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Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド
リリース9.1.0.2
B56234-01
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3 管理およびユーザー・コンソールの使用

この章では、管理およびユーザー・コンソールの主な機能の使用方法について説明します。次の項目について説明します。

3.1 管理およびユーザー・コンソールの検索

管理およびユーザー・コンソールの各ページでは、多くのフィールドに検索機能があります。検索機能は、レコードの位置を確認する必要がある場合、たとえば特定のユーザー・アカウントの検出、レコードへの特定のエンティティの割当て、あるいはリクエストへのユーザーの追加を実行する場合に使用します。一部のフィールドには、事前定義済の選択メニューがあります。その他のフィールドには、問合せ機能とも呼ばれる完全な検索機能があります。

ここでは、次のトピックについて説明します。

3.1.1 検索(問合せ)の作成

特定のレコードを検索するには、1つ以上のフィールドに情報を入力し、「検索」をクリックします。検索するレコードに関して、可能なかぎり多くの情報を入力します。たとえば、ユーザーの名しか覚えていない場合はそれを入力し、他のフィールドは空のままにしておきます。入力されたものと同じ名を持つすべてのユーザー・レコードが表示されます。

「検索」ページですべてのフィールドを空のままにして「検索」をクリックすると、すべてのレコードが表示されます。再検索を行うには、「クリア」をクリックします。一部のページには「取消」ボタンがあり、クリックすると検索を中止できます。


注意:

管理およびユーザー・コンソールでの検索では、大/小文字は区別されません。たとえば、Johnという名前のユーザーを検索する場合、入力はJOHNでもjohnでもかまいません。

3.1.2 ワイルドカードの使用

検索で取得するレコードを制限するには、フィールドに値を入力する以外に、特定の検索フィールドにワイルドカード文字を入力できます。ワイルドカード文字を使用すると、検索をさらに絞り込むことができます。

ワイルドカード文字のアスタリスク(*)は、検索で、フィールド値の特定されていない部分を表します。アスタリスクは、フィールドに入力する値の先頭、途中、末尾のいずれにも使用できます。たとえば、「ユーザーID」フィールドにj*と入力して検索を実行すると、ユーザーIDが文字jで始まるすべてのユーザー、たとえばJohnJaneなどが表示されます。j*nのようにアスタリスクが検索する値の途中にある場合、jで始まりnで終わるすべてのレコード、たとえばjohnjoanなどが表示されます。*dのように、検索する値の先頭にアスタリスクを置いた場合、dで終わるすべてのレコード、たとえばRichardなどが表示されます。


注意:

数値型のユーザー定義フィールド(UDF)を検索基準として指定する場合は、ワイルドカード文字は使用できません。このコンテキストでは、数値型にはINTEGER、LONG、DOUBLEなどが含まれます。

3.1.3 検索の動作

検索の作成および実行方法は、実行する検索のタイプによって異なります。取得される結果は、検索を実行するコンテキストに基づきます。

リクエストを作成またはトラッキングする際にユーザー・レコードを検索する場合、検索者がそのユーザーに対してマネージャまたは管理者であるユーザー・レコードのみが表示されます。入力した検索パラメータを組み合せて結果が取得されます。たとえば、「名」フィールドにJohn「組織」フィールドにNYofficeと入力すると、検索者が上司で、NYオフィスに勤務する、名前がJohnのすべてのユーザーが表示されます。

リクエストをトラッキングする際に、たとえばリクエスト・レコードの検索を実行する場合、リクエストのどのデータ要素で検索するかを選択する必要があります。たとえば、リクエストIDまたは検索対象ユーザーのIDのいずれかを入力してリクエストを検索することはできますが、両方を入力して検索することはできません。

3.2 管理およびユーザー・コンソールにおけるデータ表示のカスタマイズ

この項では、データ表示要件に適合するように管理およびユーザー・コンソールを設定する方法について説明します。ここでは、次のトピックについて説明します。

3.2.1 テキスト・エントリの切捨て

デフォルトでは、管理およびユーザー・コンソールには、長さにかかわらずテキスト・エントリ全体が表示されます。長いテキスト・エントリを3連ドットの省略記号(...)を使用して省略するよう、管理およびユーザー・コンソールを構成できます。

フィールドをカスタマイズしてエントリ名全体を表示するには、次の手順を実行します。

  • JBoss Application Serverを使用している場合:

    1. 次に示すディレクトリから一時ディレクトリにXellerateFull.earファイルをコピーし、一時ディレクトリにコンテンツを抽出します。

      • 非クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合:

        JBOSS_HOME/server/default/deploy/
        
      • クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):

