コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。
リコンシリエーションのテスト・ケースを実行するには、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションがユーザー・アカウントをOracle Identity Managerにリコンサイルできることを確認します。次の各項で、このテストを実行する手順を示します。
PeopleSoftリスナーWebアプリケーションをテストするための前提条件は、次のとおりです。
Microsoft Windowsのスクリプト・エンジンがインストールされていることを確認します。これは、VBScriptファイルを実行するために必要です。
PeopleSoft XMLメッセージ・スキーマがUSR_MGMT_MSG.xml
ファイルに記述されていることを確認します。このファイルは、OIM_HOME
/xellerate/test
ディレクトリにあります。
PeopleSoftリスナーWebアプリケーションをテストするには、次のようにします。
OIM_HOME
/xellerate/test/cbrecon/psft-xel-test.vbs
ファイル内で、次のようにします。
ps_server_url
変数の値を、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションのURLを指し示すように変更します。
ExecuteATM
関数に、必要なPeopleSoft属性およびユーザー・データの値を指定します。
psft-xel-test.vbs
を実行します。スクリプトがエラーなしで実行されることを確認します。
スクリプトが実行されると、リコンシリエーション・イベントが作成されます。リコンシリエーション・イベントがOracle Identity Manager内に作成されること、およびVBScriptファイル内に指定したデータがそのイベントに含まれていることを確認します。
テスト・ユーティリティを使用すると、ターゲット・システムへの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。
テスト・ユーティリティを使用する前に、config.properties
ファイル内に必要な値を設定する必要があります。このファイルはOIM_HOME
/xellerate/XLIntegrations/PSFTBase/config
ディレクトリにあります。
次の表の情報を使用して、config.properties
ファイルのデフォルト属性を変更します。
名前 | 説明 | サンプル値 |
---|---|---|
serverName |
PeopleSoft Enterprise ApplicationsサーバーのIPアドレスまたはホスト名。 | 172.21.109.95 |
serverPort |
PeopleSoft Enterprise Applicationsサーバーがリスニングするポート。 | 9000 |
admin |
PeopleSoft Enterprise Applicationsサーバー管理者のユーザーID。 | PS |
ciName |
PeopleSoft Enterprise Applicationsのユーザー・データのロードに使用されるコンポーネント・インタフェース。 | USER_PROFILE |
NumberOfRetries |
ターゲット・システムへの接続の試行が何回を超えるとInvocationTargetException がスローされるかを示す回数です。 |
2 |
DelayBetweenRetries |
試行間隔(ミリ秒)。 | 10000 |
action |
実行する処理。 | 次に示すいずれかの値を指定できます。
|
userId |
ユーザーのログインID | PSFTTEST |
userDescription |
ユーザーの説明 | PSFTTEST |
primaryEmailAddress |
第1電子メール・アドレス。 | PSFTTEST@psft.com |
primaryEmailType |
第1電子メール・アカウントの電子メール・タイプ。 | BUS |
password |
ユーザーのパスワード | password |
languageCode |
ユーザーの言語コード。 | ENG |
currencyCode |
ユーザーの通貨コード。 | USD |
recName |
PeopleSoft Enterprise Applicationsでユーザー・プロビジョニング中に従業員IDを検証するために使用されます。 | PERSONAL_DATA |
empId |
ユーザーの従業員ID。 | A10000 |
primaryPermissionList |
ユーザーのプライマリ権限リスト。 | HCCPAM1 |
userIdAlias |
ユーザーIDの別名。 | PSFTTEST1 |
symbId |
ユーザー・プロファイルに関連付けられたAccessIdを指定します。
AccessIdは、ユーザーがPeopleSoft Enterprise Applicationsデータベースに対して十分な権限を持っているかどうかを指定するものです。 |
PS89 |
attrName |
更新する属性の名前。 | 次に示すいずれかの値を指定できます。
|
attrValue |
更新する属性値 | 指定する値は、attrName パラメータの値として指定した属性名に対応している必要があります。 |
config.properties
ファイルに値を指定したら、次のいずれかのファイルを実行します。
UNIXの場合:
OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/tests/scripts/PSFTBase.sh
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME\xellerate\XLIntegrations\tests\scripts\PSFTBase.bat
次の表に、PeopleSoft User Managementコネクタに関して発生する一般的な問題の一部を示します。