この付録では、リソース・アダプタ構成ファイルの概要、次にOC4J固有のファイルの詳細な参照情報を示します。ここでは次の内容について説明します。
この項ではリソース・アダプタ構成ファイル、すなわち標準的なra.xml
ファイルおよびOracleのoc4j-ra.xml
とoc4j-connectors.xml
ファイルの概要を提供します。
図A-1は、デプロイ用のEARファイルおよびRARファイルとOC4J J2CA XMLファイルとの関係を示しています。
oc4j-ra.xml
ファイルはデプロイされているリソース・アダプタの構成を設定するために、スタンドアロン・リソース・アダプタ用またはアプリケーション内のリソース・アダプタ用のそれぞれのRARファイルに関連付けられています。
oc4j-connectors.xml
ファイルは追加の構成設定に加えてアプリケーションとともにデプロイされているリソース・アダプタの参照のために、リソース・アダプタを使用しているアプリケーション用のそれぞれのEARファイルに関連付けられています。
oc4j-connectors.xml
ファイルは追加の構成設定に加えてスタンドアロン・リソース・アダプタの参照用に、OC4Jのデフォルトのアプリケーションと関連付けられています。
リソース・アダプタ用のra.xml
ファイルはリソース・アダプタ・プロバイダによって提供され、デプロイ用のRARファイルに含まれています。このドキュメントを通して説明したように、後にリソース・アダプタを構成するときにra.xml
のエントリは一般にデフォルトとして機能しており、Application Server Controlを通してオーバーライドできます。ra.xml
のエントリをオーバーライドするいかなる構成設定も、OC4Jによって生成された対応するoc4j-ra.xml
エントリに反映されます。
次にJ2CA 1.5のサンプルのra.xml
ファイルの一部を示します。
<outbound-resourceadapter> <connection-definition> <managedconnectionfactory-class> com.example.ManagedConnectionFactoryImpl </managedconnectionfactory-class> <connectionfactory-interface> javax.resource.cci.ConnectionFactory </connectionfactory-interface> <connectionfactory-impl-class> com.example.ConnectionFactoryWrapper </connectionfactory-impl-class> <connection-interface>javax.resource.cci.Connection</connection-interface> <connection-impl-class> com.example.ConnectionWrapper </connection-impl-class> <config-property> <config-property-name>ServerName</config-property-name> <config-property-type>java.lang.String</config-property-type> <config-property-value>www.example.com</config-property-value> </config-property> <config-property> <config-property-name>ConnectionUrl</config-property-name> <config-property-type>java.lang.String</config-property-type> <config-property-value> jdbc:oracle:thin:@www.example.com:1521/myservice </config-property-value> </config-property> </connection-definition> ... </outbound-resourceadapter>
ra.xml
およびサポートする要素と属性の詳細は、J2CAの仕様を参照してください。
oc4j-ra.xml
ファイルはリソース・アダプタ用のOC4J固有の構成を含んでいます。oc4j-ra.xml
ファイルを含まないRARファイルをデプロイするとき、OC4Jはra.xml
ファイルの設定が該当する場合にはそれをデフォルト値として使用して、自動的にoc4j-ra.xml
ファイルを作成します。その後、Application Server Controlコンソールを使用してコネクション・ファクトリを作成または編集するときはいつでもOC4Jはoc4j-ra.xml
ファイルを更新します。
このファイルはコネクション・ファクトリを宣言しており、それぞれの<connector-factory>
要素はra.xml
の<connection-definition>
要素にマップしています。1つの<connection-definition>
要素に対応する複数の<connector-factory>
要素が存在するので、これは多対1の関係になります。<connector-factory>
要素はすべてルートである<oc4j-connector-factories>
要素の下にあります。
<connector-factory>
のサブ要素はファクトリ用の接続プーリングの設定のための<connection-pooling>
、およびコンテナ管理のサインオンの設定のための<security-config>
を含んでいます。それぞれのコネクタ・ファクトリはプライベート接続プール用の構成を持つことができるか、または<oc4j-connector-factories>
の<connection-pool>
サブ要素を通して設定される共有接続プールを使用できます。
オプションでデプロイ用にoc4j-ra.xml
ファイルをRARファイルと一緒にパッケージ化できます。通常リソース・アダプタ・プロバイダはra.xml
ファイルに加えて、個々のアプリケーション・サーバーに特有の多くの構成ファイルを提供しており、oc4j-ra.xml
ファイルがその中に含まれる場合があります。oc4j-ra.xml
を含むRARファイルをデプロイするとき、OC4Jはデプロイ中にoc4j-ra.xml
ファイルを生成せず、またパッケージ化されたoc4j-ra.xml
ファイルを変更することもありません。パッケージ化されたファイルの設定はそのまま受け入れられ、それらはApplication Server Controlを通してアセンブルされた値として公開されますが、後に希望に応じて編集可能です。
関連情報は、「パッケージ化およびデプロイ機能」を参照してください。
OC4JにデプロイされたそれぞれのEARファイル用にoc4j-connectors.xml
