ヘッダーをスキップ
Oracle SOA Suite IBM WebSphere Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B52888-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

B WebSphereクラスタを使用したSOA Suite 10.1.3.4 HAの設定

この付録では、IBM WebSphere Application Server 6.1.0.15でクラスタ化されたOracle SOA Suite 10.1.3.4をインストールおよび構成するための構成手順について説明します。 この付録の内容は次のとおりです。

B.1 HAトポロジ・サンプル

これは、メンバーとして次のものが選択されたトポロジ・サンプルです。

同じ手順を拡張し、要件に合わせてより多くのメンバーでクラスタを構成することもできます。 図B-1に、トポロジ・サンプルの図を示します。

図B-1 トポロジ図

前後のテキストで図B-1について説明されています。

B.2 HAトポロジ・サンプルのインストールおよび構成の手順

ここでは、「HAトポロジ・サンプル」で説明したHAトポロジ・サンプルのインストールおよび構成の詳しい手順について説明します。

B.2.1 前提条件

HAトポロジ・サンプルをインストールおよび構成するには、次の前提条件を満たす必要があります。

  1. 3つのマシン(MachineA、MachineBおよびMachineC)にIBM WebSphere Application Server 6.1.0.15がインストールされていること

  2. デプロイメント・マネージャが実行中で使用可能になっていること

  3. WAS_HA_SOA10134_Installables.zipファイルをダウンロードし、3つすべてのマシンに展開していること

  4. SOAスキーマが10.1.3.4レベルにアップグレードされた共通のデハイドレーション・ストア・データベースが使用可能になっていること

B.2.2 3つすべてのマシンにおけるSOA Suite 10.1.3.4((for OC4J)のインストール

次の手順を実行して、Oracle SOA Suite 10.1.3.4をインストールします。

  1. 3つすべてのマシン(MachineA、MachineBおよびMachineC)にOracle SOA Suite 10.1.3.1 for OC4Jをインストールします。

  2. SOA Suite 10.1.3.4の基本インストールを選択します。 Linuxの場合は、インストール時に作成したデータベースを選択します。

  3. すべてのインストールでパッチセット4(Oracle SOASuite 10.1.3.4 for OC4J)を適用します。

  4. WebSphere 6.1.0.15にOracle SOA Suite 10.1.3.4用Opatchを適用します。

    opatchの適用の詳細は、「手順6: WebSphere 6.1.0.15対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4用Opatchの適用」を参照してください。

  5. すべての物理マシン(MachineA、MachineBおよびMachineC)にOracle SOA Suite 10.1.3.4 for OC4Jをインストールします。

B.2.3 WebSphere 6.1.0.15上でSOA 10.1.3.3用にHA設定を構成する手順

次の手順を実行して、WebSphere 6.1.0.15上でSOA 10.1.3.3用にHA設定を構成します。

B.2.3.1 最初の(プライマリ)ノードでのSOAServerの設定

手順1: MachineAでのカスタム・ノード「Node A」の作成

  1. ノードの作成中に、ノードをデプロイメント・マネージャに連結します。

  2. IBM管理コンソールの「Node」ページからNode Aが連結されていることを確認します。

  3. startNodeコマンドを使用して、Node Aのノード・エージェントを起動します。

手順2: 環境に合わせたWAS_SOA10134_Installables/cfgフォルダでのconfig.propertiesファイルの編集

config.propertiesファイルのプロパティのリストについては、「手順7: IBM WebSphere Application Serverバージョン6.1.0.15のインストールと構成」の項の手順4を参照してください。

  1. config.propertiesで、DEPLOY_ESBDTプロパティが「N」に設定されていることを確認します。

    • DEPLOY_BPELPM=Y

    • DEPLOY_ESBDT=N

    • DEPLOY_ESBRT=Y

    • DEPLOY_RULES=Y

    • DEPLOY_OWSM=Y


    注意:


    プロキシ設定が有効になっている場合、NONPROXYHOSTSプロパティにはすべてのクラスタ・メンバーとデプロイメント・マネージャのマシン名を含める必要があります。

    たとえば、NONPROXYHOSTS=*.oracle.com|*.oraclecorp.com|localhost|127.0.0.1|a-host|b-host|c-hostのように指定します。


  2. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、WAS_SOA10134_Installablesフォルダから次のスクリプトを実行します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP configureStandAloneServer.bat -secure
    Linux configureStandAloneServer.sh -secure

    表に示した構成スクリプトは、2つの部分で実行されます。

    最初の部分では、WebSphere Application Server上のDataSourcesConnectionFactoriesShared-Librariesなど、SOAServerに必要なすべてのアーチファクトが作成されます (Linux環境では、この部分をrootユーザーとして実行する必要があります)。 スクリプトの2番目の部分では、SOA_HOMEの構成値が変更されます (Linux環境では、この部分をroot以外のユーザーとして実行する必要があります)。

    スクリプトを実行すると、WebSphereユーザー名とパスワードを入力するプロンプトが表示されます。 認証に成功すると、デプロイメント・マネージャ・アーチファクトがWebSphereアプリケーション・サーバーにインストールおよび構成されます。


    注意:

    • WebSphere環境でセキュリティが無効になっている場合、前述のスクリプトは-secureオプションを指定せずに実行できます。Linux環境では、前述のスクリプトをrootユーザーとして実行する必要があります。 また、構成の2番目のフェーズを実行中にSOAユーザー名を入力するプロンプトが表示されます。


