Oracle SOA Suite Oracle WebLogic Serverのためのインストレーション・ガイド 10g リリース3(10.1.3.5.1)for UNIX Systems and Microsoft Windows B57228-01 |
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この章では、Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverとともにインストールする方法を説明します。 この章の内容は次のとおりです。
ここでは、Oracle Databaseのインストールと構成、Oracle Databaseでのスキーマの作成、およびOracle WebLogic Serverのインストールと構成に関する手順を説明します。
次の手順を順に実行します。
Oracle WebLogic Server 11gのインストール(第2.3項)
インストーラからのベースIRCAを使用したSOAスキーマの作成(第2.4項)
Oracle WebLogic Server 11g向けOracle SOA Suite 10.1.3.5.1のダウンロード(第2.5項)
Oracle SOA SuiteのOracle WebLogic Serverとのインストール(第2.6項)
configureSOAラッパー・スクリプトの実行(SOAの構成およびWLS構成ウィザードの呼出し)(第2.7項)
ConfigWizardを使用したSOADomainの作成(第2.8項)
関連項目: インストール構成の完了後に、次のドキュメントを確認することをお薦めします。
次のURLのOracle Technology Network(OTN)で、10g リリース3(10.1.3.1)ドキュメント・ライブラリを入手できます。
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インストールを実施する前に、システム要件と動作保証に関するマニュアルを読み、使用するシステム環境がインストールする製品の最小インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。
システム要件のマニュアルには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最小ディスク領域およびメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージ、パッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/oracle_soa_requirements_101310.html
動作保証に関するマニュアルには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品に関する情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/oracle_soa_certification_101310.html
注意: Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverとともにインストールした後は、Oracle SOA Suiteをアンインストールできません。 |
Oracle SOA Suiteをインストールする前に、まずOracle WebLogic Serverをインストールする必要があります。
Oracle WebLogic Serverのインストール方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Installation Guide for Oracle WebLogic Server』を参照してください。
この項では、インストーラからベースIRCAを使用してSOAスキーマを作成する方法を説明します。
注意: Oracle WebLogic ServerでOracle SOA Suiteを構成するためのスクリプトを実行する前に、JAVA_HOME 環境パラメータを設定する必要があります。 |
Oracle SOA Suiteインストーラ・ディレクトリのinstall\soa_schemas\irca
フォルダに移動します。
Oracle Databaseのインストール場所がポイントされるようにSOA_ORACLE_HOME
を設定します。
Microsoft Windowsの例:
set SOA_ORACLE_HOME=c:\Oracle10g
UNIXの例:
setenv SOA_ORACLE_HOME /Oracle10g/
JDKを設定します。
Microsoft Windowsの例:
set JAVA_HOME=<MW_HOME>/jdk160_11
UNIXの例:
setenv JAVA_HOME <MW_HOME>/jdk160_11
Microsoft Windowsではirca.bat
、UNIXでは./irca.sh
と入力します。
これにより、BPEL、ESBおよびOWSMに必要なスキーマを作成するためのircaスクリプトが実行されます。
インストーラによりプロンプトが表示されたら、次の情報を入力します。
データベース・ホスト名: データベース・ホスト名
ポート番号: データベースのポート番号
サービス名: データベースのサービス名
SYSパスワード: データベースにアクセスするためのパスワード
インストーラによりプロンプトが表示されたら、次の情報を入力します。
ORABPELスキーマをロードしますか( y /n )
「はい」を選択してからorabpel
スキーマ・パスワードを入力します。
ORAESBスキーマをロードしますか( y /n )
「はい」を選択してからoraesb
スキーマ・パスワードを入力します。
ORAWSMスキーマをロードしますか( y /n )
「はい」を選択してからorawsm
スキーマ・パスワードを入力します。
さらに、システム情報をコマンドライン・パラメータとしてインストーラに渡すことができます。 この機能を使用するには、irca.sh
に関するコマンドライン・ヘルプを参照してください。
orabpel
、oraesb
およびorawsm
スキーマがOracle Databaseにロードされます。
Oracle SOA Suite 10.1.3.5.1のCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/101310.html
この項では、Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverとともにインストールする方法を説明します。
