この項では、Oracle ConnectおよびOracle Studioをインストールする方法について説明します。
注意: この項で説明するインストール・タスクの他に、Oracle Application ServerとともにJ2CA 1.5 Tuxedoアダプタをインストールする必要があります。J2CA 1.5 Tuxedoアダプタのインストール方法は、『Oracle Application Server Adapterインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
この項の構成は、次のとおりです。
OracleAS Adapters for Tuxedoをインストールする前に、使用しているコンピュータが次の要件を満たしていることを確認してください。
この項では、UNIXプラットフォームでOracle Connectをインストールするための次の要件について説明します。
この項では、OracleAS Adapters for TuxedoをWindowsプラットフォームで実行する場合のOracle StudioとOracle Connectのインストールに関する次の要件について説明します。
次の表に、OracleAS Adapters for TuxedoをWindowsプラットフォームで実行する場合のOracle Connectのハードウェア要件のサマリーを示します。
OracleAS Tuxedoアダプタを使用する場合は、Oracle Connectをインストールする前に、正しいバージョンのTuxedoがインストールされ、サポートされるプラットフォームを使用していることを確認します。
OracleAS Tuxedoアダプタは、次のTuxedoバージョンを使用します。
BEA Tuxedo Version 8.0
BEA Tuxedo Version 9.0
OracleAS Adapters for Tuxedoは、次のオペレーティング・システムの下で動作します。
UNIXプラットフォーム
RedHat Linux
Linux SUSE
Sun Solaris
AIX
HP UX
Windowsプラットフォーム
Windows XP
Windows 2000
Windows Server 2003
注意: OracleAS Adapter for Tuxedoは、32ビットのAPIを使用して動作します。Tuxedo 32ビット・アダプタは、32ビット・アプリケーション用のプラットフォーム・サポートを使用する64ビット・プラットフォーム上で動作できます。ただし、32ビットAPIを使用するため、64ビットのTuxedoは使用できません。 |
この項では、UNIXプラットフォームでOracle Connectをインストールする方法について説明します。この項の構成は、次のとおりです。
インストール手順を開始する前に、次の情報が使用可能であることを確認します。
Oracle Connectをインストールするルート・ディレクトリ
注意: システム・ルート・ディレクトリ、 /var または/tmp はルート・ディレクトリにできません。 |
Oracle Connectを実行するアカウント名
インストール・メディアがリムーバブル・メディアとディスク・アーカイブ・ファイルのどちらであるか
システムのデフォルト・デバイス以外のリムーバブル・メディアからインストールする場合は、メディア・デバイス名(/dev/rmt/0mなど)がわかっている必要があります。 オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、またはシステム管理者に問い合せてサイトのデバイス名を確認してください。
ディスク・アーカイブ・ファイルからインストールする場合は、Oracle Connectディスク・アーカイブ・ファイル名(/tmp/nav.2.0.tarなど)がわかっている必要があります。
使用しているシェル: C-shell、Korn-shellまたはBourne-shell。 指定したシェルに対応する起動ファイルがインストールによって作成されます。
次のインストールを実行する場合は、次のファイル名を<filename>
に使用します。
RedHat Linux: OCL10134-linuxrh.tar.Z
Linux SUSE: OCL10134-linuxsuse.tar.Z
HP-UX: OCL10134-hpux.tar.Z
IBM AIX: OCL10134-ibmaix.tar.Z
Solaris Operating System(SPARC): OCL10134-sunsol2.8.tar.Z
Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。
tar.Zファイルをシステムに送信します。
次のコマンドを使用して、このファイルを解凍します。
uncompress <filename>
次の例に示すように、tarコマンドを実行します。
tar xvf <filename> nav_install
次のメッセージが表示されます。
x nav_install, nnnn bytes, mmmm tape blocks
注意: インストール・ファイルの実行に使用するディレクトリに WRITE 権限が構成されていることを確認してください。 |
Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。
次のコマンドを実行します。
./nav_install
このコマンドによって、インストール手順が開始されます。インストール手順は、一連の画面プロンプトとそれらに対する応答で表示されます。
ディスクのアーカイブ(.tar)ファイルのフルパスを入力して[Enter]を押します。
インストール用のルート・ディレクトリ名を入力して[Enter]を押します。このディレクトリに対するWRITE
権限が必要です。デフォルトのディレクトリは、ユーザーのホーム・ディレクトリです。
注意:
|
Oracle Connectをインストールするディレクトリの名前を確認して[Enter]を押します。
Oracle Connectを実行するアカウント名を入力して[Enter]を押します。このアカウント名は、クライアントがサーバーに匿名アクセスをするために使用します。このアカウント名はインストール完了後に変更できます。
アカウント名を確認して、[Enter]を押します。
Oracle Connectの実行に必要なシェルを指定して[Enter]を押します。次のオプションが表示されます。
C-shell(/bin/csh
)
Korn-shell(/bin/ksh
)
Bourne-shell(/bin/sh
)
管理権限のあるユーザーのアカウント名を入力します。または、[Enter]を押すと、すべてのユーザーがOracle Connectを管理できるようになります。
Oracle Connectをインストールした後は、次のタスクを実行します。
Oracle ConnectがUNIXプラットフォームにインストールされている場合は、FTPを使用して、brand.bin
ファイルをOracleAS Adapter for TuxedoコンピュータのNAVROOT
/bin
にバイナリ・モードでコピーします。
NAVROOTは、Oracle Connectがインストールされているディレクトリです。
次のTuxedo環境変数が正しく設定されていることを確認します。
TUXDIR
がTuxedoのルート・ディレクトリに設定されていること。
WSNADDR
がOracleAS Adapter for Tuxedoのネットワーク・アドレスに設定されていること。
共有ライブラリ環境変数(LD_LIBRARY_PATH
、HP-UXではSHLIB_PATH
、IBM AIXではLIBPATH
)に、次の例に示すように、Tuxedoのlibディレクトリへのパスが含まれていることを確認します。
LD_LIBRARY_PATH = /disk2/users/tuxedo/tuxedo8.0/lib
Oracle Connectのサーバー・プロセス(nav_server
)を管理するプログラムには、C-shell、Bourne-shellおよびKorn-shellのファイルへのシンボリック・リンクを使用してアクセスします。
nav_serverを設定する手順は、次のとおりです。
Oracle Connectがインストールされているディレクトリ下にあるbin
ディレクトリで、次のコマンドを使用してnav_serverへの既存のリンクを削除します。
rm nav_server
Oracle Connectがインストールされているディレクトリ下にあるbin
ディレクトリで、次のように、nav_serverの必要なバージョンにリンクします。
C-shell: ln -s nav_server.csh nav_server
Bourne: ln -s nav_server.sh nav_server
Korn: ln -s nav_server.ksh nav_server
注意: ファイル名を変更するのではなく、シンボリック・リンクを使用します。 |
Oracle Connectのnav_login
プロシージャでは、OracleAS Adapter for Tuxedoを実行する際のデフォルト環境を定義します。サイト固有の変数を環境に含める場合は、site_nav_login
という名前のファイルを作成し、このファイルをOracle Connectのルート・ディレクトリ下のbinディレクトリに保存します。nav_login
ではsite_nav_login
を自動的に実行します。
Oracle Connectを実行するには、nav_login
を起動する必要があります。このプロシージャは、ユーザー・ログイン・スクリプトから起動できます。
注意: 環境変数 TUXDIR およびWSNADDR をsite_nav_loginファイルに追加することをお薦めします。これによって、新規サーバー・プロセスを起動してクライアント・リクエストを処理する際にこれらの環境変数を使いやすくなります。 |
nav_login
を起動するためのコマンドラインは、ユーザーが実行しているシェルに応じて異なります。次の表に、コマンドラインを起動する各種のオプションを示します。
シェル | nav_loginコマンド |
---|---|
CSH |
.source root/bin/nav_login
|
Bourne |
. root/bin/nav_login.sh |
Korn |
. root/bin/nav_login.sh
|
nav_loginコマンドのrootは、Oracle Connectインストールのルート・ディレクトリを表します。ログイン・プロシージャの実行後、環境変数NAVROOT
