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Oracle Containers for J2EE開発者ガイド
10g(10.1.3.5.0)
B56031-01
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A OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタ

この付録では、OC4J固有のデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルであるorion-application.xmlorion-application-client.xmlについて説明します。他のOC4J固有ディスクリプタについては、他のOC4J開発者ガイドを参照してください。

次の項目が含まれています。

orion-application.xmlファイルの要素

この項では、OC4J固有のアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ・ファイルの概要について説明します。

<orion-application>

orion-application.xmlファイルの最上位レベルの要素は、<orion-application>要素です。

属性:

<argument>

アプリケーション・クライアントをプロセス内で起動するとき、つまりauto-start="true"の場合に使用する引数です。この要素はクライアント・アプリケーションに固有です。

属性:

<arguments>

1つ以上の<argument>要素を含みます。各要素には、アプリケーション・クライアントをプロセス内で起動するとき、つまりauto-start="true"の場合に使用する引数が含まれます。この要素はクライアント・アプリケーションに固有です。

<client-module>

アプリケーションのアプリケーション・クライアント・モジュールです。アプリケーション・クライアントは、サーバーと相互作用するGUIベースまたはコンソール・ベースのスタンドアロン・クライアントです。

属性:

<cluster>

OC4Jインスタンス内で稼働するエンタープライズ・アプリケーションに対するアプリケーション・クラスタ構成を含みます。

通常、クラスタはグローバル・レベルで有効にされますが、アプリケーション・レベルの設定はグローバル情報より優先されます。OC4Jクラスタ・フレームワークの概要については、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』を参照してください。

<cluster>のサブ要素は次のとおりです。

<property-config>
<flow-control-policy>
<replication-policy>
<protocol>
<synchronous-replication>

これらのサブ要素の詳細は、『Oracle Containers for J2EE構成および管理ガイド』を参照してください。

属性:

<connectors>

属性:

<data-sources>

アプリケーションが使用するデータソースを定義するXMLファイルのパスとファイル名を指定します。

OC4Jのデータソースは、data-sources.xmlという名前のXMLファイルに存在します。このファイルは、デフォルトのデータソースとともに/j2ee/instance/configディレクトリにインストールされます。

属性:

<description>

アプリケーションに関する短い説明を含むオプションの文字列です。

<ejb-module>

アプリケーション内にあるEJB JARモジュールの参照です。

属性:

<file>

ログ・ファイルに対する相対パスまたは絶対パスです。

属性:

<group>

このセキュリティ・ロール・マッピングが示すグループです。つまり、指定されたグループの全メンバーがこのロールに含まれます。

属性:

<javagroups-config>

JavaGroupsのグループ通信プロトコルを使用し、クラスタ内のノード間でセッション状態をレプリケートするために必要なデータを含みます。

属性:

<jazn>

XMLベースの構成プロバイダ・タイプを使用するようにJava Authentication and Authorization Service(JAAS)を構成します。この要素の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』に記載されているjazn.xmlファイルの<jazn>要素の説明を参照してください。

<jazn-web-app>

JAZNUserManagerのフィルタ要素を定義します。この要素の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』に記載されているjazn.xmlファイルの<jazn-web-app>要素の説明を参照してください。

<jmx-mbean>

OC4J MBeanServerに自動的に登録される、アプリケーションとともにデプロイされる単一のMBeanを指定します。

サブ要素:

属性:

<library>

このOC4Jインスタンスに対してライブラリ・パスとして追加する、ディレクトリ、JARアーカイブまたはZIPアーカイブに対する、相対パス、絶対パスまたはURLを指定します。OC4Jの起動時に、アーカイブを含めるためにディレクトリがスキャンされます。

属性:

<log>

アプリケーションに対するロギングの構成を設定します。

サブ要素:

<file>
<mail>
<odl>

<odl>

アプリケーションに対するOracle Diagnostic Loggingを構成します。ODLフレームワークは、Javaの標準フレームワークを補完してログ・データをOracleログ分析ツールと自動的に統合するプラグイン・コンポーネントを提供します。ODLフレームワークではログ・ファイルはXMLの形式で作成されるため、Oracle Application Serverや独自に開発したコンポーネントで、より簡単に解析および再利用ができます。

ODLロギングを有効にすると、各メッセージは、logN.xmlという名前の対応するログ・ファイルに格納されます。Nは1から始まる番号です。最初のログ・メッセージは、ログ・ファイルlog1.xmlから始まります。ログ・ファイルが最大サイズに達すると、2番目のログ・ファイルlog2.xmlが開かれ、ロギングが続けられます。最後のログ・ファイルがいっぱいになると、最初のログ・ファイルlog1.xmlが消去され、新しいメッセージ用の新しいファイルが開かれます。このようにログ・ファイルは常に循環し、ディスク領域を浸食することはありません。

属性:

