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Oracle Identity Managerベスト・プラクティス・ガイド
リリース9.1.0.2
B56034-01
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7 オフライン・プロビジョニングの有効化

オンライン・プロビジョニングでは、プロビジョニング・リクエストを構成する複数のプロビジョニング操作が順々に実行されます。たとえば、5つのリソースを1人のOIMユーザーに割り当てる(プロビジョニングする)リクエストを作成すると、システムでは次のように処理が行われます。

プロビジョニング・リクエストは、1つのトランザクションとして処理されます。この方法では、一定の条件の下でパフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。さらに、トランザクション・タイムアウトが発生して、トランザクション全体がロールバックされる可能性が高まります。

オフライン・プロビジョニングでは、1つのリクエスト内のプロビジョニング操作がJMSメッセージに変換されます。各ユーザーにプロビジョニングされるリソースごとに1つのJMSメッセージが送信されます。たとえば、5つのリソースを5人のOIMユーザーにプロビジョニングするリクエストを作成する場合、25のJMSメッセージが生成されます。各JMSメッセージの処理は1つのトランザクションとして処理され、これは非同期で、他のJMSメッセージとは独立しています。他のメッセージの処理は、たとえ1つのトランザクションがタイムアウトになっても続行されます。この方法では、パフォーマンスが向上し、トランザクションのタイムアウトの可能性も低くなります。

この項では、次の内容について説明します。

7.1 オフライン処理の特徴

オフライン・プロビジョニングの特徴は、次のとおりです。

7.2 オフライン・プロビジョニングの有効化と無効化

前述のように、オフライン・プロビジョニングは、リソース・オブジェクト・レベルで有効化します。

オフライン・プロビジョニングを有効化する手順:

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 「Resource Management」を開き、「Resource Objects」をダブルクリックします。

  3. オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。

  4. 「Resource Objects」フォームで、「Off-line Provisioning」を選択します。

  5. 「Save」アイコンをクリックします。


    注意:

    リソースの有効化、無効化および失効化の操作の場合、「Off-line Provisioning」チェック・ボックスを選択すると、オフライン・プロビジョニングが有効になります。リソースのプロビジョニング操作についてもオフライン・プロビジョニングを有効にする場合は、残りの手順を実行してください。

  6. 「Process Management」を開き、「Definitions」をダブルクリックします。

  7. 先に変更したリソース・オブジェクトに対応するプロセス定義を検索して開きます。

  8. 「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択します。

  9. 「Save」アイコンをクリックします。

オフライン・プロビジョニングを無効化する手順:

  1. Design Consoleにログインします。

  2. 「Resource Management」を開き、「Resource Objects」をダブルクリックします。

  3. オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。

  4. 「Resource Objects」フォームで、「Off-line Provisioning」の選択を解除します。

  5. 「Save」アイコンをクリックします。

7.3 オフライン・プロビジョニング関連のレポート

オフライン・リソース・プロビジョニング・メッセージ・レポートにより、オフライン・プロビジョニング中に生成され、ターゲット・システムに拒否されたメッセージのリストが返されます。

7.4 「Remove Failed Off-line Messages」スケジュール済タスクの構成

失敗したリクエストのOPS表からの削除をスケジュールするために、「Remove Failed Off-line Messages」スケジュール済タスクを構成します。このスケジュール済タスクの構成中に、「Remove Failed Messages Older Than (days)」属性の値を設定します。

スケジュール済タスクの処理については、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。