ファイルは、それぞれのアダプタ用の<connector>
要素を使用して、アプリケーションとともにデプロイされたリソース・アダプタを一覧表示します。特定のリソース・アダプタに関連する構成用の<connector>
のサブ要素は、管理対象オブジェクトの構成用に<adminobject-config>
を含み、パーミッションの設定用に<security-permission>
を含んでいます。
oc4j-connectors.xml
ファイルはOC4J内のスタンドアロン・リソース・アダプタのリストを格納するためにも使用されており、EARファイルの外でデプロイされてグローバルに使用可能なリソース・アダプタの数を示しています。このoc4j-connectors.xml
ファイルはOC4Jのデフォルトのアプリケーションに関連付けられています。
それぞれのアプリケーション用に、関連付けられたoc4j-connectors.xml
ファイルの場所を示すorion-application.xml
ファイルの<connectors>
要素があります。グローバルなOC4Jのapplication.xml
ファイルの<connectors>
要素に示されているように、スタンドアロン・リソース・アダプタ用のoc4j-connectors.xml
は、デフォルトでOC4Jのj2ee/
instance
/config
ディレクトリにあります。ディレクトリ名のinstance
はOC4Jインスタンスの名前です(Oracle Application Server環境ではデフォルトでhome
であり、スタンドアロン環境では常にhome
になります)。
EARファイルにoc4j-connectors.xml
ファイルを提供していない場合、OC4Jはそれを作成します。スタンドアロン・リソース・アダプタ用のグローバルなoc4j-connectors.xml
ファイルはデフォルトですでに存在しています。
oc4j-ra.xml
要素の階層の概要を示します。
この項ではoc4j-ra.xml
ファイルの要素のアルファベット順の辞書を提供します。階層については前述の項、「oc4j-ra.xmlの階層」を参照してください。
注意: 属性の説明において属性値は、attribute="value" のように常に引用符の中に設定されています。 |
親要素: <connector-factory>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
それぞれの<config-property>
要素はコネクション・ファクトリ用のプロパティ設定の名前と値を指定します。これらはra.xml
ファイルの対応する接続定義の<config-property>
要素にマップします。
親要素: <oc4j-connector-factories>
子要素: <property>
必須であるか: オプション、0以上の要素
この要素は共有接続プールの名前を指定し、またオプションで<property>
サブ要素を通してプールのプロパティ設定を指定します。
注意: <connection-pool> 要素を<connector-factory> のサブ要素である<connection-pooling> 要素と混同しないでください。 |
親要素: <connector-factory>
子要素: <property>、<use-connection-pool>
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素は親の<connector-factory>
要素を通して定義されたコネクション・ファクトリによる使用のための接続プールを指定します。
<connection-pool>
要素は<property>
サブ要素を通して独自の設定を持つプライベート接続プールを指定するか、または<use-connection-pool>
サブ要素を通して共有プールを使用します。
この要素が存在しない場合はuse="none"
の属性設定と同じで、接続プーリングを無効化します。
接続プールの関連情報は、「OC4Jにおける接続プーリングの構成」および「接続プールの共有」を参照してください。
注意: <connection-pooling> 要素を<oc4j-connector-factories> のサブ要素である<connection-pool> 要素と混同しないでください。 |
親要素: <connector-factory>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
次のようにこの要素の値は、親の<connector-factory>
要素を通して定義されたコネクション・ファクトリが基づくJavaインタフェースの完全修飾された名前を示します。
<connectionfactory-interface>interfacename</connectionfactory-interface>
コネクション・ファクトリ・オブジェクトはこのインタフェースを実装するクラスのインスタンスです。これはra.xml
ファイルの対応する接続定義用に指定されたインタフェースの1つである必要があります。
<connectionfactory-interface>
要素は属性を持ちません。
重要: この要素はスキーマの定義により下位互換性の理由で必須ではありませんが、省略によって例外が発生します。 |
親要素: <oc4j-connector-factories>
子要素: <config-property>、<connection-pooling>、<connectionfactory-interface>、<description>、<log>、<security-config>、<xa-recovery-config>
必須であるか: オプション、0以上の要素
この要素はその属性およびサブ要素を通してリソース・アダプタ用のコネクション・ファクトリを指定します。
表A-4 <connector-factory>属性
名前 | 説明 |
---|---|
connector-name |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) リソース・アダプタ・インスタンスの名前です。この名前は、スタンドアロン・リソース・アダプタ用には( |
location |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) コネクション・ファクトリ・オブジェクトがバインドされるJNDIロケーションです。 |
親要素: <principal-mapping-entries>
子要素: <res-user>、<res-password>
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素はそのサブ要素を通してデフォルトのリソース・プリンシパルを指定します。開始プリンシパルが、<principal-mapping-entry>
要素を通してリソース・プリンシパルにマップされたもののどれにも一致しない場合は、デフォルトのリソース・プリンシパルが使用されます。
