どのテンプレートにも含まれる基本的なファイルは config.xml と template-info.xml です。事前定義済みのテンプレートに追加のファイルが含まれています。そのファイルに基づいてドメインが作成または拡張されます。以下の表では、通常、ドメインまたは拡張テンプレートに含まれているファイルについて説明します。
表 1-5 テンプレートに含まれるファイル
| ファイル名 | 説明 |
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製品コンポーネントのファイル |
個別の Oracle Products コンポーネントでドメイン設定を完了するために使用されるさまざまなファイル。このようなファイルでは、セキュリティとデフォルト データベース設定用の情報が提供されることがある。 |
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*-jdbc.xml |
製品コンポーネントで必要とされる JDBC システム リソースを備えたドメインを設定または拡張する。テンプレートで、*-jdbc.xml ファイルは config\jdbc ディレクトリに置く必要がある。 |
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*-jms.xml |
製品コンポーネントで必要とされる JMS システム リソースを備えたドメインを設定または拡張する。テンプレートで、*-jms.xml ファイルは config\jms ディレクトリに置く必要がある。 |
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clusters.script |
コンフィグレーション ウィザード フレームワークにおけるデフォルトのクラスタの自動コンフィグレーションを変更するために使用される。デフォルトでは、リソースはクラスタを対象に指定する。クラスタからリソースを unassign して、その後、別のコンポーネントにリソースを assign できる。対象を指定するには、以下の置換変数を使用できる。
以下の考慮事項にも留意すること。
テンプレートでは、clusters.script ファイルは script ディレクトリに置く必要がある。 |
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config.xml |
ドメイン コンフィグレーションの設定または拡張を行う。テンプレートでは、config.xml ファイルは config ディレクトリに置く必要がある。 |
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jdbc.index |
データベースの設定に使用される SQL スクリプトの場所を特定する。ファイルには、実行が必要な順序でスクリプトがリストされている。目的のスクリプトがテンプレートに含まれておらず、製品インストール ディレクトリ内に存在する場合は、スクリプトを指定するパス名の中で、次のようにティルダ ( ~ ) 文字を使用して製品インストール ディレクトリを表すことができる。 ~/integration/common/dbscripts/oracle/reporting_runtime.sql 具体的には、このティルダは stringsubs.xml ファイル内の $USER_INSTALL_DIR$ 変数に指定されたディレクトリ パスを表す。 テンプレートでは、jdbc.index ファイルは _jdbc_\dbtype\dbversion ディレクトリに置く必要がある。ここで、dbtype は Oracle などのデータベースの種類、dbversion は 9i などのデータベース バージョンを示す。 データ ソースに関連する SQL ファイルのリストのほか、jdbc.index ファイルには、データ ソースに関連付けられたカテゴリ情報が含まれる。利用可能なデフォルトの dbCategories は以下のとおり。
これらのすべてのテンプレート jar ファイルは、MW_HOME\wlserver_<version>\common\templates\applications ディレクトリにある。 |
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security.xml |
ドメイン リソースへの ID とアクセスを確立するユーザ グループとロールを作成するために使用される。デフォルトの Admin ユーザはドメイン テンプレートの security.xml からのみ作成できる。ただし、ドメインまたは拡張テンプレートのいずれかに含まれている security.xml によってユーザ グループとロールを作成することができる。 |
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startmenu.xml |
Windows のスタート メニューのエントリを作成するために使用する。 |
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startscript.xml |
ドメインのルート ディレクトリおよび bin ディレクトリに配置される *.cmd ファイルおよび *.sh ファイルを作成するために使用される。 |
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stringsubs.xml |
ドメイン作成または拡張時に文字列置換を受け取る文字列置換値とファイルを特定する。文字列置換を受け取るファイルは、置換変数と共に事前に準備されている必要がある。ドメイン作成時または拡張時に、コンフィグレーション ウィザード フレームワークはマクロを実行し、WL_HOME\common\lib\macrorules.xml (WL_HOME は製品インストール ディレクトリ) からの情報に基づき、適切な文字列置換により変数を置き換える。 |
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template-info.xml |
テンプレート名、ソフトウェア バージョン、テンプレートの種類 (ドメインまたはアプリケーション)、作成者、説明などのテンプレート識別情報を提供する。 |