1 概要

ここでは、https://jax-rpc.dev.java.net で説明されている Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) を使用して WebLogic Web サービスをプログラミングする方法について説明します。JAX-RPC は、XML ベースのリモート プロシージャ呼び出し (RPC) を行うための Java API を定義した Sun Microsystems の仕様です。特に、これらの API は、SOAP 1.1 (分散型環境で情報を交換するための XML ベースのプロトコル) を使用して、Web サービスを呼び出したり、Web サービスから応答を取得したりするのに使用されます。

注意 : JAX-WS は、Web サービスおよび Web アプリケーション内で JAX-RPC に取って代わるものとして設計されています。JAX-WS および JAX-RPC に対してサポートされている機能を比較するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービス入門』の「JAX-WS または JAX-RPC のいずれかを選択する際の判断基準」を参照してください。

次の表に、このガイドの内容をまとめます。

表 1-1 内容のまとめ

節	内容
使用例とサンプル	一般的な使用例とサンプルを確認および実行する。
WebLogic Web サービスの開発	WebLogic 開発環境で Web サービスを開発する。
JWS ファイルのプログラミング	Web サービスを実装する JWS ファイルをプログラムする。
データ バインディングについて	Java Architecture for XML Binding (JAXB) データ バインディングを使用する。
Web サービスの呼び出し	スタンドアロン クライアントまたは別の Web サービスから Web サービスを呼び出す。
WebLogic Web サービスの旧リリースから 10.3.1 へのアップグレード	前のリリースから Web サービスをアップグレードする。
Web サービスの管理	Administration Console を使用して WebLogic Web サービスを管理する。

注意 : Oracle WebLogic Server での JAX-WS 実装は、Glassfish コミュニティ (https://jax-ws.dev.java.net/ を参照) によって開発された JAX-WS Reference Implementation (RI) から拡張されたものです。Oracle WebLogic Server では、JAX-WS 仕様 (JSR-224) で定義されるすべての機能が完全にサポートされています。 JAX-WS RI には、Glassfishalso 寄稿者によって提供されたさまざまな拡張も含まれています。具体的に文書化されていない限り、Oracle WebLogic Server では JAX-WS RI 拡張の使用はサポートされていません。

WebLogic Web サービスの概要、標準、サンプル、および関連ドキュメントについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービス入門』を参照してください。

WebLogic Web サービスのセキュリティの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Web サービスのセキュリティ』を参照してください。