<default-mapping>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector-factory>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
次のようにこのオプションの要素の値はコネクション・ファクトリを説明します。
<description>Description of connection factory.</description>
<description>
要素は属性を持ちません。
親要素: <principal-mapping-entries>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
次のようにこのオプションの要素の値はプリンシパル・マッピング・エントリを説明します。
<description>Description of principal mapping entries.</description>
<description>
要素は属性を持ちません。
親要素: <log>
子要素: なし
必須であるか: <log>
において必須、1つの要素のみ
この要素はそのpath
属性を通して、OC4Jがリソース・アダプタおよびEISに関連するロギングおよびトレース・メッセージを書き込むログ・ファイルの絶対パスまたは相対パスとファイル名を指定します。
親要素: <principal-mapping-interface>
子要素: なし
必須であるか: 必須、1つの要素のみ
次のようにこの要素の値はプリンシパル・マッピング・クラスの完全修飾された名前を示します。
<impl-class>classname</impl-class>
<impl-class>
要素は属性を持ちません。
親要素: <principal-mapping-entry>
子要素: なし
必須であるか: <principal-mapping-entry>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値は開始プリンシパルのユーザー名で、次のように関連する<res-user>
(および<res-password>
)要素を通してリソース・プリンシパルにマップされます。
<principal-mapping-entry> <initiating-user>name</initiating-user> <res-user>name</res-user> <res-password>pwd</res-password> </principal-mapping-entry>
<initiating-user>
要素は属性を持ちません。
OC4Jのプロパティであるjaas.username.simple
は、返されたプリンシパル用のユーザー名においてレルム名が接頭辞になっているかを判断します。デフォルトの"true"
設定ではレルム名は接頭辞になっていません。カスタム・レルムを構成して使用する場合、OracleAS JAASプロバイダの認証および認可が正しく動作することを保証するために、このプロパティを明示的に"false"
に設定する必要があります。
"false"
を設定するために、次のように(アプリケーション・レベル用にはorion-application.xml
において、OC4Jのインスタンス・レベル用にはインスタンス・レベルのjazn.xml
ファイルにおいて)<jazn>
要素の<property>
サブ要素を使用します。
<jazn ... > ... <property name="jaas.username.simple" value="false" /> ... </jazn>
重要: 複数のレルムが構成されるときは、常にjaas.username.simple を"false" に設定してください。 |
jaas.username.simple
のプロパティの詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。
親要素: <jaas-module>
子要素: なし
必須であるか: <jaas-module>
において必須、1つの要素のみ
次のようにこの要素の値は、コンテナ管理のサインオン用に使用されるJAASログイン・モジュールの名前を示します。
<jaas-module>
<jaas-application-name>modulename</jaas-application-name>
</jaas-module>
<jaas-application-name>
要素は属性を持ちません。
親要素: <security-config>
必須であるか: オプション、0または1つの要素(親の<security-config>
においてuse="jaas-module"
であれば必須)
この要素はコンテナ管理のサインオン用のJAASログイン・モジュールのメカニズム用です。このメカニズムにおいて、開発者は特定の認証メカニズムを使用するために(<jaas-application-name>
サブ要素に指定される)JAASログイン・モジュールをアプリケーションの下にプラグインします。たとえばログイン・モジュールは単にユーザー・パスワードの認証メカニズムを実装する場合と、スマートカードへの接続などによってより高度なテクノロジを使用する場合があります。
<jaas-module>
要素の使用は、親の<security-config>
要素のuse="jaas-module"
設定と組み合せる必要があります。(それぞれはもう一方の設定を必要とします。)
<jaas-module>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector-factory>
子要素: <file>
必須であるか: オプション、0または1つの要素
これはその<file>
サブ要素を通してログ・ファイルを指定します。
ログ・ファイルとその構成の関連情報は、「コネクション・ファクトリ用のOC4Jのロギングの構成」を参照してください。
<log>
要素は属性を持ちません。
親要素: n/a(ルート)
子要素: <connection-pool>、<connector-factory>
必須であるか: 必須、1つの要素のみ
これはoc4j-ra.xml
ファイルのトップレベルの要素であり、OC4Jにデプロイされた1つのリソース・アダプタ用の接続プールおよびコネクション・ファクトリの構成をカプセル化します。
表A-6 <oc4j-connector-factories>属性
名前 | 説明 |
---|---|
schema-major-version |
値: 文字列 デフォルト: デフォルトなし
|
schema-minor-version |
値: 文字列 デフォルト: デフォルトなし
|
注意: これらの属性はocj4-ra.xml 用のXSDには直接含まれません。これらはトップレベルのOC4J XSDのattributeGroup 仕様に従います。 |
