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Oracle Application Serverリリース・ノートおよび新機能
10gリリース3(10.1.3.4)
B50870-02
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8 Oracle Business Activity Monitoring

この章では、Oracle Business Activity Monitoring(BAM)に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

8.1 サポートされているプラットフォーム

この項では、このリリースのOracle BAMでサポートされているサーバーおよびクライアントのプラットフォームについて説明します。

8.1.1 サポートされているサーバーのプラットフォーム

Oracle Business Activity Monitoringサーバー・コンポーネントがインストールされているすべてのマシンでは、次のソフトウェアが必要です。

  • サポートされているMicrosoft Windows Server Intel x86バージョン

    • Microsoft Windows 2000 Server(SP4以上)、Advanced ServerおよびDatacenter Serverエディション

    • Microsoft Windows Server 2003 Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション

    • Microsoft Windows Server 2003 R2、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション

    • Microsoft Windows Server 2008、Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディション(詳細は、8.8.3項「サポートされているMicrosoft Windows 2008」を参照)


    注意:

    Microsoft Windows Server 2003 R2以降のプラットフォームでは、Enterprise Linkはサポートされていません。

    ターミナル サービスを実行して、Microsoft Windows 2000または2003プラットフォームにインストールする場合、ターミナル サービスは、アプリケーション サーバー モードではなく管理モードであることが必要です。次のURLの「HOW TO: Install Terminal Services in Remote Administration Mode in Windows 2000:」を参照してください。

    http://support.microsoft.com/?id=306624
    

    次のURLの「How to enable and to configure Remote Desktop for Administration in Windows Server 2003:」を参照してください。

    http://support.microsoft.com/kb/814590
    

  • Oracle Database Server以外のすべてのサーバーでは、Microsoft .NET Framework 1.1 Service Pack 1が必要です。このコンポーネントがまだ存在していない場合は、自動的にインストールされます。詳細は、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.1.2 サポートされているクライアントのプラットフォーム

Oracle BAMクライアントは、次のプラットフォームでサポートされています。

  • サポートされているMicrosoft Windows Intel x86バージョン:

    • Windows XP Professional Service Pack 1以上

    • Microsoft Windows 2000 Service Pack 4

    • Microsoft Windows Vista

  • サポートされているWebブラウザ:

    • Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1以上

    • Microsoft Internet Explorer 7


注意:

  • Windows XPをService Pack 2以上またはその他のポップアップ・ブロッカで使用している場合、Oracle Business Activity Monitoring Webアプリケーションを使用するときには、ポップアップを許可する必要があります。WebアプリケーションがホストされているURLに対しては、Internet Explorerでポップアップ・ブロッカをオフにします。

  • クライアント・システム上のInternet Explorerインストールは、標準バージョンで、アドイン・ツールバーや他のWebサイトのホット・バーなどのカスタマイズが含まれないものです。


8.2 Microsoft Excel 2007はサポートされていない

Microsoft Excel 2007は、Oracle Business Activity Monitoring 10gリリース4(10.1.3.4)またはOracle BAMの以前のバージョンでは、サポートされていません。Excel 2007でExcelビューを作成しないでください。Excel 2007で作成したExcelビューはサポートされておらず、Excelのサポートされているバージョン(Excel XPおよびExcel 2003)を使用するユーザーには表示されず、Oracle BAMの将来のバージョンでは機能しなくなります。

8.3 11gデータベースはサポートされていない

11gデータベースに対するOracle BAMのインストールはサポートされていません。ただし、Oracle BAMを11gデータベースに対して実行することはできます。

この問題を回避するには、10gデータベースに対してOracle BAMをインストールしてから、データベースを11gにアップグレードします。


注意:

Oracle BAMでサポートされているOracle 10gデータベースのリリースのリストは、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4 レポート・リンクまたはページを送信するためのVista上のIISの構成

Microsoft Windows Vistaでは、Oracle BAMサーバー・コンポーネントはサポートされていません。ただし、Microsoft Windows Vistaをデモ用または評価用に使用している場合は、次の回避方法を使用できます。

Microsoft Internet Information Server(IIS)をMicrosoft Windows Vistaで使用すると、Oracle BAMではリポート・リンクまたはページ(添付ファイル)を送信できません。イベント・エンジン・ログでは、次のエラーがReportMailer.asmxによって報告されます。

Exception: The request failed with HTTP status 401:Unauthorized.

