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Oracle Application Server Adapters for Tuxedoユーザーズ・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)
B53277-01
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2 OracleAS Adapter for Tuxedoのインストール

この項では、Oracle ConnectおよびOracle Studioをインストールする方法について説明します。


注意:


この項で説明するインストール・タスクの他に、Oracle Application ServerとともにJ2CA 1.5 Tuxedoアダプタをインストールする必要があります。J2CA 1.5 Tuxedoアダプタのインストール方法は、『Oracle Application Server Adapterインストレーション・ガイド』を参照してください。

この項の構成は、次のとおりです。

インストール前のタスク

OracleAS Adapters for Tuxedoをインストールする前に、使用しているコンピュータが次の要件を満たしていることを確認してください。

UNIXのハードウェア要件とソフトウェア要件

この項では、UNIXプラットフォームでOracle Connectをインストールするための次の要件について説明します。

ハードウェア要件

次の表に、UNIXプラットフォームでのOracle Connectのハードウェア要件のサマリーを示します。

表2-1 UNIXのハードウェア要件

ハードウェア・コンポーネント 要件

プロセッサ

RedHat Linux

Linux SUSE

HP-UX

IBM AIX

Solaris Operating System(SPARC)

ディスク領域

70MBの空きディスク領域


ソフトウェア要件

次の表に、Oracle Connectのソフトウェア要件のサマリーを示します。

表2-2 UNIXのソフトウェア要件

ソフトウェア・コンポーネント 要件

オペレーティング・システム

RedHat Linux

Linux SUSE

HP-UX

IBM AIX

Solaris Operating System(SPARC)。 注意: オペレーティング・システムは32ビット・モードで実行する必要があります。

BEA Tuxedo

バージョン8.0以降

Oracle Application Server

Oracle Application Server 10g (10.1.3.4)


Windowsのハードウェア要件とソフトウェア要件

この項では、OracleAS Adapters for TuxedoをWindowsプラットフォームで実行する場合のOracle StudioとOracle Connectのインストールに関する次の要件について説明します。

ハードウェア要件

次の表に、OracleAS Adapters for TuxedoをWindowsプラットフォームで実行する場合のOracle Connectのハードウェア要件のサマリーを示します。

表2-3 Oracle ConnectのWindows用ハードウェア要件

ハードウェア・コンポーネント 要件

プロセッサ

Pentiumプロセッサに基づく、Intel社製または完全互換のコンピュータ

メモリー

256MBのRAM

ディスク領域

40MBの空きディスク領域


ソフトウェア要件

次の表に、OracleAS Adapters for TuxedoをWindowsプラットフォームで実行する場合のOracle StudioまたはOracle Connectのソフトウェア要件のサマリーを示します。

表2-4 Oracle ConnectのWindows用ソフトウェア要件

ソフトウェア・コンポーネント 要件

オペレーティング・システム

Microsoft Windows 2000(Service Pack 2以降)、Microsoft Windows XPまたはMicrosoft Windows Server 2003

Microsoft

Microsoft Windowsに付属のネットワーク・トランスポート・プロトコル・ソフトウェア、TCP/IP


始める前に

OracleAS Tuxedoアダプタを使用する場合は、Oracle Connectをインストールする前に、正しいバージョンのTuxedoがインストールされ、サポートされるプラットフォームを使用していることを確認します。

Tuxedoのバージョン

OracleAS Tuxedoアダプタは、次のTuxedoバージョンを使用します。

  • BEA Tuxedo Version 8.0

  • BEA Tuxedo Version 9.0

サポートされるプラットフォーム

OracleAS Adapters for Tuxedoは、次のオペレーティング・システムの下で動作します。

  • UNIXプラットフォーム

    • RedHat Linux

    • Linux SUSE

    • Sun Solaris

    • AIX

    • HP UX

  • Windowsプラットフォーム

    • Windows XP

    • Windows 2000

    • Windows Server 2003


注意:


