Oracle® Fusion Middleware Domain Template Builder を使用したドメイン テンプレートの作成 11g リリース 1 (10.3.1) B55573-01 |
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拡張テンプレートを作成するプロセスは、ドメイン テンプレートを作成するプロセスとほぼ同じです。異なる点として、拡張テンプレートの作成では、管理サーバのコンフィグレーション、管理ユーザ名とパスワードの割り当て、スタート メニュー エントリの指定を行いません。これらのドメイン設定は、拡張するドメインですでに定義されています。
以下のトピックでは、拡張テンプレートを作成する手順を説明します。
Domain Template Builder の開始の説明に従って、Domain Template Builder を起動するときに [2 新しいテンプレートの作成] ウィンドウが表示されます。
[拡張テンプレートの作成] を選択し [次へ] をクリックします。
[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウが表示されます。
[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウでは、作成する拡張テンプレートの基になるアプリケーション テンプレートまたはドメイン ディレクトリを選択します。
新しい拡張テンプレートのソースとして拡張テンプレートを選択するには、次の手順を実行します。
[テンプレートを選択] タブを選択します。
[テンプレート] ペインに表示されているテンプレートのリストからテンプレートを選択します。
カテゴリによりテンプレートがまとめられる。
このリストに表示されている拡張テンプレートは、[追加テンプレートの場所] ペインで指定されたディレクトリにあるテンプレートです。変更するディレクトリに対して、[参照] をクリックし、適切なディレクトリに移動するかパスを手動で入力する。
[次へ] をクリックします。
[テンプレートの説明] ウインドウが表示される。
新しい拡張テンプレートのソースとしてドメインを選択するには、次の手順を実行します。
[ドメインを選択] タブを選択します。
拡張テンプレートを作成するための基になるドメイン ディレクトリに移動し、必要なドメインを選択します。
有効なドメイン ディレクトリは [ドメイン ディレクトリのフォルダ] アイコン付きで表示されます。
[次へ] をクリックします。
[テンプレートの説明] ウインドウが表示される。
[テンプレートの説明] ウィンドウでは、テンプレートの説明を提供します。
注意 : ここに提供されている説明が [テンプレート ドメイン ソースの選択] ウインドウの [テンプレートの選択] ペインで表示されます。 |
テンプレートのソースとしてドメイン テンプレートを選択すると、選択したテンプレートの情報が表示されます。情報を確認し、必要に応じて、ドメインの要件に合わせて変更します。その後、[次へ] をクリックします。
新しい拡張テンプレートのソースとしてドメインを選択すると、ドメインに必要な情報を入力し、[次へ] をクリックします。
[テンプレートの説明] ウインドウにおけるフィールドの詳細については、表 3-2 を参照してください。
[アプリケーションの追加または削除] ウインドウが表示されます。
このウィンドウで、次の操作を行うことができます。
テンプレート ソースに現在定義されているアプリケーションのリストを確認する。
現在インポートされているアプリケーションのパス名を確認する。
必要な場合は、アプリケーションをインポートする相対ディレクトリを変更する。
必要な場合は、インポートするファイルのリストからアプリケーションを削除する。
詳細については、「3.4 アプリケーションの追加または削除」を参照してください。
必要な手順を行った後で [次へ] をクリックします。[ファイルの追加] ウインドウが表示されます。
デフォルトでは、Domain Template Builder で作成する拡張テンプレートのソースとして指定したドメインまたは拡張テンプレートから、ファイルが組み込まれます。[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートのファイルを参照、追加および削除できます。
詳細については、「3.5 ファイルの追加」を参照してください。
必要な手順を行った後で [次へ] をクリックします。[SQL スクリプトの追加] ウインドウが表示されます。
[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートを使って拡張するドメインで使用する各データベース用の SQL スクリプトを追加します。スクリプトの実行順序を指定することもできます。詳細については、「3.6 SQL スクリプトの追加」を参照してください。
必要な手順を行った後で [次へ] をクリックします。[セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウインドウが表示されます。
ドメイン内のアプリケーション リソースのセキュリティ パラメータをコンフィグレーションすることもできます。以下のセキュリティ機能を使用すると、アプリケーション リソースのセキュリティを確保できます。
ユーザおよびグループ : セキュリティ ロールを付与できる個人および個人の集合を表す分類。通常、グループは、同じ部署で働くなど社内のロールや機能を共有しているユーザの集合です。
グローバル セキュリティ ロール : WebLogic リソースへのアクセス制限に使用される、動的に計算される特権。ユーザに対してこれらの特権が許可されるかどうかは、ユーザに割り当てられているロールによって決まります。
