この章では、次の項目について説明します。
表5-1に、コネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。
表5-1 トラブルシューティング
問題の詳細 | 解決方法 |
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Oracle Identity ManagerがIBM OS/400サーバーへの接続を確立できない。 |
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OS/400が応答しない。 |
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特定のユースケースが機能していない。 |
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IBM OS/400 Advanced Connectorを使用する際には、次のガイドラインを適用してください。
コネクタは、ASCII以外のデータを受け付けてメインフレームに転送できますが、メインフレームは、ASCII以外の文字を受け付けません。そのため、ASCII以外のデータの送信が必要なタスクはすべて失敗します。また、コネクタには、タスクが失敗したことやメインフレームでエラーが発生したことを示すプロビジョニングはありません。ASCII以外のデータをコネクタに提供する際には、注意が必要です。
メインフレームで使用されるパスワードは、メインフレームのパスワードに関する厳密な規則に準拠している必要があります。これらのパスワードは、メインフレームのパスワードに関する企業のポリシーおよび規則によって設定される制限の対象でもあります。
信頼できるソース・リコンシリエーションのコネクタを構成し、メインフレームのターゲット・システムのインストールの1つでinitialAs400Adv.propertiesファイルのidfTrustedプロパティをtrue
に設定した場合、同じLDAP Gatewayに接続するすべてのインストールでtrue
に設定する必要があります。そうでない場合、コネクタは機能しません。この問題は、ターゲット・システムの複数のインストールに単一のLDAP Gatewayが接続する構成にのみ当てはまります。
バージョン5.4より前のいずれかのIBM OS/400を使用している場合、リアルタイム・リコンシリエーションのReset Password機能は使用されません。かわりに、User Change Password機能を使用できます。
次のフィールドのリコンサイル済データは、プロビジョニング・データとは異なる場合があります。
初期プログラム(INLPGM)
初期メニュー(INLMNU)
ジョブの説明(JOBD)
リコンシリエーション・データでは、/QSYS.LIB/%LIBL%.LIB/MAIN.MNUなどのパス全体を含む拡張された値が表示されますが、表示されるプロビジョニング・データはLIBL/MAINです。