この問題は、次の方法で回避できます。

  1. コマンドライン・ウィンドウを開き、次のディレクトリに変更します。

    C:\inetpub\AdminScripts
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    cscript.exe adsutil.vbs GET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders
    

    コマンドから次の行が返される場合があります。

    NTAuthenticationProviders       : (STRING) "Negotiate,NTLM"
    
    
  3. これは必ずNTLMに設定します。そのように次のコマンドを実行します。

    cscript.exe adsutil.vbs SET /w3svc/1/root/OracleBAM/NTAuthenticationProviders "NTLM"
    
  4. 手順2のコマンドを再度実行し、次の行が返されることを確認します。

    NTAuthenticationProviders       : (STRING) "NTLM"
    
    
  5. IISコンソールを開きます。

  6. 「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」→「6500仮想ディレクトリ」をクリックします。

    1. 「サービス」フォルダを選択します。

    2. 「認証」を選択して、プロパティを変更します。

    3. Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)

  7. 「Web サイト」→「既定の Web サイト」→「OracleBAM」仮想ディレクトリをクリックします。

    1. 「サービス」フォルダを選択します。

    2. 「認証」を選択して、プロパティを変更します。

    3. Basic認証を無効にします。(有効にするオプションは、「Windows 認証」のみです。)

  8. IISコンソールを閉じて、アラートを介したレポート・リンクまたはレポート・ページの送信をテストします。

8.5 「見かけのプロンプト」タブで「適用」および「OK」を複数回クリック

ビュー・エディタで、「見かけのプロンプト」タブの「適用」ボタンと「OK」ボタンを最初にクリックしたときには変更は適用されません。

この問題を回避するには、ビュー・エディタを閉じる前に「適用」または「OK」ボタンをもう一度クリックするか、ビュー・エディタでビューを再び開き、「見かけのプロンプト」タブで「適用」または「OK」ボタンを再びクリックします。

8.6 Microsoft Windows 2008でのインストール中の警告

Oracle BAM 10.1.3.3.0の動作は保証されていないため警告が表示されますが、Microsoft Windows 2008 Serverへのインストールは成功します。10.1.3.3.0インストールに10.1.3.4.0パッチを適用すれば、Microsoft Windows 2008 Server Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディションでの完全サポートを得られます。

8.7 パッチ・インストール成功後の開始ページ起動時のコンパイル・エラー

これは、断続的に発生する問題です。Oracle BAM開始ページの起動リクエストを処理するために必要なリソースのコンパイル中にエラーが発生する可能性があります。

この問題が発生した場合は、次の回避方法を使用します。

IISAdminまたはサービス コントロール パネルのいずれかを使用してWorld Wide Web Publishingサービスを再開します。

それでも問題が解決しない場合は、次の回避方法を使用します。

  1. Oracle BAMおよびIISサービスを停止します。

    BAM停止ショートカットを使用した後、コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを停止できます。

    net stop iisadmin /y
    

    または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを停止することもできます。

  2. コマンド・プロンプトから、c:\windows\microsoft.net\framework\v1.1.4322\temporary asp.net filesディレクトリを削除します。

  3. Oracle BAMおよびIISサービスを再び開始します。

    コマンド・プロンプトで次のコマンドを使用してIISを開始できます。

    net start w3svc
    

    次に、BAM開始ショートカットを使用します。

    または、サービス コントロール パネルを使用して、Oracle BAMおよびIISサービスを開始することもできます。

8.8 新機能

この項では、component_nameの10.1.3.4の新機能について説明します。この項の内容は次のとおりです。

8.8.1 Oracle Business Intelligence(BI)Serverで使用可能な外部データソース・タイプ

Oracle BAM for Oracle Business Intelligence(BI)Severでは、新しい外部データソース・タイプが使用できます。このデータソースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BAM Architect Webアプリケーションを開き、Oracle Business Intelligence(BI)Server用の外部データソースを作成します。

  2. Oracle Business Intelligence(BI)Serverの管理者ログインおよびパスワードを入力します。

  3. 「接続文字列/URL」を構成します(たとえば、DSN=AnalyticsWeb)。

  4. 「ドライバ」は空白のままにします。

  5. 外部データソースに基づいて新しいデータ・オブジェクトを作成し、次の詳細を入力します。

    • 外部表名:(たとえば、Products)

    • 外部フィールド名:(たとえば、"Products"."UPC")


    注意:

    Oracle Business Intelligence(BI)Serverでは重複が抑止されるため、予期される行の一部が表示されない場合がありますが、合計行数については正確な数が返されます。

8.8.2 サポートされているOracle 11gデータベース

Oracle BAM 10.1.3.4を11gデータベースに対して実行することはできますが、11gデータベースに対するOracle BAMのインストールはサポートされていません。

この問題を回避するには、10gデータベースに対してOracle BAMをインストールしてから、データベースを11gにアップグレードします。


注意:

Oracle BAMでサポートされているOracle 10gデータベースのリリースのリストは、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.8.3 サポートされているMicrosoft Windows 2008

Oracle BAM 10.1.3.3.0の動作は保証されていないため警告が表示されますが、Microsoft Windows 2008 Serverへのインストールは成功します。10.1.3.3.0インストールに10.1.3.4.0パッチを適用すれば、Microsoft Windows 2008 Server Standard、EnterpriseおよびDatacenterエディションでの完全サポートを得られます。


注意:

Microsoft Windows Server 2003 R2以降のプラットフォームでは、Enterprise Linkはサポートされていません。