この章では、リリース9.0.4.6のSAP User Managementコネクタのソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
関連項目: 以前のリリースで新たに更新された内容の詳細は、そのリリースのこのドキュメントを参照してください。 |
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。
この項では、このガイドでの主要な変更事項について説明します。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の各項では、コネクタのリリース9.0.4から現在のリリースまでに行われた更新について説明します。
リリース9.0.4.1でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
このリリースのコネクタでは、Oracle Application Serverをサポートしています。このソフトウェア更新に関連して、次の各項が変更されています。
第5章「既知の問題」から次の記述が削除されています。
コネクタはJDK 1.4をサポートするJCO APIを使用して、SAP User Managementと通信します。Oracle Identity Managerは、JDK 1.5で機能するOracle Containers for J2EE(OC4J)のリリースをサポートしています。ただし、コネクタではOC4Jはサポートされていません。
リリース9.0.4.1_6629957で解決された問題は次のとおりです。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
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6629957 | プロビジョニング操作を介して、SAPユーザーに対して1つのロールの追加または削除を行うと、ターゲット・システム上で、そのSAPユーザーに割り当てられているすべてのロールの有効日(開始日)が現在の日付に変更されます。 | この問題は解決されました。ロールを追加または削除しても、ターゲット・システムの「開始日」および「終了日」の値は変更されません。 |
リリース9.0.4.2で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
6933371 | SAP R3ターゲット・システムで(スケジュール済タスクの実行時に)作成された問合せの行数が、ターゲット・システムで設定されている内部制限を超えると、ターゲット・システムでのリコンシリエーションの実行が失敗します。リコンシリエーションの実行の出力として、データベース・インタフェースのモジュールRSQLでエラーが発生しましたというメッセージがターゲット・システムに表示されます。 | この問題を解決するために、R3 Reconリコンシリエーション・スケジュール済タスクにSAPUserによる変更を除外属性が追加されました。この属性の値は、yes またはno に設定できます。
注意: SAPUserは、コネクタ・ガイドの「ITリソースの構成」に記載されている手順を実行する際に、SAPUserパラメータの値として指定できるユーザーIDです。 Oracle Bug#6933371の問題を回避するには、SAPUserによる変更を除外属性の値を この属性の値が 回避策: Oracle Bug#6933371の問題を回避するための代替方法の1つは、TimeStamp ITリソース・パラメータを削除することです。つまり、完全なリコンシリエーションを実行します。 |
リリース9.0.4.3でのソフトウェアの更新はありません。
リリース9.0.4.4でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Managerリリース9.1.0以上では、管理およびユーザー・コンソールでコネクタ・インストーラ機能を使用できます。この機能を使用すると、コネクタのインストール手順を自動化できます。
詳細は、「コネクタのインストール」を参照してください。
リリース9.0.4.5で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
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7644485 | リコンシリエーション中、Oracle Identity Managerのホスト・コンピュータのタイムスタンプを使用して、TimeStamp ITリソース・パラメータのタイムスタンプ値が設定されます。このタイムスタンプは、次のリコンシリエーションの実行時にターゲット・システムからフェッチするレコードの決定に使用されます。
Oracle Identity Managerのホスト・コンピュータのタイムゾーンがターゲット・システムのホスト・コンピュータのタイムゾーンと異なる場合は、リコンシリエーションでフェッチする必要のある一部のレコードがフェッチされませんでした。 |
この問題は解決されました。スケジュール済タスクにOIMServerTimeZone 属性が追加されました。この属性を使用してOracle Identity Managerホスト・コンピュータのタイムゾーンを指定します。
この属性の詳細は、「ユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク」を参照してください。 |
7418360 | プロビジョニング操作に多数のユーザーが関連している場合、java.lang.OutOfMemoryError 例外が発生しました。 |
この問題は解決されました。現在、コネクタはSAP JCo 3.0をサポートしています。このバージョンのSAP JCoで提供されているSAPカスタム・コード・ファイルを使用すると、この問題は発生しません。
注意: SAP JCo 3.0によって、SAP JCo 2.0およびSAP JCo 2.1が置き換えられます。SAP JCo 3.0を使用するにはJVMバージョン1.5以上が必要であり、SAP JCo 3.0はSAP JCoの以前のバージョンとは互換性がありません。 必要な外部ファイルの詳細は、「デプロイ要件の確認」を参照してください。 |
リリース9.0.4.6ではソフトウェアの更新はありません。
このガイドでのドキュメント固有の更新は、次のとおりです。
このコネクタは、OC4J上のOracle Identity Managerインストールには使用できません。これについては、「既知の問題」で説明されています。このため、OC4Jでロギングを有効にする手順が「ロギングの有効化」から削除されました。
「デプロイ要件の確認」の項は、次のように変更されています。
この項には、ターゲット・システム・ユーザー・アカウント(Oracle Identity Managerがターゲット・システムとの接続と通信に使用するアカウント)に割り当てる必要がある権限についての説明があります。この情報は変更されました。
動作保証されるOracle Identity Managerリリースに関する情報が変更されました。
JDK要件が追加されました。