最大ディレクトリ・サイズに達するまで、このディレクトリ内に新しいファイルが作成されます。各ログ・ファイルのサイズは、属性で指定されている最大値以下です。

<mail>

イベントを記録する電子メール・アドレスです。このオプションを使用する場合は、有効なメール・セッションも指定する必要があります。

属性:

<mail-session>

セッションのSMTPサーバー・ホストを定義します(SMTPを使用する場合)。

属性:

<namespace-access>

RMIクライアントに対するネームスペース(ネーミング・コンテキスト)のセキュリティ・ポリシーを指定します。

<namespace-resource>

特定のセキュリティ設定でリソースを定義します。

属性:

<password-manager>

隠しパスワードのルックアップに使用するUserManagerを指定します。省略すると、現在のUserManagerが認証と認可に使用されます。たとえば、全体的なUserManagerに対してはJAZN LDAPのUserManagerを使用し、隠しパスワードのチェックにはJAZN XMLのUserManagerを使用することができます。

UserManagerを識別するには、次に示すように、この要素の中で<jazn>要素の定義を指定します。

<password-manager>
   <jazn ...>
</password-manager>

この<jazn>要素の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティガイド』に記載されているjazn.xmlファイルの<jazn>要素の説明を参照してください。

<persistence>

再起動の間にアプリケーションの状態を格納するディレクトリへの(アプリケーション・ルートを基準とする)相対パスまたは絶対パスを含みます。

属性:

<principals>

principals.xmlファイルに対するパスを定義します。

属性:

<property>

名前/値ペアとしてのプロパティを含みます。

属性:

<protocol>

データのレプリケーションに使用するメカニズムを定義します。指定できるのは1つのみであることに注意してください。

サブ要素:

<multicast>
<peer>
<database>

<read-access>

読取りアクセス・ポリシーです。

<resource-provider>

JMSリソース・プロバイダを定義します。カスタムの<resource-provider>を追加するには、orion-application.xmlファイルに次の記述を追加します。

<resource-provider class="providerClassName" name="JNDI name">
  <description> description </description>
  <property name="name" value="value" />
</resource-provider>

前述の例でユーザーが置き換えることのできる構成メンバー(イタリック体の部分)は、次のように指定します。

<security-role-mapping>

ロールのグループとユーザーに対する実行時マッピングを定義します。アセンブリ・ディスクリプタの同じ名前のセキュリティ・ロールにマップします。

属性:

<user>

security-role-mappingが示すユーザーを定義します。

属性:

<user-manager>

使用するオプションのユーザー・マネージャ・クラスを指定します。既存のシステムを統合し、Webアプリケーションに対してカスタム・ユーザー・マネージャを提供するために使用します。

属性:

<web-module>

アプリケーションの一部であるWebアプリケーションまたはモジュールを示します。各Webアプリケーションは、任意のサイト上に、そのサイトの任意のコンテキストでインストールできます(たとえばhttp://www.myserver.com/myapp/)。

属性:

<write-access>

書き込みアクセス・ポリシーです。

orion-application-client.xmlファイルの要素

このファイルは、アプリケーション・クライアント用のOC4J固有のディスクリプタです。

<orion-application-client>

J2EEアプリケーション・クライアントに対するデプロイ時の情報を含むorion-application-client.xmlファイルを定義します。application-client.xmlに含まれるアプリケーション・クライアントのアセンブリ情報を補完します。

<context-attribute>

コンテキストに送信される属性を含みます。JNDIの中で唯一の必須属性はjava.naming.factory.initialで、これはコンテキスト・ファクトリの実装のクラス名です。

属性:

<ejb-ref-mapping>

別のエンタープライズBeanのホームへの参照の宣言に使用します。<ejb-ref-mapping>要素は、デプロイ時にこれをJNDIの場所と結び付けます。

属性:

<env-entry-mapping>

アセンブリ・ディスクリプタのenv-entryの値をオーバーライドします。EAR(アセンブリ)にデプロイ固有の値が含まれないようにするために使用します。本体は値です。

属性:

<lookup-context>

リソースを取得するために使用されるオプションのjavax.naming.Contextの実装を指定します。これは、サード・パーティ製のモジュール(サード・パーティ製のJMSサーバーなど)に接続する場合に役立ちます。リソース・ベンダーが提供するコンテキストの実装を使用するか、存在しない場合はベンダーのソフトウェアとのネゴシエーションを行う実装を作成します。

属性:

<resource-env-ref-mapping>

データソース、JMSキュー、メール・セッションなどの外部リソースへの参照を宣言します。<resource-env-ref-mapping>参照は、デプロイ時にその要素をJNDIの場所と結び付けます。

属性:

<resource-ref-mapping>

データソース、JMSキュー、メール・セッションなどの外部リソースへの参照を宣言します。resource-ref-mappingは、デプロイ時にこれをJNDIの場所と結び付けます。

属性: