Oracle Application Server Adapter for J.D. Edwards OneWorldユーザーズ・ガイド 10g リリース3(10.1.3.4.0) B53280-01 |
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J.D. Edwards OneWorldを使用すると、マスタービジネス関数(MBF)のインバウンド機能を指定できます。 次の各項では、J.D. Edwards OneWorldでインバウンド・トランザクション処理を有効にする方法と、XMLをサポートするためにjde.ini
ファイルを変更する方法について説明します。
この項では、J.D. Edwards OneWorldビジネス関数へのアクセス用のJavaラッパーを作成するためのGenJava開発ツールの使用方法について説明します。 OracleAS Adapter for J.D. Edwards OneWorldでは、これらのラッパーを使用してJ.D. Edwards OneWorldビジネス関数をコールします。
J.D. Edwards OneWorldには、OneWorldビジネス関数をJavaクラス・ファイルとして外部公開できるGenJavaというJava生成ツールが用意されています。 通常、GenJavaツールはJ.D. Edwards OneWorldシステム管理者が実行します。
GenJavaの操作時には、CALLBSFNなどのビジネス関数のライブラリを指定する必要があります。 GenJavaは、ビジネス関数の関連Javaクラス・ファイルおよび関連データ構造を作成します。 GenJavaはまた、ビジネス関数をコンパイルし、Java文書を生成し、これらを2つの.JARファイルにパッケージ化します。 1つ目の.JARファイルにはJavaクラスが含まれ、2つ目の.JARファイルにはJava文書が含まれます。
たとえば、GenJavaに指定したビジネス関数ライブラリがCALLBSFNである場合、<install>\system\classesディレクトリまたはGenJavaによってリダイレクトされた任意のユーザー指定ディレクトリに次のファイルがあります。
JDEJAVA_CALLBSFN.xml
JDEJAVA_CALLBSFNInterop.jar
JDEJAVA_CALLBSFNInteropDoc.jar
これらが生成された後、これらのライブラリ・ファイルをCLASSPATHに追加する必要があります。
また、GenJavaは、これらのビジネス関数用のPure Javaインタフェースを生成することにより、J.D. Edwards OneWorldビジネス関数へのアクセスも提供します。 GenJavaは、シック・クライアントまたはデプロイメント・サーバーから生成できます。
GenJavaの実行
GenJavaは、<install>\system\bin32ディレクトリにあります。 GenJavaはコマンドラインから実行します。 GenJavaには使用可能なコマンド・オプションが複数あります。
次のコマンドは、カテゴリ1(マスタービジネス関数)、カテゴリ2(主要ビジネス関数)、カテゴリ3(補助ビジネス関数)およびカテゴリ-(未分類のビジネス関数)をCALLBSFNライブラリに生成します。
GenJava /Cat 1 /Cat 2 /Cat 3 /Cat - CALLBSFN
次のコマンドは、JDEScriptファイルを使用して実行され、J.D. Edwards OneWorldログをウィンドウに表示します。このウィンドウでは、有効なユーザーID、パスワードおよび環境を入力する必要があります。
GenJava /cmd .\AddressBook.cmd
この結果として生成されるAddressBook.cmdファイルの内容は、次のとおりです。
define library CALLBSFNloginlibrary CALLBSFNinterface AddressBookimport B0100031import B0100019import B0100032import B0100002import B0100033buildlogout
GenJavaは、スクリプト・ファイルにインポートされるすべてのビジネス関数用としてJavaでラッパー(CALLBSFNInterop.jar、CALLBSFNInteropDoc.jarおよびCALLBSFN.xml)を生成します。
ビジネス関数のインバウンド機能を指定し、データ・フローを管理できます。 トランザクションの書込み方法を制御する処理オプションを使用すると、インバウンド・トランザクション処理を有効にできます。
注意: J.D. Edwards OneWorldインバウンド処理に関連するアウトバウンドという用語は、イベント処理と呼ばれる場合もあります。 SOAスイートの場合、これらはインバウンドです。 この付録でアウトバウンドとインバウンドについて検討する場合、このことに注意してください。 |
この項では、J.D. Edwards OneWorld Enterprise Serverを使用してJ.D. Edwards OneWorldインバウンド処理を構成する方法について説明します。
カスタム関数の構成
カスタム関数を構成する手順は、次のとおりです。
次のように、JDE Enterprise Sever上のJDE構造下にOutboundというフォルダを作成します。
\\ JDEdwards\E812\DDP\Outbound
iwoevent.dllおよびiwoevent.cfgファイルを新規のOutboundフォルダにコピーします。
次の例は、iwoevent.cfgファイルのサンプルです。
common.trace=onalias.iwserv14=172.30.162.48:1236, trace=ontrans.JDESOOUT=iwserv14
現在、OracleAS Adapter for J.D. Edwards OneWorldは、構成ファイルで100のエントリ(別名)をサポートしています。
iwoevent.cfgファイルに指定した別名を使用してフォルダを次のディレクトリ下に作成します。
\\ JDEdwards\E812\DDP\Outbound
環境変数に対して次の変更を行います。
JAVA_HOMEという新規変数を作成します。
これをJDKのインストール場所(D:\jdk1.3)に設定します。
PATH変数に次を追加します。
%JAVA_HOME%\bin; %JAVA_HOME%\jre\bin; %JAVA_HOME%\jre\bin\classic;
IWOEVENT HOMEという新規変数を作成します。
次のように、この値はOutboundディレクトリのフルパスに設定する必要があります。
D:\JDEdwards\E812\DDP\Outbound
JDE Enterprise Server上の\\system\bin32ディレクトリにあるJDE.INIファイル内の[JDENET_KERNEL_DEF6]を変更します。これを行うには、次のセクションを追加します。
