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Oracle Enterprise Manager Oracle Databaseおよびデータベース関連メトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28461-01
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4 データベース・インスタンス

Oracleデータベースのメトリックは、各メトリックについて次の情報を提供します。

4.1 アラート・ログ(Alert Log)

このメトリック・カテゴリには、アラート・ログの作成に使用されるメトリック、たとえば、データ・ブロック破損、セッション終了などが含まれます。

4.1.1 アラート・ログ・エラーのトレース・ファイル(Alert Log Error Trace File)

このメトリックは、ログに記録されたエラーに関連付けられたトレース・ファイル(ある場合)の名前です。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

4.1.2 アラート・ログ名(Alert Log Name)

このメトリックは、アラート・ログ・ファイルの名前です。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

4.1.3 アーカイバ・ハングのアラート・ログ・エラー(Archiver Hung Alert Log Error)

このメトリックは、監視中のデータベースのアーカイバが、最後のサンプル時間以降一時停止していることを示します。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、アーカイブ停止(ORA-00257)のメッセージがALERTファイルに書き込まれると、アラートが表示されます。ALERTファイルは、メッセージやエラーの発生順のログが含まれる特殊なトレース・ファイルです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

定義なし

ORA-

1*

時間/行番号: <timeLine>でアーカイバが停止しました。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

ユーザーの処理

追加情報がないかALERTログおよびアーカイバ・トレース・ファイルを調べます。ただし、このメッセージの最も可能性の高い原因は、アーカイブ先のデバイスでREDOログ・ファイルを格納する領域が不足していることです。初期化パラメータARCHIVE_LOG_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。注意: 問題がいつ解決したかを自動的に確認する方法がないため、このイベントは自動的に消去されません。したがって、問題が修正されたら、イベントを手動で消去する必要があります。

4.1.4 データ・ブロック破損のアラート・ログ・エラー(Data Block Corruption Alert Log Error)

このメトリックは、最後のサンプル時間以降に、監視中のデータベースでALERTファイルに対して破損ブロックのエラーが生成されたことを示します。ALERTファイルは、メッセージやエラーの発生順のログが含まれる特殊なトレース・ファイルです。データ・ブロック破損メッセージがALERTファイルに書き込まれると、アラート・イベントがトリガーされます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

定義なし

ORA-

1*

時間/行番号: <timeLine>でデータ・ブロックが破損しました。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

ユーザーの処理

追加情報がないかALERTログを調べます。注意: 問題がいつ解決したかを自動的に確認する方法がないため、このイベントは自動的に消去されません。したがって、問題が修正されたら、イベントを手動で消去する必要があります。

4.1.5 一般的なアラート・ログ・エラー(Generic Alert Log Error)

このメトリックは、最後のサンプル時間以降に、監視中のデータベースでALERTログ・ファイルに対してエラーが生成されたことを示します。ALERTログ・ファイルは、メッセージやエラーの発生順のログが含まれる特殊なトレース・ファイルです。Oracle例外(ORA-006xx)メッセージがALERTログ・ファイルに書き込まれると、アラート・イベントがトリガーされます。ALERTログ・ファイルにその他のORAメッセージが書き込まれると、警告が表示されます。

デットロック検出(ORA-00060)、アーカイブ停止(ORA-00257)およびデータ・ブロック破損(ORA-01578)のメッセージが別々のメトリックとして送信されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

MATCH

ORA-0*(600?|7445|4[0-9][0-9][0-9])[^0-9]

定義なし

1*

<alertLogName>でORA-エラー・スタック(<errCodes>)が記録されました。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

ユーザーの処理

追加情報がないかALERTログを調べます。注意: 問題がいつ解決したかを自動的に確認する方法がないため、このイベントは自動的に消去されません。したがって、問題が修正されたら、イベントを手動で消去する必要があります。

4.1.6 メディア障害のアラート・ログ・エラー(Media Failure Alert Log Error)

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

定義なし

ORA-

1*

時間/行番号: <timeLine>でメディア障害が検出されました。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.1.7 セッション終了のアラート・ログ・エラー(Session Terminated Alert Log Error)

このメトリックは、最後のサンプル時間以降に、セッションが突然終了したことを示します。ALERTファイルは、メッセージやエラーの発生順のログが含まれる特殊なトレース・ファイルです。予期しないセッション終了(ORA-00603)のメッセージがALERTファイルに書き込まれると、アラートが表示されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-5 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

ORA-

定義なし

1*

時間/行番号: <timeLine>でセッションが終了しました。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間/行番号」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間/行番号」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間/行番号」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

$ORACLE_HOME/sysman/admin/scripts/alertlog.pl(ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle管理エージェントのホームを指します)。

ユーザーの処理

ALERTログおよびセッション・トレース・ファイルに追加情報がないか調べます。注意: 問題がいつ解決したかを自動的に確認する方法がないため、このイベントは自動的に消去されません。したがって、問題が修正されたら、イベントを手動で消去する必要があります。

4.2 アラート・ログ・エラー・ステータス(Alert Log Error Status)

このメトリック・カテゴリでは、すべてのタイプのアラート・ログがアーカイバ・ハング、データ・ブロック破損、セッション終了、一般的の4つのカテゴリに分類されます。このカテゴリのメトリックは、アラート・ログの最終スキャンで、前述のエラー・カテゴリのいずれかが見つかったかどうか、見つかった場合は、その数を示します。

4.2.1 アーカイバ・ハングのアラート・ログ・エラー・ステータス(Archiver Hung Alert Log Error Status)

このメトリックは、Enterprise Managerで最後にアラート・ログをスキャンしたときに発見されたアーカイバ・ハングのアラート・ログ・エラーの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-6 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

アラート・ログで、アーカイバ・ハング・エラーが見つかりました。


データ・ソース

「アラート・ログ(Alert Log)」メトリック

ユーザーの処理

アラート・ログを調べます。

4.2.2 データ・ブロック破損のアラート・ログ・エラー・ステータス(Data Block Corruption Alert Log Error Status)

このメトリックは、Enterprise Managerで最後にアラート・ログをスキャンしたときに発見されたデータ・ブロック破損のアラート・ログ・エラーの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-7 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

アラート・ログで、データ・ブロック破損エラーが見つかりました。


データ・ソース

「アラート・ログ(Alert Log)」メトリック

ユーザーの処理

アラート・ログを調べます。

4.2.3 一般的なアラート・ログ・エラー・ステータス(Generic Alert Log Error Status)

このメトリックは、Enterprise Managerで最後にアラート・ログをスキャンしたときに発見された一般的なアラート・ログ・エラーの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-8 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

アラート・ログで<value>の明確なORA-エラーが検出されました。


データ・ソース

「アラート・ログ(Alert Log)」メトリック

ユーザーの処理

アラート・ログを調べます。

4.2.4 メディア障害のアラート・ログ・エラーのステータス(Media Failure Alert Log Error Status)

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-9 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

アラート・ログでメディア障害エラーが見つかりました。


4.2.5 セッション終了のアラート・ログ・エラー・ステータス(Session Terminated Alert Log Error Status)

このメトリックは、Enterprise Managerで最後にアラート・ログをスキャンしたときに発見されたセッション終了のアラート・ログ・エラーの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-10 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

アラート・ログで、セッション終了が見つかりました。


データ・ソース

「アラート・ログ(Alert Log)」メトリック

ユーザーの処理

アラート・ログを調べます。

4.3 アーカイブ領域(Archive Area)

このメトリック・カテゴリには、様々なアーカイブ領域の使用率を示すメトリックが含まれます。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、このメトリックにより使用可能なREDOログの保存先のデバイスがないか調べます。メトリックは、REDOログ保存先の使用済領域の割合を返します。

4.3.1 アーカイブ領域使用率(%)(Archive Area Used (%))

「アーカイブ領域使用率(%)(Archive Area Used (%))」メトリックは、アーカイブ領域保存先での使用済領域の割合を返します。使用済領域がしきい値引数で指定したしきい値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働していないか、すべてのアーカイブ先がOracle8iのスタンバイ・データベースである場合、このメトリックは登録されません。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-11 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

80

定義なし

1

アーカイブ領域<archDir>の<value>%が使用されています。


複数のしきい値

このメトリックでは、「アーカイブ領域保存先」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「アーカイブ領域保存先」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「アーカイブ領域保存先」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、割合はUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

割当て制限が設定されている場合は、次のようになります。

archive area used (%) = (total area used / total archive area) * 100

ユーザーの処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8の場合、LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTの各初期化パラメータがアーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8iの場合、アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1〜5の整数)を使用して、1〜5個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE__DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.3.2 アーカイブ領域使用量(KB)(Archive Area Used (KB))

このメトリックは、アーカイブ先ディレクトリのあるデバイスでの合計使用済領域(KB単位)を示します。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、これはUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

total area used = quota_used * db_block_size (in KB)

ユーザーの処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8の場合、LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTの各初期化パラメータがアーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8iの場合、アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1〜5の整数)を使用して、1〜5個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE__DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.3.3 空きアーカイブ領域(KB)(Free Archive Area (KB))

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、オンラインREDOログのアーカイブが使用可能です。オンラインREDOログがいっぱいになったグループは、デフォルトではLOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータで指定した保存先にアーカイブされます。このアーカイブ先のデバイスがいっぱいになると、ディスク領域が使用可能になるまで、データベース操作が一時停止します。

データベースがARCHIVELOGモードで稼働中の場合、このメトリックにより使用可能なREDOログの保存先のデバイスがないか調べます。

データベースがARCHIVELOGモードで実行されていないか、すべてのアーカイブ先がOracle8iのスタンバイ・データベースである場合、このメトリックは登録されません。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-12 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

1

アーカイブ領域<archDir>には、<value>KBの空きがあります。


複数のしきい値

このメトリックでは、「アーカイブ領域保存先」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「アーカイブ領域保存先」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「アーカイブ領域保存先」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

データベースがNOARCHIVELOGモードである場合は、何も収集されません。

データベースがARCHIVELOGモードである場合は、アーカイブ・ログの保存先の現行リストを取得するために、v$parameterのlog_archive_destinationに対して問合せを行います。結果は、ディスク使用量を直接調べること(df -kl)で得られます。

ユーザーの処理

初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8の場合、LOG_ARCHIVE_DESTおよびLOG_ARCHIVE_DUPLEX_DESTの各初期化パラメータがアーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

  • Oracle8iの場合、アーカイブ先の指定に使用できる方法が2つあります。最初の方法は、LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータ(nは1〜5の整数)を使用して、1〜5個の異なるアーカイブ先を指定します。数値の接尾辞が付いたそれぞれのパラメータは、たとえばLOG_ARCHIVE_DEST_1、LOG_ARCHIVE_DEST_2などのように、個々のアーカイブ先を一意に識別します。2つ目の方法は、最大2つの場所を指定でき、LOG_ARCHIVE_DESTパラメータを使用して1次アーカイブ先を指定し、LOG_ARCHIVE__DUPLEX_DESTパラメータを使用してオプションの2次アーカイブ先を指定します。

LOG_ARCHIVE_DEST初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、アーカイブ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.3.4 合計アーカイブ領域(KB)(Total Archive Area (KB))

このメトリックは、アーカイブ先ディレクトリのあるデバイスでの合計領域(KB単位)を示します。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

データ・ソース

アーカイブ領域に割当て制限が設定されていない場合、これはUNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

割当て制限が設定されている場合は、次のようになります。

total archive area = quota_size * db_block_size (in KB)

ユーザーの処理

異なるディスクにわたり複数のアーカイブ・ログの保存先を構成することをお薦めします。少なくとも1つのアーカイブ・ログの保存先がいっぱいになった場合には、次のことをお薦めします。

  • テープを使用している場合は、アーカイブ・ログをテープにバックアップし、アーカイブ・ログを削除します。

  • テープを使用していない場合は、データベースをバックアップし、不要なファイルを削除します。この方法でも、データベース保存ポリシーに基づいて、不要になったアーカイブ・ログは削除されます。

  • アーカイブ・ログ保存先のquota_sizeが使用されている場合は、quota_sizeを増やします。

4.4 SQLレスポンス時間の収集(Collect SQL Response Time)

「SQLレスポンス時間の収集(Collect SQL Response Time)」のメトリック

4.4.1 SQLレスポンス時間(%)(SQL Response Time (%))

SQLレスポンス時間(%)。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

4.5 Data Guard(10g

「Data Guard」のメトリック

4.5.1 Data Guardステータス(Data Guard Status)

「Data Guardステータス(Data Guard Status)」メトリックは、ブローカ構成の各データベースのステータスを調べ、必要に応じて警告アラートまたはクリティカル・アラートをトリガーします。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-13 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

警告

エラー

1

<dg_name>のData Guardステータスは<value>です。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.5.2 未適用のデータ(ログ)(Data Not Applied (logs))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、未適用のログとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOデータはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-14 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

1

3

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、受信した最後の<value>のログを適用していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.5.3 未適用のデータ(MB)(Data Not Applied (MB))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースにアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータのサイズは、未適用のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。この場合、ログ・ファイル1、2および3の合計サイズが「未適用のデータ(Data Not Applied)」のサイズとなります。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。アーカイブ・ログ・ファイルのサイズはそのファイル・サイズです。しかし、スタンバイREDOログ・ファイルのサイズはログの実際のREDOのサイズであり、ファイル・サイズではありません。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-15 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、受信したデータの最後の<value>MBを適用していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.5.4 未受信のデータ(ログ)(Data Not Received (logs))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のログ・ファイルとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4〜10)はすべて未受信のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、ログ・ファイル4〜10のREDOデータはすべてスタンバイ・データベースでは失われます。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-16 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

1

3

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、プライマリ・データベースから最後の<value>のログを受信していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.5.5 未受信のデータ(MB)(Data Not Received (MB))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータのサイズは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のデータとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。アーカイブ・ログ・ファイルのサイズはそのファイル・サイズですが、オンラインREDOログ・ファイルのサイズは、オンライン・ログ・ファイルの実際のREDOのサイズであり、オンラインREDOログ・ファイルのファイル・サイズではありません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4〜10)はすべて未受信のデータとみなされ、これらのログ・ファイルのREDOデータの合計サイズが「未受信のデータ(Data Not Received)」のサイズとなります。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-17 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、プライマリ・データベースから最後の<value>MBのデータを受信していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.6 Data Guard(9i

「Data Guard」のメトリック

4.6.1 Data Guardステータス(Data Guard Status)

ブローカ構成の各データベースのステータスを調べます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-18 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

警告

エラー

1

<dg_name>のData Guardステータスは<value>です。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.6.2 未適用のデータ(ログ)(Data Not Applied (logs))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログの最後のログを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、未適用のログとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、これらのログ・ファイルのREDOデータはスタンバイ・データベースに適用されます。スタンバイ・データベースで受信されたログ・ファイルにギャップがある場合、ギャップ後に受信されたログ・ファイルは適用されません。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、ログ適用サービスはログ3まで続けて適用できます。しかし、ログ4が欠落しているため、ログ適用サービスはそれ以上のログ・ファイルを適用できません。ログ・ファイル6、7および9は、受信されていても適用できず、未適用のデータとみなされません。

スタンバイ・データベースのアーカイブ・ログ・ファイルがすべて連続している場合にスタンバイREDOログ・ファイルが使用されると、リアルタイム適用が実行され、ログ適用サービスがすでにスタンバイREDOログ・ファイルを操作している場合を除き、そのスタンバイREDOログ・ファイルも未適用のデータとみなされます。

スタンバイREDOログ・ファイルがマルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、各インカネーションが別個に計算されてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-19 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

1

3

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、受信した最後の<value>のログを適用していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.6.3 未受信のデータ(ログ)(Data Not Received (logs))

ブローカは最大の適用済SCNを計算し、その値を使用してスタンバイ・データベースに正常にアーカイブされた連続するログ・ファイルの最後のログ・ファイルを見つけます。すべての後続のログ・ファイルのREDOデータは、現行のオンラインREDOログ・ファイルも含め、潜在的データ損失のログ・ファイルとみなされ、プライマリ・データベースがこの時点で停止するとリカバリ不能となります。

たとえば、ログ・ファイル1、2、3、6、7および9がスタンバイ・データベースで受信され、ログ10が現行のオンライン・ログ・ファイルであるときに、ログ適用サービスが現在ログ1を適用している場合、最大の適用済SCNの後の連続するログの最後のログはログ3です。ログ3の後のログ・ファイル(ログ・ファイル4〜10)はすべて未受信のデータとみなされます。プライマリ・データベースがこの時点で停止すると、ログ・ファイル4〜10のREDOデータはすべてスタンバイ・データベースでは失われます。

プライマリ・データベースが(RACデータベースで)マルチスレッド化されている場合、ブローカは、スレッドごとに最大の適用済SCNを計算し、その番号を合計します。プライマリ・データベースに(フラッシュバック操作などにより)複数のインカネーションがあり、スタンバイ・データベースがプライマリ・データベースとは異なるインカネーションに存在する場合、インカネーションごとに計算が行われてその結果が合計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-20 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

1

3

1

スタンバイ・データベース<dg_name>は、プライマリ・データベースから最後の<value>のログを受信していません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

4.7 Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバー(Data Guard Fast-Start Failover)

ファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)が有効な場合に、FSFOが発生すると、このメトリックは、新しいプライマリ・データベース(古いスタンバイ)に対してクリティカル・アラートを生成します。FSFO SCNを初期化して、メトリックがアラートを生成する前の値にする必要があります。これには通常、1収集間隔を要します。FSFOが発生し、新しいプライマリが準備できると、FSFOアラートが発生します。1収集間隔の後、FSFOアラートは消去されます。デフォルトでは、クリティカル・アラートが構成されています。

プライマリとスタンバイはいずれも、sysdbaの監視アクセス権限を使用して構成する必要があります。

4.7.1 ファスト・スタート・フェイルオーバーの発生(Fast-Start Failover Occurred)

ファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)が有効な場合に、FSFOが発生すると、このメトリックは、新しいプライマリ・データベース(古いスタンバイ)に対してクリティカル・アラートを生成します。FSFO SCNを初期化して、メトリックがアラートを生成する前の値にする必要があります。これには通常、1収集間隔を要します。FSFOが発生し、新しいプライマリが準備できると、FSFOアラートが発生します。1収集間隔の後、FSFOアラートは消去されます。デフォルトでは、クリティカル・アラートが構成されています。

プライマリとスタンバイはいずれも、sysdbaの監視アクセス権限を使用して構成する必要があります。

ファスト・スタート・フェイルオーバーが発生したかどうかを表示します。

値は、FSFOが発生していない場合は0(ゼロ)、FSFOが発生した場合は1です。

4.7.2 ファスト・スタート・フェイルオーバーSCN(Fast-Start Failover SCN)

ファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)が有効な場合に、FSFOが発生すると、このメトリックは、新しいプライマリ・データベース(古いスタンバイ)に対してクリティカル・アラートを生成します。FSFO SCNを初期化して、メトリックがアラートを生成する前の値にする必要があります。これには通常、1収集間隔を要します。FSFOが発生し、新しいプライマリが準備できると、FSFOアラートが発生します。1収集間隔の後、FSFOアラートは消去されます。デフォルトでは、クリティカル・アラートが構成されています。

プライマリとスタンバイはいずれも、sysdbaの監視アクセス権限を使用して構成する必要があります。

どの値も、メトリックのトリガーの準備ができていることを示します。

4.7.3 ファスト・スタート・フェイルオーバーの時間(Fast-Start Failover Time)

ファスト・スタート・フェイルオーバー(FSFO)が有効な場合に、FSFOが発生すると、このメトリックは、新しいプライマリ・データベース(古いスタンバイ)に対してクリティカル・アラートを生成します。FSFO SCNを初期化して、メトリックがアラートを生成する前の値にする必要があります。これには通常、1収集間隔を要します。FSFOが発生し、新しいプライマリが準備できると、FSFOアラートが発生します。1収集間隔の後、FSFOアラートは消去されます。デフォルトでは、クリティカル・アラートが構成されています。

プライマリとスタンバイはいずれも、sysdbaの監視アクセス権限を使用して構成する必要があります。

FSFOが発生した場合は、タイムスタンプが表示されます。

4.8 Data Guardパフォーマンス(Data Guard Performance)

「Data Guardパフォーマンス(Data Guard Performance)」のメトリック

4.8.1 適用ラグ(秒)(Apply Lag (seconds))

スタンバイがプライマリからどのくらい遅れているかを(秒単位で)表示します。

データ・ソース

v$dataguard_stats('apply lag')

4.8.2 推定フェイルオーバー時間(秒)(Estimated Failover Time (seconds))

スタンバイ・データベースへのフェイルオーバーに必要なおおよその秒数。この値には、起動時間と、必要に応じて、スタンバイですべての使用可能なREDOを適用するのに必要な残り時間が計上されます。バウンスが不要な場合は、残りの適用時間のみです。

データ・ソース

v$dataguard_stats ('estimated startup time','apply finish time','standby has been open')

4.8.3 REDO適用率(KB/秒)(Redo Apply Rate (KB/second))

スタンバイでのREDO適用率をKB/秒で表示します。

4.8.4 転送ラグ(秒)(Transport Lag (seconds))

スタンバイ・データベースでまだ使用できないREDOのおおよその秒数。REDOがまだ転送されていないか、またはギャップがある可能性があります。

データ・ソース

v$dataguard_stats('transport lag')

4.9 Data Guardステータス(Data Guard Status)

「Data Guard」のメトリックは、Data Guard構成のデータベースについて、ステータス、未受信のデータ、および未適用のデータを調べます。

「Data Guard」のメトリックの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』の「Data Guard Managerの使用例」、「Data Guard」のメトリックの管理に関する項を参照してください。

4.9.1 Data Guardステータス(Data Guard Status)

Data Guard構成の各データベースのステータスを調べるには、「Data Guardステータス(Data Guard Status)」メトリックを使用します。

デフォルトでは、クリティカルおよび警告のしきい値は、このメトリック列に設定されています。しきい値に達すると、アラートが生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。

複数のしきい値

このメトリックでは、「名前」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「名前」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「名前」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

次の手順を実行します。

  1. 詳細は、プライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースの「プロパティの編集」ページの「一般」を調べてください。

  2. 追加情報は、データベース・アラート・ログおよびData Guard Brokerのログを調べます。

4.10 データベース・ファイル(Database Files)

このメトリック・カテゴリには、データベース・ファイルのメトリックが含まれます。

4.10.1 平均ファイル読取り時間(センチ秒)(Average File Read Time (centi-seconds))

このメトリックは、平均ファイル読取り時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-21 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

10分ごと

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「ファイル名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「ファイル名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「ファイル名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.10.2 平均ファイル書込み時間(センチ秒)(Average File Write Time (centi-seconds))

このメトリックは、平均ファイル書込み時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-22 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

10分ごと

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「ファイル名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「ファイル名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「ファイル名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.11 データベース・ジョブ・ステータス(Database Job Status)

このメトリック・カテゴリには、DBMS_JOBインタフェースにより登録されたデータベース・ジョブの動作を示すメトリックが含まれます。

4.11.1 中断したジョブ数(Broken Job Count)

Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ジョブを実行する時期など、ジョブのために実行するPL/SQLコールなどのローカル・ジョブに関する情報を格納したデータベース表です。データベース・レプリケーションも、Oracleジョブ・キューのメカニズムを使用して管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザクションをリモート・マスター・サイトに送信、適用済トランザクションを遅延トランザクション・キューからパージ、またはスナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッシュするジョブが使用されます。

ジョブは次の2つの状態で中断する可能性があります。

Oracleで16回試行したにもかかわらず、ジョブを正常に実行できなかった場合。ジョブに、DBMS_JOB.BROKENプロシージャを使用して、明示的に中断のマークが付けられている場合。

このメトリックでは、中断したDBMSジョブがないか調べます。中断したジョブの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、クリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-23 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

アップロードなし

>

0

定義なし

1

<value>ジョブが破損しています。


データ・ソース

SELECT COUNT(*)
  FROM dba_jobs
  WHERE broken [less] [greater] 'N'

ユーザーの処理

エラー情報がないか、ALERTログおよびトレース・ファイルを調べます。ジョブの実行を妨げている問題を修正します。DBMS_JOB.RUNをコールして、ジョブの即時再実行を強制します。

4.11.2 失敗したジョブ数(Failed Job Count)

Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ジョブを実行する時期など、ジョブのために実行するPL/SQLコールなどのローカル・ジョブに関する情報を格納したデータベース表です。データベース・レプリケーションも、Oracleジョブ・キューのメカニズムを使用して管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザクションをリモート・マスター・サイトに送信、適用済トランザクションを遅延トランザクション・キューからパージ、またはスナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッシュするジョブが使用されます。

Oracleでジョブの実行を試行中に、ジョブからエラーが返されると、ジョブは失敗します。Oracleでは、試行の間隔を2倍にしながら、ジョブを実行するために試行を繰り返します。ジョブが16回失敗すると、Oracleでは自動的にそのジョブに中断のマークを付け、それ以上試行を繰り返しません。

このメトリックでは、失敗したDBMSジョブがないか調べます。失敗したジョブの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-24 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

アップロードなし

>

0

定義なし

1

<value>ジョブが失敗しました。


データ・ソース

SELECT COUNT(*)
  FROM dba_jobs
  WHERE NVL(failures, 0) [less] [greater] 0

ユーザーの処理

エラー情報がないか、ALERTログおよびトレース・ファイルを調べます。ジョブの実行を妨げている問題を修正します。

4.12 データベース制限(Database Limits)

このメトリック・カテゴリには、稼働しているOracleサーバーのリソース制限の割合を表すメトリックが含まれます。

4.12.1 現在のログオン数(Current Logons Count)

このメトリックは、現在のログオン数を示します。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-25 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

現在のログオン

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.12.2 現在のオープン・カーソル数(Current Open Cursors Count)

このメトリックは、現在のオープン・カーソル数を示します。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-26 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

1200

定義なし

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

現在のオープン・カーソル

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.12.3 ロック制限使用率(%)(Lock Limit Usage (%))

DML_LOCKS初期化パラメータは、DMLロックの最大数を指定します。DMLロックの目的は、複数のユーザーが同時にアクセスするデータの整合性を保証することです。DMLロックは、同時に競合するDML操作とDDL操作の相殺的な干渉を防止します。

このメトリックでは、しきい値引数により指定した値(パーセント)に対する、ロック・リソースの使用率を調べます。DML_LOCKS初期化パラメータで設定した制限に対するすべてのアクティブDMLロックの割合が、しきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

DML_LOCKSが0の場合、このテストは登録できません。0の値は、エンキューが使用不可であることを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-27 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

>

80

定義なし

3

<target>がロック制限の<value>%に達しました。


データ・ソース

SELECT resource_name name,
  100*DECODE(initial_allocation, ' UNLIMITED', 0, current_utilization /
  initial_allocation) usage
FROM v$resource_limit
WHERE LTRIM(limit_value)
  != '0' AND LTRIM(initial_allocation) != '0' AND resource_name = 'dml_locks'

ユーザーの処理

DML_LOCKSインスタンス・パラメータを10%増やします。

4.12.4 プロセス制限使用率(%)(Process Limit Usage (%))

PROCESSES初期化パラメータは、1つのデータベースに同時に接続できるオペレーティング・システム・ユーザー・プロセスの最大数を指定します。この数には、そのインスタンスで利用されるバックグラウンド・プロセスも含まれます。

このメトリックでは、しきい値引数により指定した値(パーセント)に対するプロセス・リソースの使用率を調べます。PROCESSES初期化パラメータで設定した制限に対するすべての現行プロセスの割合が、しきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-28 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

<target>がプロセス制限の<value>%に達しました。


表4-29 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

SELECT resource_name name,
  100*DECODE(initial_allocation, ' UNLIMITED', 0, current_utilization) != '0'
  AND resource_name = 'processes'

ユーザーの処理

現在のPROCESSESインスタンス・パラメータの設定が、オペレーティング・システム依存の最大値を超えていないことを確認します。プロセスの数を、少なくともそのインスタンスにログインすると予想される同時ユーザーの最大数+6になるように増やします。

4.12.5 セッション制限使用率(%)(Session Limit Usage (%))

SESSIONS初期化パラメータは、データベースで許可される同時接続の最大数を指定します。

このメトリックでは、しきい値引数により指定した値(パーセント)に対する、セッション・リソースの使用率を調べます。SESSIONS初期化パラメータで設定した制限に対する、バックグラウンド・プロセスを含むセッション数の割合が、しきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-30 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

>

90

97

3

<target>がセッション制限の<value>%に達しました。


表4-31 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

90

97

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

SELECT resource_name name,
  100*DECODE(initial_allocation, ' UNLIMITED', 0, current_utilization) != '0'
  AND resource_name = 'sessions'

ユーザーの処理

SESSIONSインスタンス・パラメータを増やします。XA環境の場合、SESSIONSが少なくとも2.73×PROCESSESであることを確認します。共有サーバー環境の場合、SESSIONSが少なくとも1.1×接続の最大数であることを確認します。

4.12.6 ユーザー制限使用率(%)(User Limit Usage (%))

LICENSE_MAX_SESSIONS初期化パラメータは、同時に許可される同時ユーザー・セッションの最大数を指定します。

このメトリックは、ログオン・ユーザー数が、ライセンス制限に達しているかどうかを調べます。LICENSE_MAX_SESSIONS初期化パラメータで設定した制限に対する、同時ユーザー・セッション数の割合が、しきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。LICENSE_MAX_SESSIONSに値が明示的に設定されていない場合、テストはトリガーされません。

注意: このメトリックは、セッション・ライセンスが有効な場合に、最も役立ちます。LICENSE_MAX_SESSIONSおよびLICENSE_MAX_USERSの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-32 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

<target>がユーザー制限の<value>%に達しました。


表4-33 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

SELECT 'user' name,
  100*DECODE(session_max, 0, 0, sessions_current/session_max) usage
  FROM v$license

ユーザーの処理

これは通常、データベースのライセンス制限に達していることを示します。ユーザーは追加ライセンスの取得が必要になり、その新しい値を反映させるために、LICENSE_MAX_SESSIONSを増やすことになります。

4.13 データベース・サービス(Database Services)

このメトリック・カテゴリには、データベース・サービスのメトリックが含まれます。

4.13.1 サービスCPU時間(ユーザー・コール当たり)(マイクロ秒)(Service CPU Time (per user call) (microseconds))

このメトリックは、特定のデータベース・サービスへのコールの平均CPU時間(マイクロ秒単位)を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-34 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「サービス名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「サービス名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「サービス名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.13.2 サービス・レスポンス時間(ユーザー・コール当たり)(マイクロ秒)(Service Response Time (per user call) (microseconds))

このメトリックは、特定のデータベース・サービスへのコールの平均経過時間(マイクロ秒単位)を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-35 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「サービス名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「サービス名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「サービス名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.14 遅延トランザクション(Deferred Transactions)

このメトリック・カテゴリには、この分散データベースの遅延トランザクション関連のメトリックが含まれます。

4.14.1 遅延トランザクション数(Deferred Transaction Count)

Oracleでは、アドバンスト・レプリケーション・システムのマスター・サイト間で、および更新可能なスナップショットからそのマスター表へ、データ・レベルの変更を非同期的に伝播するために、遅延トランザクションを使用します。

このメトリックでは、遅延トランザクションの数を調べます。遅延トランザクションの数が、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートが生成されます。

データ・ソース

SELECT count(*) FROM sys.deftran

ユーザーの処理

アドバンスト・レプリケーション機能では、リモート・サイトに遅延トランザクションを送信すると、分散トランザクションを使用して、遅延トランザクションがローカル・サイトのキューで削除される前に、リモート・サイトで正しくコミットされていることを保証します。トランザクションが指定したリモート・サイトに送信されていない場合、トランザクションの宛先が正しく指定されているかどうか確認します。DBLINKパラメータを使用してDBMS_DEFER_SYS.SCHEDULE_EXECUTIONをコールする際またはDESTINATIONパラメータを使用してDBMS_DEFER_SYS.EXECUTEをコールする際に宛先データベースを指定する場合、完全なデータベース・リンクが指定されていることを確認してください。

誤ったビューの宛先は、誤った遅延トランザクション動作の原因になる可能性があります。DEFCALLESTビューおよびDEFTRANDESTビューは、CATREPC.SQLからの定義で、CATDEFER.SQLからの定義ではないことを確認します。

4.14.2 遅延トランザクション・エラー数(Deferred Transaction Error Count)

Oracleでは、アドバンスト・レプリケーション・システムのマスター・サイト間で、および更新可能なスナップショットからそのマスター表へ、データ・レベルの変更を非同期的に伝播するために、遅延トランザクションを使用します。トランザクションのリモート・サイトへの伝播が失敗した場合、Oracleではトランザクションをロールバックし、リモートの宛先データベース内のSYS.DEFERRORビューにそのトランザクションを記録します。

このメトリックでは、SYS.DEFERRORビュー内のトランザクション数を調べ、しきい値引数で指定した値を超えると、アラートを生成します。

データ・ソース

SELECT count(*) FROM sys.deferror

ユーザーの処理

遅延トランザクションを適用する際のエラーは、表の使用可能領域不足を更新する必要があるなどのデータベースの問題、あるいは未解決の挿入、更新または削除の競合に原因がある可能性があります。SYS.DEFERRORビューには、適用できなかったトランザクションのIDが表示されます。このIDを使用して、キューに入っているそのトランザクション関連のコールを検索します。これらのコールは、SYS.DEFCALLビューに格納されています。DBMS_DEFER_QUERYパッケージ内のプロシージャを使用して、SYS.DEFCALLビューのリストに表示されたプロシージャに対する引数を確認できます。

4.15 ダンプ領域(Dump Area)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、ダンプ先デバイスの使用済領域の割合を調べます。

4.15.1 ダンプ領域ディレクトリ(Dump Area Directory)

このメトリックは、メトリック索引のダンプ先で示されるディレクトリです。

各サーバーおよびバックグラウンド・プロセスでは、メッセージやエラーを記録するために、関連のトレース・ファイルへの書込みができます。

バックグランド・プロセスおよびALERTファイルが、BACKGROUND_DUMP_DESTで指定した宛先に書き込まれます。サーバー・プロセスのトレース・ファイルは、USER_DUMP_DESTで指定した宛先に書き込まれます。

ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は15分ごとです。

データ・ソース

v$parameterのデータ

ユーザーの処理

初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

BACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTの各初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、ダンプ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.15.2 ダンプ領域使用率(%)(Dump Area Used (%))

このメトリックは、ダンプ領域保存先の使用済領域の割合を返します。

使用済領域がしきい値引数で指定したしきい値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-36 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

95

定義なし

1

<dumpType>ダンプ領域の<value>%が使用されています。


複数のしきい値

このメトリックでは、「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

UNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

  • クリティカルのしきい値: クリティカル・アラートのための、空き領域の割合のしきい値。

  • 警告のしきい値: 警告アラートのための、空き領域の割合のしきい値。

ユーザーの処理

初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

BACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTの各初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、ダンプ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.15.3 ダンプ領域使用量(KB)(Dump Area Used (KB))

このメトリックは、ダンプ先ディレクトリのあるデバイスでの合計使用済領域(KB単位)を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 15分ごと

データ・ソース

UNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

ユーザーの処理

初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

BACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTの各初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、ダンプ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.15.4 空きダンプ領域(KB)(Free Dump Area (KB))

各サーバーおよびバックグラウンド・プロセスでは、メッセージやエラーを記録するために、関連のトレース・ファイルへの書込みができます。バックグランド・プロセスおよびALERTファイルが、BACKGROUND_DUMP_DESTで指定した宛先に書き込まれます。

サーバー・プロセスのトレース・ファイルは、USER_DUMP_DESTで指定した宛先に書き込まれます。

このメトリックでは、これらのダンプ先デバイスに使用可能な空き領域がないか調べます。使用可能な領域がしきい値引数で指定したしきい値より少ない場合、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-37 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

<


2000

定義なし

1

<dumpType>ダンプ領域には、<value>KBの空きがあります。


複数のしきい値

このメトリックでは、「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「ダンプ領域のタイプ」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

UNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

ユーザーの処理

初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

BACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTの各初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、ダンプ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.15.5 合計ダンプ領域(KB)(Total Dump Area (KB))

このメトリックは、ダンプ先ディレクトリのあるデバイスで使用可能な合計領域(KB単位)を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 15分ごと

データ・ソース

UNIXのdf -kコマンドを使用して計算されます。

ユーザーの処理

初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTで指定されているデバイスが、アーカイブ用に正しく設定されていることを確認します。

BACKGROUND_DUMP_DESTおよびUSER_DUMP_DESTの各初期化パラメータが正しく設定されていて、このメトリックがトリガーされた場合、ダンプ先のパラメータにより指定された宛先でより多くの領域を解放します。

4.16 効率(Efficiency)

このメトリック・カテゴリには、従来リソースの効率を示すとみなされてきたメトリックが含まれます。待機インタフェースの解釈は、効率を測定するためのはるかに正確な方法と一般に認められており、これらのヒット率にかわる方法としてお薦めします。

4.16.1 バッファ・キャッシュ・ヒット(%)(Buffer Cache Hit (%))

