この章では、管理およびユーザー・コンソールの主な機能の使用方法について説明します。次の項目について説明します。
管理およびユーザー・コンソールの各ページでは、多くのフィールドに検索機能があります。検索機能は、レコードの位置を確認する必要がある場合、たとえば特定のユーザー・アカウントの検出、レコードへの特定のエンティティの割当て、あるいはリクエストへのユーザーの追加を実行する場合に使用します。一部のフィールドには、事前定義済の選択メニューがあります。その他のフィールドには、問合せ機能とも呼ばれる完全な検索機能があります。
ここでは、次のトピックについて説明します。
特定のレコードを検索するには、1つ以上のフィールドに情報を入力し、「検索」をクリックします。検索するレコードに関して、可能なかぎり多くの情報を入力します。たとえば、ユーザーの名しか覚えていない場合はそれを入力し、他のフィールドは空のままにしておきます。入力されたものと同じ名を持つすべてのユーザー・レコードが表示されます。
「検索」ページですべてのフィールドを空のままにして「検索」をクリックすると、すべてのレコードが表示されます。再検索を行うには、「クリア」をクリックします。一部のページには「取消」ボタンがあり、クリックすると検索を中止できます。
注意: 管理およびユーザー・コンソールでの検索では、大/小文字は区別されません。たとえば、John という名前のユーザーを検索する場合、入力はJOHN でもjohn でもかまいません。 |
検索で取得するレコードを制限するには、フィールドに値を入力する以外に、特定の検索フィールドにワイルドカード文字を入力できます。ワイルドカード文字を使用すると、検索をさらに絞り込むことができます。
ワイルドカード文字のアスタリスク(*)は、検索で、フィールド値の特定されていない部分を表します。アスタリスクは、フィールドに入力する値の先頭、途中、末尾のいずれにも使用できます。たとえば、「ユーザーID」フィールドにj*
と入力して検索を実行すると、ユーザーIDが文字j
で始まるすべてのユーザー、たとえばJohn
やJane
などが表示されます。j*n
のようにアスタリスクが検索する値の途中にある場合、j
で始まりn
で終わるすべてのレコード、たとえばjohn
やjoan
などが表示されます。*d
のように、検索する値の先頭にアスタリスクを置いた場合、d
で終わるすべてのレコード、たとえばRichard
などが表示されます。
注意: 数値型のユーザー定義フィールド(UDF)を検索基準として指定する場合は、ワイルドカード文字は使用できません。このコンテキストでは、数値型にはINTEGER、LONG、DOUBLEなどが含まれます。 |
検索の作成および実行方法は、実行する検索のタイプによって異なります。取得される結果は、検索を実行するコンテキストに基づきます。
リクエストを作成またはトラッキングする際にユーザー・レコードを検索する場合、検索者がそのユーザーに対してマネージャまたは管理者であるユーザー・レコードのみが表示されます。入力した検索パラメータを組み合せて結果が取得されます。たとえば、「名」フィールドにJohn
、「組織」フィールドにNYofficeと入力すると、検索者が上司で、NYオフィスに勤務する、名前がJohnのすべてのユーザーが表示されます。
リクエストをトラッキングする際に、たとえばリクエスト・レコードの検索を実行する場合、リクエストのどのデータ要素で検索するかを選択する必要があります。たとえば、リクエストIDまたは検索対象ユーザーのIDのいずれかを入力してリクエストを検索することはできますが、両方を入力して検索することはできません。
この項では、データ表示要件に適合するように管理およびユーザー・コンソールを設定する方法について説明します。ここでは、次のトピックについて説明します。
デフォルトでは、管理およびユーザー・コンソールには、長さにかかわらずテキスト・エントリ全体が表示されます。長いテキスト・エントリを3連ドットの省略記号(...)を使用して省略するよう、管理およびユーザー・コンソールを構成できます。
フィールドをカスタマイズしてエントリ名全体を表示するには、次の手順を実行します。
JBoss Application Serverを使用している場合:
次に示すディレクトリから一時ディレクトリにXellerateFull.ear
ファイルをコピーし、一時ディレクトリにコンテンツを抽出します。
非クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合:
JBOSS_HOME/server/default/deploy/
クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):
JBOSS_HOME/server/all/deploy/
XellerateFull.ear
ファイルの抽出したコンテンツで、xlWebApp.war
ファイルを探し、同じディレクトリにそのコンテンツを抽出します。
次のディレクトリで、抽出されたファイル・コンテンツの中からxlWebAdmin.properties
ファイルを見つけます。
WEB-INF/classes/
xlWebAdmin.properties
ファイルで、クラスタ内の全ノードのglobal.property.tableColumnSize
プロパティの値を変更します。
デフォルト値は-1
で、テキスト・エントリ全体が表示されます。テキスト・エントリを省略記号で表示するには、global.property.tableColumnSize
プロパティの値を、表示する文字数を示す正の整数に変更します。たとえば、global.property.tableColumnSize
プロパティに10
の値を指定すると、各テキスト・エントリの最初の10文字が表示され、それ以降の文字はすべて省略記号で示されます。
一時ディレクトリで、新しく変更されたxlWebAdmin.properties