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素の値は(対応する<username>
要素を通して)関連付けられたユーザー名用のパスワード用であり、またコネクション・ファクトリを通したXAリカバリ・サインオン用です。
関連付けられたユーザー名に対応する<username>
要素が存在します。
次に示す方法の1つでパスワード設定を指定します。
直接パスワード: 値はパスワードそのものです。
間接パスワード: 値には右矢印とその後に、OC4Jが(jazn-data.xml
ファイルを通すなどの方法で)ユーザー・マネージャでの検索用に使用するキーが続きます。
パスワードなし: 空のコンテンツです。
次の例に示すように、間接パスワード用のキーは多くの場合はただのユーザー名です。
... <password-credential> <username>jmsuser</username> <password>->jmsuser</password> </password-credential> ...
<password>
要素は属性を持ちません。
親要素: <xa-recovery-config>
子要素: <username>、<password>
必須であるか: オプション、0以上の要素
この要素はその<username>
および<password>
サブ要素を通して、XAリカバリ用のサインオン情報を指定します。
複数のXAリカバリのサインオン・アイデンティティを指定するために複数の<password-credential>
要素を使用できます。
<password-credential>
要素は属性を持ちません。
親要素: <security-config>
子要素: <description>、<principal-mapping-entry>、<default-mapping>
必須であるか: オプション、0または1つの要素(親の<security-config>
においてuse="principal-mapping-entries"
であれば必須)
この要素はコンテナ管理のサインオン用のプリンシパル・マッピング・エントリのメカニズム用です。このメカニズムにおいてプリンシパル・マッピングはOC4J固有の構成設定を通して宣言的に指定されます。
<principal-mapping-entries>
要素の使用は、親の<security-config>
要素のuse="principal-mapping-entries"
の設定と組み合せる必要があります。(それぞれはもう一方の設定を必要とします。)
<principal-mapping-entries>
要素は属性を持ちません。
親要素: <principal-mapping-entries>
子要素: <initiating-user>、<res-user>、<res-password>
必須であるか: オプション、0以上の要素
プリンシパル・マッピング・エントリのメカニズム用に任意の数の<principal-mapping-entry>
要素が存在可能です。それぞれはそのサブ要素を通して開始プリンシパルとEIS接続用のリソース・プリンシパルとの間のマッピングを指定します。
<principal-mapping-entry>
要素は属性を持ちません。
親要素: <security-config>
子要素: <impl-class>、<property>
必須であるか: オプション、0または1つの要素(親の<security-config>
においてuse="principal-mapping-interface"
であれば必須)
この要素はコンテナ管理のサインオン用のプリンシパル・マッピング・クラスのメカニズム用です。このメカニズムにおいてプリンシパル・マッピングはプリンシパル・マッピング・クラスを通してプログラム的に指定されます。プリンシパル・マッピング・クラスはoracle.j2ee.connector.PrincipalMapping
インタフェースを実装するクラスで、その名前は<impl-class>
サブ要素に指定されます。開発者はPrincipalMapping
インタフェースを直接実装することができ、または便宜上Oracleによって提供されるoracle.j2ee.connector.AbstractPrincipalMapping
クラスを拡張できます。
プリンシパル・マッピング・クラスのプロパティは個々の実装に特有です。プリンシパル・マッピング・インスタンスのプロパティ設定は<property>
サブ要素を通して構成されます。
<principal-mapping-interface>
要素の使用は、親の<security-config>
要素のuse="principal-mapping-interface"
の設定と組み合せる必要があります。(それぞれはもう一方の設定を必要とします。)
<principal-mapping-interface>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connection-pool>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
親の<connection-pool>
要素に定義された共有接続プールの設定を希望するそれぞれのプロパティ用に<property>
要素を使用します。
注意: この要素は<connection-pooling> の<property> サブ要素と同じ使用方法と属性を持ちますが、initial-capacity はサポートされていません。 |
表A-7 <property>属性
名前 | 説明 |
---|---|
name |
値: maxConnections、minConnections、scheme、waitTimeout、inactivity-timeout、inactivity-timeout-check デフォルト: n/a(必須) 設定されているプロパティの名前です。これらのプロパティの説明は、「OC4Jにおける接続プーリングの構成」を参照してください。 |
value |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) 設定されているプロパティの必要な値です。これらのプロパティのサポートされている値は、「OC4Jにおける接続プーリングの構成」を参照してください。 |
親要素: <connection-pooling>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
親の<connection-pooling>
要素に定義されたプライベート接続プールの設定を希望するそれぞれのプロパティ用に<property>
要素を使用します。
注意: この要素は<connection-pool> の<property> サブ要素と同じ使用方法と属性を持ちますが、この要素はinitial-capacity プロパティもサポートします。 |
表A-8 <property>属性
名前 | 説明 |
---|---|
name |