OracleAS Adapter for Tuxedoは、32ビットのAPIを使用して動作します。Tuxedo 32ビット・アダプタは、32ビット・アプリケーション用のプラットフォーム・サポートを使用する64ビット・プラットフォーム上で動作できます。ただし、32ビットAPIを使用するため、64ビットのTuxedoは使用できません。

UNIXプラットフォームでのOracle Connectのインストール

この項では、UNIXプラットフォームでOracle Connectをインストールする方法について説明します。この項の構成は、次のとおりです。

インストール前のタスク

インストール手順を開始する前に、次の情報が使用可能であることを確認します。

  • Oracle Connectをインストールするルート・ディレクトリ


    注意:


    システム・ルート・ディレクトリ、/varまたは/tmpはルート・ディレクトリにできません。

  • Oracle Connectを実行するアカウント名

  • インストール・メディアがリムーバブル・メディアとディスク・アーカイブ・ファイルのどちらであるか

    システムのデフォルト・デバイス以外のリムーバブル・メディアからインストールする場合は、メディア・デバイス名(/dev/rmt/0mなど)がわかっている必要があります。 オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、またはシステム管理者に問い合せてサイトのデバイス名を確認してください。

    ディスク・アーカイブ・ファイルからインストールする場合は、Oracle Connectディスク・アーカイブ・ファイル名(/tmp/nav.2.0.tarなど)がわかっている必要があります。

  • 使用しているシェル: C-shell、Korn-shellまたはBourne-shell。 指定したシェルに対応する起動ファイルがインストールによって作成されます。

次のインストールを実行する場合は、次のファイル名を<filename>に使用します。

  • RedHat Linux: OCL10134-linuxrh.tar.Z

  • Linux SUSE: OCL10134-linuxsuse.tar.Z

  • HP-UX: OCL10134-hpux.tar.Z

  • IBM AIX: OCL10134-ibmaix.tar.Z

  • Solaris Operating System(SPARC): OCL10134-sunsol2.8.tar.Z

Oracle Connectのインストール

Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. tar.Zファイルをシステムに送信します。

  2. 次のコマンドを使用して、このファイルを解凍します。

    uncompress <filename>
    
  3. 次の例に示すように、tarコマンドを実行します。

    tar xvf <filename> nav_install
    

    次のメッセージが表示されます。

    x nav_install, nnnn bytes, mmmm tape blocks
    

注意:


インストール・ファイルの実行に使用するディレクトリにWRITE権限が構成されていることを確認してください。

インストール・タスク

Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを実行します。

    ./nav_install
    

    このコマンドによって、インストール手順が開始されます。インストール手順は、一連の画面プロンプトとそれらに対する応答で表示されます。

  2. ディスクのアーカイブ(.tar)ファイルのフルパスを入力して[Enter]を押します。

  3. インストール用のルート・ディレクトリ名を入力して[Enter]を押します。このディレクトリに対するWRITE権限が必要です。デフォルトのディレクトリは、ユーザーのホーム・ディレクトリです。


    注意:

    • システム・ルート・ディレクトリ、/varまたは/tmpディレクトリはルート・ディレクトリにできません。

    • Oracle Connectは、navrootという名前の固定ディレクトリにインストールされます。


  4. Oracle Connectをインストールするディレクトリの名前を確認して[Enter]を押します。

  5. Oracle Connectを実行するアカウント名を入力して[Enter]を押します。このアカウント名は、クライアントがサーバーに匿名アクセスをするために使用します。このアカウント名はインストール完了後に変更できます。

  6. アカウント名を確認して、[Enter]を押します。

  7. Oracle Connectの実行に必要なシェルを指定して[Enter]を押します。次のオプションが表示されます。

    • C-shell(/bin/csh

    • Korn-shell(/bin/ksh

    • Bourne-shell(/bin/sh

  8. 管理権限のあるユーザーのアカウント名を入力します。または、[Enter]を押すと、すべてのユーザーがOracle Connectを管理できるようになります。

