おめでとうございます。カスタムWebCenterアプリケーションを作成し、Oracle WebCenter Frameworkの基礎について学習しました。
このチュートリアルでは、カスタムWebCenterアプリケーションを迅速かつ簡単に作成するいくつかの手順を実行する方法を学習しました。Oracle ComposerやWebCenter Web 2.0サービスなど、Oracle WebCenter Frameworkのいくつかのコンポーネントについても学習しました。
具体的には、次の方法を学習しました。
データベース接続の作成。これにより、アプリケーションで必要な情報を含むデータベースにアクセスできるようになりました。さらに進んで、より複雑なカスタムWebCenterアプリケーションを開発するに従い、様々なコンテンツなどを求めて、他のデータベースへの接続が必要になります。他のデータベースへの接続の作成にも、同じ方法を利用できます。
WebCenterスキーマのインストール。これにより、タグ・サービスを使用できるようになりました。このスキーマを使用可能にすると、タグ・サービスとリンク・サービスの両方が使用できるようになります。これについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』でさらに詳しく学習できます。
簡単なカスタムWebCenterアプリケーションの作成。これにより、組込みのWebCenterアプリケーション・テンプレートを使用して基本的なJSFアプリケーションを作成する方法を確認できました。
カスタマイズ可能なページの作成。クイック・スタート・レイアウトや、Oracle Composerのいくつかのカスタマイズ可能なコンポーネントを使用することで、ごくわずかの手順で作成できました。ページやアプリケーションの開発に使用できる様々なADF Facesコンポーネント、ADF LayoutコンポーネントおよびOracle Composerコンポーネントを含むコンポーネント・パレットについても学習しました。
Oracle Composerの、開発環境での使用(ページへのカスタマイズ可能コンポーネントの追加)と、実行時環境での使用(テキスト・ボックスのようなコンポーネントの追加)。実行時には、コンポーネントの移動や新しいコンポーネントの追加など、エンド・ユーザーが独自のページをカスタマイズすることがどれほど容易かも確認できました。
WebCenterサービス(検索、ドキュメントおよびタグの各サービス)のページへの追加。ドキュメント・サービスと検索サービスを追加することで、エンド・ユーザーが、1つのコンテンツ・リポジトリ(この場合は、開発者のファイル・システム)からコンテンツを参照でき、アプリケーション全体にわたりキーワードを検索できるようにしました。ドキュメント・ライブラリのドキュメントに対するタグと、アプリケーションでユーザー定義のタグを正しく視覚化するためのタグ・クラウドの追加方法も学習しました。
規格に基づいたJSR 168 Javaポートレットの構築。ポートレットは、ごくわずかの手順で構築およびコーディングを行いました。ポートレットは、他のアプリケーションやポータルで再利用できます。
OmniPortletの登録および定義。OmniPortletをアプリケーションに追加し、実行時にすぐに利用できるユーザーフレンドリなウィザードを使用して開発しました。
2つのポートレットのワイヤリング。一方のポートレット(規格に基づいたJSR 168ポートレット)でのユーザー・アクションで、もう一方のポートレット(OmniPortlet)のコンテンツを操作することにより、実行時のユーザー対話を実現しました。
図6-1は、このチュートリアルで作成したカスタムWebCenterアプリケーションを示しています。
これで、Oracle WebCenter Frameworkの基本の実践的基礎知識が得られたはずです。
Oracle Composer、WebCenter Web 2.0サービスおよびポートレットの使用方法など、独自のカスタムWebCenterアプリケーションの設計については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』でより詳しく学習できます。
ページをカスタマイズするためのOracle Composerの使用方法など、実行時にできることや、各種コンポーネントが実行時にどのように動作し、どのように構成できるのかについて詳しく学ぶには、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』を参照してください。
Oracle WebCenter Suiteのドキュメントはすべて、Oracle Technology NetworkにあるWebCenterドキュメントのページ(http://www.oracle.com/technology/products/webcenter/documentation.html
)にあります。
Oracle WebCenter Suiteのその他の機能についてさらに学習したり、デモンストレーションを見たり、カスタムWebCenterアプリケーション、ポートレットおよびサービスの実際の例を参照したりするには、次のURLでOracle Technology NetworkのOracle WebCenter Suiteホームページにアクセスしてください。
http://www.oracle.com/technology/products/webcenter/index.html
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