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Oracle® Fusion Middleware ドメイン テンプレート リファレンス
11g リリース 1 (10.3.1)
B55572-01
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1.6 テンプレートに含まれるファイル

どのテンプレートにも含まれる基本的なファイルは config.xmltemplate-info.xml です。事前定義済みのテンプレートに追加のファイルが含まれています。そのファイルに基づいてドメインが作成または拡張されます。以下の表では、通常、ドメインまたは拡張テンプレートに含まれているファイルについて説明します。

表 1-5 テンプレートに含まれるファイル

ファイル名 説明

製品コンポーネントのファイル

個別の Oracle Products コンポーネントでドメイン設定を完了するために使用されるさまざまなファイル。このようなファイルでは、セキュリティとデフォルト データベース設定用の情報が提供されることがある。

*-jdbc.xml

製品コンポーネントで必要とされる JDBC システム リソースを備えたドメインを設定または拡張する。テンプレートで、*-jdbc.xml ファイルは config\jdbc ディレクトリに置く必要がある。

*-jms.xml

製品コンポーネントで必要とされる JMS システム リソースを備えたドメインを設定または拡張する。テンプレートで、*-jms.xml ファイルは config\jms ディレクトリに置く必要がある。

clusters.script

コンフィグレーション ウィザード フレームワークにおけるデフォルトのクラスタの自動コンフィグレーションを変更するために使用される。デフォルトでは、リソースはクラスタを対象に指定する。クラスタからリソースを unassign して、その後、別のコンポーネントにリソースを assign できる。対象を指定するには、以下の置換変数を使用できる。

  • %AManagedServer% - 任意の管理対象サーバ

  • %AllManagedServers% - カンマで区切られた管理対象サーバの全リスト

  • %AdminServer% - 管理サーバ名

  • %Cluster% - クラスタ名

  • %ProxyServer% - プロキシ サーバ名

  • %HTTPProxyApp% - http プロキシ アプリケーション定義

以下の考慮事項にも留意すること。

  • 置換される予定のオブジェクトの名前属性を使用する必要がある。

  • 「すべて」を意味するワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用できる。

テンプレートでは、clusters.script ファイルは script ディレクトリに置く必要がある。

config.xml

ドメイン コンフィグレーションの設定または拡張を行う。テンプレートでは、config.xml ファイルは config ディレクトリに置く必要がある。

jdbc.index

データベースの設定に使用される SQL スクリプトの場所を特定する。ファイルには、実行が必要な順序でスクリプトがリストされている。目的のスクリプトがテンプレートに含まれておらず、製品インストール ディレクトリ内に存在する場合は、スクリプトを指定するパス名の中で、次のようにティルダ ( ~ ) 文字を使用して製品インストール ディレクトリを表すことができる。

~/integration/common/dbscripts/oracle/reporting_runtime.sql

具体的には、このティルダは stringsubs.xml ファイル内の $USER_INSTALL_DIR$ 変数に指定されたディレクトリ パスを表す。

テンプレートでは、jdbc.index ファイルは _jdbc_\dbtype\dbversion ディレクトリに置く必要がある。ここで、dbtype は Oracle などのデータベースの種類、dbversion は 9i などのデータベース バージョンを示す。

データ ソースに関連する SQL ファイルのリストのほか、jdbc.index ファイルには、データ ソースに関連付けられたカテゴリ情報が含まれる。利用可能なデフォルトの dbCategories は以下のとおり。

  • P13ndatasource データ ソースに関連付けられた「Drop/Create P13N Database Objects」カテゴリ。このデータ ソースは p13n.jar ドメイン テンプレートの一部である。

  • データ ソース「p13nDataSource」に関連付けられた「Drop/Create Portal Database Objects」カテゴリ。このデータ ソースは wlp.jar ドメイン テンプレートの一部である。

  • データ ソース appsGroupSpaceDataSource に関連付けられた「Drop/Create GroupSpace Database Objects」カテゴリ。このデータ ソースは wlp_groupspacedb.jar ドメイン テンプレートの一部である。

これらのすべてのテンプレート jar ファイルは、MW_HOME\wlserver_<version>\common\templates\applications ディレクトリにある。

security.xml

ドメイン リソースへの ID とアクセスを確立するユーザ グループとロールを作成するために使用される。デフォルトの Admin ユーザはドメイン テンプレートの security.xml からのみ作成できる。ただし、ドメインまたは拡張テンプレートのいずれかに含まれている security.xml によってユーザ グループとロールを作成することができる。

startmenu.xml

Windows のスタート メニューのエントリを作成するために使用する。

startscript.xml

ドメインのルート ディレクトリおよび bin ディレクトリに配置される *.cmd ファイルおよび *.sh ファイルを作成するために使用される。

stringsubs.xml

ドメイン作成または拡張時に文字列置換を受け取る文字列置換値とファイルを特定する。文字列置換を受け取るファイルは、置換変数と共に事前に準備されている必要がある。ドメイン作成時または拡張時に、コンフィグレーション ウィザード フレームワークはマクロを実行し、WL_HOME\common\lib\macrorules.xml (WL_HOME は製品インストール ディレクトリ) からの情報に基づき、適切な文字列置換により変数を置き換える。

template-info.xml

テンプレート名、ソフトウェア バージョン、テンプレートの種類 (ドメインまたはアプリケーション)、作成者、説明などのテンプレート識別情報を提供する。