インストール後のタスク

Oracle Connectをインストールした後は、次のタスクを実行します。

Oracle Connect環境の構成

Oracle ConnectがUNIXプラットフォームにインストールされている場合は、FTPを使用して、brand.binファイルをOracleAS Adapter for TuxedoコンピュータのNAVROOT/binにバイナリ・モードでコピーします。

NAVROOTは、Oracle Connectがインストールされているディレクトリです。

Oracle Connectに対するTuxedo環境の構成

次のTuxedo環境変数が正しく設定されていることを確認します。

  • TUXDIRがTuxedoのルート・ディレクトリに設定されていること。

  • WSNADDRがOracleAS Adapter for Tuxedoのネットワーク・アドレスに設定されていること。

  • 共有ライブラリ環境変数(LD_LIBRARY_PATH、HP-UXではSHLIB_PATH、IBM AIXではLIBPATH)に、次の例に示すように、Tuxedoのlibディレクトリへのパスが含まれていることを確認します。

    LD_LIBRARY_PATH = /disk2/users/tuxedo/tuxedo8.0/lib
    

Oracle Connectスクリプトの構成

Oracle Connectのサーバー・プロセス(nav_server)を管理するプログラムには、C-shell、Bourne-shellおよびKorn-shellのファイルへのシンボリック・リンクを使用してアクセスします。

nav_serverを設定する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Connectがインストールされているディレクトリ下にあるbinディレクトリで、次のコマンドを使用してnav_serverへの既存のリンクを削除します。

    rm nav_server
    
  2. Oracle Connectがインストールされているディレクトリ下にあるbinディレクトリで、次のように、nav_serverの必要なバージョンにリンクします。

    • C-shell: ln -s nav_server.csh nav_server

    • Bourne: ln -s nav_server.sh nav_server

    • Korn: ln -s nav_server.ksh nav_server


    注意:


    ファイル名を変更するのではなく、シンボリック・リンクを使用します。

Oracle Connectのnav_loginプロシージャでは、OracleAS Adapter for Tuxedoを実行する際のデフォルト環境を定義します。サイト固有の変数を環境に含める場合は、site_nav_loginという名前のファイルを作成し、このファイルをOracle Connectのルート・ディレクトリ下のbinディレクトリに保存します。nav_loginではsite_nav_loginを自動的に実行します。

Oracle Connectを実行するには、nav_loginを起動する必要があります。このプロシージャは、ユーザー・ログイン・スクリプトから起動できます。


注意:


環境変数TUXDIRおよびWSNADDRをsite_nav_loginファイルに追加することをお薦めします。これによって、新規サーバー・プロセスを起動してクライアント・リクエストを処理する際にこれらの環境変数を使いやすくなります。

nav_loginを起動するためのコマンドラインは、ユーザーが実行しているシェルに応じて異なります。次の表に、コマンドラインを起動する各種のオプションを示します。

シェル nav_loginコマンド
CSH
.source root/bin/nav_login
Bourne
. root/bin/nav_login.sh
Korn
. root/bin/nav_login.sh

nav_loginコマンドのrootは、Oracle Connectインストールのルート・ディレクトリを表します。ログイン・プロシージャの実行後、環境変数NAVROOTはこのルート・ディレクトリを指します。

サーバー・ファイルに対するREAD権限とEXECUTE権限がユーザーにあることを確認します。 権限を変更するにはchmodコマンドを使用します。

Oracle Connectデーモンの起動

クライアント/サーバーがOracle Connectにアクセスするには、Oracle Connectデーモンがサーバー上で動作する必要があります。システム起動でデーモンを起動するには、デーモンを起動する次のコマンドを/etc/inittabファイルの最後に追加します。

nv:3:once:navroot/bin/irpcd -l ip:2551 start >/dev/console 2>&1

このコマンドでは、記号navrootをOracle Connectがインストールされているディレクトリに、ipをコンピュータのIPアドレスに置き換える必要があります。