[JDENET_KERNEL_DEF15]krnlName=XML TRANSACTION KERNELdispatchDLLName=XMLTransactions.dlldispatchDLLFunction=_XMLTransactionDispatch@28maxNumberOfProcesses=1numberOfAutoStartProcesses=1
アンダースコア(_)および@28を含むパラメータは、Windowsオペレーティング・システム専用です。 その他のオペレーティング・システムの場合、パラメータを次の表の値と置き換えます。
オペレーティング・システム | コール・オブジェクト・ディスパッチDLLName | XMLトランザクション・ディスパッチDLLName |
---|---|---|
AS400 | XMLCALLOBJ | XMLTRANS |
HP9000B | libxmlcallojb.sl | libxmltransactions.lo |
SunまたはRS6000 | libxmlcallojb.so | Libxmltransactions.so |
インバウンド・トランザクションのサブスクライブ
サード・パーティへのインバウンド・データのフローは、Data Export Controlsアプリケーションを介して制御されます。 トランザクション・タイプとオーダー・タイプごとに、様々な関数名およびライブラリを使用して1つ以上のレコードを定義できます。
「略式コマンド」フィールドに「P0047」と入力し、[Enter]を押します。
「データ・エクスポート制御の処理」ウィンドウが開きます。
「追加」をクリックします。
「データ・エクスポート制御の改訂」ウィンドウが開きます。 順序(「SEQ」)番号は新規行ごとに自動的に大きくなっています。
次の手順を実行します。
「トランザクション」フィールドに「JDESOOUT」と入力します。
「オーダー・タイプ」フィールドに「SO」と入力します。
「関数名」列の最初の行に「NotifyOnUpdate」と入力します。
次のように、「関数ライブラリ」列の最初の行にiwoevent.dllファイルの場所への絶対パスを入力します。
D:\JDEdwards\E812\DDP\Outbound\iwoevent.dll
追加/挿入に関する通知が必要な場合、「追加用に実行」列の最初の行に「1」と入力します。
更新、削除および問合せについても同じように判断し、適切な列に「1」と入力します。
「すぐに稼動」列に「1」と入力し、送信サブシステム・バッチ処理(R00460)を起動します。
「OK」をクリックします。
Outbound Scheduler Subsystem処理(R00460)の起動
各トランザクションタイプおよびオーダー・タイプに対する1つ以上のレコードの定義が終了した後、アウトバウンド・スケジューラ・サブシステム処理を手動で起動する必要があります。
「略式コマンド」フィールドに「BV」と入力し、[Enter]を押します。
「バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョン」ウィンドウが開きます。
「バッチ・アプリケーション」フィールドに「R00460」と入力し、「検索」をクリックします。
「インタオペラビリティ汎用送信サブシステムUBE」(XJDE0001)を選択し、「選択」をクリックします。
「バージョン・プロンプト」ウィンドウが開きます。
「送信」をクリックします。
最後の画面にナビゲートし、「OK」をクリックします。
サブシステム処理の検証
この項では、Outbound Scheduler Subsystem処理の検証方法について説明します。
「略式コマンド」フィールドに「WSJ」と入力し、[Enter]を押します。
「サーバーの処理(SUBM JOBS)」ウィンドウが開きます。
対応するサーバーを表から選択します。
メニュー・バーから「ロー」をクリックし、「サブシステム・ジョブ」を選択します。
「検索」をクリックします。
「ジョブ状況」列に「R」がリストされていることを確認します。
イベントを起動するためのP4210(受注オーダー)の構成
この項では、イベントを起動するためにP4210(受注オーダー)を構成する方法について説明します。
「略式コマンド」フィールドに「IV」と入力し、[Enter]を押します。
「対話型バージョン」ウィンドウが開きます。
「対話型アプリケーション」フィールドに「P4210」と入力し、「検索」をクリックします。
表から文書バージョン(「RIS0001 - Sales Order Entry - SO Order Type」など)を選択します。
メニュー・バーから「ロー」をクリックし、「処理オプション」を選択します。
「処理オプション」ダイアログ・ボックスが開きます。
「インタオペラビリティ」タブをクリックします。
「トランザクション・タイプ」フィールドに「JDESOOUT」と入力します。
受注オーダーを追加します。
構成手順の検証
この項では、F0046を更新して構成手順を検証する方法について説明します。
「略式コマンド」フィールドに「P0046」と入力し、[Enter]を押します。
P0046 - 「処理ログの処理」ウィンドウが開きます。
「検索」をクリックします。
次のデータが表示されます。
対応するトランザクションを検索します。
次のディレクトリにiwoevnt.logファイルが作成されます。
\\iwJDE812\JDEdwards\E812\DDP\system\bin32
iwoevent.logファイルは、iwoevent.dllおよびiwoevent.cfgファイルがあるアウトバウンド・フォルダに作成されます。 次に、イベント・ログ・ファイルの例を示します。
Event call begin...Server time : Tue May 27 07:23:55 2008userId : JDE batchNumber : 15205 transactionNumber: 103494 lineNumber : 1.000000transactionType : JDESOOUTsequenceNumber : 1.000000Request xml:========================<? xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><jde><request><connection><dsn /><user /><password /><sp><proc>JDESOOUT</proc><data><ediUserId>JDE </ediUserId><ediBatchNumber>15205 </ediBatchNumber><ediTransactionNumber>103494 </ediTransactionNumber></data></sp></connection></request></jde>========================