        JBOSS_HOME/server/all/deploy/
        
    2. XellerateFull.earファイルの抽出したコンテンツで、xlWebApp.warファイルを探し、同じディレクトリにそのコンテンツを抽出します。

    3. 次のディレクトリで、抽出されたファイル・コンテンツの中からxlWebAdmin.propertiesファイルを見つけます。

      WEB-INF/classes/
      
    4. xlWebAdmin.propertiesファイルで、クラスタ内の全ノードのglobal.property.tableColumnSizeプロパティの値を変更します。

      デフォルト値は-1で、テキスト・エントリ全体が表示されます。テキスト・エントリを省略記号で表示するには、global.property.tableColumnSizeプロパティの値を、表示する文字数を示す正の整数に変更します。たとえば、global.property.tableColumnSizeプロパティに10の値を指定すると、各テキスト・エントリの最初の10文字が表示され、それ以降の文字はすべて省略記号で示されます。

    5. 一時ディレクトリで、新しく変更されたxlWebAdmin.propertiesファイルを含むxlWebApp.warファイルを再作成します。

    6. 一時ディレクトリで、新しく作成されたxlWebApp.warファイルを含むXellerateFull.earファイルを再作成します。

    7. 次のディレクトリから古いXellerateFull.earファイルを削除し、新しく作成されたXellerateFull.earファイルをそのディレクトリにコピーします。

      • 非クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合:

        JBOSS_HOME/server/default/deploy/
        
      • クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):

        JBOSS_HOME/server/all/deploy/
        
    8. 変更内容が反映されるようにアプリケーション・サーバーを再起動します。

  • Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application ServerまたはOracle Application Serverを使用している場合:

    1. 次のディレクトリでxlWebAdmin.propertiesファイルを見つけ、テキスト・エディタで開きます。

      • 非クラスタ環境のOracle WebLogic Serverの場合:

        BEA_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/XLApplications/WLXellerateFull.ear/xlWebApp.war/
        WEB-INF/classes/
        

        クラスタ環境のOracle WebLogic Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):

        BEA_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/XLApplications/WLXellerateFull.ear/xlWebApp.war/
        WEB-INF/classes/
        
        BEA_HOME/weblogic81/common/nodemanager/MANAGED_SERVER_NAME/stage/Xellerate/xlWebApp.war/
        WEB-INF/classes/
        
      • 非クラスタ環境のIBM WebSphere Application Serverの場合:

        WEBSPHERE_HOME/profiles/PROFILE_NAME/installedApps/node_name/Xellerate.ear/xlWebApp.war/
        WEB-INF/classes/
        

        クラスタ環境のIBM WebSphere Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):

        WEBSPHERE_HOME/profiles/PROFILE_NAME/installedApps/XL_NODE_PROFILE/Xellerate.ear/xlWebApp.war/
        WEB-INF/classes/
        
      • 非クラスタ環境およびクラスタ環境の両方のOracle Application Serverの場合(クラスタの各ノードの次のディレクトリ):

        OAS_HOME/j2ee/OC4J_Instance_Name/applications/Xellerate/xlWebApp/
        WEB-INF/classes/
        
    2. xlWebAdmin.propertiesファイルで、クラスタ内の全ノードのglobal.property.tableColumnSizeプロパティの値を変更します。

      デフォルト値は-1で、テキスト・エントリ全体が表示されます。テキスト・エントリを省略記号で表示するには、global.property.tableColumnSizeプロパティの値を、表示する文字数を示す正の整数に変更します。たとえば、global.property.tableColumnSizeプロパティに10の値を指定すると、各テキスト・エントリの最初の10文字が表示され、それ以降の文字はすべて省略記号で示されます。

    3. クラスタ環境の場合は、クラスタの各ノードで手順2を繰り返します。

    4. 変更内容が反映されるようにアプリケーション・サーバーを再起動します。

3.2.2 プロセス・フォームでの子表の表示

リソース・プロビジョニング・プロセス中、管理およびユーザー・コンソールでは、関連するすべてのプロセス・フォームで、10個までの列を表示した子表がデフォルトで表示されます。

10個の列を持つ子表を一度に表示している管理およびユーザー・コンソールの各ページの例を次に示します。

  • 「リソース・プロファイル」で「ユーザーの詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。

  • ユーザー・ダイレクト・プロビジョニング・ウィザードの手順3〜手順6を使用した場合。

  • 「リソース・プロファイル」で「組織の詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。

  • 組織のダイレクト・プロビジョニング・ウィザードの手順3〜手順6を使用した場合。

  • 「このリソースに関連付けられた組織」で「リソースの詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。

10個を超える列を持つ子表を表示するには、次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリでxlDefaultAdmin.propertiesファイルを開きます。

    OIM_HOME/xellerate/webapp/precompiled/jsp-temp/WEB-INF/classes
    
  2. global.property.NumberOfChildTableColumnsの値を変更します。

    デフォルトは10列です。この値は任意の数に変更できます。