値: maxConnections、minConnections、initial-capacity、scheme、waitTimeout、inactivity-timeout、inactivity-timeout-check デフォルト: n/a(必須) 設定されているプロパティの名前です。これらのプロパティの説明は、「OC4Jにおける接続プーリングの構成」を参照してください。 |
value |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) 設定されているプロパティの必要な値です。これらのプロパティのサポートされている値は、「OC4Jにおける接続プーリングの構成」を参照してください。 |
親要素: <principal-mapping-interface>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
クラスそのものがいくつのプロパティを持つかによって、プリンシパル・マッピング・クラスのインスタンス用のプロパティ設定を指定する<property>
要素はいくつでも存在可能です。たとえばプロパティは、デフォルトのユーザー名とパスワード、プリンシパル・マッピング・ファイルのパス、LDAP接続用の情報、またはデフォルトのマッピングを指定できます。
親要素: <default-mapping>
子要素: なし
必須であるか: <default-mapping>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値は、関連付けられた<res-user>
要素のデフォルトのリソース・プリンシパル用のパスワードを直接的または間接的に指定します。<password>で説明したものと同じ機能を使用します。
<res-password>
要素は属性を持ちません。
親要素: <principal-mapping-entry>
子要素: なし
必須であるか: <principal-mapping-entry>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値は、関連付けられた<res-user>
要素のリソース・プリンシパル用のパスワードを直接的または間接的に指定します。<password>で説明したものと同じ機能を使用します。
<res-password>
要素は属性を持ちません。
親要素: <default-mapping>
子要素: なし
必須であるか: <default-mapping>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値はプリンシパル・マッピング・エントリのメカニズム用のデフォルトのリソース・プリンシパルのユーザー名です。次のように、関連付けられた<res-password>
要素もあります。
<default-mapping> <res-user>name</res-user> <res-password>pwd</res-password> </default-mapping>
<res-user>
要素は属性を持ちません。
親要素: <principal-mapping-entry>
子要素: なし
必須であるか: <principal-mapping-entry>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値は、関連付けられた<initiating-user>
要素を通して開始プリンシパルからマップされているリソース・プリンシパルのユーザー名です。次のように、関連付けられた<res-password>
要素も使用します。
<principal-mapping-entry> <initiating-user>name</initiating-user> <res-user>name</res-user> <res-password>pwd</res-password> </principal-mapping-entry>
<res-user>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector-factory>
子要素: <principal-mapping-entries>、<principal-mapping-interface>、<jaas-module>
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素は、そのuse
属性および適切なサブ要素を通して、コンテナ管理のサインオンおよび関連付けられた任意のプリンシパル・マッピングを指定します。プリンシパル・マッピングはJ2CA仕様に定義されており、(OC4Jユーザーのような)開始プリンシパルから(リソース・ユーザーやEISユーザーといった)リソース・プリンシパルへのマッピングを参照します。<security-config>
要素は次のうちのどれでも指定できます。
プリンシパル・マッピング・エントリを通した宣言的なコンテナ管理のサインオン
プリンシパル・マッピング・インタフェースの実装を通したプログラム的なコンテナ管理のサインオン
JAASアプリケーション・モジュールを通したプログラム的なコンテナ管理のサインオン
コンテナ管理のサインオンの無効化
コンテナ管理のサインオンとコンポネント管理のサインオンの対比、および<security-config>
とそのサブ要素に関する追加情報と例は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。
表A-10 <security-config>属性
名前 | 説明 |
---|---|
use |
値: none、principal-mapping-entries、principal-mapping-interface、jaas-module デフォルト: デフォルトなし コンポネント管理のサインオン用などのためにコンテナ管理のサインオンを無効化するためには |
親要素: <connection-pooling>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素(親要素においてuse="shared"
であれば必須であり、そうでない場合はOC4Jが例外をスローする)
共有接続プールの使用のために、親の<connection-pooling>
要素の属性設定がuse="shared"
のとき、<use-connection-pool>
サブ要素の値は次のように使用する共有接続プールの名前を指定します。
<use-connection-pool>connectionpoolname</use-connection-pool>
これは共有プールを指定する<connection-pool>
要素のname
属性に対応します。
<use-connection-pool>
要素は属性を持ちません。
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
次のように、この要素の値はコネクション・ファクトリを通したXAリカバリ・サインオン用のユーザー名を示します。
