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Oracle Access Manager IDおよび共通管理ガイド
10g(10.1.4.3)
B55478-01
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Oracle Access Managerの新機能

ここでは、Oracle Access Managerリリース10.1.4の新機能について説明します。10g(10.1.4.0.1)、10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3)の詳細も含まれています。

内容は次のとおりです。


注意:

Oracle Access Manager 10.1.4の新機能の包括的なリスト、および各機能が記載されている場所については、『Oracle Access Manager概要』の新機能に関する章を参照してください。

製品とコンポーネントの名称変更

元の製品名であるOblix NetPointは、Oracle Access Managerに変更されました。ほとんどのコンポーネント名は同じままです。ただし、次の表に示すように、知っておく必要のある重要な変更がいくつかあります。

項目 旧名称 新名称
製品名 Oblix NetPoint

Oracle COREid

Oracle Access Manager
製品名 Oblix SHAREid

NetPoint SAMLサービス

Oracle Identity Federation
製品名 OctetString Virtual Directory Engine(VDE) Oracle Virtual Directory
製品名 BEA WebLogic Application Server

BEA WebLogic Portal Server

Oracle WebLogic Server

Oracle WebLogic Portal

製品リリース Oracle COREid 7.0.4 Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)の一部としても利用可能
ディレクトリ名 COREid Data Anywhere Data Anywhere
コンポーネント名 COREid Server アイデンティティ・サーバー
コンポーネント名 Access Manager ポリシー・マネージャ
コンソール名 COREidシステム・コンソール アイデンティティ・システム・コンソール
アイデンティティ・システム・トランスポート・セキュリティ・プロトコル NetPointアイデンティティ・プロトコル Oracle Identityプロトコル
アクセス・システム・トランスポート・プロトコル NetPoint Accessプロトコル Oracle Accessプロトコル
管理者 NetPoint管理者

COREid管理者

マスター管理者
ディレクトリ・ツリー Oblixツリー 構成ツリー
データ Oblixデータ 構成データ
ソフトウェア開発者キット アクセス・サーバーSDK

ASDK

Access Manager SDK
API アクセス・サーバーAPI

Access API

Access Manager API
API Access管理API

Access Manager API

ポリシー・マネージャAPI
デフォルトのポリシー・ドメイン NetPoint Identityドメイン

COREid Identityドメイン

Identityドメイン
デフォルトのポリシー・ドメイン NetPoint Access Manager

COREid Access Manager

Accessドメイン
デフォルトの認証スキーム NetPoint None認証

COREid None認証

匿名認証
デフォルトの認証スキーム NetPoint Basic Over LDAP

COREid Basic Over LDAP

Oracle Access and Identity Basic Over LDAP
デフォルトの認証スキーム AD Forest用のNetPoint Basic Over LDAP

AD Forest用のCOREid Basic Over LDAP

AD Forest用のOracle Access and Identity
アクセス・システム・サービス AMサービス状態

ポリシー・マネージャAPIサポート・モード

アクセス管理サービス

注意: ポリシー・マネージャAPIサポート・モードとアクセス管理サービスは、同じ意味で使用されます。


製品またはドキュメントに残っている古い名前の参照は、すべて新しい名前を意味しているものと理解する必要があります。

10g(10.1.4.3)で使用できる拡張機能

このリリースには、10g(10.1.4.2.0)バンドル・パッチからBP07までのすべてのバグ修正と拡張機能、および10g(10.1.4.3)の新規の拡張機能とバグ修正が含まれています。このマニュアルで説明する10g(10.1.4.3)の拡張機能は、次のとおりです。


関連項目:

すべての新機能のリストは、『Oracle Access Manager概要』を参照してください。

アイデンティティ・サーバーおよびアクセス・サーバー間の非同期キャッシュ・フラッシュ操作

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)の非同期キャッシュ・フラッシュ・オプションは、アクセス・システムでのパフォーマンスの効率化を図り、同期キャッシュ・フラッシュ操作に関係する遅延を回避するのに役立ちます。非同期操作を使用した場合、リクエストがアクセス・サーバーに到達すると、レスポンスがただちに(遅延なしで)アイデンティティ・サーバーに送信されます。


