この章では、リリース9.0.4.5のIBM Lotus Notes and Dominoコネクタ用のソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。
この項では、このガイドでの主要な変更事項について説明します。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。
リリース9.0.4.1.xでのソフトウェアの更新は次のとおりです。
リリース9.0.4.1.xで解決された問題は次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 | リリース |
|---|---|---|---|
| 6699500 | リコンシリエーション実行中、変更されたユーザー・レコードのステータスが、イベントを受信のままになっていました。つまり、変更されたユーザー・レコードはリンクされませんでした。 | 現在この問題は解決されています。変更されたユーザー・レコードのステータスは、イベントをリンク済になります。 | 9.0.4.1_6739862 |
| 6813482 | Add Userプロビジョニング操作の完了に時間がかかりました。 | 現在この問題は解決されています。Add Userプロビジョニング操作の完了にかかる時間は大幅に短縮されました。 | 9.0.4.1_6868231 |
| 6627965 | attributemapping_prov.propertiesファイルに追加された属性が、プロビジョニングの際にプロビジョニングされませんでした。 | 現在この問題は解決されています。attributemapping_prov.propertiesファイルに追加された属性が、プロビジョニングの際にプロビジョニングされます。 | 9.0.4.1+xxxx+6027293+6627965 |
| 6397485 | Lotusユーザーのメール・ファイルが、カスタマイズされませんでした。ただし、ユーザーをDominoサーバーに既存の名前でプロビジョニングすると、既存のユーザー/メール・ファイルがLotus6.5に上書きされ、例外がDomino 7.0.xでスローされました。 | 現在この問題は解決されています。次のように修正されました。
|
9.0.4.1+6392533+6397485+6328685+6027293 |
| 6328685 | ターゲット・リソースのリコンシリエーションの際、リコンサイルされたデータがリンクされませんでした。ユーザー・データのステータスがイベントを受信のままでした。 | 現在この問題は解決されています。ターゲット・リコンシリエーションが完了し、イベントがリンクされます。 | 9.0.4.1+6392533+6397485+6328685+6027293 |
| 6027293 | インターネット・ユーザー(DN形式ではないユーザーIDを持つユーザー)がリコンサイルされませんでした。 | 現在この問題は解決されています。インターネット・ユーザー(DN形式ではないユーザーIDを持つユーザー)がリコンサイルされます。 | 9.0.4.1+6392533+6397485+6328685+6027293 |
リリース9.0.4.2でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
サポートされているターゲット・システムのリストにIBM Lotus Domino Server 8.0.1が追加されました。必要な情報は、このマニュアルの該当箇所に記載されています。
リリース9.0.4.2で解決された問題は次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 6645041 | ユーザーが関連するOUの認証者である場合、ターゲット・システムで、ユーザーの組織単位(OU)を更新できませんでした。このアクションを試行するプロビジョニング操作が必ず失敗していました。これより前のリリースのコネクタでは、その後の任意の名前フィールドを更新しようとする操作が失敗していました。 | 現在では、その前のユーザーのOU更新操作が失敗した場合でも、任意の名前フィールドを更新できます。
注意: 「既知の問題」の章に名前フィールドに関連するその他の問題が示されています。 |
| 6723807 | 名前フィールド(「姓」フィールドなど)やその他のフィールド(「コメント」フィールドなど)の更新が含まれる場合、プロビジョニング操作が失敗していました。 | 現在では、名前フィールドやその他のフィールドを更新できます。
ただし、プロビジョニングに新しいフィールドを追加する場合、名前フィールドおよび新しく追加されたフィールドの更新を含むプロビジョニング操作は失敗します。 |
リリース9.0.4.3でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。
詳細は、「Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上へのコネクタのインストール」を参照してください。
リリース9.0.4.4でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
プロセス・フォームで、UniqueIDフィールドが追加されました。このフィールドを使用すると、リコンシリエーションの実行およびプロビジョニング操作の際、Loutus Noteリソースを一意に識別できます。このフィールドは、このガイドで後述するOracle Bug#6976566を処理するために追加されました。
このガイドでは、次ような変更が行われています。
「リコンサイル対象のリソース・オブジェクト・フィールド」で、リコンサイルされるフィールドのリストにUniqueIDフィールドが追加されています。
「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」で、config_unid.propertiesファイルが追加されています。このファイルはプロビジョニング操作のテストの際に作成するユーザーのUniqueID値を保持します。
UniqueIDフィールドを別のターゲット・システムのフィールドにマッピングする詳細は、「UniqueIDフィールドのマッピングの変更」を参照してください。
「付録A」で、UniquieIDフィールドが属性マッピングをリストする表に追加されています。
TargetRO属性が、参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスクの定義から削除されています。
詳細は、「参照フィールド・リコンシリエーションのスケジュール済タスク」を参照してください。
