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Oracle Fusion Middleware Web Servicesセキュリティおよび管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B56247-01
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6 Webサービスの管理

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware Web Servicesの管理に使用するインタフェースです。この章では、Webサービスを管理するための多くのタスクを実行するFusion Middleware Controlのページへの移動方法と、基本的な管理タスクの実行方法について説明します。この章では次の項について説明します。


注意:

第17章「WebLogic Webサービスの保護と管理」の説明に従って、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してJava EE Webサービスをテストおよび監視します。その他すべての構成タスクでは、WebLogic Server管理コンソールを使用します。

この章で説明する「Webサービス」ページでは、Java EE、ADFおよびWebCenter WebサービスとSOAサービスに対して異なるコンテンツが使用されます。ADFおよびWebCenterとSOA Webサービスのページを、図に示します。


サーバーのすべての現行Webサービスの表示

指定されたサーバーに現在デプロイされているすべてのWebサービスを表示するには、次の手順に従います。

サーバーのすべての現行Webサービスを表示する手順

  1. ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを表示するドメインを表示します。

  2. ドメインを開きます。

  3. すべての現行Webサービスを表示するサーバーを選択します。

  4. Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicサーバー」「Webサービス」をクリックします。図6-1に示すように、サーバー固有の「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。

    Java EE Webサービス、ADFやWebCenterなどのSOA以外のOracle Webサービス、およびSOA Webサービスのタブを表示できます。

    表示されるタブは、サーバーにデプロイされるWebサービスに応じて異なります。SOA Webサービスはこのサーバーにデプロイされていないため、図6-1では表示されていないことに注意してください。

    ADF、WebCenterおよびSOAサービスの場合は、このページで「ポリシーの添付」をクリックして、1つ以上のWebサービスに1つ以上のポリシーを添付できます。

    図6-1 サーバー固有の「Webサービスのサマリー」ページ

    図6-1の説明が続きます
    「図6-1 サーバー固有の「Webサービスのサマリー」ページ」の説明

アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動

アプリケーションのWebサービスのリストを表示できるページに移動するには、次の手順に従ってください。

アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動する手順

  1. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。

    「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。

  2. Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」「Webサービス」をクリックします。

    これにより、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページ(図6-2)が表示されます。

    図6-2 Webサービスのホームページ

    図6-2の説明が続きます
    「図6-2 Webサービスのホームページ」の説明

アプリケーションのWebサービスの表示

「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」の説明に従って、Webサービスのホームページに移動します。「Webサービスのサマリー」ページから、次の内容を実行できます。

Webサービス・ポートの詳細の表示

Webサービス・ポートの詳細を表示するには、次の手順に従ってください。

Webサービス・ポートの詳細を表示する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「Webサービス・エンドポイント」ページから、次の内容を実行できます。

    • 「操作」タブをクリックすると、そのポートの操作リストを表示できます。

    • 「ポリシー」タブをクリックすると、そのポートに添付されているポリシーを表示できます。

    • 「グラフ」タブをクリックすると、そのポートのフォルトをグラフ表示できます。

    • 「構成」タブをクリックすると、そのポートの構成を表示できます。

Webサービス・ポートの詳細を表示する別の方法として、「サーバーのすべての現行Webサービスの表示」の説明に従って、すべてのWebサービスが表示されているサーバー全体の「Webサービスのサマリー」ページに移動し、ポート名をクリックして特定の「Webサービス・エンドポイント」ページに移動することもできます。

Webサービスのセキュリティ違反の表示

Webサービスのセキュリティ違反を表示するには、次の手順に従ってください。

Webサービスのセキュリティ違反を表示する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「グラフ」セクションで、「セキュリティ違反」タブを選択します。

    アプリケーションのすべてのWebサービスに関する認証、認可、機密保護および整合性のフォルトのグラフ表現が、円グラフで表示されます。

  3. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  4. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  5. 「グラフ」タブをクリックして、すべてのフォルトおよびセキュリティ・フォルトのグラフ表示を参照します。

  6. 「ポリシー」タブをクリックします。

    ポートに添付されているポリシーのリストが表示されます。ポリシーのステータス(ポリシーが有効化されているか無効化されているか)、セキュリティ・フォルト(認証、認可、機密保護および整合性)の数、各ポリシーの合計のポリシー障害が表示されます。