このメトリックは、データ・ブロック・バッファ・キャッシュ効率を示し、問合せにより要求されたデータ・ブロックがメモリー内にある回数の割合で測定されます。

バッファ・キャッシュの効率的な使用により、データベースでのI/O負荷を大幅に減らすことができます。バッファ・キャッシュが小さすぎると、頻繁にアクセスされるデータがバッファ・キャッシュからすぐにフラッシュされてしまい、情報がディスクから再フェッチされることになります。ディスク・アクセスはメモリー・アクセスよりはるかに遅いため、アプリケーションのパフォーマンスは低下します。さらに、I/Oサブシステムに余分な負荷がかかるため、1つ以上のデバイスでボトルネックが発生する可能性があり、それによりさらにパフォーマンスが低下します。

このテストでは、すでにバッファ・キャッシュにあるバッファ・リクエストの割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-38 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

バッファ・キャッシュ・ヒット率は<value>%です。


表4-39 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

((DeltaLogicalGets - (DeltaPhysicalReads - DeltaPhysicalReadsDirect)) / DeltaLogicalGets) * 100

  • DeltaLogicalGets: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='session logical reads'の差

  • DeltaPhysicalReads: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='physical reads'の差

  • DeltaPhysicalReadsDirect: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='physical reads direct'の差(Oracle8i

ユーザーの処理

低いバッファ・キャッシュ・ヒット率は、問合せに応じるために必要なバッファを取得しに、サーバーが何度もディスクにアクセスする必要があることを意味します。最も多くの物理読取りを実行する問合せは、この統計の数値を低下させます。通常、全表スキャンを実行する問合せでは、大量のバッファが強制的にキャッシュに読み込まれ、後から他の問合せで必要になる可能性のある他のバッファが古いものとして削除されてしまいます。「物理読取り」でソートした「上位セッション」ページでは、最も多くの読取りを実行しているセッションが表示され、さらにドリルダウンすることで、それらに関連する問合せを特定できます。同様に、「物理読取り」でソートした「上位SQL」ページでは、最も多くの物理読取りを実行しているSQL文が表示されます。最も多くのI/Oを実行する文は、チューニングのために観察する必要があります。

2つのページの違いは、「上位セッション」のグラフには、いつでも物理読取りの原因であるセッションが表示されるのに対し、「上位SQL」ビューには、キャッシュにまだ残っているすべてのSQLが表示される点です。上位の文は、現在は実行されていないために、現在の低いバッファ・キャッシュ・ヒット率の原因ではないとも考えられます。

問合せがうまくチューニングされているように見える場合、バッファ・キャッシュのサイズによっても、バッファをディスクからフェッチする必要のある回数が決まります。DB_BLOCK_BUFFERS初期化パラメータにより、バッファ・キャッシュで使用可能なデータベース・バッファの数が指定されます。これは、インスタンスでのSGAの合計メモリー要件の一因となる主要パラメータの1つです。DB_BLOCK_BUFFERSパラメータは、DB_BLOCK_SIZEパラメータとともに、バッファ・キャッシュの合計サイズを制御します。DB_BLOCK_SIZEは、データベースが最初に作成されるときにのみ指定できるため、通常バッファ・キャッシュ・サイズは、DB_BLOCK_BUFFERSパラメータを使用して制御されます。

バッファ・キャッシュのサイズを増やすために、DB_BLOCK_BUFFERS初期化パラメータを増やすことを検討します。このパラメータを増やすと、Oracleサーバーではメモリーに保存できる情報が増え、現行のキャッシュ・サイズを使用して同等の量の作業を実行するために必要なI/O操作の数が削減されます。

4.16.2 CPU使用率/秒(CPU Usage (per second))

このメトリックは、データベース・プロセスによる1秒当たりのCPU使用率を、100分の1秒単位で測定して示します。データベースによって実行されているワークロード・ミックスまたはワークロード・スループットのいずれかが変わることで、メトリックの値が変わる可能性があります。このメトリックには正しい値というものはありませんが、システムの操作における変化を検出するために使用できます。たとえば、データベースCPUの使用量が500から750に増えると、データベースでのCPUの使用が50%増えていることを示します。(正しい値がないとは、任意のデータベースに適用できる単一の値がないという意味です。この値は、システムや、システムで実行されるアプリケーションに特有のものです。)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-40 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。ADDMは、CPUを消費しているデータベース操作の特定に役立ちます。ADDMレポートは、データベースのホームページおよびセントラル・アドバイザを含む多くの場所から入手できます。

4.16.3 CPU使用率/トランザクション(CPU Usage (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの平均CPU使用率を示し、CPU時間の秒数で表されます。システムでのワークロードの変更(新規モジュールの追加など)、またはデータベースでワークロードが実行される方法の変更(SQL文の計画での変更など)のいずれかが原因で、このメトリックの値が変わる場合があります。このメトリックのしきい値は、システムで観察された実際の値に基づいて設定する必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-41 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。ADDMでは、どの操作がCPUリソースを使用しているかの情報が提供されます。

4.16.4 カーソル・キャッシュ・ヒット(%)(Cursor Cache Hit (%))

このメトリックは、セッション・カーソル・キャッシュ内で満たされたソフト解析の割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-42 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

session cursor cache hits / (parse count (total) - parse count (hard))

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.5 データ・ディクショナリ・ヒット(%)(Data Dictionary Hit (%))

このメトリックは、ディクショナリ・キャッシュ効率を示し、すでにメモリー内にあるディクショナリ・データに対するリクエストの割合によって測定されます。データ・ディクショナリでのミスが、Oracleサーバーのパフォーマンスに実際に影響を及ぼしているかどうかを確認することが重要です。共有プールとは、共有SQLリクエストのライブラリ・キャッシュ、ディクショナリ・キャッシュ、および特定のインスタンス構成に固有のその他のキャッシュ構造体が含まれるSGA内の領域です。

場合によっては、データ・ディクショナリ・キャッシュ上でミスが発生します。インスタンス起動直後には、データ・ディクショナリ・キャッシュにデータはなく、その結果、発行されたSQL文はすべてキャッシュ・ミスとなる可能性があります。キャッシュに読み取られるデータが増えるに従い、キャッシュ・ミスの可能性は低くなります。最終的にデータベースは、最も頻繁に使用されるデータがキャッシュに入っているという安定した状態になります。この時点では、キャッシュ・ミスはほとんど発生しません。キャッシュをチューニングするには、アプリケーションの実行後にのみ、アクティビティを検査します。

このテストでは、共有プールで見つかったリクエストのデータ・ディクショナリに対する割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-43 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

データ・ディクショナリ・ヒット率は<value>%です。


表4-44 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(Gets/Misses) * 100

  • Misses: select sum(getmisses) from v$rowcache

  • Gets: select sum(gets) from v$rowcache

ユーザーの処理

取得の割合が90%未満から85%までならば、SHARED_POOL_SIZEを増やして、新規データに場所を空けるために共有プールからディクショナリ・データがフラッシュされる頻度を減らすことを検討します。キャッシュに使用可能なメモリーを増やすには、SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータの値を増やします。

4.16.6 データベースCPU時間(%)(Database CPU Time (%))

このメトリックは、CPUで費やされるデータベース・コール時間の割合を示します。このメトリックには正しい値というものはありませんが、システムの操作における変化(データベースCPU時間が50%から25%に低下など)を検出するために使用できます。(正しい値がないとは、任意のデータベースに適用できる単一の値がないという意味です。この値は、システムや、システムで実行されるアプリケーションに特有のものです。)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-45 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

Automatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)を使用して、CPU使用率の変化を調べます。ADDMレポートは、データベースのホームページおよびセントラル・アドバイザを含む多くの場所から入手できます。待機イベントで費やされる時間が増えていないか、レポートで調べます。

4.16.7 ライブラリ・キャッシュ・ヒット(%)(Library Cache Hit (%))

このメトリックは、ライブラリ・キャッシュ効率を示し、完全に解析またはコンパイルされた表現のPL/SQLブロックおよびSQL文がすでにメモリー内に存在している回数の割合により測定されます。

共有プールとは、共有SQLリクエストのライブラリ・キャッシュ、ディクショナリ・キャッシュ、および特定のインスタンス構成に固有のその他のキャッシュ構造体が含まれるSGA内の領域です。

共有プールのメカニズムにより、少なくとも次の3つの点で、システム・リソースの消費を大幅に減らすことができます。SQL文がすでに共有プールにある場合は、解析時間は不要になります。

すべてのアプリケーションが、同じプールの共有SQL文およびディクショナリ・リソースを使用するため、アプリケーション・メモリーのオーバーヘッドが少なくなります。

共有プール内のディクショナリ要素にはアクセスが必要ないため、I/Oリソースが節約されます。

共有プールが小さすぎる場合、ユーザーはデータベース操作を完了するために、その他のリソースを消費することになります。ライブラリ・キャッシュ・アクセスの場合、オーバーヘッドは主に、SQL文を再解析するために必要な追加のCPUリソースです。

このテストでは、カーソルがすでにキャッシュ内にある解析要求の割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-46 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

ライブラリ・キャッシュ・ヒット率は<value>%です。


表4-47 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(DeltaPinHits / DeltaPins) * 100

  • DeltaPinHits: サンプル期間の終了時と開始時のselect sum(pinhits) from v$librarycacheの差

  • DeltaPins: サンプル期間の終了時と開始時のselect sum(pins) from v$librarycacheの差

ユーザーの処理

「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページには、最も多くのハード解析が発生するセッションのリストが表示されます。ハード解析は、サーバーで問合せを解析し、ライブラリ・キャッシュに問合せの完全一致が見つからない場合に発生します。ハード解析は、SQL文を効率的に共有することにより回避できます。問合せでリテラルのかわりにバインド変数を使用することは、共有を増やすための1つの方法です。

最も多くのハード解析が発生しているセッションが表示されることで、このページでSQLのリライトの最有力候補であるアプリケーションまたはプログラムを特定できます。

また、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化するために変更可能なSQL文を調べ、文の不要な再解析を回避します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータは、共有プールの合計サイズを制御します。新規リクエストに場所を空けるために、共有プールからSQLリクエストをフラッシュする頻度を減らすには、SHARED_POOL_SIZEを増やすことを検討します。

共有SQL領域に使用可能な追加メモリーを利用するには、セッションごとに許可されるカーソル数を増やすことも必要になる可能性があります。この制限は、初期化パラメータOPEN_CURSORSの値を増やすことで増加できます。

4.16.8 ライブラリ・キャッシュ・ミス(%)(Library Cache Miss (%))

このメトリックは、カーソルがキャッシュにない解析リクエストの割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-48 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

1 - pinhits / pins

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.9 低下したパラレル実行/秒(Parallel Execution Downgraded (per second))

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-49 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


4.16.10 25%以上低下したパラレル実行/秒(Parallel Execution Downgraded 25% or more (per second))

パラレル実行が要求され、パラレル実行サーバーが不十分なために、並列度が25%以上低下した1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-50 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(parallel operations downgraded 25 to 50 percent
+ parallel operations downgraded 50 to 75 percent
+ parallel operations downgraded 75 to 99 percent)
/ time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.11 50%以上低下したパラレル実行/秒(Parallel Execution Downgraded 50% or more (per second))

パラレル実行が要求され、パラレル実行サーバーが不十分なために、並列度が50%以上低下した1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-51 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(+ parallel operations downgraded 50 to 75 percent
+ parallel operations downgraded 75 to 99 percent)
/ time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.12 75%以上低下したパラレル実行/秒(Parallel Execution Downgraded 75% or more (per second))

パラレル実行が要求され、パラレル実行サーバーが不十分なために、並列度が75%以上低下した1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-52 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(parallel operations downgraded 75 to 99 percent) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.13 シリアルまで低下したパラレル実行/秒(Parallel Execution Downgraded to Serial (per second))

パラレル実行が要求されたにもかかわらず、パラレル実行サーバーが不十分なために、実行がシリアルとなった1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-53 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

parallel operations downgraded to serial / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.14 シリアルまで低下したパラレル実行/トランザクション(Parallel Execution Downgraded to Serial (per transaction))

パラレル実行が要求されたにもかかわらず、パラレル実行サーバーが不十分なために、実行がシリアルとなった1トランザクション当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-54 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

定義なし


データ・ソース

parallel operations downgraded to serial / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.15 PGAキャッシュ・ヒット(%)(PGA Cache Hit (%))

このメトリックは、PGAで処理された合計バイト数と、処理されたバイトにその他のパスで読取り/書込みが行われた追加のバイトを加えた合計バイト数との比較を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-55 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.16 REDOログ割当てヒット(%)(Redo Log Allocation Hit (%))

REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログ・ファイルに書き込みます。ログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。ログ・バッファのサイズが小さい場合、LGWRによりREDOログ・バッファで領域が解放されるまで待機するため、ユーザー・プロセスが遅れます。

ヒット率で測定されるREDOログ・バッファ効率は、LGWRによりREDOログ・バッファで領域が解放されるまでユーザーが待機する必要のなかった回数の割合を記録します。

このメトリックは、しきい値引数により指定した値に対するREDOログ・バッファ・ヒット率(成功の割合)を監視します。発生数が指定した値より少ないと、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-56 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

REDOログ割当てヒット率は<value>%です。


表4-57 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

100 * (redo_entries_delta - redo_space_requests_delta)
/redo_entries_delta
where:

  • redo_enties_delta: 間隔の最初と最後でのSELECT value FROM v$sysstat WHERE name = 'redo entries'の差

  • redo_space_requests_delta: 間隔の最初と最後でのSELECT value FROM v$sysstat WHERE name = 'redo log space requests'の差

ユーザーの処理

LOG_BUFFER初期化パラメータにより、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー量が決まります。

REDOログ・バッファのサイズを増やすために、LOG_BUFFER初期化パラメータを増やすことを検討します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログに書き込みます。REDOログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。

注意: Oracle管理エージェントのリリース9iでは、このメトリックは廃止されました。「待機なしREDO(%)(Redo NoWait Ratio)」メトリックの使用をお薦めします。このメトリックは、古いバージョンの管理エージェントとの下位互換性のために残されています。

4.16.17 レスポンス時間/トランザクション(Response Time (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりのデータベース操作に費やされた時間を示します。値は、データベースでユーザー・コールにかかる合計時間(DB時間)と、実行されたコミットおよびロールバックの数から導出されます。この値の変化は、ワークロードが変化したか、リソース制約または競合のいずれかが原因で、データベースのワークロード処理能力が変化したことを示しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-58 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。1トランザクション当たりのレスポンス時間の変化は、CPUまたは待機イベントのいずれかで、データベースで費やされた時間の増加として現れ、ADDMでは、ハードウェアおよびソフトウェアの両リソースについて、競合するソースが報告されます。

4.16.18 行キャッシュ・ミス率(%)(Row Cache Miss Ratio (%))

このメトリックは、行キャッシュ・ミス率の割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-59 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.16.19 メモリー内ソート(%)(Sorts in Memory (%))

このメトリックは、ソート効率を示し、ディスクに対してではなく、メモリー内で実行されたソートの回数の割合で測定されます。

最良のパフォーマンスの場合、ディスクに対するソートは効率が悪いため、ほとんどのソートがメモリー内で行われます。ソート領域が小さすぎると、ソート操作中に、余分なソートの実行が必要になります。その結果、CPUおよびI/Oリソースの消費が増えます。

このテストでは、ディスクに対してではなく、メモリー内で実行されたソートの割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-60 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

ソートの<value>%はメモリー内で実行されます。


表4-61 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(DeltaMemorySorts / (DeltaDiskSorts + DeltaMemorySorts)) * 100

  • DeltaMemorySorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (memory)'の差

  • DeltaDiskSorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (disk)'の差

ユーザーの処理

最も多くのソートを実行しているセッションを特定することで、さらにそれらのセッションで実行されているSQLを特定できます。データベースのソート領域のサイズが正しく設定されていて、アプリケーションのSQLが不要あるいは過剰なソートを実行している可能性があります。最も多くのソートを実行しているセッションは、「ディスク・ソート」でソートした「上位セッション」ページに表示されます。

「現行のSQL」ページで最も多くのディスク・ソートを実行しているセッションをさらにドリルダウンすると、ディスク・ソートの原因であるSQL文が表示されます。

「ソート」でソートした「上位SQL」ページは、キャッシュ内のSQL文を、それらのソート操作数によるソート順で素早く表示する仕組みになっています。これは、現行セッションのソートを表示するもう1つの方法です。このページでは、SQL文によるソート・アクティビティを表示でき、その文のすべての実行についての累積統計が表示されています。

ディスク上で過剰なソートが実行されており、問合せが正しい場合は、SORT_AREA_SIZE初期化パラメータの値を増やして、ソート領域のサイズを拡張することを検討します。ソート領域を広げると、Oracleサーバーではメモリーでソートを維持でき、現行のソート領域サイズを使用して同等の量の作業を実行するために必要なI/O操作の数が削減されます。

4.17 失敗したログイン(Failed Logins)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、ターゲット・データベースでの失敗したログインの数を調べます。この調査は10分ごとに実行され、その10分間の失敗したログインの数を返します。このメトリックは、audit_trail初期化パラメータがDBまたはXMLに設定されており、セッションが監査対象であるデータベースに対してのみ機能します。

4.17.1 失敗したログイン数(Failed Login Count)

このメトリックでは、ターゲット・データベースでの失敗したログインの数を調べます。この調査は10分ごとに実行され、その10分間の失敗したログインの数を返します。このメトリックは、audit_trail初期化パラメータがDBまたはXMLに設定されており、セッションが監査対象であるデータベースに対してのみ機能します。

失敗したログインの数がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。著しい数の失敗したログインがシステムで発生するたびに認識することが重要であるため、このメトリックはしきい値を超えた10分間について新しいアラートを生成します。これらのアラートは手動で消去できます。次の収集後に自動的に消去されません。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-62 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

10分ごと

毎サンプル後

>=

10

15

1*

失敗したログイン試行回数は<value>です


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

複数のしきい値

このメトリックでは、「時間」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「時間」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「時間」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

データベースでは、audit_trail設定に基づいてログイン情報を異なるビューに保存します。使用されるデータベース・ビューは次のとおりです。

  • DBまたはDB_EXTENDED: DBA_AUDIT_SESSION

  • XML(10gリリース2(10.2)のみ): DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL

4.18 フラッシュ・リカバリ(Flash Recovery)

このメトリック・カテゴリには、フラッシュ・リカバリを示すメトリックが含まれます。

4.18.1 フラッシュ・リカバリ領域(Flash Recovery Area)

このメトリックは、フラッシュ・リカバリ領域の場所を返します。

メトリック・サマリー: 10gリリース1(10.1)以上、5分ごとに収集、評価なし(アラート不能)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT value
  FROM v$parameter
  WHERE name='db_recovery_file_dest';

ユーザーの処理

アラート不能により、該当する処理はありません。

4.18.2 フラッシュバック(Flashback On)