たとえば、個人のスキルを活用するために、Web 開発チームでは一般にシステム管理の担当業務を個別のロールに分割しています。これにより、開発チームは、異なるレベルのパーミッションを各ロールに割り当てることができます。それぞれのプロジェクトでは、コンポーネントをデプロイするパーミッションを 1 人か 2 人のチーム メンバーにのみ付与し、チーム メンバー全員には WebLogic Server コンフィグレーションの表示を許可することができます。
WebLogic Server では、システム管理操作のアクセス権を決定する 4 種類のデフォルト グローバル ロール (Admin、Deployer、Operator、Monitor) を提供することにより、こうしたロールベースの開発がサポートされています。
注意 : 管理リソースおよびサーバ リソースのデフォルトのグローバル セキュリティ ロールに対して、制限を厳密にする変更を行わないでください。既存のセキュリティ ロールを削除すると、WebLogic Server のオペレーションが低下するおそれがあります。一方、デフォルトのセキュリティ ロールは、セキュリティ ロールの新規追加などによって、より包括的にすることができます。 |
[セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウでは、アプリケーションのセキュリティ オプションを設定します。
[いいえ] を選択した場合は、新しい拡張テンプレート用のセキュリティ設定はソース テンプレートまたはドメインで指定した設定と同じです。
[はい] を選択した場合は、後続のウィンドウで、以下の表 4-1 に示すようにセキュリティをコンフィグレーションします。
表 4-1 [セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウのパラメータ
タスク | 説明 |
---|---|
ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション |
認証のためにユーザ、グループ、およびグローバル ロールを定義します。詳細については、「3.9 ユーザ、グループ、およびグローバル ロールのコンフィグレーション」を参照してください。 |
ユーザのグループへの割り当て |
ユーザのグループへの割り当てグループでは複数のユーザを同時に管理できる。通常、各ユーザを個々に管理するよりも効率的です。手順については、「3.10 ユーザのグループへの割り当て」を参照してください。 |
グループのグループへの割り当て |
グループを別のグループのサブグループとして割り当て、よりきめ細かなセキュリティ管理を行います。手順については、「3.11 グループのグループへの割り当て」を参照してください。 |
ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て |
定義済みの WebLogic Server グローバル セキュリティ ロールにユーザとグループを割り当てます。手順については、「3.12 ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て」を参照してください。 |
Domain Template Builder は、ハードコード化されているさまざまなドメイン環境設定の値を変数で置き換えて、テンプレートに含まれている起動スクリプトなどの標準スクリプトを自動的に更新します。コンフィグレーション ウィザードは、後で新しいドメインをコンフィグレーションするときに、変数をハードコード化された新しい値に置き換えます。
必要な場合は、置換変数を手動で挿入することにより、テンプレートに組み込む追加ファイルを準備できます。詳細については、「3.14 置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備」を参照してください。
必要な手順を行った後で [次へ] をクリックします。[WebLogic ドメイン テンプレートの確認] ウインドウが表示されます。
[WebLogic ドメイン テンプレートの確認] ウインドウでは、作成する前に新しい拡張テンプレートの設定が確認できます。
左側の [テンプレートのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。前のウィンドウで定義した設定を修正する必要がある場合は、[前へ] を選択して必要なコンフィグレーション ウィンドウに戻ります。
注意 : [ビュー] ドロップダウン リストで、[テンプレートのサマリ] ウィンドウに表示する情報の種類を制限できます。 |
[次へ] をクリックします。
[拡張テンプレート作成] のウインドウが表示されます。
[拡張テンプレートの作成] ウィンドウでは、拡張テンプレートの名前とディレクトリを指定して、拡張テンプレートを作成するプロセスを開始します。
[テンプレート jar 名] フィールドにテンプレート JAR ファイルの名前を指定します。
[テンプレートの場所] フィールドに、テンプレートを格納するディレクトリの名前が表示されていることを確認します。
[参照] をクリックして該当するディレクトリに移動またはパスを手動で入力してディレクトリを変更することもできます。
テンプレート ディレクトリは、システム上の任意の場所に配置できます。デフォルトでは、MW_HOME
\user_templates
にあります。MW_HOME
は、製品がインストールされているディレクトリです (Windows の場合のデフォルトは c:\Oracle\Middleware
)。
ウィンドウに表示された情報を検証した後、[作成] をクリックします。
[テンプレートの作成] ウィンドウに、テンプレート作成プロセスのステータスが表示されます。拡張テンプレートに指定したアプリケーションとサービスだけを含む JAR ファイルが、Domain Template Builder によって生成されます。
[テンプレートの作成] ウィンドウで [完了] をクリックします。