注意:


クライアント/サーバーのOracle Connectへの自動アクセスを許可するには、システム起動時にスーパーユーザー・アカウントからデーモンを起動します。

WindowsプラットフォームでのOracle Connectのインストール

この項では、Oracle Connectをインストールする方法について説明します。 Oracle Connectをインストールする手順は、次のとおりです。


注意:


バージョン10.1.3.3からアップグレードする場合は、インストール・ウィザードのアップグレード・オプションを使用する必要があります。 バージョン10.1.3.3をアンインストールしてから新しいバージョンをインストールしないでください。 これを行うと、Defディレクトリのデータがすべて失われます。

  1. Oracle Connectのインストール先Windowsコンピュータのフォルダに、次のインストール・ファイルをコピーします。

    • OCL_10134.exe

    • brand.bin

  2. Windowsのコマンドライン・インタフェースを開きます。

  3. インストール・ファイルがインストールされているディレクトリに移動します。

  4. 次のコマンドをコマンド・プロンプトで入力し、Oracle Connectをインストールします。

    "OCL_10134_windows.exe" -a -bBRAND=".\brand.bin" -bSERVER
    

    インストール・ウィザードが開きます。 インストール・ウィザードの指示に従い、インストールを完了します。


注意:


Windows XPコンピュータでOracle Connectをインストールしている場合は、インストールの「Destination」フォルダとして論理ドライブを使用できません。

Oracle Studioのインストール

このセクションでは、Oracle Studioをインストールする方法について説明します。 Oracle StudioはWindowsコンピュータまたはLinuxコンピュータのどちらかにインストールできます。 Oracle Connectのインストール先と同じコンピュータにOracle Studioをインストールする必要はありません。


注意:


別のOracle ASレガシー・アダプタまたはOracleAS CDCアダプタを使用しているために、Oracle Studioバージョン10.1.3.4以降がコンピュータにインストールされている場合は、再インストールする必要はありません。Oracle Studioが古いバージョンの場合は、最新バージョンをインストールする必要があります。

Oracle Studioの要件

Oracle Studioのハードウェア要件は次のとおりです。

  • プロセッサ: Pentiumプロセッサに基づく、Intel社製または完全互換のコンピュータ

  • メモリー: 256MB

  • ディスク領域: 120MBの空きディスク領域

次のオペレーティング・システムにOracle Studioをインストールできます。

  • Windows XP(Service Pack 2以降)

    Windows 2003

    Windows Vista

  • Linux OS(GTK搭載)

WindowsでのOracle Studioのインストール

Oracle Studioは、標準のインストール・ウィザードでインストールされます。Oracle Studioをインストールするには、次の作業をします。

  • Windowsの「スタート」メニューの「ファイル名を指定して実行」オプションを使用するか、Windows Explorerからインストール・ファイルを実行します。その後は、ウィザード画面の手順に従ってください。

LinuxでのOracle Studioのインストール

LinuxでのOracle Studioのインストールは、次のいずれかの方法で実行できます。

ウィザードによるOracle Studioのインストール(SHインストール)

インストール・ウィザードを使用してOracle Studioをインストールできます。この方法では、標準またはカスタム・インストールを簡単に実行できます。Linux SHインストールを実行するには、次の作業をします。

  1. 権限があるディレクトリにインストールします。

  2. 実行モードにモードを変更します。次のように入力します。

    Chmod +x <file name>
    
  3. 次のように入力します。

    ./ <file name>
    

    現在のディレクトリにインストールしない場合は、フルパスを入力します。

サイレント・インストールによるインストール(RPM)

Linux RPM方式を使用して、Oracle Studioをインストールできます。Linuxでサイレント・インストールを実行するには、次のようにします。

  • 次のように入力します。

    rpm -i <file name>
    

    RPMパラメータを使用してカスタム・インストールを作成できます。