このメトリックは、フラッシュバック・ロギングが有効かどうか(YESまたはNO)を返します。

メトリック・サマリー: 10gリリース1(10.1)以上、5分ごとに収集、評価なし(アラート不能)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT flashback_on
  FROM v$database;

ユーザーの処理

アラート不能により、該当する処理はありません。

4.18.3 ログ・モード(Log Mode)

このメトリックは、データベースのログ・モード(ARCHIVELOGまたはNOARCHIVELOG)を返します。

メトリック・サマリー: 10gリリース1(10.1)以上、5分ごとに収集、評価なし(アラート不能)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT log_mode
  FROM v$database;

ユーザーの処理

アラート不能により、該当する処理はありません。

4.18.4 最も古いフラッシュバック時間(Oldest Flashback Time)

このメトリックは、データベースをフラッシュバックできる最も古いPoint-in-Timeを示します。

メトリック・サマリー: 10gリリース1(10.1)以上、5分ごとに収集、評価なし(アラート不能)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT to_char(oldest_flashback_time, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS')
  FROM v$flashback_database_log;

ユーザーの処理

アラート不能により、該当する処理はありません。

4.18.5 使用可能なフラッシュ・リカバリ領域(%)(Usable Flash Recovery Area (%))

このメトリックは、フラッシュ・リカバリ領域の使用可能な領域の割合を示します。使用可能な領域は、空き領域と再利用可能領域から構成されます。

メトリック・サマリー: 10gリリース2(10.2)以上、5分ごとに収集、評価なし(アラート不能)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT (100 - sum(percent_space_used)) + sum(percent_space_reclaimable)
  FROM v$flash_recovery_area_usage;

ユーザーの処理

アラート不能により、該当する処理はありません。

4.19 グローバル・キャッシュ統計(Global Cache Statistics)

このメトリック・カテゴリには、グローバル・キャッシュ統計関連のメトリックが含まれます。

4.19.1 グローバル・キャッシュ平均変換時間(センチ秒)(Global Cache Average Convert Time (centi-seconds))

このメトリックは、平均変換時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-63 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

0.3

0.6

1

グローバル・キャッシュ変換時間は、<value>センチ秒です。


データ・ソース

global cache convert time * 10 / global cache converts

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.19.2 グローバル・キャッシュ平均CRブロック・リクエスト時間(センチ秒)(Global Cache Average CR Block Request Time (centi-seconds))

このメトリックは、CRブロック受信の平均時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-64 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

0.5

1

1

グローバル・キャッシュCRブロック・リクエスト時間は、<value>センチ秒です。


表4-65 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

3サンプルごと

>

0.5

1

1

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

global cache CR block receive time * 10 / global cache current blocks received

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.19.3 グローバル・キャッシュ平均現行ブロック・リクエスト時間(センチ秒)(Global Cache Average Current Block Request Time (centi-seconds))

このメトリックは、現行ブロックを取得する平均時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-66 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

0.5

1

1

グローバル・キャッシュ現行ブロック・リクエスト時間は、<value>センチ秒です。


表4-67 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

3サンプルごと

>

0.5

1

1

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

global cache current block send time * 10 / global cache current blocks served

4.19.4 グローバル・キャッシュ平均取得時間(センチ秒)(Global Cache Average Get Time (centi-seconds))

このメトリックは、平均取得時間を100分の1秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-68 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

0.3

0.6

1

グローバル・キャッシュ取得時間は、<value>センチ秒です。


データ・ソース

global cache get time * 10 / global cache gets

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.19.5 破損したグローバル・キャッシュ・ブロック(Global Cache Blocks Corrupt)

このメトリックは、ユーザー定義の監視期間の相互接続中に、破損またはチェックサム障害が発生したブロックの数を示します。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-69 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

0

0

1*

グローバル・キャッシュ・ブロック破損の合計は<value>です。


表4-70 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

3サンプルごと

>

0

0

1*

Database Serverによって生成されます。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

データ・ソース

破損したグローバル・キャッシュ・ブロック

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.19.6 損失したグローバル・キャッシュ・ブロック(Global Cache Blocks Lost)

このメトリックは、ユーザー定義の監視期間に損失したグローバル・キャッシュ・ブロックの数を表します。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-71 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

3サンプルごと

>

1

3

1*

グローバル・キャッシュ・ブロック損失の合計は<value>です。


表4-72 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

3サンプルごと

>

1

3

1*

Database Serverによって生成されます。


* このメトリックに対してアラートがトリガーされた場合、手動で消去する必要があります。

データ・ソース

損失したグローバル・キャッシュ・ブロック

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.20 ヘルス・チェック(Health Check)

「ヘルス・チェック(Health Check)」のメトリック

4.20.1 メンテナンス(Maintenance)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-73 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15時間ごと

アップロードなし

=


0

定義なし

1

データベースは、次のメンテナンス状態です: <text>。


4.20.2 マウント(Mounted)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-74 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15時間ごと

アップロードなし

=


0

定義なし

1

データベースは起動され、マウント状態にあります。


4.20.3 状態(State)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15時間ごと

4.20.4 状態の説明(State Description)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15時間ごと

4.20.5 ステータス(Status)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-75 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15時間ごと

アップロードなし

=


定義なし

0

1

インスタンスは、シャットダウンされます。理由: <text>


4.20.6 使用不可(Unavailable)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-76 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15時間ごと

アップロードなし

=


0

定義なし

1

次の条件のためデータベースは使用できません: <text>。


4.20.7 アンマウント(Unmounted)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-77 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15時間ごと

アップロードなし

=


0

定義なし

1

インスタンスは起動され、非マウント状態にあります。


4.21 アイドル・イベント(Idle Events)

アイドル・イベントのリストは次のとおりです。

4.22 InterConnect

このカテゴリのメトリックは、ノード間通信時にクラスタ・データベース・インスタンスで使用されるネットワーク・インタフェースに関する情報を収集します。

4.22.1 インタフェース・タイプ(Interface Type)

クラスタ・データベース・インスタンスは、ノード間通信にプライベート・インターコネクトを使用する必要があります。このメトリックは、クラスタ・インスタンスで使用されるネットワーク・インタフェースがプライベートかどうかを監視します。ネットワーク・インタフェースがパブリックと認識された場合は、クリティカル・アラートが生成されます。ネットワーク・インタフェース・タイプが不明である場合は、警告アラートが生成されます。

複数のしきい値

このメトリックでは、「インタフェース名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「インタフェース名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「インタフェース名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

V$CLUSTER_INTERCONNECTS

V$CONFIGURED_INTERCONNECTS

ユーザーの処理

CRSホームでoifcfgを使用し、OCRでプライベート・インタフェースを正しく構成します。

4.23 インターコネクト・トラフィック(Interconnect Traffic)

このカテゴリのメトリックは、クラスタ・データベース・インスタンスのノード間データ転送速度を監視します。

4.23.1 転送速度(MB/秒)(Transfer Rate (MB/s))

このメトリックは、クラスタ・データベース・インスタンスのノード間通信トラフィックを収集します。これは、次の計算式を使用して概算されます。

(gc cr blocks received/sec + gc current blocks received/sec + 
 gc cr blocks served/sec + gc current blocks served/sec) * db_block_size
+
( messags sent directly/sec + messages send indirectly/sec + messages received/sec ) * 200 bytes

デフォルトでは、このメトリックのクリティカルおよび警告のしきい値は設定されていません。これらの値は、クラスタのインターコネクトの速度に応じて設定できます。

複数のしきい値

このメトリックでは、「インスタンス名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「インスタンス名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「インスタンス名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

V$SYSSTAT

V$DLM_MISC

V$PARAMETER

4.24 無効オブジェクト(Invalid Objects)

このメトリック・カテゴリには、無効オブジェクト関連のメトリックが含まれます。

4.24.1 無効オブジェクトの合計数(Total Invalid Object Count)

このメトリックは、無効オブジェクトの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-78 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

24時間ごと

アップロードなし

>

定義なし

定義なし

1

<value>オブジェクトは、データベース内で無効です。


4.25 スキーマ別無効オブジェクト(Invalid Objects by Schema)

このメトリック・カテゴリには、各スキーマ内の無効オブジェクトの数を示すメトリックが含まれます。

4.25.1 所有者の無効オブジェクト数(Owner's Invalid Object Count)

このメトリックは、所有者ごとに無効オブジェクト数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-79 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

24時間ごと

アップロードなし

>

2

定義なし

1

<value>オブジェクトは、<owner>スキーマ内で無効です。


複数のしきい値

このメトリックでは、「無効オブジェクト所有者」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「無効オブジェクト所有者」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「無効オブジェクト所有者」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

各メトリック索引:

SELECT count(1)

ユーザーの処理

「無効オブジェクト所有者(Invalid Object Owner)」メトリックで識別されたスキーマ内のデータベース・オブジェクトのステータスを表示します。必要に応じてオブジェクトを再コンパイルします。

4.26 リカバリ(Recovery)

「リカバリ(Recovery)」のメトリック

4.26.1 破損データ・ブロック数(Corrupt Data Blocks)

このメトリックは、破損データ・ブロックの数を示します。

メトリック・サマリー: 9iリリース2(9.2)以上、15分ごとに評価および収集、演算子 >、警告のしきい値 - 0、クリティカルのしきい値 - 定義なし、破損データ・ブロックの数は<value>です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-80 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

破損データ・ブロックの数は<value>です。


データ・ソース

SELECT count(unique(file#))
  FROM v$database_block_corruption;

ユーザーの処理

データベース・リカバリを実行します。

4.26.2 欠落したメディア・ファイル数(Missing Media Files)

このメトリックは、欠落したメディア・ファイルの数を表します。

メトリック・サマリー: 8i以上、15分ごとに評価および収集、演算子 >、警告のしきい値 - 0、クリティカルのしきい値 - 定義なし、欠落したメディア・ファイルの数は<value>です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-81 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

欠落したメディア・ファイルの数は<value>です。


データ・ソース

SELECT count(file#)
  FROM v$datafile_header
  WHERE recover ='YES' OR error is not null;

ユーザーの処理

データベース・リカバリを実行する必要があります。

4.27 リカバリ領域(Recovery Area)

このメトリック・カテゴリには、リカバリ領域のメトリックが含まれます。

このメトリックは、15分間隔またはファイル作成時のいずれか先に発生する方で、サーバーによって評価されます。また、アラート・ログに出力されます。クリティカルのしきい値は3%未満、警告のしきい値は15%未満に設定されています。ユーザーがカスタマイズすることはできません。アラートが初めて発生したときに警告されます。使用可能な領域の割合が15%を超えないかぎりアラートは消去されません。

4.27.1 リカバリ領域空き領域(%)(Recovery Area Free Space (%))

このメトリックは、リカバリ領域空き領域をパーセントで示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.28 レスポンス(Response)

このメトリック・カテゴリには、クライアントに対するOracleサーバーの応答性を示すメトリックが含まれます。

4.28.1 状態(State)

このメトリックは、データベースの状態を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-82 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

CONTAINS

MOUNTED

定義なし

1

データベース・ステータスは<value>です。


4.28.2 ステータス(Status)

このメトリックでは、データベースに新規接続を確立できるかどうか調べます。ユーザーが最大数を超えているか、リスナーが停止している場合、このテストがトリガーされます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-83 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

データベース・インスタンスへの接続に失敗しました: <oraerr>。


データ・ソース

Perlでは、データベースに接続できた場合は(接続の詳細を監視している管理エージェントを使用して)1を返し、接続できなかった場合は0を返します。

ユーザーの処理

リスナーのステータスを調べ、イベントがトリガーされたノード上でリスナーが稼働していることを確認します。リスナーが稼働している場合は、ユーザー数がセッション制限に達しているかどうかを調べます。注意: 「プローブ(Probe)」メトリックに対するユーザー資格証明の選択を検討する必要があります。優先ユーザーにRESTRICED SESSION権限がある場合、ユーザーは、たとえLICENSE_MAX_SESSIONS制限に達していても、データベースに接続できます。

4.28.3 ユーザー・ログオン時間(ミリ秒)(User Logon Time (msec))

このメトリックは、エージェントによるデータベースへの接続にかかる時間をミリ秒単位で測定して示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-84 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

1000

定義なし

6

ユーザー・ログオン時間は<value>ミリ秒です。


データ・ソース

データベースに接続するための(Perlスクリプトで測定された)ミリ秒数。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.29 セグメント・アドバイザ推奨(Segment Advisor Recommendations)

Oracleでは、自動セグメント・アドバイザ・ジョブを使用して、メンテナンス・ウィンドウでセグメントの問題を定期的に検出します。このジョブは、解放できる未使用領域がセグメントにあるかどうかを判別します。推奨の数は、再利用可能領域があるセグメントの数です。推奨事項は、自動およびユーザーがスケジュールしたセグメント・アドバイザ・ジョブの全実行によるものです。

4.29.1 推奨の数(Number of recommendations)

Oracleでは、自動セグメント・アドバイザ・ジョブを使用して、メンテナンス・ウィンドウでセグメントの問題を定期的に検出します。このジョブは、解放できる未使用領域がセグメントにあるかどうかを判別します。推奨の数は、再利用可能領域があるセグメントの数です。推奨事項は、自動およびユーザーがスケジュールしたセグメント・アドバイザ・ジョブの全実行によるものです。

ユーザーの処理

これらのセグメントを縮小または再編成して、未使用領域を解放することをお薦めします。

4.30 一時停止セッション(Session Suspended)

このメトリック・カテゴリには、修正可能なエラーが原因で一時停止している再開可能なセッション数を示すメトリックが含まれます。

4.30.1 データ・オブジェクト制限による一時停止セッション(Session Suspended by Data Object Limitation)

このメトリックは、データ・オブジェクト制限により一時停止したセッションを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.30.2 割当て制限による一時停止セッション(Session Suspended by Quota Limitation)

このメトリックは、割当て制限により一時停止したセッションを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.30.3 ロールバック・セグメント制限による一時停止セッション(Session Suspended by Rollback Segment Limitation)

このメトリックは、ロールバック・セグメント制限により一時停止したセッションを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.30.4 表領域制限による一時停止セッション(Session Suspended by Tablespace Limitation)

このメトリックは、表領域制限により一時停止したセッションを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.31 SGAプールの消費(SGA Pool Wastage)

このメトリック・カテゴリには、SGA内で消費されている様々なプールの割合を示すメトリックが含まれます。

4.31.1 Javaプール空き領域(%)(Java Pool Free (%))

このメトリックは、現在空きのマークが付いているJavaプールの割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-85 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Javaプールの<value>%が空いています。

10.1.0.x

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Javaプールの<value>%が空いています。


データ・ソース

((Free/Total)*100)

  • Free: select sum(decode(name,'free memory',bytes)) from v$sgastat where pool = 'java pool'

  • Total: select sum(bytes) from v$sgastat where pool = 'java pool'

ユーザーの処理

このプール・サイズが小さすぎる場合、データベースJava Virtual Machine(JVM)に、将来のコールを処理するのに十分なメモリーがなく、データベースで予期しないリクエストの失敗の原因となる可能性があります。

4.31.2 ラージ・プールの空き領域(%)(Large Pool Free (%))

このメトリックは、現在空きのマークが付いているラージ・プールの割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-86 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

ラージ・プールの<value>%が空いています。

10.1.0.x

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

ラージ・プールの<value>%が空いています。


データ・ソース

((Free/Total)*100)

  • Free: select sum(decode(name,'free memory',bytes)) from v$sgastat where pool = 'large pool'

  • Total: select sum(bytes) from v$sgastat where pool = 'large pool'

ユーザーの処理

ラージ・プールを拡張するか、使用を少なくすることを検討します。これにより、共有プールの使用可能なメモリーが必要になった場合に、ラージ・メモリー領域がライブラリ・キャッシュおよびディクショナリ・キャッシュと競合する可能性が低下します。

4.31.3 共有プール空き領域(%)(Shared Pool Free (%))

このメトリックは、現在空きのマークが付いている共有プールの割合を示します。

このテストでは、現在空いている共有プールの割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-87 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

共有プールの<value>%が空いています。


表4-88 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

15分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

((Free/Total)*100)

  • Free: select sum(decode(name,'free memory',bytes)) from v$sgastat where pool = 'shared pool'

  • Total: select sum(bytes) from v$sgastat where pool = 'shared pool'

ユーザーの処理

「共有プール」の「空きメモリー」の割合が50%を超えた場合、共有プールに割り当てられたメモリーが多すぎます。この余分なメモリーは、マシン上のその他のアプリケーションでより有効に利用できます。この場合、「共有プール」のサイズを減らす必要があります。これは、SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータを変更することで実行できます。

4.32 スナップショットが古すぎます(Snapshot Too Old)

このメトリック・カテゴリには、古すぎるスナップショットのメトリックが含まれます。

4.32.1 ロールバック・セグメント制限のためスナップショットが古すぎます(Snapshot Too Old due to Rollback Segment Limit)

このメトリックは、ロールバック・セグメント制限のために古くなりすぎたスナップショットを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.32.2 表領域制限のためスナップショットが古すぎます(Snapshot Too Old due to Tablespace Limit)

このメトリックは、表領域制限のために古くなりすぎたスナップショットを示します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.33 SQLレスポンス時間(SQL Response Time)

このメトリック・カテゴリには、SQLのレスポンス時間の概算に使用されるメトリックが含まれます。

4.33.1 ベースラインSQLレスポンス時間(Baseline SQL Response Time)

ベースラインSQLレスポンス時間

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

4.33.2 現行のSQLレスポンス時間(Current SQL Response Time)

現行のSQLレスポンス時間

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 5分ごと

4.33.3 SQLレスポンス時間(%)(SQL Response Time (%))

「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」は、ベースラインと比較した、1セットの代理SQL文の1実行当たりの平均経過時間です。これはパーセントで表されます。

このメトリックは、リリース8.1.7以下では使用できません。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-89 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

500

定義なし

4

SQLレスポンス時間はベースラインの<value>%です。


データ・ソース

PL/SQLパッケージ・プロシージャmgmt_response.get_metric_curs

ユーザーの処理

「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」が100%未満の場合、SQL文の実行時間はベースラインと比較して短くなります。100%を超える「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」は、データベースのパフォーマンスがベースラインと比較してよくないことを示しています。

「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」は、ベースラインに対する割合で、単純な割合ではありません。したがって、たとえばベースラインの100%は、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」がベースラインと同じであることを意味します。ベースラインの200%は、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」がベースラインより2倍遅いことを意味します。ベースラインの50%は、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」がベースラインより2倍速いことを意味します。警告のしきい値の200%は、データベースがベースラインより2倍遅いことを示し、クリティカルのしきい値の500%は、データベースがベースラインより5倍遅いことを示します。

代理文は、2つのV$SQLスナップショットの取得時に選択されます。計算はすべて、これら2つのスナップショット間のデルタに基づいています。まず、2つのスナップショットの時間間隔に実行されたすべての文についてのelapsed_time/executionの平均値が計算されます。次に、elapsed_time/execution > median elapsed_time/executionを持つすべての文が取得され、最も頻繁に実行された上位25の文が表示されます。