「Webサービス・ポリシー」ページへの移動

ファーム内のWebサービス・ポリシーは、「Webサービス・ポリシー」ページから管理します。このページでは、Webサービス・ポリシーを表示、作成、編集および削除できます。

「Webサービス・ポリシー」ページに移動する手順

  1. ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、ポリシーを表示するドメインを表示します。ドメインを選択します。

  2. Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicドメイン」「Webサービス」「ポリシー」をクリックします。

    「Webサービス・ポリシー」ページが表示されます(図6-3)。

    図6-3 「Webサービス・ポリシー」ページ

    図6-3の説明が続きます
    「図6-3 「Webサービス・ポリシー」ページ」の説明

Webサービス・ポートの構成

Webサービス・エンドポイント(またはポート)を構成するには、次の手順に従ってください。

Webサービス・ポートを構成する手順

  1. 「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」で説明されているように、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「構成」タブをクリックします。

  5. 属性を設定して「適用」をクリックします。

  6. そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。

Webサービスの有効化または無効化

Webサービス・アプリケーションがデプロイされると、エラーが発生しない場合、Webサービス・エンドポイントがデフォルトで有効化されます。エラーが発生した場合、Webサービス・アプリケーションはデプロイされますが、Webサービス・エンドポイントは有効化されません。

Webサービスを無効化して、一時的にWebサービスを使用不可にすることが必要な場合があります。たとえば、無効なポリシー参照を修正する必要がある場合です。Webサービスを無効化すると、Webサービスへのリクエストが失敗します。Webサービスを無効化するには、Webサービスがリクエストを受信するポートを使用不可にする必要があります。

Webサービス・ポートを無効化する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「Webサービス・エンドポイント」ページで、「構成」タブをクリックします。

  5. 「エンドポイント有効」コントロールから「無効」を選択して、「適用」をクリックします。

  6. そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。

WebサービスWSDLドキュメントの表示

WebサービスのWSDLドキュメントを表示するには、次の手順に従ってください。

WebサービスのWSDLドキュメントを表示する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「WSDLドキュメント」フィールドで、ポート名をクリックしてWebサービスのWSDLを表示します(図6-4)。

    図6-4 WebサービスのWSDLが表示された「Webサービス・エンドポイント」ページ

    図6-4の説明が続きます
    「図6-4 「WebサービスのWSDLが表示された「Webサービス・エンドポイント」ページ」の説明

リクエスト・メッセージのサイズの設定

Webサービスへのリクエスト・メッセージの最大サイズを構成できます。

リクエスト・メッセージのサイズを設定する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「構成」タブをクリックします。

  5. 「最大リクエスト・サイズ」および「最大リクエスト・サイズの単位」を設定して、「適用」をクリックします。

    図6-5 リクエスト・メッセージの設定サイズ

    図6-5の説明が続きます
    「図6-5 リクエスト・メッセージの設定サイズ」の説明

    -1に設定すると、メッセージのサイズは制限されません。または、テキスト・ボックスに数値を入力して測定単位を選択することで、メッセージに最大制限を設定できます。

  6. そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。

MTOMの有効化および無効化

Webサービスにoracle/wsmtom_policyポリシーを添付すると、MTOMがサポートされます。このポリシーを無効化することで、WebサービスのMTOMを有効化または無効化できます。詳細は、「単一のポリシー・サブジェクトに対するポリシーの無効化」を参照してください。

MTOMを有効化または無効化した後は、アプリケーションを再起動する必要があります。

Webサービス・スタイルの有効化および無効化

Webサービス・ポートを有効化または無効化すると、Representational State Transfer(REST)形式のメッセージを受信できます。

Webサービス・スタイルを有効化または無効化する手順

  1. 「Webサービスのサマリー」ページで、ページの「Webサービスの詳細」セクションにスクロールします。

  2. まだ表示されていない場合は、Webサービスのプラス記号(+)をクリックしてポートを表示します。

  3. ポートをクリックして、「Webサービス・エンドポイント」ページを表示します。

  4. 「構成」タブをクリックします。

  5. RESTを有効化する場合は「RESTの有効化」リストの「True」を選択し、RESTを無効化する場合は「False」を選択します。

    図6-6 Webサービス・スタイルの有効化および無効化

    図6-6の説明が続きます
    「図6-6 Webサービス・スタイルの有効化および無効化」の説明

  6. そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。