ヘッダーをスキップ
Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
10gリリース3(10.1.3.5.0)
B57230-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

5 SOA Suiteのメンテナンス

SOA Suiteの管理

障害時リカバリの有効化

クラスタベースのBPELデプロイメントのベスト・プラクティス

BPELランタイム・コンソールでのメモリー不足エラーの解決

単独のアダプタに対するOracle Enterprise Service Busの構成

5.1 SOA Suiteの管理

一般的な管理操作を表5-1に示します。コンソールまたはコマンドライン・ツールを使用して、システムを監視および管理できます。

表5-1 システム管理タスク、ツールおよび関連ドキュメント

タスクまたは操作 ツール 記載されているドキュメント

Application Server Controlコンソールへのアクセス

Application Server Controlコンソール

『Oracle Application Server管理者ガイド』


Oracle Application Serverの起動と停止

Application Server Controlコンソール

『Oracle Application Server管理者ガイド』


OC4Jインスタンスの作成と削除

Application Server Controlコンソール

『Oracle Application Server管理者ガイド』


ログ・ファイルのリストと表示

Application Server Controlコンソール

『Oracle Application Server管理者ガイド』


インスタンスのバックアップとリストア

コマンドライン

『Oracle Application Server管理者ガイド』


ホスト名、ドメイン名またはIPアドレスの変更

コマンドライン

『Oracle Application Server管理者ガイド』


Walletと証明書失効リストの管理

コマンドライン

『Oracle Application Server管理者ガイド』


BPEL Process Managerサーバーの起動と停止

コマンドライン

『Oracle Application Server管理者ガイド』


Oracle BPELサーバーにデプロイされたプロセスの管理およびデバッグ

Oracle BPELコンソール

『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』


Oracle Web Services Managerコンポーネントのデプロイ

Web Services Manager Controlコンソール


『Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド』



5.2 障害時リカバリの有効化

障害時リカバリを有効化する手順と推奨事項の詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。

5.3 クラスタベースのBPELデプロイメントのベスト・プラクティス

BPELクラスタにアプリケーションをデプロイするときは、次の各手順を遵守する必要があります。

5.4 BPELランタイム・コンソールでのメモリー不足エラーの解決

BPELコンソールでタスクを実行中に、次のエラーが発生することがあります。

500 Internal Server Error

java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space

このエラーを解決するには、MaxPermSizeパラメータを使用して、PermGen領域(静的クラスのロードに使用される)に割り当てられているメモリーを増やします。次の手順に従って、APPHOST1およびAPPHOST2のOracle Application Serverインスタンスで、MaxPermSizeパラメータを設定します。

  1. ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlファイルを開き、MaxPermSizeパラメータ(例5-1では太字で表示)があるかどうかを調べます。パラメータをopmn.xmlに追加する必要がある場合があります。パラメータをOC4J_SOAコンテナの起動用に追加する必要があります。

    例5-1 opmn.xmlのMaxPermSizeパラメータ

    ...
    <category id="start-parameters">
                        <data id="java-options" value="-Xrs -server
    -XX:MaxPermSize=128M -ms512M -mx1024M -XX:AppendRatio=3
     -Djava.security.policy=$ORACLE_HOME/j2ee/Admin/config/java2.policy
     -Djava.awt.headless=true -Dhttp.webdir.enable=false"/>
                       </category>
                       <category id="stop-parameters">
                          <data id="java-options"
     value="-Djava.security.policy=$ORACLE_HOME/j2ee/Admin/config/java2.policy
     -Djava.awt.headless=true -Dhttp.webdir.enable=false"/>
    ...
    
  2. 次の例に示すように、この値を大きくするか、またはすべてのOC4Jコンテナに対してMaxPermSizeパラメータを追加します。

    -XX:MaxPermSize=256M

  3. ファイルを保存して閉じ、次のコマンドを使用してOC4Jインスタンスを再起動します。

    opmnctl reload

    opmnctl stopproc process-type=OC4J_SOA

    opmnctl startproc process-type=OC4J_SOA

5.5 単独のアダプタに対するOracle Enterprise Service Busの構成

Oracle Enterprise Service Busがクラスタ全体に対してデプロイされている場合、ESBフローが単独のアダプタ(ファイル・アダプタなど)によってトリガーされると、クラスタ化されたESBの1つのインスタンスのみがファイルを使用して1つのプロセスを起動します。クラスタ化された環境でのアダプタによる単独の動作は、ESBのインバウンド・エンドポイント・プロパティclusterGroupIdによって施行されます。この機能はファイル・システムなどのエンドポイント用に設計されており、SQLデータベースのようにソリッドなロック・メカニズムをネイティブにサポートしていません。

このアダプタによる単独の制御では、ESBおよびBPELのインスタンスが、第3.12項「APPHOST1およびAPPHOST2のBPELインスタンスのクラスタの構成」で説明しているように、ORACLE_HOME/bpel/system/config/jgroup-protocol.xmlファイルのmcast-addrおよびmcast-port値から取得される同じJGroup構成に属している必要があります。

この動作を構成するには、特定のクラスタ・グループにJ2EE Connector Architecture(JCA)エンドポイントのアクティブ化(通常は、同じディレクトリなど、同じ非トランザクション・エンドポイントに対するアクティブ化)の組合せを割り当てます。常にアクティブにできるアクティブ化は1つのみです。次に例を示します。

クラスタ1、インスタンス1:

<service name="InboundServiceX" ...>
   ...
   <endpointProperties>
      <property name="clusterGroupId" value="cluster1"/>
   </endpointProperties>
</service>

クラスタ1、インスタンス2:

<service name="InboundServiceX" ...>
   ...
   <endpointProperties>
      <property name="clusterGroupId" value="cluster1"/>
   </endpointProperties>
</service>

クラスタ1、インスタンス3:

<service name="InboundServiceX" ...>
   ...
   <endpointProperties>
      <property name="clusterGroupId" value="cluster1"/>
   </endpointProperties>
</service>

[...]

この構成では、同じクラスタ・グループ(この例ではクラスタ1)に属するすべてのJCAアダプタ・エンドポイントのアクティブ化において、常に1つのアクティブ化対象のみがアクティブになり(プライマリのアクティブ化)、積極的にエンドポイント(ファイル・システム)に対してポーリングを実行します。他のアクティブ化対象はホット・スタンバイ状態、つまりセカンダリなアクティブ化対象となります。たとえば、プライマリのアクティブ化対象であるインスタンス2が停止すると、インスタンス1およびインスタンス3がただちにこれを検出し、インスタンス1またはインスタンス3がアクティブ化を再開します(つまりプライマリのアクティブ化対象となります)。インスタンス2の操作が回復した後にインスタンス1またはインスタンス3が停止すると、インスタンス2が再度プライマリのアクティブ化対象となる可能性があります。

詳細は、『Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「エンドポイント・プロパティの追加方法」を参照してください。