「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」監視の前提条件

複数の表と1つのPL/SQLパッケージが、監視対象のデータベース上にインストールされている必要があります。これは、データベース・ターゲットのページに移動し、データベースの「構成」ボタンを押すと実行できます。データベースがまだ構成されていない場合は、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」に「未構成」というメッセージが表示されます。

ベースラインの構成

ベースラインは、リクエストごとに自動的に構成されます。メトリックの値を取得するため、エージェントにより初めてストアド・プロシージャがコールされると、V$SQLのスナップショットが取得されます。2回目には、もう1つのスナップショットが取得されます。その後、代理文が選択され、表に格納されます。次回、エージェントからそのメトリック値をリクエストされると、相対的なSQL時間を計算して、返すことができます。

ベースライン構成のため、データベースが構成される時間と、メトリック値が表示される時間の間にずれが生じます。この期間中に、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」に「使用不可」というメッセージが表示されます。

Enterprise Managerでは、比較される「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」に対して、自動的にベースラインが構成されます。ただし、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」メトリックを本当の代理にするために、DBAは、データベース上の負荷が標準であるときに、ベースラインを再構成する必要があります。

ベースラインを再構成するには、データベースのホームページで、「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」値の隣にある「ベースラインと比較」というリンクをクリックします。「SQLレスポンス時間(SQL Response Time)」とベースラインの値の追跡に使用されるSQL文が表示されます。「ベースラインのリセット」をクリックします。これにより、文とベースライン値のリストが消去されます。数分以内に、ベースラインが自動的に再構成されます。

ベースラインの取得時に、データベースの負荷が軽かった場合、メトリックは、通常の負荷の場合に、データベースのパフォーマンスが低いことを示す可能性があります。この場合、DBAはベースラインをリセットする必要があります。DBAがベースラインを手動でリセットしなかった場合、メトリック値は典型的な値になりません。

4.34 Streamsによる適用コーディネータの統計(Streams Apply Coordinator Statistics)

このメトリックは、各適用プロセスのコーディネータ・プロセスによって処理されたトランザクションに関する統計を表示します。「受信されたトランザクションの合計数」フィールドは、コーディネータ・プロセスによって受信されたトランザクションの合計数を表示します。「割り当てられたトランザクション数」フィールドは、サーバーに適用するためにコーディネータ・プロセスによって割り当てられたトランザクションの合計数を表示します。「適用されたトランザクションの合計数」フィールドは、適用プロセスによって正常に適用されたトランザクションの合計数を表示します。

適用プロセスが再起動されると、適用プロセスの値は0(ゼロ)にリセットされます。

4.34.1 割り当てられたトランザクション数(Number of Transactions Assigned)

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、サーバーに適用するためにコーディネータ・プロセスによって割り当てられたトランザクションの合計数に関する統計を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_ASSIGNED列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, TOTAL_RECEIVED, TOTAL_ASSIGNED, TOTAL_APPLIED
  FROM V$STREAMS_APPLY_COORDINATOR;

ユーザーの処理

適用プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、サーバーに適用するために適用プロセスがトランザクションを割り当てていることを確認します。

4.34.2 適用されたトランザクションの合計数(Total number of Transactions applied)

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、適用プロセスによって適用されたトランザクションの合計数に関する統計を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_APPLIED列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, TOTAL_RECEIVED, TOTAL_ASSIGNED, TOTAL_APPLIED
  FROM V$STREAMS_APPLY_COORDINATOR;

ユーザーの処理

適用プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、適用プロセスがトランザクションを適用していることを確認します。

4.34.3 受信されたトランザクションの合計数(Total Number of Transactions Received)

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、コーディネータ・プロセスによって受信されたトランザクションの合計数に関する統計を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_RECEIVED列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, TOTAL_RECEIVED, TOTAL_ASSIGNED, TOTAL_APPLIED
  FROM V$STREAMS_APPLY_COORDINATOR;

ユーザーの処理

適用プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、適用プロセスがトランザクションを受信していることを確認します。

4.35 Streamsによりキューが適用されます - バッファ(Streams Apply Queue - Buffered)

このメトリックは、各適用プロセスによってデキューされるバッファ・キュー内の現在のメッセージの合計数と、メモリーから永続キュー表にオーバーフローした、各適用プロセスによってデキューされるメッセージの合計数を表示します。

4.35.1 未処理メッセージ数(Number of Outstanding Messages)

このメトリックは、適用プロセスによってデキューされるバッファ・キュー内のメッセージ数に関する情報を表示します。この数には、メモリー内のメッセージとメモリーからオーバーフローしたメッセージの両方が含まれます。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのNUM_MSGS列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, S.NUM_MSGS NUM_MSGS, Q.SPILL_MSGS SPILL_MSGS
  FROM DBA_APPLY A, V$BUFFERED_QUEUES Q,V$BUFFERED_SUBSCRIBERS S
  WHERE A.QUEUE_NAME = S.QUEUE_NAME AND A.QUEUE_OWNER = S.QUEUE_SCHEMA
  AND A.QUEUE_NAME = Q.QUEUE_NAME
  AND A.QUEUE_OWNER = Q.QUEUE_SCHEMA
  AND S.SUBSCRIBER_ADDRESS IS NULL;

ユーザーの処理

適用プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、適用プロセスがメッセージをデキューしていることを確認します。

4.35.2 オーバーフロー・メッセージ数(Number of Overflow Messages)

このメトリックは、メモリーからキュー表にオーバーフローした、適用プロセスによってデキューされるメッセージ数に関する情報を表示します。バッファ・キュー内のメッセージは、一定期間デキューされることなくバッファ・キューにステージングされていた場合、またはメモリー内にすべてのメッセージを保持するための十分な領域がない場合は、メモリーからキュー表にオーバーフローします。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのSPILL_MSGS列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, S.NUM_MSGS NUM_MSGS, Q.SPILL_MSGS SPILL_MSGS
  FROM DBA_APPLY A, V$BUFFERED_QUEUES Q,V$BUFFERED_SUBSCRIBERS S
  WHERE A.QUEUE_NAME = S.QUEUE_NAME AND A.QUEUE_OWNER = S.QUEUE_SCHEMA
  AND A.QUEUE_NAME = Q.QUEUE_NAME
  AND A.QUEUE_OWNER = Q.QUEUE_SCHEMA
  AND S.SUBSCRIBER_ADDRESS IS NULL;

ユーザーの処理

最高のパフォーマンスのためには、オーバーフローしたメッセージ数をできるかぎり低く保つ必要があります。次の場合に、オーバーフローしたメッセージ数は高くなることがあります。

  • 取得プロセスによって取得されたメッセージを適用する適用プロセスに問題がある可能性がある場合。問題があると、メッセージが消費されないために、キュー内のメッセージ数が増加します。このような場合は、該当する適用プロセスが有効であるかを確認し、これらの適用プロセスの問題を修正します。

  • Streamsプールが取得されたメッセージを保持するのに小さすぎる可能性がある場合。このような場合は、Streamsプールのサイズを増やします。データベースがOracle Database 10gリリース2(10.2)以上の場合は、自動共有メモリー管理を構成して、Streamsプールのサイズを自動的に管理するようにできます。自動共有メモリー管理を使用するには、SGA_TARGET初期化パラメータを設定します。

4.36 Streamsによりキューが適用されます - 永続(Streams Apply Queue - Persistent)

このメトリックは、各適用プロセスについて、READY状態およびWAITING状態の永続キュー内のメッセージ数を表示します。

4.36.1 準備完了(Ready)

このメトリックは、適用プロセスによるデキューの準備ができている永続キュー内のメッセージ数を表示します。適用プロセスは、これらのメッセージのデキューをまだ試行していません。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 10分ごと

データ・ソース

データ・ソースには、データ・ディクショナリ・ビューDBA_QUEUES、DBA_APPLYおよびAQ$queue_table_nameがあります。

ユーザーの処理

このメトリックを監視し、準備ができているメッセージを適用プロセスがデキューしていることを確認します。

4.36.2 待機中(Waiting)

このメトリックは、適用プロセスによるデキューを待機している永続キュー内のメッセージ数を表示します。適用プロセスは、これらのメッセージのデキューを1回以上試行しましたが、失敗しました。適用プロセスは、待機中のメッセージのデキューを再度試行します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 10分ごと

データ・ソース

データ・ソースには、データ・ディクショナリ・ビューDBA_QUEUES、DBA_APPLYおよびAQ$queue_table_nameがあります。

ユーザーの処理

WAITINGのメッセージは、遅延属性が設定された状態でエンキューされていることがあります。このような場合は、指定された遅延期間の終了後にメッセージのデキューの準備は完了します。

4.37 Streamsによる適用リーダーの統計(Streams Apply Reader Statistics)

適用プロセスのリーダー・サーバーによって、メッセージはキューからデキューされます。リーダー・サーバーとは、LCR間の依存性を計算してメッセージをトランザクションにアセンブルする並列実行サーバーです。リーダー・サーバーは、アセンブルされたトランザクションをコーディネータに返し、コーディネータはそれらをアイドル状態の適用サーバーに割り当てます。

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、適用プロセスのリーダー・サーバーによってデキューされたメッセージの合計数を表示します。

4.37.1 デキューされたメッセージの合計数(Total number of Messages Dequeued)

適用プロセスのリーダー・サーバーによって、メッセージはキューからデキューされます。リーダー・サーバーとは、LCR間の依存性を計算してメッセージをトランザクションにアセンブルする並列実行サーバーです。リーダー・サーバーは、アセンブルされたトランザクションをコーディネータに返し、コーディネータはそれらをアイドル状態の適用サーバーに割り当てます。

このメトリックは、適用プロセスが最後に起動されてからの、適用プロセスのリーダー・サーバーによってデキューされたメッセージの合計数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_MESSAGES_DEQUEUED列が、適用プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT APPLY_NAME, TOTAL_MESSAGES_DEQUEUED FROM V$STREAMS_APPLY_READER;

ユーザーの処理

適用プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、適用プロセスがメッセージをデキューしていることを確認します。

4.38 Streamsによる取得メッセージの統計(Streams Capture Message Statistics)

このメトリックは、取得プロセスが最後に起動されてからの、各取得プロセスによって取得されたメッセージ数およびエンキューされたメッセージ数を表示します。

「取得された合計メッセージ数」フィールドは、詳細なルール評価のために、LogMinerによって取得プロセスに渡されたREDOエントリの合計数を表示します。取得プロセスの事前フィルタ処理でREDOエントリを廃棄できない場合、取得プロセスはREDOエントリをメッセージに変換し、そのメッセージに対して詳細なルール評価を実行します。詳細なルール評価の後、取得プロセスのルール・セットを満たしている場合、メッセージはエンキューされます。取得プロセスのルール・セットを満たしていない場合、メッセージは廃棄されます。「エンキューされた合計メッセージ数」フィールドは、エンキューされたメッセージの合計数を示します。取得されたメッセージ数は、エンキューされたメッセージ数より大きくなる可能性があります。

エンキューされたメッセージの合計数には、エンキューされた論理変更レコード(LCR)が含まれます。論理変更レコードには、データ操作言語(DML)およびデータ定義言語(DDL)の変更がカプセル化されています。また、エンキューされたメッセージの合計数には、トランザクション制御文を含むメッセージも含まれます。これらのメッセージには、COMMITやROLLBACKなどのディレクティブが含まれます。そのため、エンキューされたメッセージの合計数は、取得プロセスによってエンキューされた行の変更およびDDLの変更の数より大きくなります。

4.38.1 取得された合計メッセージ数(Total Messages Captured)

このメトリックは、詳細なルール評価のために、LogMinerによって取得プロセスに渡されたREDOエントリ数に関する情報を表示します。取得プロセスの事前フィルタ処理で変更を廃棄できない場合、取得プロセスはREDOエントリをメッセージに変換し、そのメッセージに対して詳細なルール評価を実行します。

詳細なルール評価の後、取得プロセスのルール・セットを満たしている場合、メッセージはエンキューされます。取得プロセスのルール・セットを満たしていない場合、メッセージは廃棄されます。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_MESSAGES_CAPTURED列が、取得プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT CAPTURE_NAME, TOTAL_MESSAGES_CAPTURED, TOTAL_MESSAGES_ENQUEUED
  FROM V$STREAMS_CAPTURE;

ユーザーの処理

取得プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、取得プロセスがREDOエントリをスキャンしていることを確認します。

4.38.2 エンキューされた合計メッセージ数(Total Messages Enqueued)

このメトリックは、取得プロセスによってエンキューされたメッセージ数に関する情報を表示します。エンキューされたメッセージ数には、論理変更レコード(LCR)が含まれます。論理変更レコードには、データ操作言語(DML)およびデータ定義言語(DDL)の変更がカプセル化されています。また、エンキューされたメッセージ数には、トランザクション制御文を含むメッセージも含まれます。これらのメッセージには、COMMITやROLLBACKなどのディレクティブが含まれます。そのため、エンキューされたメッセージ数は、取得プロセスによってエンキューされた行の変更およびDDLの変更の数より大きくなります。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_MESSAGES_ENQUEUED列が、取得プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT CAPTURE_NAME, TOTAL_MESSAGES_CAPTURED, TOTAL_MESSAGES_ENQUEUED
  FROM V$STREAMS_CAPTURE;

ユーザーの処理

取得プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、取得プロセスがメッセージをエンキューしていることを確認します。取得プロセスによって取得される必要があるソース・データベースの変更があることがわかっていて、取得プロセスがそれらの変更を取得していない場合は、取得プロセスで使用されるルールに問題がある可能性があります。

4.39 Streamsによる取得キューの統計(Streams Capture Queue Statistics)

このメトリックは、各取得プロセスによってエンキューされたバッファ・キュー内の現在のメッセージの合計数と、メモリーから永続キュー表にオーバーフローした、各取得プロセスによってエンキューされたメッセージの合計数を表示します。

取得プロセス以外のキュー・パブリッシャによってメッセージがバッファ・キューにエンキューされる場合、表示される値にはこれらの他のキュー・パブリッシャからのメッセージが含まれます。

4.39.1 メッセージ数(Number of Messages)

このメトリックは、取得プロセスによってエンキューされたバッファ・キュー内のメッセージ数に関する情報を表示します。この数には、メモリー内のメッセージとメモリーからオーバーフローしたメッセージの両方が含まれます。

取得プロセス以外のキュー・パブリッシャによってメッセージがバッファ・キューにエンキューされる場合、表示される値にはこれらの他のキュー・パブリッシャからのメッセージが含まれます。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのNUM_MSGS列が、取得プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT CAPTURE_NAME, P.NUM_MSGS NUM_MSGS, Q.SPILL_MSGS SPILL_MSGS
  FROM V$BUFFERED_PUBLISHERS P, V$BUFFERED_QUEUES Q, DBA_CAPTURE C
  WHERE C.QUEUE_NAME = P.QUEUE_NAME
    AND C.QUEUE_OWNER = P.QUEUE_SCHEMA
    AND C.QUEUE_NAME = Q.QUEUE_NAME
    AND C.QUEUE_OWNER = Q.QUEUE_SCHEMA
    AND C.CAPTURE_NAME = P.SENDER_NAME
    AND P.SENDER_ADDRESS IS NULL
    AND P.SENDER_PROTOCOL = 1;

ユーザーの処理

取得プロセスが有効である場合、このメトリックを監視して、取得プロセスがメッセージをエンキューしていることを確認します。

4.39.2 オーバーフローしたメッセージ数(Number of Spilled Messages)

このメトリックは、メモリーからキュー表にオーバーフローした、取得プロセスによってエンキューされたメッセージ数に関する情報を表示します。バッファ・キュー内のメッセージは、一定期間デキューされることなくバッファ・キューにステージングされていた場合、またはメモリー内にすべてのメッセージを保持するための十分な領域がない場合は、メモリーからキュー表にオーバーフローします。

取得プロセス以外のキュー・パブリッシャによってメッセージがバッファ・キューにエンキューされる場合、表示される値にはこれらの他のキュー・パブリッシャからのメッセージが含まれます。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのSPILL_MSGS列が、取得プロセスに対するこのメトリックを示します。

SELECT CAPTURE_NAME, P.NUM_MSGS NUM_MSGS, Q.SPILL_MSGS SPILL_MSGS
  FROM V$BUFFERED_PUBLISHERS P, V$BUFFERED_QUEUES Q, DBA_CAPTURE C
  WHERE C.QUEUE_NAME = P.QUEUE_NAME
    AND C.QUEUE_OWNER = P.QUEUE_SCHEMA
    AND C.QUEUE_NAME = Q.QUEUE_NAME
    AND C.QUEUE_OWNER = Q.QUEUE_SCHEMA
    AND C.CAPTURE_NAME = P.SENDER_NAME
    AND P.SENDER_ADDRESS IS NULL
    AND P.SENDER_PROTOCOL = 1;

ユーザーの処理

最高のパフォーマンスのためには、オーバーフローしたメッセージ数をできるかぎり低く保つ必要があります。次の場合に、オーバーフローしたメッセージ数は高くなることがあります。

  • 取得プロセスによって取得されたメッセージを伝播する伝播、または取得プロセスによって取得されたメッセージを適用する適用プロセスに問題がある可能性がある場合。問題があると、メッセージが消費されないために、キュー内のメッセージ数が増加します。このような場合は、該当する伝播および適用プロセスが有効であるかを確認し、これらの伝播および適用プロセスの問題を修正します。

  • Streamsプールが取得されたメッセージを保持するのに小さすぎる可能性がある場合。このような場合は、Streamsプールのサイズを増やします。データベースがOracle Database 10gリリース2(10.2)以上の場合は、自動共有メモリー管理を構成して、Streamsプールのサイズを自動的に管理するようにできます。自動共有メモリー管理を使用するには、SGA_TARGET初期化パラメータを設定します。

4.40 Streamsプロセス数(Streams Processes Count)

このメトリックは、ローカル・データベースでのストリーム取得プロセス、伝播および適用プロセスの合計数を表示します。また、エラーが発生した取得プロセス、伝播および適用プロセスの数も表示します。

4.40.1 適用プロセスのエラー(Apply Processes Having Errors)

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した適用プロセスの数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_APPLYデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

適用プロセスでエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

4.40.2 取得プロセスのエラー(Capture Processes Having Errors)

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した取得プロセスの数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_CAPTUREデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

取得プロセスでエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

4.40.3 適用プロセスの数(Number of Apply Processes)

このメトリックは、ローカル・データベースでの適用プロセスの数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_APPLYデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの適用プロセスの合計数を決定します。

4.40.4 取得プロセスの数(Number of Capture Processes)