はこのルート・ディレクトリを指します。
サーバー・ファイルに対するREAD
権限とEXECUTE
権限がユーザーにあることを確認します。 権限を変更するにはchmod
コマンドを使用します。
クライアント/サーバーがOracle Connectにアクセスするには、Oracle Connectデーモンがサーバー上で動作する必要があります。システム起動でデーモンを起動するには、デーモンを起動する次のコマンドを/etc/inittab
ファイルの最後に追加します。
nv:3:once:navroot/bin/irpcd -l ip:2551 start >/dev/console 2>&1
このコマンドでは、記号navrootをOracle Connectがインストールされているディレクトリに、ipをコンピュータのIPアドレスに置き換える必要があります。
注意: クライアント/サーバーのOracle Connectへの自動アクセスを許可するには、システム起動時にスーパーユーザー・アカウントからデーモンを起動します。 |
この項では、Oracle Connectをインストールする方法について説明します。 Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。
注意: バージョン10.1.3.3からアップグレードする場合は、インストール・ウィザードのアップグレード・オプションを使用する必要があります。 バージョン10.1.3.3をアンインストールしてから新しいバージョンをインストールしないでください。 これを行うと、Defディレクトリのデータがすべて失われます。 |
Oracle Connectのインストール先Windowsコンピュータのフォルダに、次のインストール・ファイルをコピーします。
OCL_10134.exe
brand.bin
Windowsのコマンドライン・インタフェースを開きます。
インストール・ファイルがインストールされているディレクトリに移動します。
次のコマンドをコマンド・プロンプトで入力し、Oracle Connectをインストールします。
"OCL_10134_windows.exe" -a -bBRAND=".\brand.bin" -bSERVER
インストール・ウィザードが開きます。 インストール・ウィザードの指示に従い、インストールを完了します。
注意: Windows XPコンピュータでOracle Connectをインストールしている場合は、インストールの「Destination」フォルダとして論理ドライブを使用できません。 |
このセクションでは、Oracle Studioをインストールする方法について説明します。 Oracle StudioはWindowsコンピュータまたはLinuxコンピュータのどちらかにインストールできます。 Oracle Connectのインストール先と同じコンピュータにOracle Studioをインストールする必要はありません。
注意: 別のOracle ASレガシー・アダプタまたはOracleAS CDCアダプタを使用しているために、Oracle Studioバージョン10.1.3.4以降がコンピュータにインストールされている場合は、再インストールする必要はありません。Oracle Studioが古いバージョンの場合は、最新バージョンをインストールする必要があります。 |
Oracle Studioのハードウェア要件は次のとおりです。
プロセッサ: Pentiumプロセッサに基づく、Intel社製または完全互換のコンピュータ
メモリー: 256MB
ディスク領域: 120MBの空きディスク領域
次のオペレーティング・システムにOracle Studioをインストールできます。
Windows XP(Service Pack 2以降)
Windows 2003
Windows Vista
Linux OS(GTK搭載)
Oracle Studioは、標準のインストール・ウィザードでインストールされます。Oracle Studioをインストールするには、次の作業をします。
Windowsの「スタート」メニューの「ファイル名を指定して実行」オプションを使用するか、Windows Explorerからインストール・ファイルを実行します。その後は、ウィザード画面の手順に従ってください。
LinuxでのOracle Studioのインストールは、次のいずれかの方法で実行できます。
インストール・ウィザードを使用してOracle Studioをインストールできます。この方法では、標準またはカスタム・インストールを簡単に実行できます。Linux SHインストールを実行するには、次の作業をします。
権限があるディレクトリにインストールします。
実行モードにモードを変更します。次のように入力します。
Chmod +x <file name>
次のように入力します。
./ <file name>
現在のディレクトリにインストールしない場合は、フルパスを入力します。
Linux RPM方式を使用して、Oracle Studioをインストールできます。Linuxでサイレント・インストールを実行するには、次のようにします。
次のように入力します。
rpm -i <file name>
RPMパラメータを使用してカスタム・インストールを作成できます。