ファイルを含むxlWebApp.war
ファイルを再作成します。
一時ディレクトリで、新しく作成されたxlWebApp.war
ファイルを含むXellerateFull.ear
ファイルを再作成します。
次のディレクトリから古いXellerateFull.ear
ファイルを削除し、新しく作成されたXellerateFull.ear
ファイルをそのディレクトリにコピーします。
非クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合:
JBOSS_HOME/server/default/deploy/
クラスタ環境のJBoss Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):
JBOSS_HOME/server/all/deploy/
変更内容が反映されるようにアプリケーション・サーバーを再起動します。
Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application ServerまたはOracle Application Serverを使用している場合:
次のディレクトリでxlWebAdmin.properties
ファイルを見つけ、テキスト・エディタで開きます。
非クラスタ環境のOracle WebLogic Serverの場合:
BEA_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/XLApplications/WLXellerateFull.ear/xlWebApp.war/ WEB-INF/classes/
クラスタ環境のOracle WebLogic Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):
BEA_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/XLApplications/WLXellerateFull.ear/xlWebApp.war/ WEB-INF/classes/
BEA_HOME/weblogic81/common/nodemanager/MANAGED_SERVER_NAME/stage/Xellerate/xlWebApp.war/ WEB-INF/classes/
非クラスタ環境のIBM WebSphere Application Serverの場合:
WEBSPHERE_HOME/profiles/PROFILE_NAME/installedApps/node_name/Xellerate.ear/xlWebApp.war/ WEB-INF/classes/
クラスタ環境のIBM WebSphere Application Serverの場合(各ノードの次のディレクトリ):
WEBSPHERE_HOME/profiles/PROFILE_NAME/installedApps/XL_NODE_PROFILE/Xellerate.ear/xlWebApp.war/ WEB-INF/classes/
非クラスタ環境およびクラスタ環境の両方のOracle Application Serverの場合(クラスタの各ノードの次のディレクトリ):
OAS_HOME/j2ee/OC4J_Instance_Name/applications/Xellerate/xlWebApp/ WEB-INF/classes/
xlWebAdmin.properties
ファイルで、クラスタ内の全ノードのglobal.property.tableColumnSize
プロパティの値を変更します。
デフォルト値は-1
で、テキスト・エントリ全体が表示されます。テキスト・エントリを省略記号で表示するには、global.property.tableColumnSize
プロパティの値を、表示する文字数を示す正の整数に変更します。たとえば、global.property.tableColumnSize
プロパティに10
の値を指定すると、各テキスト・エントリの最初の10文字が表示され、それ以降の文字はすべて省略記号で示されます。
クラスタ環境の場合は、クラスタの各ノードで手順2を繰り返します。
変更内容が反映されるようにアプリケーション・サーバーを再起動します。
リソース・プロビジョニング・プロセス中、管理およびユーザー・コンソールでは、関連するすべてのプロセス・フォームで、10個までの列を表示した子表がデフォルトで表示されます。
10個の列を持つ子表を一度に表示している管理およびユーザー・コンソールの各ページの例を次に示します。
「リソース・プロファイル」で「ユーザーの詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。
ユーザー・ダイレクト・プロビジョニング・ウィザードの手順3〜手順6を使用した場合。
「リソース・プロファイル」で「組織の詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。
組織のダイレクト・プロビジョニング・ウィザードの手順3〜手順6を使用した場合。
「このリソースに関連付けられた組織」で「リソースの詳細」ページに移動して、「リソース・フォーム」および「プロセス・フォーム」の「編集」リンクまたは「表示」リンクをクリックした場合。
10個を超える列を持つ子表を表示するには、次の手順を実行します。
次のディレクトリでxlDefaultAdmin.properties
ファイルを開きます。
OIM_HOME/xellerate/webapp/precompiled/jsp-temp/WEB-INF/classes
global.property.NumberOfChildTableColumns
の値を変更します。
デフォルトは10列です。この値は任意の数に変更できます。