注意: このマニュアルで参照しているOracleホーム・ディレクトリは、次のとおりです。
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Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverとともにインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic Serverインストール・パッケージとともにOracle SOA Suiteをダウンロードしたディレクトリに移動します。
<ダウンロード・ディレクトリ>Disk1/setup.exe
(Microsoft Windows)または<ダウンロード・ディレクトリ>Disk1/runInstaller.sh
(Linux)ファイルを選択してインストールを開始します。
「ようこそ」画面を確認します。
「次へ」をクリックします。
「ファイルの場所の指定」画面を確認します。
次の情報を入力します。
名前: Oracle SOA SuiteおよびOracle WebLogic Serverのインストール名
パス: Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverとともにインストールするディレクトリのフルパス
Oracle SOA Suiteのインストール・パスは、MW_HOME
ディレクトリ内である必要があります。
「言語の選択」画面
インストールに使用される言語を選択します。
WebLogicサーバー・ホームの場所画面
Oracle WebLogic Serverは、MW_HOME
ディレクトリ内のwlserver_10.3
ディレクトリを指している必要があります。
WebLogicサーバーのプロキシ情報画面
WebLogicサーバーでプロキシを使用しますか。: 「はい」または「いいえ」を選択
WebLogicサーバーのプロキシ情報の指定画面
インストールについて、「ホスト名」、ポートおよびプロキシなしのホストを入力します。 プロキシ・ホストの形式はhost1|host2
です。
SOAスキーマの接続情報の指定
Oracleデータベースについて次の情報を入力します。
ホスト名: データベースのホスト名
ポート: データベース・インストールのポート
サービス名: データベース・インストールのサービス名
ORABPELパスワード:
orabpel
スキーマのパスワード
ORAESBパスワード:
oraesb
スキーマのパスワード
ORAWSMパスワード:
orawsm
スキーマのパスワード
インストールの進行状況画面
この画面はインストールの進行状況を示します。
「サマリー」画面
この画面はインストールの終了時に表示され、インストールの詳細を示します。
この項では、configureSOA
ラッパー・スクリプトの実行方法を説明します。
configureSOAスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。
Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic ServerとともにインストールしたSOA_ORACLE_HOME/config
フォルダに移動します。
./configureSOA.sh
(Linux。xtermあり)またはconfigureSOA.bat
(Microsoft Windows)を検索して実行します。
configureSOA
スクリプトによりプロンプトが表示されたら、OWSMパスワードを入力します。
このconfigureSOA
スクリプトは次のタスクを実行します。
SOA_ORACLE_HOME
およびWL_HOME
ディレクトリの構成
WLS構成ウィザードの自動起動
configureSOA
ラッパー・スクリプトが正常に実行されると、WLS構成ウィザードが自動的に起動します。
構成ウィザードを使用してSOAドメインを作成するには、次の手順を実行します。
「ようこそ」画面
「新しいWebLogicドメインの作成」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「ドメイン・ソースの選択」画面
「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択してから、次の製品を選択します。
Oracle SOA Suite - 10.1.3.5.1 (Oracle_SOA1)
「次へ」をクリックします。
「ドメイン名と場所の指定」画面
次のドメイン情報を指定します。
ドメイン名: 作成するドメインの名前。 デフォルト名はbase_domain
です。
ドメインの場所: このドメインを作成する必要があるディレクトリへの絶対パス。 デフォルトの場所は、SOA_ORACLE_HOME
/user_projects/domains
(UNIXの場合)またはSOA_ORACLE_HOME
\user_projects\domains
(Microsoft Windowsの場合)です。
「次へ」をクリックします。
「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面
管理者について次の資格証明を指定します。
User name: このドメインの管理者名。 デフォルト名はweblogic
です。
User password: 管理者のパスワード。
Description: このユーザーに関する説明を入力するか、デフォルトの説明のままにします。 このフィールドはオプションです。
weblogic
ユーザーについて選択したパスワードは、soaadmin
ユーザーに対しても設定されます。
「次へ」をクリックします。
「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面
画面の「WebLogicドメインの起動モード」部分で、「本番モード」または「開発モード」を選択します。
画面の「JDKの選択」部分で、「使用可能なJDK」のリストからSun SDK 1.6.0_11を選択します。 このJDKは、Oracle WebLogic Serverのインストール時にシステムにインストールされたJDKのうちの1つです。
「次へ」をクリックします。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面
この画面にリストされたデータソースごとにスキーマ情報を構成します。 この画面上のフィールドに加えた変更は、選択したデータソースに対してのみ適用されます。 すべてのデータソース(同一データベース上にあるすべてのデータソースなど)に共通したフィールドについては、すべてのデータソースを選択して変更を加える必要があります。 変更は入力時に自動保存されます。