このメトリックは、ローカル・データベースでの取得プロセスの数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_CAPTUREデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの取得プロセスの合計数を決定します。

4.40.5 伝播ジョブの数(Number of Propagation Jobs)

このメトリックは、ローカル・データベースでの伝播の数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_PROPAGATIONデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、ローカル・データベースでの伝播の合計数を決定します。

4.40.6 伝播エラー(Propagation Errors)

このメトリックは、ローカル・データベースでのエラーが発生した伝播の数を表示します。ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

このメトリックの情報は、DBA_PROPAGATIONデータ・ディクショナリ・ビューにあります。

ユーザーの処理

伝播でエラーが発生した場合は、エラーの原因となる状況を修正します。

4.41 Streamsの伝播 - バッファ・キューの伝播(Streams Propagation - Buffered Queue Propagation)

このメトリックは、ローカル・データベースでバッファ・キューから各伝播によって伝播されたメッセージおよびKBの合計数を表示します。

4.41.1 伝播されたKBの合計数(Total Number of KBytes Propagated)

このメトリックは、ローカル・データベースでバッファ・キューから伝播によって伝播されたKBの合計数を表示します。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_BYTES列が、伝播に対するこのメトリックを示します。

SELECT PROPAGATION_NAME, TOTAL_NUMBER, TOTAL_BYTES/1024 KBYTES
  FROM DBA_PROPAGATION P, DBA_QUEUE_SCHEDULES Q
  WHERE P.SOURCE_QUEUE_NAME = Q.QNAME
    AND P.SOURCE_QUEUE_OWNER = Q.SCHEMA
    AND MESSAGE_DELIVERY_MODE = 'BUFFERED';

ユーザーの処理

伝播が有効である場合、このメトリックを監視して、伝播がメッセージを伝播していることを確認します。

4.41.2 伝播されたメッセージの合計数(Total Number of Messages Propagated)

このメトリックは、ローカル・データベースでバッファ・キューから伝播によって伝播されたメッセージの合計数を表示します。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_NUMBER列が、伝播に対するこのメトリックを示します。

SELECT PROPAGATION_NAME, TOTAL_NUMBER, TOTAL_BYTES/1024 KBYTES
  FROM DBA_PROPAGATION P, DBA_QUEUE_SCHEDULES Q
  WHERE P.SOURCE_QUEUE_NAME = Q.QNAME
    AND P.SOURCE_QUEUE_OWNER = Q.SCHEMA
    AND MESSAGE_DELIVERY_MODE = 'BUFFERED';

ユーザーの処理

伝播が有効である場合、このメトリックを監視して、伝播がメッセージを伝播していることを確認します。

4.42 Streamsの伝播 - バッファ・キューの状態(Streams Propagation - Buffered Queue State)

このメトリックは、伝播ごとに、READY状態のバッファ・キュー内のメッセージ数を表示します。

4.42.1 READY状態のメッセージ(Messages in Ready State)

このメトリックは、伝播による宛先キューへの伝播の準備ができているバッファ・ソース・キュー内のメッセージ数を表示します。伝播は、これらのメッセージの伝播をまだ試行していません。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

次の問合せのNUM_MSGS列が、伝播に対するこのメトリックを示します。

SELECT PROPAGATION_NAME, NUM_MSGS READY
  FROM V$BUFFERED_SUBSCRIBERS, DBA_PROPAGATION
  WHERE SUBSCRIBER_NAME IS NULL
    AND SUBSCRIBER_ADDRESS = DESTINATION_DBLINK
    AND QUEUE_SCHEMA = SOURCE_QUEUE_OWNER
    AND QUEUE_NAME = SOURCE_QUEUE_NAME;

ユーザーの処理

このメトリックを監視し、伝播が準備のできているメッセージを伝播していることを確認します。

4.43 Streamsの伝播 - 永続キューの伝播(Streams Propagation - Persistent Queue Propagation)

このメトリックは、ローカル・データベースで永続キューから各伝播によって伝播されたメッセージおよびKBの合計数を表示します。

4.43.1 伝播されたKBの合計数(Total Number of KBytes Propagated)

このメトリックは、ローカル・データベースで永続キューから伝播によって伝播されたKBの合計数を表示します。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_BYTES列が、伝播に対するこのメトリックを示します。

SELECT PROPAGATION_NAME, TOTAL_NUMBER, TOTAL_BYTES/1024 KBYTES
  FROM DBA_PROPAGATION P, DBA_QUEUE_SCHEDULES Q
  WHERE P.SOURCE_QUEUE_NAME = Q.QNAME
    AND P.SOURCE_QUEUE_OWNER = Q.SCHEMA
    AND MESSAGE_DELIVERY_MODE = 'PERSISTENT';

ユーザーの処理

伝播が有効である場合、このメトリックを監視して、伝播がメッセージを伝播していることを確認します。

4.43.2 伝播されたメッセージの合計数(Total Number of Messages Propagated)

このメトリックは、ローカル・データベースで永続キューから伝播によって伝播されたメッセージの合計数を表示します。

データ・ソース

次の問合せのTOTAL_NUMBER列が、伝播に対するこのメトリックを示します。

SELECT PROPAGATION_NAME, TOTAL_NUMBER, TOTAL_BYTES/1024 KBYTES
  FROM DBA_PROPAGATION P, DBA_QUEUE_SCHEDULES Q
  WHERE P.SOURCE_QUEUE_NAME = Q.QNAME
    AND P.SOURCE_QUEUE_OWNER = Q.SCHEMA
    AND MESSAGE_DELIVERY_MODE = 'PERSISTENT';

ユーザーの処理

伝播が有効である場合、このメトリックを監視して、伝播がメッセージを伝播していることを確認します。

4.44 Streamsの伝播 - 永続キューの状態(Streams Propagation - Persistent Queue State)

このメトリックは、各伝播について、READY状態およびWAITING状態の永続キュー内のメッセージ数を表示します。

4.44.1 READY状態のメッセージ(Messages in Ready State)

このメトリックは、伝播による宛先キューへの伝播の準備ができている永続ソース・キュー内のメッセージ数を表示します。伝播は、これらのメッセージの伝播をまだ試行していません。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

データ・ソースには、データ・ディクショナリ・ビューDBA_QUEUES、DBA_PROPAGATIONおよびAQ$queue_table_nameがあります。

ユーザーの処理

このメトリックを監視し、伝播が準備のできているメッセージを伝播していることを確認します。

4.44.2 WAITING状態のメッセージ(Messages in Waiting State)

このメトリックは、伝播による宛先キューへの伝播を待機している永続ソース・キュー内のメッセージ数を表示します。伝播は、これらのメッセージの伝播を1回以上試行しましたが、失敗しました。伝播は、指定された再試行遅延間隔の後に、待機中のメッセージの伝播を再度試行します。

ターゲットのリリースが10.1.0.xの場合、このメトリックの収集頻度は10分ごとです。

データ・ソース

データ・ソースには、データ・ディクショナリ・ビューDBA_QUEUES、DBA_PROPAGATIONおよびAQ$queue_table_nameがあります。

ユーザーの処理

メッセージの伝播を妨げる一般的な障害には、次のものがあります。

  • データベース・リンクが失敗した。

  • リモート・データベースが使用できない。

  • リモート・キューが存在しない。

  • リモート・キューが開始されていない。

  • リモート・キューにメッセージをエンキューしようとした際にセキュリティ違反が発生した。

伝播が失敗する原因となる問題を特定し、修正します。

4.45 一時停止セッション(Suspended Session)

このメトリック・カテゴリには、修正可能なエラーが原因で一時停止している再開可能なセッション数を示すメトリックが含まれます。

4.45.1 一時停止セッション数(Suspended Session Count)

このメトリックは、現在データベースで一時停止中の再開可能なセッションの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-90 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

アップロードなし

>

0

定義なし

1

<value>セッションが一時停止しています。


データ・ソース

SELECT count(*)
  FROM v$resumable
  WHERE status = 'SUSPENDED' and enabled = 'YES'

ユーザーの処理

一時停止の原因となっている修正可能なエラーが何かを調べるために、v$resumableビューを問い合せます。各エラーを修正する方法は、エラーの性質によって異なります。

4.46 コール当たりのシステム・レスポンス時間(System Response Time Per Call)

このメトリック・カテゴリには、システム・レスポンス時間のメトリックが含まれます。

4.46.1 システム・レスポンス時間(センチ秒)(System Response Time (centi-seconds))

このメトリックは、データベース内で各コール(ユーザー・コールと再帰コールの両方)にかかる平均時間を示します。この値の変化は、ワークロードが変化したか、リソース制約または競合のいずれかが原因で、データベースのワークロード処理能力が変化したことを示しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-91 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

定義なし


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.47 待機中システム・セッション数(System Sessions Waiting)

このメトリック・カテゴリには、待機中のセッション数を示すメトリックが含まれます。

4.47.1 待機中セッション数(Waiting Session Count)

このメトリックは、サンプル時間での待機中セッションの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-92 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

<value>セッションが待機しています。


データ・ソース

SELECT count(*)
  FROM v$session_wait
  WHERE wait_time = 0 and event not in IdleEvents

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

この数が多い場合、システムは他より多くの待機をしています。Enterprise Managerのリアルタイムおよび履歴パフォーマンス監視機能を使用して、様々なタイプの待機アクティビティを評価します。

4.48 表領域の割当て(Tablespace Allocation)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、使用済領域の量および各表領域に割り当てられた領域の量を調べます。使用済領域と割当て済領域の量を比較すると、表領域での未使用領域の量が特定できます。このメトリックは、アラートの生成ではなくレポートの作成を目的としています。DBAは、未使用の割当て済空き領域の履歴ビューを使用し、無駄な領域をなくして表領域のサイズを正しく設定できます。

4.48.1 表領域の割当て済領域(MB)(Tablespace Allocated Space (MB))

表領域の割当て済領域は、そのデータ・ファイルの現行サイズの合計です。この割当て済領域には、データの保存に使用される部分と空き領域の部分があります。セグメントが表領域に追加された場合または既存のセグメントが増えた場合は、割当て済空き領域が使用されます。割当て済空き領域は、表領域内のセグメントにのみ使用できます。一定期間、表領域内のセグメントがこの空き領域を使用していないと、割当て済空き領域は未使用となります。

このメトリックは、各表領域の割当て済領域を計算します。このメトリックの目的は、アラートの生成ではありません。むしろ、「使用されている割当て済領域(MB)(Allocated Space Used (MB))」メトリックとともに使用して、各表領域での使用済領域および未使用領域の量について履歴ビューを作成する必要があります。

ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は7時間ごとです。

データ・ソース

表領域の割当て済領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループしてデータ・ファイルのサイズを合計することによって算出されます。

4.48.2 表領域の使用済領域(MB)(Tablespace Used Space (MB))

表領域の割当て済領域は、そのデータ・ファイルの現行サイズの合計です。この割当て済領域には、データの保存に使用される部分と空き領域の部分があります。セグメントが表領域に追加された場合または既存のセグメントが増えた場合は、割当て済空き領域が使用されます。割当て済空き領域は、表領域内のセグメントにのみ使用できます。一定期間、表領域内のセグメントがこの空き領域を使用していないと、割当て済空き領域は浪費となります。

このメトリックは、各表領域の使用済領域を計算します。このメトリックの目的は、アラートの生成ではありません。むしろ、「表領域の割当て済領域(MB)(Tablespace Allocated Space (MB))」メトリックとともに使用して、各表領域での使用済領域および未使用領域の量について履歴ビューを作成する必要があります。

ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は7時間ごとです。

データ・ソース

表領域の使用済領域(MB)は、表領域の割当て済領域(MB) - 表領域の割当て済空き領域(MB)です。

表領域の割当て済領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループしてデータ・ファイルのサイズを合計することによって算出されます。

表領域の割当て済空き領域(MB)は、表領域のデータ・ファイルをループして各データ・ファイルの空き領域のサイズを合計することによって算出されます。

4.49 表領域フル(Tablespaces Full)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、各表領域によって使用されている領域の量を調べます。使用済領域と使用可能な空き領域の量を比較すると、表領域がフルかどうかが判別できます。使用可能な空き領域には、データ・ファイルの最大サイズと使用可能なディスク領域が計上されます。つまり、データ・ファイルが拡張でき、拡張に使用できるディスク領域が十分にある場合、表領域にはフルのフラグが付けられません。

4.49.1 表領域の空き領域(MB)(Tablespace Free Space (MB))

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な空き領域の合計を調べます。このメトリックは、「使用可能な領域使用率(%)(Available Space Used (%))」メトリックが意味のない比較的大きな表領域を対象としています。使用可能な空き領域がしきい値引数で指定したサイズを下回ると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-93 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

30分ごと

毎サンプル後

<=

定義なし

定義なし

1

表領域[<name>]には[<value>MB]の空きがあります


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

MaximumSize - TotalUsedSpace

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

4.49.2 表領域使用率(%)(Tablespace Space Used (%))

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な領域使用率(%)を調べます。使用済領域の割合がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-94 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

30分ごと

毎サンプル後

>=

85

97

1

表領域[<name>]は[<value>パーセント]フル


30分ごと

毎サンプル後

>=

85

97

1

定義なし


表4-95 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

10分ごと

30分ごと

毎サンプル後

>=

85

97

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

(TotalUsedSpace / MaximumSize) * 100

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるfullTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

4.50 表領域フル(ディクショナリ管理)(Tablespaces Full (dictionary managed))

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、各表領域によって使用されている領域の量を調べます。使用済領域と使用可能な空き領域の量を比較すると、表領域がフルかどうかが判別できます。使用可能な空き領域には、データ・ファイルの最大サイズと使用可能なディスク領域が計上されます。つまり、データ・ファイルが拡張でき、拡張に使用できるディスク領域が十分にある場合、表領域にはフルのフラグが付けられません。

4.50.1 表領域の空き領域(ディクショナリ管理)(Tablespace Free Space (MB) (dictionary managed))

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な空き領域の合計を調べます。このメトリックは、「使用可能な領域使用率(%)(Available Space Used (%))」メトリックが意味のない比較的大きな表領域を対象としています。使用可能な空き領域がしきい値引数で指定したサイズを下回ると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-96 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

30分ごと

毎サンプル後

<=

定義なし

定義なし

1

表領域[<name>]には[<value>MB]の空きがあります


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

MaximumSize - TotalUsedSpace

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

4.50.2 表領域使用率(%)(ディクショナリ管理)(Tablespace Space Used (%) (dictionary managed))

表領域内のセグメントが増えるに従い、使用可能な空き領域は減ります。使用可能な空き領域がなくなると、つまり、データ・ファイルが最大サイズに達した場合やディスク領域がない場合は、新しいセグメントの作成や既存のセグメントの拡張は失敗します。

このメトリックでは、各表領域の使用可能な領域使用率(%)を調べます。使用済領域の割合がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-97 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

30分ごと

毎サンプル後

>=

85

97

1

表領域[<name>]は[<value>パーセント]フル


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

(TotalUsedSpace / MaximumSize) * 100

  • TotalUsedSpace: 表領域の合計使用済領域(MB)

  • MaximumSize: 表領域の最大サイズ(MB)。最大サイズは、表領域のデータ・ファイルのループと、データ・ファイルが自動拡張された場合に表領域で使用可能になるディスク上のその他の空き領域によって決まります。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

  • その表領域でセグメント・アドバイザを実行します。

4.51 セグメントに問題のある表領域(Tablespaces With Problem Segments)

このメトリック・カテゴリのメトリックでは、次のことを調べます。

障害セグメントのある表領域からのみ、結果が返されます。

4.51.1 最大エクステントに近づいているセグメント(Segments Approaching Maximum Extents)

最大エクステントの上限に近づいているセグメント。ターゲットのすべてのリリースについて、このメトリックの収集頻度は24時間ごとです。

データ・ソース

表領域内でMaxExtentに近づいている最初の10セグメントの名前。

ユーザーの処理

可能な場合は、セグメントのMAXEXTENTS記憶域パラメータの値を増やします。

不可能な場合は、より大きなエクステント・サイズでセグメントを再構築し、STORAGEパラメータでNEXT=INITIALとPCTINCREASE=0に指定することで、必ず1セグメント内のエクステントが同じサイズになるようにします。

直線的にスキャンされるセグメントには、各マルチブロック読取り時に読み取られたブロック数の倍数であるエクステント・サイズを選択します。これにより、Oracleのマルチブロック読取り機能が効率的に使用されることが保証されます。

4.51.2 最大エクステントに近づいているセグメント数(Segments Approaching Maximum Extents Count)

このメトリックでは、最大エクステント数の上限に近づいているセグメントがないか調べます。セグメント数がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-98 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

24時間ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

<name>表領域の<value>セグメントは最大エクステントに近づいています。


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

最大エクステント数から既存エクステント数を引いた数が2未満のセグメント数。

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるproblemTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザーの処理

可能な場合は、セグメントのMAXEXTENTS記憶域パラメータの値を増やします。

不可能な場合は、より大きなエクステント・サイズでセグメントを再構築し、ローカルで管理されている表領域を使用して、必ず1セグメント内のエクステントが同じサイズになるようにします。ディクショナリ管理表領域の場合、STORAGEパラメータでNEXT=INITIALとPCTINCREASE=0に指定します。

4.51.3 拡張不可能なセグメント(Segments Not Able to Extend)

追加エクステントを割り当てられないセグメント。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 24時間ごと

データ・ソース

表領域内で追加エクステントを割り当てられない最初の10セグメントの名前。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

4.51.4 拡張不可能なセグメント数(Segments Not Able to Extend Count)

このメトリックでは、追加エクステントを割り当てられないセグメントがないか調べます。セグメント数がしきい値引数で指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-99 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

24時間ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

1

<name>表領域の<value>セグメントを拡張できません。


複数のしきい値

このメトリックでは、「表領域名」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「表領域名」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「表領域名」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

表領域の最大のチャンク空き領域を調べた後は、追加エクステントを割り当てられないセグメントの数です。

データ・ソースの追加情報は、sysman/admin/scriptsディレクトリにあるproblemTbsp.pl Perlスクリプトを参照してください。

ユーザーの処理

次のいずれかを実行します。

  • 既存データ・ファイルの1つに対する自動拡張の有効化、既存データ・ファイルの1つの手動によるサイズ変更、または新規データ・ファイルの追加により、表領域のサイズを増やします。

  • 表領域に空き領域のフラグメンテーションの問題がある場合、表領域全体の再編成を検討します。

  • 別の表領域にセグメントを再配置して、この表領域内の空き領域を増やします。

4.52 スループット(Throughput)

このメトリック・カテゴリには、リソース消費率、すなわちスループットを示すメトリックが含まれます。

4.52.1 すべてのセッション(All Sessions)

このメトリックは、サンプル時間にログオンしているユーザーの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 5分ごと

データ・ソース

SELECT value
  FROM v$sysstat
  WHERE name = 'logons current';