... <password-credential> <username>name</username> <password>pwd</password> </password-credential> ...
ここに示されているように、関連付けられたパスワード用に対応する<password>
要素が存在します。
<username>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector-factory>
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素は1つ以上の<password-credential>
サブ要素を通してコネクション・ファクトリ用のXAリカバリ用のサインオン情報を指定します。関連情報と概要は、「トランザクション・リカバリの理解と構成」を参照してください。
<xa-recovery-config>
要素は属性を持ちません。
注意: XAリカバリ用にサインオン資格証明が指定されていない場合、最初のフォールバックは<security-config> 要素を通して指定されるものを使用することです。<security-config> 要素がない場合、次のフォールバックはリカバリ実行時のOC4Jユーザーでサインオンすることです。 |
この項では(プライベートと共有の両方の)接続プーリングとコンテナ管理のサインオンの設定を含む、JMSリソース・アダプタ用のコネクション・ファクトリを構成するサンプルのoc4j-ra.xml
ファイルを示します。
<?xml version="1.0"?> <oc4j-connector-factories xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation= "http://xmlns.oracle.com/oracleas/schema/oc4j-connector-factories-10_0.xsd" schema-major-version="10" schema-minor-version="0" > <connector-factory location="OracleASjms/MyXAQCF" connector-name="OracleASjms"> <config-property name="jndiLocation" value="jms/XAQueueConnectionFactory"/> <connection-pooling use="private"> <property name="waitTimeout" value="300" /> <property name="scheme" value="fixed_wait" /> <property name="maxConnections" value="50" /> <property name="minConnections" value="0" /> </connection-pooling> <security-config use="principal-mapping-entries"> <principal-mapping-entries> <default-mapping> <res-user>anonymous</res-user> <res-password></res-password> </default-mapping> <principal-mapping-entry> <initiating-user>servletuser</initiating-user> <res-user>jmsuser</res-user> <res-password>->jmsuser</res-password> </principal-mapping-entry> </principal-mapping-entries> </security-config> <connectionfactory-interface> javax.jms.XAQueueConnectionFactory </connectionfactory-interface> </connector-factory> <connector-factory location="OracleASjms/MyCF1" connector-name="OracleASjms"> <config-property name="jndiLocation" value="jms/ConnectionFactory1"/> <connection-pooling use="shared"> <use-connection-pool>commonPool</use-connection-pool> </connection-pooling> <connectionfactory-interface> javax.jms.ConnectionFactory </connectionfactory-interface> </connector-factory> <connector-factory location="OracleASjms/MyCF2" connector-name="OracleASjms"> <config-property name="jndiLocation" value="jms/ConnectionFactory2"/> <connection-pooling use="shared"> <use-connection-pool>commonPool</use-connection-pool> </connection-pooling> <connectionfactory-interface> javax.jms.ConnectionFactory </connectionfactory-interface> </connector-factory> <connection-pool name="commonPool"> <property name="minConnections" value="0" /> <property name="maxConnections" value="10" /> <property name="waitTimeout" value="300" /> <property name="scheme" value="fixed_wait" /> </connection-pool> </oc4j-connector-factories>
この項ではoc4j-connectors.xml
ファイルの要素のアルファベット順の辞書を提供します。階層については前述の項、「oc4j-connectors.xmlの階層」を参照してください。
親要素: <adminobject-config>
子要素: なし
必須であるか: 必須、1つの要素のみ
次のようにこの要素の値は管理対象オブジェクト用のJavaBeanクラスの完全修飾された名前を示します。
<adminobject-config>
<adminobject-class>classname</adminobject-class>
...
