この章では、リリース9.0.4.6のSAP CUAコネクタのソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
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関連項目: 以前のリリースで新たに更新された内容の詳細は、そのリリースのこのドキュメントを参照してください。 |
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。
この項では、このガイドでの主要な変更事項について説明します。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。
リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
テスト・ユーティリティ・ファイルのディレクトリ構造が変更されています。これらの変更は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」の項に含まれています。
このリリースのコネクタでは、Oracle Application Serverをサポートしています。このソフトウェア更新に関連して、次の各項が変更されています。
第5章「既知の問題」から次の記述が削除されています。
コネクタはJDK 1.4をサポートするJCO APIを使用して、SAP CUAと通信します。Oracle Identity Managerは、JDK 1.5で機能するOracle Containers for J2EE(OC4J)のリリースをサポートしています。ただし、コネクタではOC4Jはサポートされていません。
リリース9.0.4.1_6742861でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
「参照データ・リコンシリエーション」の項の参照定義リストに、Lookup.SAP.CUA.ChildSystemが追加されました。
「リコンサイルされるSAP CUAリソース・オブジェクト・フィールド」の項のリコンサイルされるユーザー・ロールのリストに、次のフィールドが追加されました。
StartDate
EndDate
リリース9.0.4.1_6742861で解決された問題は次のとおりです。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 6366964 | プロセス・フォームの「ユーザー・ロール」フィールドまたは「プロファイル」フィールドの値を指定しなかった場合に、エラーがスローされます。 | この問題は解決されました。「ユーザー・ロール」フィールドおよび「プロファイル」フィールドは、プロセス・フォームの必須フィールドです。 |
| 6409766 | プロビジョニング操作時に、SAPロールの開始日および終了日を設定できません。 | この問題は解決されました。プロビジョニング操作時に、SAPロールの開始日および終了日を設定できます。 |
| 6359766 | 「ユーザー・グループ」属性の値を指定しなかった場合に、リコンシリエーションおよびプロビジョニングに失敗します。 | この問題は解決されました。「ユーザー・グループ」属性は必須属性ではありません。 |
リリース9.0.4.2〜9.0.4.3でのソフトウェアの更新はありません。
リリース9.0.4.4でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。
詳細は、「コネクタのインストール」を参照してください。
リリース9.0.4.5で解決された問題を次に示します。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 7644485 | リコンシリエーション中、Oracle Identity Managerのホスト・コンピュータのタイムスタンプを使用して、TimeStamp ITリソース・パラメータのタイムスタンプ値が設定されます。このタイムスタンプは、次のリコンシリエーションの実行時にターゲット・システムからフェッチするレコードの決定に使用されます。
Oracle Identity Managerのホスト・コンピュータのタイムゾーンがターゲット・システムのホスト・コンピュータのタイムゾーンと異なる場合は、リコンシリエーションでフェッチする必要のある一部のレコードがフェッチされませんでした。 |
この問題は解決されました。スケジュール済タスクにOIMServerTimeZone属性が追加されました。この属性を使用してOracle Identity Managerホスト・コンピュータのタイムゾーンを指定します。
この属性の詳細は、「ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク」を参照してください。 |
| 7418360 | プロビジョニング操作に多数のユーザーが関連している場合、java.lang.OutOfMemoryError例外が発生しました。 |
この問題は解決されました。現在、コネクタはSAP JCo 3.0をサポートしています。このバージョンのSAP JCoで提供されているSAPカスタム・コード・ファイルを使用すると、この問題は発生しません。
注意: SAP JCo 3.0によって、SAP JCo 2.0およびSAP JCo 2.1が置き換えられます。SAP JCo 3.0を使用するにはJVMバージョン1.5以上が必要であり、SAP JCo 3.0はSAP JCoの以前のバージョンとは互換性がありません。 必要な外部ファイルの詳細は、「デプロイ要件の確認」を参照してください。 |
リリース9.0.4.6で解決された問題を次に示します。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
| 7652537 | ターゲット・システム・ユーザーに割り当てられている1つのロールが削除された後そのユーザーがリコンサイルされると、ロールの削除がプロセス・フォームに反映されませんでした。 | この問題は解決されました。ターゲット・システム・ユーザーが1つのロールのみに割り当てられてそのロールを削除した場合、リコンシリエーション後にロールの削除がプロセス・フォームに反映されます。 |
| 6409766 | プロビジョニング時、ユーザーに割り当てられているロールに開始日および終了日を設定できませんでした。 | この問題は解決されました。プロビジョニング時、ユーザーに割り当てられているロールに開始日および終了日を割り当てることができます。開始日および終了日を指定しない場合、次のデフォルト値が使用されます。
開始日: <ターゲット・システム・ホスト・コンピュータの現在の日付> 終了日: |
このガイドでのドキュメント固有の更新は、次のとおりです。
このコネクタは、OC4J上のOracle Identity Managerインストールには使用できません。これについては、「既知の問題」で説明されています。このため、OC4Jでロギングを有効にする手順が「ロギングの有効化」から削除されました。
「デプロイ要件の確認」の項は、次のように変更されています。
この項には、ターゲット・システム・ユーザー・アカウント(Oracle Identity Managerがターゲット・システムとの接続と通信に使用するアカウント)に割り当てる必要がある権限についての説明があります。この情報は変更されました。
動作保証されるOracle Identity Managerリリースに関する情報が変更されました。
JDK要件が追加されました。