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.52.2 BGチェックポイント/秒(BG Checkpoints (per second))

このメトリックは、1秒当たりのBGチェックポイントを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-100 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-101 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


4.52.3 ブランチ・ノード分割/秒(Branch Node Splits (per second))

追加の値の挿入のために、索引ブランチ・ブロックが分割された1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-102 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-103 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

branch node splits / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.4 ブランチ・ノード分割/トランザクション(Branch Node Splits (per transaction))

追加の値の挿入のために、索引ブランチ・ブロックが分割された1トランザクション当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-104 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-105 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

branch node splits / transaction

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.5 読取り一貫性ブロック作成/秒(Consistent Read Blocks Created (per second))

このメトリックは、読取り一貫性(CR)ブロック作成のためにクローニングされた1秒当たりの現行ブロックの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-106 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-107 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

CR blocks created / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.6 読取り一貫性ブロック作成/トランザクション(Consistent Read Blocks Created (per transaction))

このメトリックは、読取り一貫性(CR)ブロック作成のためにクローニングされた1トランザクション当たりの現行ブロックの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-108 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-109 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

CR blocks created / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.7 読取り一貫性変更/秒(Consistent Read Changes (per second))

このメトリックは、ブロックで読取り一貫性を実行するために、ユーザー・プロセスでロールバック・エントリを適用した1秒当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-110 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-111 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

consistent changes / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.8 読取り一貫性変更/トランザクション(Consistent Read Changes (per transaction))

このメトリックは、ブロックで読取り一貫性を実行するために、ユーザー・プロセスでロールバック・エントリを適用した1トランザクション当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-112 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-113 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

consistent changes / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.9 読取り一貫性取得/秒(Consistent Read Gets (per second))

このメトリックは、読取り一貫性が1ブロックに対してリクエストされた1秒当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-114 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-115 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

consistent gets / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.10 読取り一貫性取得/トランザクション(Consistent Read Gets (per transaction))

このメトリックは、読取り一貫性が1ブロックに対してリクエストされた1トランザクション当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-116 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-117 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

consistent gets / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.11 読取り一貫性UNDOレコード適用/秒(Consistent Read Undo Records Applied (per second))

このメトリックは、読取り一貫性に1秒当たりに適用されたUNDOレコードの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-118 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-119 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

current blocks converted for CR / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.12 読取り一貫性UNDOレコード適用/トランザクション(Consistent Read Undo Records Applied (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりに適用された読取り一貫性UNDOレコード数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-120 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-121 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.13 累積ログオン/秒(Cumulative Logons (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりのログオン数を示します。

このテストでは、サンプル期間中の1秒当たりに発生したログオン数を示します。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-122 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

100

定義なし

2

累積ログオン率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>=

100

定義なし

2

定義なし


表4-123 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>=

100

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaLogons / Seconds

  • DeltaLogons: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='logons cumulative'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

高いログオン率は、アプリケーションのデータベースへのアクセスが効率的でないことを示している可能性があります。データベース・ログオンは、負荷のかかる操作です。アプリケーションでSQLアクセスごとにログオンを実行していると、そのアプリケーションのパフォーマンスが低下するだけでなく、データベース上のその他のアプリケーションのパフォーマンスにも影響を及ぼします。高いログオン率がある場合は、ログオンを実行しているアプリケーションの特定を試み、そのセッションの接続をプール、再利用または共有できるようにアプリケーションを再設計できるかどうか確認します。

4.52.14 累積ログオン/トランザクション(Cumulative Logons (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりのログオン数を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりに発生したログオン数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-124 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

累積ログオン率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-125 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaLogons / Transactions

  • DeltaLogons: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='logons cumulative'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

高いログオン率は、アプリケーションのデータベースへのアクセスが効率的でないことを示している可能性があります。データベース・ログオンは、負荷のかかる操作です。アプリケーションでSQLアクセスごとにログオンを実行していると、そのアプリケーションのパフォーマンスが低下するだけでなく、データベース上のその他のアプリケーションのパフォーマンスにも影響を及ぼします。高いログオン率がある場合は、ログオンを実行しているアプリケーションの特定を試み、そのセッションの接続をプール、再利用または共有できるようにアプリケーションを再設計できるかどうか確認します。

4.52.15 データベース・ブロック変更/秒(Database Block Changes (per second))

このメトリックは、SGA内のすべてのブロックに対して実行された更新または削除操作の一部である変更の、1秒当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-126 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-127 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

db block changes / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.16 データベース・ブロック変更/トランザクション(Database Block Changes (per transaction))

このメトリックは、SGA内のすべてのブロックに対して実行された更新または削除操作の一部である変更の、1トランザクション当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-128 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-129 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

db block changes / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.17 データベース・ブロック取得/秒(Database Block Gets (per second))

このメトリックは、現行ブロックがリクエストされた1秒当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-130 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-131 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

db block gets / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.18 データベース・ブロック取得/トランザクション(Database Block Gets (per transaction))

このメトリックは、現行ブロックがリクエストされた1トランザクション当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-132 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-133 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

db block gets / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.19 DBWRチェックポイント/秒(DBWR Checkpoints (per second))

このメトリックは、このサンプル期間中に、キャッシュをスキャンし、チェックポイント用にマークの付いたすべてのブロックを書き込むために、DBWnがリクエストされた1秒当たりの回数を示します。

データベース・ライター・プロセス(DBWn)では、バッファの内容をデータファイルに書き込みます。DBWnプロセスには、データベース・バッファ・キャッシュ内の変更された(使用済)バッファをディスクに書き込む役割があります。

データベース・バッファ・キャッシュ内のバッファには、変更されると使用済のマークが付けられます。DBWnプロセスの主な役割は、使用済のバッファをディスクに書き込み、バッファ・キャッシュをきれいに保つことです。ユーザー・プロセスがバッファを使用するに従い、空きバッファの数は減ります。空きバッファの数が低下しすぎると、ディスクから読み取ってキャッシュに入れる必要のあるユーザー・プロセスが空きバッファを見つけられません。DBWnは、ユーザー・プロセスが常に空きバッファを見つけられるように、バッファ・キャッシュを管理します。

Oracleサーバー・プロセスでは、バッファのしきい値のスキャン後に、きれいな再利用可能なバッファを見つけることができない場合、DBWnに書込みを指示します。空きバッファ作成のリクエストを受信すると、DBWnでは使用頻度が最も低い(LRU)バッファをディスクに書き込みます。使用頻度の最も低い使用済バッファをディスクに書き込むことにより、DBWnでは、最近使用されたバッファをメモリーに常駐させておく一方、空きバッファを見つけるパフォーマンスを向上させます。たとえば、頻繁にアクセスされる小さな表や索引の一部であるブロックがキャッシュに残されるため、ディスクから再度読み取る必要がありません。LRUアルゴリズムでは、アクセス頻度の高いブロックをバッファ・キャッシュに保持するため、バッファがディスクに書き込まれるときに、すぐに役立つと思われるデータが含まれる可能性はほとんどありません。

さらに、DBWnは定期的にバッファを書き込み、クラッシュ・リカバリやインスタンス・リカバリの開始点となるREDOログ内の位置であるチェックポイントを進めます。

このテストでは、DBWRがチェックポイントを進めるよう要求された回数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-134 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

DBWRチェックポイント率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-135 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaCheckpoints / Seconds

  • DeltaCheckpoints: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='DBWR checkpoints'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

チェックポイントからDBWRに対して、変更済のバッファをすべてディスクに書き込むように指示がでます。この書込み操作は、変更済のバッファがDBWRプロセスによって空きのマークが付けられていない点で、空き作成リクエストと異なります。使用済バッファも、この時点でディスクに書き込まれ、解放される可能性があります。

書込みサイズは、db_block_checkpoint_batchパラメータにより指定します。書込みと、その後のチェックポイント完了までの待機に問題がある場合、チェックポイント完了イベントが、「待機時間」でソートした上位待機ページ、またはこの「イベント」ページの「待機中セッション」に表示されます。

データベースがチェックポイントの完了まで待機することが多い場合、init.oraパラメータdb_block_checkpoint_batchをselect name, value, is default from v$parameter where name = db_block_checkpoint_batchで調べることで、チェックポイント間の時間を増やしてもかまいません。値には、パラレル書込みを利用するのに十分な大きな値を指定します。DBWRでは、(db_files * db_file_simultaneous_writes)/2のように計算されるwrite_batchを使用します。このwrite_batchは、他に次の2つの要素によっても制限されます。

  • I/O数に対するポート固有の制限(コンパイル時間定数)。

  • SGA内のバッファ数の1/4

db_block_checkpoint_batchは、常にdb_block_write_batch以下です。チェックポイント・プロセスの有効化を検討することもできます。

4.52.20 エンキュー・デッドロック/秒(Enqueue Deadlocks (per second))

このメトリックは、2つのバッファの交換時に、プロセスによって潜在的なデッドロックが検出され、再起動可能な内部エラーが発生した1秒当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-136 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-137 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue deadlocks / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.21 エンキュー・デッドロック/トランザクション(Enqueue Deadlocks (per transaction))

このメトリックは、2つのバッファの交換時に、プロセスによって潜在的なデッドロックが検出され、再起動可能な内部エラーが発生した1トランザクション当たりの回数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-138 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-139 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue deadlocks / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.22 エンキュー・リクエスト/秒(Enqueue Requests (per second))

このメトリックは、1秒当たりに取得された表ロックまたは行ロックの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-140 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-141 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue requests / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.23 エンキュー・リクエスト/トランザクション(Enqueue Requests (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりに取得された表ロックまたは行ロックの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-142 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-143 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue requests / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.24 エンキュー・タイムアウト/秒(Enqueue Timeout (per second))

このメトリックは、取得および変換の完了前にタイムアウトになった表ロックおよび行ロックの1秒当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-144 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-145 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue timeouts / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.25 エンキュー・タイムアウト/トランザクション(Enqueue Timeout (per transaction))

このメトリックは、取得および変換の完了前にタイムアウトになった表ロックおよび行ロックの1トランザクション当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-146 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-147 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue timeouts / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.26 エンキュー待機/秒(Enqueue Waits (per second))

このメトリックは、エンキューの変換または取得中に、エンキュー取得の遅延のために発生した待機の1秒当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-148 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-149 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue waits / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.27 エンキュー待機/トランザクション(Enqueue Waits (per transaction))

このメトリックは、エンキューの変換または取得中に、取得の遅延のために発生した待機の1トランザクション当たりの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-150 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-151 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

enqueue waits / transaction

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.28 実行/秒(Executes (per second))

このメトリックは、サンプリング間隔中のSQLコマンド実行率を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-152 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


データ・ソース

DeltaExecutions / Seconds

  • DeltaExecutions: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='execute count'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.52.29 解析なしの実行(%)(Executes Performed without Parses (%))

このメトリックは、対応する解析を必要としない文の実行の割合を示します。完全なシステムでは、すべての文を一度解析すると、解析済の文は解析しなおすことなく何度も実行されます。この割合は、文の全体的な実行率と比較して、アプリケーションで文の解析がどのくらいの頻度で行われているかを判定する指標となります。値が高いほど、よい状態です。

このテストでは、解析が不要な実行の割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-153 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

解析なしの実行は<value>%のみです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-154 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

((DeltaExecuteCount - (DeltaParseCountTotal)) / DeltaExecuteCount) * 100

  • DeltaParseCountTotal: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (total)'の差

  • DeltaExecuteCount: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='execute count'の差

ユーザーの処理

解析なしの実行率が70%未満の場合は、アプリケーションで必要以上に頻繁に文の解析が行われている可能性があることを示しています。文の再解析は、たとえソフト解析であっても、以前にコンパイルした文をキャッシュ内で探す処理時間が必要なだけでなく、アプリケーションからデータベースまでのネットワーク・ラウンド・トリップが必要です。ネットワーク・ラウンド・トリップと不要な処理を減らすことにより、アプリケーションのパフォーマンスがよくなります。

「解析」でソートした「上位セッション」ページを使用して、データベース内で解析アクティビティの大部分の原因となっているセッションを特定します。これらのセッションから、アプリケーションを修正して、カーソルをより効率的に使用できるかどうかの確認を開始します。

4.52.30 全索引スキャン/秒(Full Index Scans (per second))

このメトリックは、1秒当たりの高速全索引スキャン数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-155 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-156 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

index fast full scans (full) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.31 全索引スキャン/トランザクション(Full Index Scans (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの高速全索引スキャン数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-157 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-158 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

index fast full scans (full) / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.32 ハード解析/秒(Hard Parses (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりのハード解析数を示します。SQL文を共有プールにロードする必要がある場合、ハード解析が発生します。この場合、Oracleサーバーでは共有プールにメモリーを割り当て、文を解析する必要があります。

特定のSQLカーソルが解析されるたびに、この数は1つずつ増えます。SQLカーソルの解析の原因となるいくつかの操作があります。SQL文の解析では、カーソルの実行計画の生成時にオプティマイザにより評価される基本ステップに文を分解します。

このテストでは、まだキャッシュに存在しなかった文の解析数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-159 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ハード解析率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-160 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaParses / Seconds

  • DeltaParses: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (hard)'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

過度に時間のかかる解析があると思われる場合は、SQL文を評価して、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化し、文の不要な再解析を回避するために、変更可能な文を確認します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページには、最も多くのハード解析が発生しているセッションが表示されます。ハード解析は、サーバーで問合せを解析し、ライブラリ・キャッシュに問合せの完全一致が見つからない場合に発生します。ハード解析は、SQL文を効率的に共有することにより回避できます。問合せでリテラルのかわりにバインド変数を使用することは、共有を増やすための1つの方法です。

最も多いハード解析が発生しているセッションが表示されることで、このページではSQLのリライトの最有力候補であるアプリケーションまたはプログラムを特定できます。

また、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化するために変更可能なSQL文を調べ、文の不要な再解析を回避します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータは、共有プールの合計サイズを制御します。新規リクエストに場所を空けるために、共有プールからSQLリクエストをフラッシュする頻度を減らすには、SHARED_POOL_SIZEを増やすことを検討します。

共有SQL領域に使用可能な追加メモリーを利用するには、セッションごとに許可されるカーソル数を増やすことも必要になる可能性があります。この制限は、初期化パラメータOPEN_CURSORSの値を増やすことで増加できます。

4.52.33 ハード解析/トランザクション(Hard Parses (per transaction))

このメトリックは、このサンプル期間中の1トランザクション当たりのハード解析数を示します。SQL文を共有プールにロードする必要がある場合、ハード解析が発生します。この場合、Oracleサーバーでは共有プールにメモリーを割り当て、文を解析する必要があります。

特定のSQLカーソルが解析されるたびに、この数は1つずつ増えます。SQLカーソルの解析の原因となるいくつかの操作があります。SQL文の解析では、カーソルの実行計画の生成時にオプティマイザにより評価される基本ステップに文を分解します。この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、サンプル期間中の1トランザクション当たりのハード解析数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-161 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ハード解析率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-162 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaParses / Transactions

  • DeltaParses: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (hard)'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

過度に時間のかかる解析があると思われる場合は、SQL文を評価して、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化し、文の不要な再解析を回避するために、変更可能な文を確認します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページには、最も多くのハード解析が発生しているセッションが表示されます。ハード解析は、サーバーで問合せを解析し、ライブラリ・キャッシュに問合せの完全一致が見つからない場合に発生します。ハード解析は、SQL文を効率的に共有することにより回避できます。問合せでリテラルのかわりにバインド変数を使用することは、共有を増やすための1つの方法です。

最も多いハード解析が発生しているセッションが表示されることで、このページではSQLのリライトの最有力候補であるアプリケーションまたはプログラムを特定できます。

また、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化するために変更可能なSQL文を調べ、文の不要な再解析を回避します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータは、共有プールの合計サイズを制御します。新規リクエストに場所を空けるために、共有プールからSQLリクエストをフラッシュする頻度を減らすには、SHARED_POOL_SIZEを増やすことを検討します。

共有SQL領域に使用可能な追加メモリーを利用するには、セッションごとに許可されるカーソル数を増やすことも必要になる可能性があります。この制限は、初期化パラメータOPEN_CURSORSの値を増やすことで増加できます。

4.52.34 リーフ・ノード分割/秒(Leaf Node Splits (per second))

追加の値の挿入のために、索引リーフ・ノードが分割された1秒当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-163 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-164 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

leaf node splits / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.35 リーフ・ノード分割/トランザクション(Leaf Node Splits (per transaction))

追加の値の挿入のために、索引リーフ・ノードが分割された1トランザクション当たりの回数。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-165 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-166 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

leaf node splits / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.36 ネットワーク・バイト/秒(Network Bytes (per second))

このメトリックは、SQL*Netレイヤーを介してデータベースで送受信されるバイトの合計数を示します。

このテストでは、ネットワークの1秒当たりの読取り/書込みを調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-167 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

SQL*Net経由で転送されたバイトは<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-168 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(DeltaBytesFromClient+DeltaBytesFromDblink+DeltaBytesToClient+DeltaBytesToDblink) / Seconds

  • DeltaBytesFromClient: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, visitation n where n.name='bytes received via SQL*Net from client' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • DeltaBytesFromDblink: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='bytes received via SQL*Net from dblink' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • DeltaBytesToClient: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='bytes sent via SQL*Net to client' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • DeltaBytesToDblink: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='bytes sent via SQL*Net to dblink' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

このメトリックは、データベースで送受信されるネットワーク通信量を示します。この数値は、特定のデータベース関連のネットワーク通信量を把握するために、これまでのレベルを比較するときにのみ役立ちます。

4.52.37 トランザクション数/秒(Number of Transactions (per second))

このメトリックは、このサンプル期間中に実行されたコミットおよびロールバックの合計数を示します。

このテストでは、サンプル期間中に実行されたコミットおよびロールバックの数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-169 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

トランザクション率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>=

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-170 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>=

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaCommits + DeltaRollbacks

  • DeltaCommits: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user commits'の差

  • DeltaRollbacks: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user rollbacks'の差

ユーザーの処理

この統計値は、データベース内でどれだけの作業が実行されているかを示します。トランザクション率の急上昇は、必ずしも悪い状態とはかぎりません。レスポンス時間が正常に近いままならば、システムによりその追加の負荷が処理可能なことを意味しています。実際には、トランザクション率の低下やレスポンス時間の増加は、問題の指標と考えられます。アプリケーションに応じて、トランザクションの負荷は1日の異なる時間帯で大きく変化します。

4.52.38 オープン・カーソル/秒(Open Cursors (per second))

このメトリックは、1秒当たりのオープン・カーソルの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-171 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-172 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

opened cursors cumulative / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.39 オープン・カーソル/トランザクション(Open Cursors (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりのオープン・カーソルの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-173 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-174 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

opened cursors cumulative / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.40 解析失敗数/秒(Parse Failure Count (per second))