  3. スクリプトでは、JAVA_HOMEおよびWAS_HOMEを設定する必要があります。

  4. WAS_SOA10134_Installables /bin/logsディレクトリのoutput.log/output-copy.logファイルを確認します。

    このスクリプトは、MachineAのSOAServer1を構成してクラスタに追加します。

  5. WebSphere管理コンソールにログインし、SOAClusterおよびSOAServer1が作成されていることを確認します。

B.2.3.2 クラスタ(セカンダリ・ノード)への後続のメンバーの追加


注意:


3つすべてのマシン(MachineA、MachineBおよびMachineC)にSOA 10.1.3.4 on OC4Jがすでにインストールされていることを前提としています。

手順1: MachineBでのカスタム・ノード「Node B」の作成

  1. ノードの作成中に、ノードをデプロイメント・マネージャに連結します。

  2. IBM管理コンソールから、前の手順で作成したクラスタに移動し、クラスタ・メンバーをクリックします。

  3. 「New」をクリックして、新しいクラスタ・メンバーを作成します。

  4. 「Create Additional Cluster Member」ページで、新しいサーバーの名前(SOAServer2など)を入力します。 新しいサーバーをクラスタに追加し、変更を保存します。


    注意:


    「Select Node」リストでNode Bが選択されていることを確認してください。

    これで、Node AとNode Bにそれぞれクラスタ・メンバーとして2つのサーバーが作成されます。

手順2

  1. 「手順2: 環境に合わせたWAS_SOA10134_Installables/cfgフォルダでのconfig.propertiesファイルの編集」の手順14を繰り返します。

  2. 構成スクリプトにより、前の手順で作成したNode2でSOAServer-1が再構成されます。

    • 新しいSIBバス、SIBバス・メンバーを作成します。

    • キュー・コネクション・ファクトリ、キューおよびアクティブ化仕様を新しいSIB詳細で更新します。

    • 共有ライブラリを更新します。

    • WebSphere変数およびJVMプロパティを更新します。

WebSphereクラスタ対応のOracle SOA SuiteはHA用に構成されます。

B.2.3.3 クラスタ外でのESB-DTの設定

手順1: MachineCでのカスタム・ノード「Node C」の作成

  1. ノードの作成中に、ノードをデプロイメント・マネージャに連結します。

  2. IBM管理コンソールの「Node」ページからNode Cが連結されていることを確認します。

  3. startNodeコマンドを使用して、Node Cのノード・エージェントを起動します。

手順2: 環境に合わせたWAS_SOA10134_Installables/cfgフォルダでのconfig.propertiesの編集

  1. config.propertiesDEPLOY_ESBDTプロパティが「Y」に設定されていることを確認します。DEPLOYプロパティの残りをNに設定する必要があります。

    • DEPLOY_BPELPM=N

    • DEPLOY_ESBDT=Y

    • DEPLOY_ESBRT=N

    • DEPLOY_RULES=N

    • DEPLOY_OWSM=N

  2. 「手順2: 環境に合わせたWAS_SOA10134_Installables/cfgフォルダでのconfig.propertiesファイルの編集」の手順24を繰り返します。

    構成スクリプトにより、MachineCでESB-DTサーバーが構成されます。

  3. WebSphere管理コンソールにログインし、ESB-DTサーバーが作成されていることを確認します。 ESB_PARAMETERoraesb)表のDT_OC4J_HOSTおよびDT_OC4J_PORTパラメータを、ESB-DTサーバーのhostName/port値を使用して変更します。


    注意:


    ESB-DT HAの場合、アクティブ/パッシブ・クラスタを個別に設定する必要があります。 ESB_DTを1つのインスタンスとして実行し、ORAESBスキーマ内のESB_PARAMETER表のDT_OC4J_HOSTおよびDT_OC4J_PORTフィールドで、このインスタンスのホスト/ポートを更新する必要があります。

B.3 インストール後の手順

次のインストール後の手順を実行します。

B.3.1 BPELのCollaxa-configの構成

BPELランタイムのHAを構成するには、両方のマシンのSOA_HOME/bpel/system/config/collaxa-config.xmlで次のプロパティを更新します。

  • bpelPlatform = websphere_5

  • soapServerUrl = LoadBalancerHost:port

  • soapCallbackUrl = LoadBalancerHost:port

  • enableCluster = true

  • clusterName = LoadBalancerHost:port

B.3.2 BPELのJGroupsの構成

BPELインスタンス間のJGroupsを設定するには、両方のマシンで<SOA_HOME>/bpel/system/config/jgroups-protocol.xmlファイルを更新します。これは、BPELインスタンス間のBPELプロセスとアダプタ状態の同期に使用されます。

B.3.3 ロード・バランサ

次の手順を実行して、外部ロード・バランサApache for WebSphereクラスタの設定を構成します。

  1. WebSphereサーバーでApacheプラグインをインストールおよび構成する方法については、http://e-docs.ibm.com/wls/docs92/plugins/apache.htmlを参照してください。

  2. すべてのマシンの<SOA_HOME>/bpel/utilities/ant-orabpel.propertiesおよび<SOA_HOME>/bpel/system/config/collaxa-config.xmlファイルで、ロード・バランサのホスト名とポート名を指定します。

B.3.4 アドレス

SOAアプリケーションは、インストール後に次のアドレスで使用できます。

  • 管理サーバー: http://Machine1: 9060/console

  • BPELコンソール: http://LoadBalancerhost: port/BPELConsole

  • OWSM: http://LoadBalancer: port/ccore/Login.jsp

  • ワークリスト・アプリケーション: http://LoadBalancerhost: port/

  • RuleAuthor : http://LoadBalancerhost: port/ruleauthor

  • ESB-DT: http://Machine1: 9700/esb