの進捗状況を監視する

選択したコンポーネントのダウンロードが始まります。ネット インストーラには 2 つの進捗状況ウィンドウが順番に表示されます。

  • [アーカイブのダウンロード] ウィンドウ - インストール ファイルのダウンロード中に表示されます。

  • [アーカイブ整合性チェック] ウィンドウ - インストール アーカイブ ファイルの整合性の検証中に表示されます。

図 progress.gif の説明については以下を参照
図 progress.gif の説明

[アーカイブのダウンロード] ウィンドウでは、必要に応じて以下の 2 つのオプションを指定できます。

  • ダウンロードした製品を後でインストールする場合は、[完了後、自動的にインストールを続行する] オプションのチェックを解除します。デフォルトでは、このオプションはチェックされており、インストール アーカイブのダウンロードが完了するとすぐにインストールが開始されます。

  • ダウンロードを一時停止する場合、[一時停止] をクリックします。このオプションを使用すると、[復元] または [終了] をクリックするまで、[アーカイブのダウンロード] ウィンドウが表示されたままになります。


    注意 :

    Workshop for WebLogic を含む WebLogic Server インストーラのダウンロードを選択した場合、ネット インストール プロセスでは、この時点で Eclipse のインストール情報を提示するよう求めるウィンドウが表示されます。Workshop for WebLogic のインストール オプションの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』の「インストールの準備」を参照してください。

手順 10: 製品のインストール ディレクトリを選択する

ダウンロードの完了後には、製品のインストール ディレクトリの選択を求めるウィンドウが表示されます。

図 prod-install.gif の説明については以下を参照
図 prod-install.gif の説明

デフォルトでは、WebLogic Server は「手順 3: インストール ディレクトリを選択する」で選択した Middleware ホーム ディレクトリにインストールされます。[参照] をクリックして、デフォルト以外の場所を製品のインストール ディレクトリとして選択することもできます。

[次へ] をクリックします。

手順 11: ノード マネージャ Windows サービスをインストールする

Windows システムでは、必要に応じて WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールできます。

図 nodemgr.gif の説明については以下を参照
図 nodemgr.gif の説明

ノード マネージャは、離れた場所から管理サーバ インスタンスや管理対象サーバ インスタンスを起動、停止、および再起動できる WebLogic Server 付属のユーティリティです。ノード マネージャは任意指定の機能ですが、高可用性が要求されるアプリケーションを WebLogic Server 環境でホストする場合には使用することをお勧めします。

ノード マネージャの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ノード マネージャ管理者ガイド』を参照してください。ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールする方法の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』を参照してください。

[次へ] をクリックします。

手順 12: ショートカットの作成場所を選択する

Windows システムにソフトウェアをインストールすると、[スタート] メニューにショートカット エントリが自動的に作成されます。管理者権限がある場合は、ショートカット エントリをすべてのユーザの [スタート メニュー] フォルダに作成するか、ローカル ユーザの [スタート メニュー] フォルダにのみ作成するかを選択できます。

図 shortcut.gif の説明については以下を参照
図 shortcut.gif の説明

WebLogic Server のショートカットは、デフォルトではすべてのユーザの [スタート メニュー] に追加されます。ショートカットの場所の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』の「Windows ショートカットについて」を参照してください。

[次へ] をクリックします。

手順 13: インストールの内容を確認する

製品のショートカットの場所を選択した後には、[インストールの概要] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、インストールすることを選択したコンポーネントの一覧と、それらをインストールするために必要なディスク容量の概算値が表示されます。

図 summary.gif の説明については以下を参照
図 summary.gif の説明

個別のコンポーネントをクリックすると、それぞれの概算インストール サイズを表示できます。

[次へ] をクリックします。

インストールの開始

[インストールの概要] ウィンドウで [次へ] をクリックすると、インストール プロセスが開始されたことを示すスプラッシュ画面が表示されます。

図 install.gif の説明については以下を参照
図 install.gif の説明

インストールが完了すると、次のウィンドウが表示されます。

図 complete.gif の説明については以下を参照
図 complete.gif の説明

既存のインストールへの製品コンポーネントの追加

後日、既存のインストールに他の製品コンポーネントを追加する場合は、ネット インストーラを再実行します。製品ダウンロード ディレクトリから新しいインストーラを入手する必要はありません。

以前と同じインストール ディレクトリを選択すると、まだインストールされていないコンポーネントのみを選択できる状態になります。すでにインストールされているコンポーネントはグレー表示されます。次に例を示します。

図 reinstall.gif の説明については以下を参照
図 reinstall.gif の説明

その他のインストール機能

WebLogic Server インストール プログラムには、それぞれのニーズや環境に応じて使用できる以下の追加機能が用意されています。

こうした各インストール機能の詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』を参照してください。

サポート対象のコンフィグレーション

WebLogic Server でサポートされているハードウェアおよびソフトウェアのコンフィグレーションの詳細については、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html の「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページを参照してください。このドキュメントでは、サポート対象のオペレーティング システム、Web サーバ、ブラウザ、ファイアウォール、データベース コンフィグレーション、およびその他のツールやコンフィグレーションについて説明しています。

WebLogic Server のアップグレード

WebLogic Server インストールを前のバージョンからアップグレードする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アップグレード ガイド』を参照してください。このドキュメントでは、アプリケーション、それらがデプロイされている WebLogic ドメイン、ドメインに関連付けられているすべてのアプリケーション データなど、WebLogic Server 環境全体をアップグレードする方法について説明しています。データベース サーバ、ファイアウォール、ロード バランサ、LDAP サーバなどの外部リソースが含まれる場合もあります。

パッチおよびパッチ セットのインストール

Smart Update は、Middleware ホーム ディレクトリに自動的にインストールされるスタンドアロン Java アプリケーションです。Smart Update を使用すると、インストールされている WebLogic Server にパッチやパッチ セットを適用するプロセスを簡略化できます。インストールされているバージョンの WebLogic Server に適用できるパッチやパッチ セットが公開されたら、Smart Update を使用してそれらを取得および適用できます。Smart Update では、適用可能なすべてのメンテナンスが自動的に管理されます。また、さまざまなパッチやその他のメンテナンス更新を環境に適用して管理する方法を柔軟にカスタマイズできます。

Smart Update の詳細については、『Oracle Smart Update パッチおよびメンテナンス パックのインストール』を参照してください。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

聴覚に障害があるお客様のOracleサポート・サービスへのアクセス

Oracleサポート・サービスに連絡するには、テレコミュニケーション・リレー・サービス(TRS)を使用してOracleサポート(+1-800-223-1711)までお電話ください。Oracleサポート・サービスの技術者が、Oracleサービス・リクエストのプロセスに従って、技術的な問題を処理し、お客様へのサポートを提供します。TRS の詳細は、http://www.fcc.gov/cgb/consumerfacts/trs.html を参照してください。電話番号の一覧は、http://www.fcc.gov/cgb/dro/trsphonebk.htmlを参照してください。

サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



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制限付権利の説明

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアおよび関連ドキュメントが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, the use, duplication, disclosure, modification, and adaptation shall be subject to the restrictions and license terms set forth in the applicable Government contract, and, to the extent applicable by the terms of the Government contract, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software License (December 2007). Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このソフトウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、このソフトウェアを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

Oracle は Oracle Corporation およびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

このソフトウェアおよびドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても、一切の責任を負いかねます。