このリリースで解決された問題は次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 6880664 | コネクタがIBM Lotus Notes and Domino Server 8.0をサポートしませんでした。 | コネクタはIBM Lotus Notes and Domino Server 8.0をサポートしています。 |
| 6976566 | Oracle Identity Managerのリソースを一意に識別するために、「名」および「姓」フィールドが組み合せて使用されていました。 | この問題は解決されました。Lotus Noteリソースを一意に識別するために、プロセス・フォームで、UniqueIDフィールドが追加されました。これは読取り専用フィールドです。Create User操作の際、このフィールドは操作の最後にターゲット・システムからフェッチされるUniversalID値で移入されます。
このフィールドは、ターゲット・システムの |
| 6911516 | グループの説明値が、グループ参照のリコンシリエーションの実行の際にリコンサイルされませんでした。 | この問題は解決されました。グループに対する参照に、コード・キー列のグループ名およびデコード列のグループの説明が含まれています。グループに説明がない場合、グループ名がコード・キー列およびデコード列にコピーされます。 |
| 6441230 | Update Userプロビジョニング操作で、次のフィールドを2つ以上同時に更新することはサポートされていませんでした。
|
この問題は解決されました。Update Userプロビジョニング操作で、複数のフィールドを更新できます。 |
| 6925950 | UpdateUserプロビジョニング操作で、一部のユーザー属性を変更した場合でも、すべてのユーザー属性がターゲット・システムに送信されました。これにより操作中のパフォーマンスが影響を受けました。 | この問題は解決されました。UpdateUserプロビジョニング操作の際、変更したユーザー属性のみがターゲット・システムに送信されます。 |
| 6764284 | ターゲット・システムからグループを削除した場合、グループのOracle Identity Manager参照定義から、次のリコンシリエーションの実行までグループが削除されません。以前のリリースでは、プロビジョニング操作の際にユーザーを削除されたグループに割り当てると、ユーザーはターゲット・システムのいずれかの既存のグループに割り当てられました。つまり、ユーザーがOracle Identity Managerに割り当てられるグループは、ターゲット・システムに存在しませんでした。 | この問題は解決されました。ターゲット・システムで削除されたグループに、ユーザーを割り当てられません。 |
| 6909410 | ターゲット・システム・レコードのセットに同一のタイムスタンプがある場合、Oracle Identity Managerにリコンサイルされるレコードは、セットの内の1つのみでした。 | この問題は解決されました。最新のリコンシリエーション実行のタイムスタンプより大きいタイムスタンプ値を持つすべてのレコードがリコンサイルされます。 |
| 5616483 | ターゲット・システムのユーザーを削除する場合、ユーザーが割り当てられる「Terminated User」グループを指定できます。コネクタがプロビジョニング操作でこの機能をサポートしていませんでした。 | この問題は解決されました。TerminatedGroupName ITリソース・パラメータを使用して、削除されたユーザーが割り当てられる「Terminated User」グループを指定できます。
このITリソース・パラメータの詳細は、次の項に追加されています。 |
| 7129445 | Create User操作が失敗した場合でも、ユーザーがグループに正常に割り当てられました。 | この問題は解決されました。Create User操作が失敗した場合、ユーザーはグループに割り当てられません。 |
| 7198578 | コネクタが多階層OUのプロビジョニングまたはリコンシリエーションをサポートしていませんでした。 | この問題は解決されました。コネクタは多階層OUのプロビジョニングおよびリコンシリエーションをサポートしています。 |
| 7318881 | 多数のユーザーのターゲット・リソースのリコンシリエーションの際、バックエンド・メモリー不足エラーが発生しました。 | この問題は解決されました。リコンシリエーションで作成されるNotesドキュメントを再使用して、使用不可能なJavaオブジェクトの作成を回避できます。 |
リリース9.0.4.5で解決された問題は次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 7482958 | カスタマイズされたコネクタで「パスワードを忘れた場合」機能を介して設定したパスワードは、OIMユーザーからLotus Notesリソースに伝播されませんでした。 | この問題は解決されました。OIMユーザーからLotus Notesリソースへのパスワード伝播を有効にした場合、「パスワードを忘れた場合」機能を使用した場合でも、パスワード伝播が行われます。 |
次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われたドキュメント固有の更新について説明します。
リリース9.0.4.3までに、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「既知の問題」の章が次のように変更されました。
次の内容が追加されています。
「IBM Lotus Notes and Dominoコネクタでは、セキュア/SSLモードで一度にサポートできるのは1つのターゲットのみです。」
次の内容が削除されています。
Oracle Identity Managerを使用して、IBM Lotus Notes and Dominoにすでに存在するユーザー・アカウントをプロビジョニングしてもエラーがスローされません。これは、ユーザーの更新操作とみなされます。
「コネクタのデプロイ」の章には、次の情報が追加されました。
テスト・ユーティリティを使用する前に、NCSO.jarおよびNotes.jarファイルも、OIM_HOME/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーする必要があります。
リリース9.0.4.4では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「リコンサイル対象のリソース・オブジェクト・フィールド」で、ExpirationDateフィールドが追加されています。
「リコンシリエーション用のカスタム属性の追加」で、プロビジョニングに追加するフィールドの更新を有効化する手順が含まれています。
このリリースで解決された問題はありません。ターゲット・システムの制限に関する問題が、「既知の問題」の章からこのガイドの別の項に移動されています。