すべてのデータソースに共通したすべての情報を指定した後、個々の、あるいはより小さいグループのデータソースを選択し、それぞれに固有の情報(スキーマの所有者など)を入力する必要があります。
この画面の表を確認し、変更が必要なフィールドを確認します。
ベンダー: ドロップダウン・リストからデータベースのベンダーを選択します。
ドライバ: ドロップダウン・リストからドライバ・タイプを選択します。
パスワード: スキーマのパスワードを指定します。
DBMS/サービス: データベースのサービス名を指定します。 これはスキーマが存在するデータベースです。
ホスト名: データベースを実行中のマシン名を指定します。
ポート: データベース・リスニング・ポート番号を指定します。
「次へ」をクリックします。
「コンポーネント・スキーマのテスト」画面
データソースへの接続が正常かどうかを検証します。
「次へ」をクリックします。
拡張構成の選択画面
この画面ではなにも選択しないでください。
下の各セクションではデフォルト値を使用します。
「次へ」をクリックします。
デフォルト設定を変更する場合のみ、次の手順a〜iを実行します。 変更しない場合は、手順9に進みます。
次のように管理サーバーを構成します。
default listen port <adminport> SSL enabled = false
作成されたドメインの管理サーバーは、新しく選択されたポート上で動作します。
次のように管理対象サーバーを構成します。
soa10g_server1 default listen port = 9700 SSL enabled = false
soa10g_server1
のデフォルト・ポートは9700であり、configureSOA
ラッパー・スクリプトに対する依存性があります。
9700以外の任意のポート(7777など)で動作するようsoa10g_server1
を構成する必要がある場合は、次のようにします。
この構成ウィザードを閉じます。
SOA_HOME/install/SOADomain.properties
ファイルを編集します。
OVERRIDE_HTTP_PORT
プロパティを非コメント化し、次のように更新します。
OVERRIDE_HTTP_PORT=7777
configureSOA
ラッパー・スクリプトを再実行します(第2.7項「configureSOAラッパー・スクリプトの実行」)。
soa10g_server1
については、デフォルトのリスニング・ポートport = 7777
を選択します。
クラスタを構成します。
デフォルトで定義されたクラスタはありません。
マシンを構成します。
soaMachine
default Node Manager Listen Port = 5556
「サーバーのマシンへの割当」画面
soa10g_server1
は、デフォルトでsoaMachine
に割り当てられます。
この設定は変更しないでください。
デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定
デプロイメントはすべてデフォルトでsoa10g_server1
にターゲット設定されます。
この設定は変更しないでください。
サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定
サービスはすべてデフォルトでsoa10g_server1
にターゲット設定されます。
この設定は変更しないでください。
JMSファイル・ストアの構成
SOA10GJMSFileStore
は、ドメイン・ルート・ディレクトリのファイル・ストアを使用するよう構成されています。
ファイル・ストアの場所は、ドメイン・ルート・ディレクトリからの相対パスです。
この設定は必要に応じて変更できます。
RDBMSセキュリティ・ストア・データベースの構成
「RDBMSセキュリティ・ストア」は無効化されています。
この設定は変更しないでください。
「構成のサマリ」画面
この画面の情報を確認します。 前の画面に戻って構成の各部を変更する場合は、左側のナビゲーション・ペインまたは「前へ」ボタンを使用します。
すべての情報が正しい場合、「作成」をクリックします。
「ドメインの作成中」画面
ドメインが正常に作成されると、進行状況バーが100%となり、「完了」ボタンがアクティブになります。
サマリー情報の最後の行は、管理サーバーのURLです。 起動後に管理サーバーにアクセスできるように、このURLをメモしておく必要があります。
「完了」をクリックして構成ウィザードを閉じます。
WebLogicドメインの構成方法の詳細は、構成ウィザードを使用したOracle WebLogic ServerのWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。
Real Application Clusters(RAC)をOracle SOA SuiteおよびOracle WebLogic Server製品とともにインストールするには、次の手順を実行します。
第2.6項「Oracle SOA SuiteのOracle WebLogic Serverとのインストール」で説明している手順を実行します。
第2.7項「configureSOAラッパー・スクリプトの実行」で説明している手順を実行します。
第2.8項「Oracle SOA Suite用WLSドメインの作成」の手順1〜5を実行します。
続いて次の手順を実行し、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebLogic ServerにRAC設定をインストールします。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面
「次のパネルで選択したコンポーネント・スキーマをRACマルチ・データ・ソース・スキーマとして構成します。」チェック・ボックスを選択します。
この手順では、BPELおよびESBの両方のスキーマを変更し、RACの構成を選択します。
「次へ」をクリックします。
「RACマルチ・データ・ソース・コンポーネント・スキーマの構成」画面
BPELスキーマを選択し、次の情報を入力します。
サービス名
ユーザー名/パスワード
各RACノードに関する情報
ホスト名
インスタンス名
ポート番号
ESBスキーマを選択し、次の情報を入力します。
サービス名
ユーザー名/パスワード
各RACノードに関する情報
ホスト名
インスタンス名
ポート番号
「次へ」をクリックします。
第2.8項「Oracle SOA Suite用WLSドメインの作成」の手順7〜9を実行します。
「コンポーネント・スキーマのテスト」画面
データソースへの接続が正常かどうかを検証します。