</adminobject-config>
<adminobject-class>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector>
子要素: <adminobject-class>、<config-property>
必須であるか: オプション、0以上の要素
それぞれの<adminobject-config>
要素はリソース・アダプタ用の管理対象オブジェクト用であり、その属性とサブ要素を通してJNDIロケーション、管理対象オブジェクト・クラス、および任意の構成プロパティ設定を指定します。
管理対象オブジェクトの概要およびその構成についての追加情報は、第7章「管理対象オブジェクトの管理」を参照してください。
親要素: <adminobject-config>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
<adminobject-config>
要素のそれぞれの<config-property>
サブ要素は管理対象オブジェクトJavaBeanのプロパティの名前および必要な値を指定します。
親要素: <connector>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0以上の要素
この要素が<connector>
要素のサブ要素であるとき、それはリソース・アダプタJavaBeanのプロパティの名前およびデプロイ済の値を示します。<connector>
要素のそれぞれの<config-property>
サブ要素はra.xml
ファイルの<resourceadapter>
要素の<config-property>
サブ要素に対応しており、ra.xml
ファイルはプロパティの名前およびアセンブルされた値を指定します。
関連情報は、「リソース・アダプタJavaBeanの設定プロパティ」を参照してください。
親要素: <oc4j-connectors>
子要素: <config-property>、<security-permission>、<adminobject-config>、<native-library>、<start-order>
必須であるか: オプション、0以上の要素
EARファイルにデプロイされたそれぞれのリソース・アダプタ用(アプリケーションとともにデプロイされたリソース・アダプタ用)に、または(OC4Jのデフォルトのアプリケーションと関連付けられたoc4j-connectors.xml
ファイルの場合)それぞれのスタンドアロン・リソース・アダプタ用に1つの<connector>
要素があります。この要素はそのサブ要素を通した追加構成とともに、対応するリソース・アダプタの名前、パス、およびJNDIロケーションを示します。
表A-14 <connector>属性
名前 | 説明 |
---|---|
name |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) スタンドアロン・リソース・アダプタ用には、Application Server Controlコンソールの「デプロイ」ページなどによってデプロイ中に決定された適用可能なリソース・アダプタの名前です。EARファイル内にデプロイされたリソース・アダプタ用には、 |
path |
値: 文字列 デフォルト: n/a(必須) RARファイルがデプロイされたディレクトリのパスです。 |
location |
値: 文字列 デフォルト: 空の文字列 リソース・アダプタ・インスタンスがバインドされるJNDIロケーションです。これはリソース・アダプタがメッセージ・インフローをサポートする場合にのみ該当し、一般的には内部での使用にかぎります。 |
親要素: <connector>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
この要素はリソース・アダプタとともに提供され、リソース・アダプタによって使用されるネイティブ・ライブラリの場所を指します。「リソース・アダプタのネイティブ・ライブラリの使用の構成」も参照してください。
表A-15 <native-library>属性
名前 | 説明 |
---|---|
path |
値: 文字列 デフォルト: デフォルトなし デプロイ中のRARファイルにおけるネイティブ・ライブラリの相対的な場所に基づくその相対パスです。 |
注意: パスを指定するために、パスの属性か要素の値かのどちらかを使用できます。次の例のどちらかが有効となります。<native-library path="lib/foo.so" /> <native-library>lib/foo.so</native-library> |
親要素: n/a(ルート)
子要素: <connector>
必須であるか: 必須、1つの要素のみ
これは1つのEARファイルにデプロイされたすべてのリソース・アダプタ、またはすべてのスタンドアロン・リソース・アダプタのうち該当するものの列挙を網羅するoc4j-connectors.xml
ファイルのトップレベルの要素です。
表A-16 <oc4j-connectors>属性
名前 | 説明 |
---|---|
schema-major-version |
値: 文字列 デフォルト: デフォルトなし
|
schema-minor-version |
値: 文字列 デフォルト: デフォルトなし
|
