Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware Web Servicesの管理に使用するインタフェースです。この章では、Webサービスを管理するための多くのタスクを実行するFusion Middleware Controlのページへの移動方法と、基本的な管理タスクの実行方法について説明します。この章では次の項について説明します。
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注意: 第17章「WebLogic Webサービスの保護と管理」の説明に従って、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してJava EE Webサービスをテストおよび監視します。その他すべての構成タスクでは、WebLogic Server管理コンソールを使用します。この章で説明する「Webサービス」ページでは、Java EE、ADFおよびWebCenter WebサービスとSOAサービスに対して異なるコンテンツが使用されます。ADFおよびWebCenterとSOA Webサービスのページを、図に示します。 |
指定されたサーバーに現在デプロイされているすべてのWebサービスを表示するには、次の手順に従います。
サーバーのすべての現行Webサービスを表示する手順
ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、Webサービスを表示するドメインを表示します。
ドメインを開きます。
すべての現行Webサービスを表示するサーバーを選択します。
Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicサーバー」→「Webサービス」をクリックします。図6-1に示すように、サーバー固有の「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。
Java EE Webサービス、ADFやWebCenterなどのSOA以外のOracle Webサービス、およびSOA Webサービスのタブを表示できます。
表示されるタブは、サーバーにデプロイされるWebサービスに応じて異なります。SOA Webサービスはこのサーバーにデプロイされていないため、図6-1では表示されていないことに注意してください。
ADF、WebCenterおよびSOAサービスの場合は、このページで「ポリシーの添付」をクリックして、1つ以上のWebサービスに1つ以上のポリシーを添付できます。
アプリケーションのWebサービスのリストを表示できるページに移動するには、次の手順に従ってください。
アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動する手順
ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。
「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。
Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」→「Webサービス」をクリックします。
これにより、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページ(図6-2)が表示されます。
「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」の説明に従って、Webサービスのホームページに移動します。「Webサービスのサマリー」ページから、次の内容を実行できます。
アプリケーションのWebサービスを表示できます。
Webサービスの構成、エンドポイント・ステータス、ポリシー障害などを表示できます。
セキュリティ、信頼できるメッセージング、MTOM、管理およびサービス・フォルトなどの、Webサービス・フォルトを表示および監視できます。
認証、認可、メッセージ整合性およびメッセージ機密保護違反など、セキュリティ違反を表示および監視できます。
ポートの有効化や無効化、Webサービスへのポリシーの添付など、Webサービス・ポートの構成が可能なページに移動できます。
Webサービス・ポートの詳細を表示するには、次の手順に従ってください。
Webサービス・ポートの詳細を表示する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「Webサービス・エンドポイント」ページから、次の内容を実行できます。
「操作」タブをクリックすると、そのポートの操作リストを表示できます。
「ポリシー」タブをクリックすると、そのポートに添付されているポリシーを表示できます。
「グラフ」タブをクリックすると、そのポートのフォルトをグラフ表示できます。
「構成」タブをクリックすると、そのポートの構成を表示できます。
Webサービス・ポートの詳細を表示する別の方法として、「サーバーのすべての現行Webサービスの表示」の説明に従って、すべてのWebサービスが表示されているサーバー全体の「Webサービスのサマリー」ページに移動し、ポート名をクリックして特定の「Webサービス・エンドポイント」ページに移動することもできます。
Webサービスのセキュリティ違反を表示するには、次の手順に従ってください。
Webサービスのセキュリティ違反を表示する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「グラフ」セクションで、「セキュリティ違反」タブを選択します。
アプリケーションのすべてのWebサービスに関する認証、認可、機密保護および整合性のフォルトのグラフ表現が、円グラフで表示されます。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「グラフ」タブをクリックして、すべてのフォルトおよびセキュリティ・フォルトのグラフ表示を参照します。
「ポリシー」タブをクリックします。
ポートに添付されているポリシーのリストが表示されます。ポリシーのステータス(ポリシーが有効化されているか無効化されているか)、セキュリティ・フォルト(認証、認可、機密保護および整合性)の数、各ポリシーの合計のポリシー障害が表示されます。
ファーム内のWebサービス・ポリシーは、「Webサービス・ポリシー」ページから管理します。このページでは、Webサービス・ポリシーを表示、作成、編集および削除できます。
「Webサービス・ポリシー」ページに移動する手順
ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、ポリシーを表示するドメインを表示します。ドメインを選択します。
Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicドメイン」→「Webサービス」→「ポリシー」をクリックします。
「Webサービス・ポリシー」ページが表示されます(図6-3)。
Webサービス・エンドポイント(またはポート)を構成するには、次の手順に従ってください。
Webサービス・ポートを構成する手順
「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」で説明されているように、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。
属性を設定して「適用」をクリックします。
そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。
Webサービス・アプリケーションがデプロイされると、エラーが発生しない場合、Webサービス・エンドポイントがデフォルトで有効化されます。エラーが発生した場合、Webサービス・アプリケーションはデプロイされますが、Webサービス・エンドポイントは有効化されません。
Webサービスを無効化して、一時的にWebサービスを使用不可にすることが必要な場合があります。たとえば、無効なポリシー参照を修正する必要がある場合です。Webサービスを無効化すると、Webサービスへのリクエストが失敗します。Webサービスを無効化するには、Webサービスがリクエストを受信するポートを使用不可にする必要があります。
Webサービス・ポートを無効化する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「Webサービス・エンドポイント」ページで、「構成」タブをクリックします。
「エンドポイント有効」コントロールから「無効」を選択して、「適用」をクリックします。
そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。
WebサービスのWSDLドキュメントを表示するには、次の手順に従ってください。
WebサービスのWSDLドキュメントを表示する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「WSDLドキュメント」フィールドで、ポート名をクリックしてWebサービスのWSDLを表示します(図6-4)。
Webサービスへのリクエスト・メッセージの最大サイズを構成できます。
リクエスト・メッセージのサイズを設定する手順
「Webサービスのサマリー」ページに移動します。
ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。
ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。
「構成」タブをクリックします。
「最大リクエスト・サイズ」および「最大リクエスト・サイズの単位」を設定して、「適用」をクリックします。
-1に設定すると、メッセージのサイズは制限されません。または、テキスト・ボックスに数値を入力して測定単位を選択することで、メッセージに最大制限を設定できます。
そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。
Webサービスにoracle/wsmtom_policyポリシーを添付すると、MTOMがサポートされます。このポリシーを無効化することで、WebサービスのMTOMを有効化または無効化できます。詳細は、「単一のポリシー・サブジェクトに対するポリシーの無効化」を参照してください。
MTOMを有効化または無効化した後は、アプリケーションを再起動する必要があります。
Webサービス・ポートを有効化または無効化すると、Representational State Transfer(REST)形式のメッセージを受信できます。
Webサービス・スタイルを有効化または無効化する手順
「Webサービスのサマリー」ページで、ページの「Webサービスの詳細」セクションにスクロールします。
まだ表示されていない場合は、Webサービスのプラス記号(+)をクリックしてポートを表示します。
ポートをクリックして、「Webサービス・エンドポイント」ページを表示します。
「構成」タブをクリックします。
RESTを有効化する場合は「RESTの有効化」リストの「True」を選択し、RESTを無効化する場合は「False」を選択します。
そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。