関連項目:

『Oracle Access Managerデプロイメント・ガイド』の「キャッシングとクローニング」の章

マルチ言語デプロイおよび英語のみのメッセージ

新機能のために追加されたマイナー・リリース(10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3))のメッセージは翻訳されていない可能性があり、英語のみで表示される場合があります。

Linux用Native POSIX Thread Library(NPTL)

Linux用Oracle Access Managerの旧リリースでは、LinuxThreadsライブラリのみが使用されていました。LinuxThreadsを使用するためには、使用するライブラリの実装を決定するために動的リンカによって使用される、環境変数LD_ASSUME_KERNELを設定する必要がありました。LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定すると、/lib/i686にあるライブラリが動的に使用されました。

RedHat Linux v5以降のリリースでは、Native POSIX Thread Library(NPTL)のみがサポートされており、LinuxThreadsはサポートされていません。この変更への対応として、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)はNPTL仕様に準拠しています。一方でLinuxThreadsは、Oracle HTTP Server 11g用Oracle Access Manager Webコンポーネント以外のすべてでデフォルトで使用されます。


注意:

Linux上のOracle HTTP Server 11g用Oracle Access Manager WebコンポーネントではNPTLのみが使用されます。LinuxThreadsライブラリは使用できません。この場合は、環境変数LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定しないでください。

ログに含まれる機密情報の保護

Oracle Access Managerは、ユーザー・パスワード、誕生日、チャレンジ・レスポンス、ロスト・パスワード・リクエストに対するセキュリティ上の質問と回答などを含む、ユーザーの機密情報を処理します。機密情報は、特定のロギング・レベルで取得されます。

現在は、セキュア・ロギングを有効化し、ログ・ファイル内の機密情報をフィルタ処理できます。

グローバリゼーション

Oracle Access Manager 10.1.3ではグローバリゼーション・プロセスが実施され、国際化されたデータおよびメッセージをユーザーの母国語で処理できるようにするマルチバイト・サポートが提供されます。

パスワード・ポリシーとロスト・パスワード管理

パスワード・ポリシーとロスト・パスワード管理が拡張されました。

複数の検索ベースの構成

グループがサブスクリプションを受け入れるようにするための構成

ワークフローの構成

グループ・マネージャの構成

組織マネージャの構成

監査

ロギング

ディレクトリ・サーバーの構成

Active Directory

Linux Native POSIX Thread Library(NPTL)

Linux用Oracle Access Managerの旧リリースでは、LinuxThreadsライブラリのみが使用されていました。そのため、使用するライブラリの実装を決定するために動的リンカによって使用される、環境変数LD_ASSUME_KERNELを設定する必要がありました。LD_ASSUME_KERNELを2.4.19に設定すると、/lib/i686にあるライブラリが動的に使用されました。

RedHat Linux v5以降のリリースでは、Native POSIX Thread Library(NPTL)のみがサポートされており、LinuxThreadsはサポートされていません。この変更への対応として、Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)はNPTL仕様に準拠しています。

Oracle Access Manager 10g(10.1.4.3)では、Native POSIX Thread Library(NPTL)またはLinuxThreadsのどちらかが使用されます。デフォルト・モードはLinuxThreadsです。デフォルトをサポートするために、start_xxxx_serverスクリプトがLinuxThreadsモードで起動します。一方、start_xxxx_server_nptl(またはrestart_xxxx_server_nptl)スクリプトを使用すると、NPTLモードが使用されます。

NPTLを使用する場合は、Oracle Access Managerで使用するWebコンポーネントやサード・パーティのコネクタのインストール時に、環境変数LD_ASSUME_KERNELを手動で2.4.19に設定する必要はありません。WebGateの設定スクリプトおよびAccess Managerのソフトウェア開発キット(SDK)には、LD_ASSUME_KERNELのエントリが含まれており、これを削除またはコメント・アウトする必要があります。

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