注意: これらの属性はocj4-connectors.xml 用のXSDには直接含まれません。これらはトップレベルのOC4J XSDのattributeGroup 仕様に従います。 |
親要素: <connector>
子要素: <security-permission-spec>
必須であるか: オプション、0以上の要素
それぞれの<security-permission>
要素はra.xml
ファイルの<security-permission>
要素に対応しており、リソース・アダプタによってリクエストされた権限のリストを付与または拒否する機能をデプロイヤに与えます。(関連情報は、「セキュリティ・パーミッション」を参照してください。)
子要素: なし
必須であるか: <security-permission>
において必須、1つの要素のみ
この要素の値は(複数行の指示を含む場合がありますが)セキュリティ・ポリシー・ファイルの構文に基づいたセキュリティ・パーミッションを指定します。Sun社によるセキュリティ・パーミッションの仕様の実装は、次のURLを参照してください。
http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/security/PolicyFiles.html#FileSyntax
その他の情報および例は、J2EE Connector Architecture Specificationのバージョン1.5を参照してください。
<security-permission-spec>
要素は属性を持ちません。
親要素: <connector>
子要素: なし
必須であるか: オプション、0または1つの要素
oc4j-connectors.xml
ファイルの任意の<start-order>
要素の値は、アプリケーション内でOC4Jによってリソース・アダプタがロードされ、開始される順番を決定します。OC4Jのデフォルト・アプリケーション用のoc4j-connectors.xml
ファイルの場合、これはスタンドアロン・リソース・アダプタがロードされ、開始される順番です。
<start-order>value</start-order>
関連付けられた<connector>
要素の下には、それぞれのリソース・アダプタ用に1つの(オプションの)要素があります。値は正の整数である必要があります。低い値のリソース・アダプタが最初にロードされ、開始されます。リソース・アダプタ用に値が指定されていない場合、または指定された値が正の整数でない場合、OC4Jはいかなる順序でリソース・アダプタをロードすることもできます。
関連情報は、「リソース・アダプタの起動プロセスについて」を参照してください。
<start-order>
要素は属性を持ちません。
この項では、JMSアダプタのためのトピック用およびキュー用の管理対象オブジェクトの構成を含む、データソース・リソース・アダプタとJMSリソース・アダプタをリストするサンプルのoc4j-connectors.xml
ファイルを示します。
<?xml version="1.0" standalone='yes'?> <oc4j-connectors xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation= "http://xmlns.oracle.com/oracleas/schema/oc4j-connectors-10_0.xsd" schema-major-version="10" schema-minor-version="0" > <connector name="datasources" path="datasources.rar" location="datasources" > </connector> <connector name="OracleASjms" path="OracleASjms.rar" location="OracleASjms" > <config-property name="lookupMethod" value="resourceProvider"/> <config-property name="resourceProviderName" value="oc4jjms"/> <adminobject-config location="OracleASjms/MyQueue1"> <adminobject-class> oracle.j2ee.ra.jms.generic.AdminObjectQueueImpl </adminobject-class> <config-property name="jndiName" value="jms/demoQueue"/> <config-property name="resourceProviderName" value="oc4jjms"/> </adminobject-config> <adminobject-config location="OracleASjms/MyTopic1"> <adminobject-class> oracle.j2ee.ra.jms.generic.AdminObjectTopicImpl </adminobject-class> <config-property name="jndiName" value="jms/demoTopic"/> <config-property name="resourceProviderName" value="oc4jjms"/> </adminobject-config> </connector> </oc4j-connectors>