ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Novell GroupWise Connectorガイド
リリース9.0.4
E05503-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルは、Oracle Identity ManagerをNovell GroupWiseと統合するために使用されるコネクタをデプロイする手順を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。

このガイドの一部では、Novell GroupWiseをターゲット・システムと呼んでいます。


リコンシリエーション・モジュール

リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

ターゲット・システムからリコンサイルされるデータのタイプによって、リコンシリエーションは次のタイプに分類できます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、「配布リスト」参照フィールドと「ポストオフィス・リスト」参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションでは、この項で説明するフィールドがリコンサイルされます。

リコンサイル対象のリソース・オブジェクト・フィールド

次のフィールドがリコンサイルされます。


注意:

これらのフィールドにldap接頭辞は付きません。

  • ユーザーID

  • 表示

  • ファイルID

  • 有効期限

  • ゲートウェイ・アカウントID

  • ゲートウェイ・アクセス

  • 配布リスト

    • 配布リスト

    • 参加

  • ニックネーム

    • ニックネーム

    • NN表示

リコンサイル対象のXellerateユーザー・フィールド

次のフィールドは、信頼できるモードで実行される場合のみリコンサイルされます。

  • ユーザーID

    「ユーザーID」フィールド内にリコンサイルされた値は、「名」フィールドと「姓」フィールドにもリコンサイルされます。

  • 組織

  • ユーザー・タイプ

  • 従業員タイプ

プロビジョニング・モジュール

プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウントを作成または変更することです。プロビジョニング操作は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用して実行します。


関連資料:

プロビジョニングの概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

このターゲット・システムでは、次のフィールドがプロビジョニングされます。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create Mailbox プロビジョニング メールボックスを作成します。
Delete Mailbox プロビジョニング メールボックスを削除します。
Disable Mailbox プロビジョニング メールボックスを無効にします。
Enable Mailbox プロビジョニング メールボックスを有効にします。
Move Post Office プロビジョニング ユーザーをポストオフィスから別のポストオフィスに移動します。
Update User プロビジョニング ユーザーの指定したNovell GroupWiseの属性を更新します。
Add User To Distribution List プロビジョニング ユーザーを配布リストに追加します。
Remove User From Distribution List プロビジョニング ユーザーを配布リストから削除します。
Add Nickname to User プロビジョニング ユーザーのニックネームまたは別名を追加します。
Delete Nickname of User プロビジョニング ユーザーのニックネームまたは別名を削除します。
Reset User Password プロビジョニング ユーザーのNovell GroupWiseパスワードを更新します。
Create Mailbox リコンシリエーション メールボックスを追加します。
Delete Mailbox リコンシリエーション メールボックスを削除します。
Disable Mailbox リコンシリエーション メールボックスを無効にします。
Enable Mailbox リコンシリエーション メールボックスを有効にします。
Update User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのプロファイルを更新します。
Add User To Distribution List リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーの配布グループ・メンバーシップ情報を追加します。
Remove User From Distribution List リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーの配布グループ・メンバーシップ情報を削除します。
Add Nickname to User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのニックネーム情報を追加します。
Delete Nickname of User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのニックネームを削除します。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


注意:

Novell GroupWiseでは、非ASCII文字を入力できません。この制限の詳細は、第5章「既知の問題」を参照してください。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

Collaboration and Messaging Applications/Novell GroupWise

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib/xliGroupWise65.jar
このJARファイルには、プロビジョニングに必要なクラス・ファイルが含まれます。
lib/xliGroupWiseRecon.jar

このJARファイルには、リコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
lib/tcGroupWise65.dll
このDLLファイルには、Novell GroupWise Clientとの通信に必要なネイティブ・コードが含まれます。
resourcesディレクトリにあるファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test/troubleshoot/tcGroupWise65.dll
このファイルには、Novell GroupWiseとのインタフェースに必要なネイティブ・コードが含まれます。
test/troubleshoot/tstGroupWise65.jar
このファイルには、ラッパー・ファイルおよびテスト・ユーティリティ・クラスが含まれます。
test/troubleshoot/testcreate.bat
test/troubleshoot/testmodify.bat
test/troubleshoot/testdelete.bat
これらのバッチ・ファイルは、コネクタに対して特定のテストを実行するために使用されます。テスト・ユーティリティ・クラスの適切なメソッドをコールします。
test/troubleshoot/config.properties
この構成ファイルには、Novell eDirectoryおよびNovell GroupWiseに関する接続情報とその他の関連パラメータが指定されます。
test/troubleshoot/log4j.properties
このファイルは、テスト・ユーティリティの実行時、ログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。
xml/xliGroupwiseResourceObject.xml

このファイルには、コネクタの次に示すコンポーネントが定義されています。
  • ITリソース・タイプ

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびルール・ジェネレータ・アダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

  • このコネクタで使用されるルールの事前移入

xml/ GroupwiseXLResourceObject.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。


注意:

testディレクトリのファイルは、コネクタでテストを実行するためにのみ使用します。

「手順2: コネクタ・ファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

次の方法のいずれかを使用して、コネクタのリリース番号を確認できます。

デプロイ前

コネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xliGroupWise65.jarおよびxliGroupWiseRecon.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

    Collaboration and Messaging Applications/Novell GroupWise/lib
    
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xliGroupWise65.jarおよびxliGroupWiseRecon.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もxliGroupWise65.jarおよびxliGroupWiseRecon.jarファイルのコピーを保持している場合、いつでもこの方法を使用してコネクタのリリース番号を確認できます。コネクタをデプロイした後は、次の項で説明する「デプロイ後」の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ後

デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

次の手順の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナでプロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。