このメトリックは、1秒当たりの解析の合計失敗数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-175 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-176 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

parse count (failures) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.41 解析失敗数/トランザクション(Parse Failure Count (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの解析の合計失敗数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-177 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-178 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

parse count (failures) / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.42 物理読取り/秒(Physical Reads (per second))

このメトリックは、このサンプル期間中の1秒当たりのディスクからのデータ・ブロック読取り数を示します。ユーザーがSQL問合せを実行すると、Oracleでは、まずデータベース・バッファ・キャッシュ(メモリー)からデータの取得を試み、まだメモリーにない場合は、ディスクを検索します。ディスクからのデータ・ブロックの読取りは、メモリーからのデータ・ブロックの読取りよりはるかに非効率的です。Oracleでは、メモリー使用率を常に最大にすることを目標としています。

このテストでは、ディスクから読み取られる1秒当たりのデータ・ブロック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-179 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

物理読取りは<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-180 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaPhysicalReads / Seconds

  • DeltaPhysicalReads: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='physical reads' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

ブロック読取りは避けられないため、不要なI/Oを最小限に抑えることを目標にする必要があります。これは、優れたアプリケーション設計と、効率的な実行計画により最良の結果が得られます。実行計画の変更が、パフォーマンスに大きな変化をもたらす可能性があります。システム・レベルでの微調整では、通常パフォーマンスはあまり改善しません。

物理読取りの原因となっているセッションを特定するために、セッションごとにI/Oを表示するには、「物理読取り」でソートした「上位セッション」ページに移動する必要があります。この方法により、問題のセッションを特定し、それらの現行のSQL文までドリルダウンして、そこからチューニングできます。

物理読取りの最大の部分の原因となっているSQLを特定するために、「物理読取り」でソートした「上位SQL」ページに移動します。このページでは、I/Oアクティビティの原因となっているSQL文をすぐに特定できます。このページから、そのSQL文の全文を表示できます。

問題のSQLを特定する2つの方法の違いは、「上位セッション」ページには、その時点で最も多くの物理読取りを実行しているセッションが表示される点です。「上位SQL」ページには、SQLキャッシュ内に残っている文で、存続期間中に最も多くのI/Oを実行したSQL文が表示されます。「上位SQL」ページには、現在実行されていないSQL文が表示される可能性があります。

SQL文が正しくチューニングされ、最適化されている場合は、次の提案を検討してください。バッファ・キャッシュを拡張すると、役立つ場合があります。これは、実際にDB_BLOCK_BUFFERSを増やしてテストします。DB_BLOCK_LRU_EXTENDED_STATISTICSは使用しないでください。別のパフォーマンスの問題を発生させる可能性があります。SGAサイズの拡張が、システムに余計なページングやスワッピングを生じさせる可能性がある場合は、拡張しないでください。

あまり目立たないが、I/Oレートに影響を及ぼす可能性のある問題は、データが物理的にクラスタ化される際の適切さです。たとえば、索引スキャンにより、列が2つの値の間にある表から、頻繁に行をフェッチすると想定します。各索引ブロックに100行ある場合、次の両極端の状態になります。1. 表の各行が異なる物理ブロックにあります(索引ブロックごとに、100ブロックの読取りが必要)。2. 表の行が、すべて少数の隣接ブロックにあります(索引ブロックごとに、一部のブロックの読取りが必要)。

データの事前ソートまたは再編成により、深刻な状況でもこの問題を改善できます。

4.52.43 物理読取り/トランザクション(Physical Reads (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりのディスク読取り数を示します。ユーザーがSQL問合せを実行すると、Oracleでは、まずデータベース・バッファ・キャッシュ(メモリー)からデータの取得を試み、まだメモリーにない場合は、ディスクに移動します。ディスクからのデータ・ブロックの読取りは、メモリーからのデータ・ブロックの読取りよりはるかに負荷がかかります。Oracleでは、メモリー使用率を常に最大にすることを目標としています。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、ディスクから読み取られる1トランザクション当たりのデータ・ブロック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-181 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

物理読取りは<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-182 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaReads / Transactions

  • DeltaReads: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='physical reads'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

ブロック読取りは避けられないため、不要なI/Oを最小限に抑えることを目標にする必要があります。これは、優れたアプリケーション設計と、効率的な実行計画により最良の結果が得られます。実行計画の変更が、パフォーマンスに大きな変化をもたらす可能性があります。システム・レベルでの微調整では、通常パフォーマンスはあまり改善しません。

物理読取りの最大の部分の原因となっているSQLを特定するために、「物理読取り」でソートした「上位SQL」ページに移動します。このページでは、I/Oアクティビティの原因となっているSQL文をすぐに確認できます。このページから、そのSQL文の全文を表示できます。

物理読取りの原因となっているセッションを特定するために、セッションごとにI/Oを表示するには、「物理読取り」でソートした「上位セッション」ページに移動します。この方法により、問題のセッションを特定し、それらの現行のSQL文までドリルダウンして、チューニングできます。

SQL文が正しくチューニングされ、最適化されている場合は、次の提案が役立ちます。バッファ・キャッシュを拡張すると、役立つ場合があります。これは、実際にDB_BLOCK_BUFFERSを増やしてテストします。DB_BLOCK_LRU_EXTENDED_STATISTICSは使用しません。SGAサイズの拡張が、システムに余計なページングやスワッピングを引き起こす場合は、拡張しないでください。

あまり目立たないが、I/Oレートに影響を及ぼす可能性のある問題は、データが物理的にクラスタ化される際の適切さです。たとえば、索引スキャンにより、列が2つの値の間にある表から、頻繁に行をフェッチすると想定します。各索引ブロックに100行ある場合、次の両極端の状態になります。1. 表の各行が異なる物理ブロックにあります(索引ブロックごとに、100ブロックの読取りが必要)。2. 表の行が、すべて少数の隣接ブロックにあります(索引ブロックごとに、一部のブロックの読取りが必要)。

データの事前ソートまたは再編成により、深刻な状況でもこの問題に取り組むのに役立ちます。

4.52.44 直接物理読取り/秒(Physical Reads Direct (per second))

このメトリックは、1秒当たりの直接物理読取り数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-183 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-184 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical reads direct / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.45 直接物理読取り/トランザクション(Physical Reads Direct (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの直接物理読取り数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-185 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-186 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical reads direct / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.46 LOB直接物理読取り/秒(Physical Reads Direct Lobs (per second))

このメトリックは、1秒当たりの直接ラージ・オブジェクト(LOB)物理読取り数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-187 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-188 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical reads direct (lob) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.47 LOB直接物理読取り/トランザクション(Physical Reads Direct Lobs (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの直接ラージ・オブジェクト(LOB)物理読取り数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-189 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-190 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical reads direct (lob) / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.48 物理書込み/秒(Physical Writes (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりのディスク書込み数を示します。この統計値は、DBWRによりキャッシュ内のSGAバッファからディスクに書き込まれたデータベース・ブロックの率と、直接書込みを実行するプロセスによりPGAから書き込まれたデータベース・ブロックの率を示します。

このテストでは、ディスクに書き込まれた1秒当たりのデータ・ブロック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-191 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

物理書込みは<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-192 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaWrites / Seconds

  • DeltaWrites: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='physical writes'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

この統計値は、DBWR書込みと直接書込みをセッションごとに示すため、書込みアクティビティが実際にどこで発生しているかを確認するには、物理書込みを直接表示する必要があります。直接物理書込み値が書込みの大部分を占める場合、一時表領域におそらく多くのソートまたは書込みがあります。

書込みの大部分が直接ではない場合、それらはDBWR書込みプロセスにより実行されています。これは、ログ・ライターまたはREDOの待機が、イベント待機中のセッションのページか、「待機時間」でソートした上位待機ページに表示されている場合のみ、問題になります。

4.52.49 物理書込み/トランザクション(Physical Writes (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりのディスク書込み数を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、ディスクに書き込まれる1トランザクション当たりのデータ・ブロック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-193 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

物理書込みは<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-194 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaWrites / Transactions

  • DeltaWrites: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='physical writes'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

この統計値は、DBWR書込みと直接書込みをセッションごとに示すため、書込みアクティビティが実際にどこで発生しているかを確認するには、物理書込みを直接表示する必要があります。直接物理書込み値が書込みの大部分を占める場合、一時表領域におそらく多くのソートまたは書込みが発生しています。

書込みの大部分が直接ではない場合、それらはDBWR書込みプロセスにより実行されています。これは通常、ログ・ライターまたはREDOの待機が、イベント待機中のセッションのページか、「待機時間」でソートした上位待機ページに表示されている場合のみ、問題になります。

4.52.50 直接物理書込み/秒(Physical Writes Direct (per second))

このメトリックは、1秒当たりの直接物理書込み数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-195 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-196 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical writes direct / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」からADDMを実行します。

4.52.51 直接物理書込み/トランザクション(Physical Writes Direct (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの直接物理書込み数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-197 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-198 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical writes direct / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.52 LOB直接物理書込み/秒(Physical Writes Direct Lobs (per second))

このメトリックは、1秒当たりの直接ラージ・オブジェクト(LOB)物理書込み数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-199 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-200 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical writes direct (lob) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.53 LOB直接物理書込み/トランザクション(Physical Writes Direct Lobs (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの直接ラージ・オブジェクト(LOB)物理書込み数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-201 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-202 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

physical writes direct (lob) / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.54 再帰コール/秒(Recursive Calls (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりの再帰コール数を示します。

ユーザーが発行したSQL文を実行するために、Oracleサーバーで追加文の発行が必要になる場合があります。そのような文は、再帰コールまたは再帰的SQL文と呼ばれます。たとえば、行を保持する十分な領域がない表に行を挿入した場合、Oracleサーバーでは、ディクショナリ管理表領域が使用されていれば、再帰コールを作成して、動的に領域を割り当てます。次の場合には、再帰コールも生成されます。

  • データ・ディクショナリ情報がデータ・ディクショナリ・キャッシュになく、ディスクから取得する必要がある場合

  • データベース・トリガーの起動中

  • DDL文の実行中

  • ストアド・プロシージャ、ファンクション、パッケージおよび無名PL/SQLブロック内でのSQL文の実行中

  • 参照整合性制約の実行中

このテストでは、1秒当たりの再帰SQLコールの数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-203 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

再帰コール率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-204 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRecursiveCalls / Seconds

  • DeltaRecursiveCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='recursive calls'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

アプリケーションの実行中に、Oracleサーバーで過度の再帰コールが作成されていると思われる場合、これらの再帰コールの原因となっているアクティビティを特定します。再帰コールが動的拡張に起因していることを確認したら、より大きなエクステントを割り当てることで拡張の頻度を減らすか、Oracle8iを使用している場合には、ローカルで管理される表領域を利用することを検討します。

4.52.55 再帰コール/トランザクション(Recursive Calls (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりの再帰コール数を示します。

ユーザーが発行したSQL文を実行するために、Oracleサーバーで追加文の発行が必要になる場合があります。そのような文は、再帰コールまたは再帰的SQL文と呼ばれます。たとえば、行を保持する十分な領域がない表に行を挿入した場合、Oracleサーバーでは、ディクショナリ管理表領域が使用されていれば、再帰コールを作成して、動的に領域を割り当てます。次の場合には、再帰コールも生成されます。

  • データ・ディクショナリ情報がデータ・ディクショナリ・キャッシュになく、ディスクから取得する必要がある場合

  • データベース・トリガーの起動中

  • DDL文の実行中

  • ストアド・プロシージャ、ファンクション、パッケージおよび無名PL/SQLブロック内でのSQL文の実行中

  • 参照整合性制約の実行中

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、内部表に対する変更という結果になるコールの数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-205 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

再帰コール率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-206 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRecursiveCalls / Transactions

  • DeltaRecursiveCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='recursive calls'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

アプリケーションの実行中に、Oracleサーバーで過度の再帰コールが作成されていると思われる場合、これらの再帰コールの原因となっているアクティビティを特定します。再帰コールが動的拡張に起因していることを確認したら、より大きなエクステントを割り当てることで拡張の頻度を減らすか、Oracle8iを使用している場合には、ローカルで管理される表領域を利用することを検討します。

4.52.56 REDO生成/秒(Redo Generated (per second))

このメトリックは、サンプル期間中に生成された1秒当たりのREDOの量をバイトで示します。

REDOログ・バッファは、データベースに加えられた変更についての情報を保持するSGA内の循環バッファです。この情報はREDOエントリに格納されています。REDOエントリには、INSERT、UPDATE、DELETE、CREATE、ALTERまたはDROP操作によりデータベースに加えられた変更の再構築または再実行に必要な情報が含まれています。REDOエントリは、必要に応じて、データベース・リカバリに使用できます。

このテストでは、1秒当たりに生成されたバイト単位のREDOの量を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-207 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

REDOの生成は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-208 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRedoSize / Seconds

  • DeltaRedoSize: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='redo size'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

LOG_BUFFER初期化パラメータにより、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー量が決まります。

待機が問題ならば、LOG_BUFFER初期化パラメータを増やして、REDOログ・バッファのサイズを拡張することを検討します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログに書き込みます。REDOログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。

4.52.57 REDO生成/トランザクション(Redo Generated (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中に生成された1トランザクション当たりのREDOの量をバイトで示します。

REDOログ・バッファは、データベースに加えられた変更についての情報を保持するSGA内の循環バッファです。この情報はREDOエントリに格納されています。REDOエントリには、INSERT、UPDATE、DELETE、CREATE、ALTERまたはDROP操作によりデータベースに加えられた変更の再構築または再実行に必要な情報が含まれています。REDOエントリは、必要に応じて、データベース・リカバリに使用されます。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりに生成されたバイト単位のREDOの量を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-209 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

REDOの生成は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-210 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRedoSize / DeltaTransactions

  • DeltaRedoSize: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='redo size'の差

  • Transactions: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name = 'user commits'の差

ユーザーの処理

LOG_BUFFER初期化パラメータにより、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー量が決まります。

待機が問題ならば、LOG_BUFFER初期化パラメータを増やして、REDOログ・バッファのサイズを拡張することを検討します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログに書き込みます。REDOログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。

4.52.58 REDO書込み/秒(Redo Writes (per second))

このメトリックは、このサンプル期間中の1秒当たりのREDO書込み操作数を示します。

REDOログ・バッファは、データベースに加えられた変更についての情報を保持するSGA内の循環バッファです。この情報はREDOエントリに格納されています。REDOエントリには、INSERT、UPDATE、DELETE、CREATE、ALTERまたはDROP操作によりデータベースに加えられた変更の再構築または再実行に必要な情報が含まれています。REDOエントリは、必要に応じて、データベース・リカバリに使用できます。

ログ・ライター・プロセス(LGWR)が、REDOログ・バッファ管理をします。つまり、ディスク上のREDOログ・ファイルにREDOログ・バッファを書き込みます。

このテストでは、LGWRによるREDOログ・ファイルへの1秒当たりの書込み数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-211 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

REDO書込み率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-212 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRedoWrites / Seconds

  • DeltaRedoWrites: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='redo writes'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

LOG_BUFFER初期化パラメータにより、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー量が決まります。

待機が問題ならば、LOG_BUFFER初期化パラメータを増やして、REDOログ・バッファのサイズを拡張することを検討します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログに書き込みます。REDOログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。

4.52.59 REDO書込み/トランザクション(Redo Writes (per transaction))

このメトリックは、このサンプル期間中の1トランザクション当たりのREDO書込み操作数を示します。

REDOログ・バッファは、データベースに加えられた変更についての情報を保持するSGA内の循環バッファです。この情報はREDOエントリに格納されています。REDOエントリには、INSERT、UPDATE、DELETE、CREATE、ALTERまたはDROP操作によりデータベースに加えられた変更の再構築または再実行に必要な情報が含まれています。REDOエントリは、必要に応じて、データベース・リカバリに使用されます。

ログ・ライター・プロセス(LGWR)が、REDOログ・バッファ管理をします。つまり、ディスク上のREDOログ・ファイルにREDOログ・バッファを書き込みます。

このテストでは、LGWRによるREDOログ・ファイルへの1トランザクション当たりの書込み数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-213 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

REDO書込み率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-214 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRedoWrites /(DeltaCommits+DeltaRollbacks)

  • DeltaRedoWrites: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='redo writes' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • DeltaCommits: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='user commits' and n.statistic#=s.statistic#の差

  • DeltaRollbacks: サンプル期間の終了時と開始時のselect s.value from v$sysstat s, v$statname n where n.name='user commits' and n.statistic#=s.statistic#の差

ユーザーの処理

LOG_BUFFER初期化パラメータにより、REDOエントリをREDOログ・ファイルにバッファリングするときに使用されるメモリー量が決まります。

待機が問題ならば、LOG_BUFFER初期化パラメータを増やして、REDOログ・バッファのサイズを拡張することを検討します。REDOログ・エントリには、データベース・ブロック・バッファに加えられた変更の記録が含まれています。ログ・ライター・プロセス(LGWR)では、REDOログ・エントリをログ・バッファからREDOログに書き込みます。REDOログ・バッファは、REDOログへのアクセスが多いときでも、ログ・バッファに新規エントリ用の領域があるように、サイズを設定する必要があります。

4.52.60 処理された行/ソート(Rows Processed (per sort))

このメトリックは、このサンプル期間中の1ソート当たりの平均行数を示します。

このテストでは、サンプル期間中の1ソート当たりの平均行数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-215 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

平均ソート・サイズは<value>行です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-216 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(DeltaSortRows / (DeltaDiskSorts + DeltaMemorySorts)) * 100

  • DeltaSortRows: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (rows)'の差

  • DeltaMemorySorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (memory)'の差

  • DeltaDiskSorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (disk)'の差

ユーザーの処理

この統計値は、1ソート当たりに処理されている平均行数を示します。そのサイズは、データベースのソート・サイズに関する情報を提供します。これは、SORT_AREA_SIZEを適切に指定するのに役立ちます。1ソート当たりの行数が多い場合、最も多くのソートを実行しているセッションとSQL文を調べ、これらのSQL文をチューニングして、ソート・サンプル・セットのサイズを縮小できないか確認する必要があります。

最も多くのソートを実行しているセッションを特定することで、さらにそれらのセッションで実行されているSQLを特定できます。データベースのソート領域のサイズが正しく設定されていて、アプリケーションのSQLが不要あるいは過剰なソートを実行している可能性があります。最も多くのソートを実行しているセッションは、「ディスク・ソート」でソートした「上位セッション」ページに表示されます。

「現行のSQL」ページで最も多くのディスク・ソートを実行しているセッションをさらにドリルダウンすると、ディスク・ソートの原因であるSQL文が表示されます。

「ソート」でソートした「上位SQL」ページは、キャッシュ内のSQL文を、それらのソート操作数によるソート順で素早く表示する仕組みになっています。これは、現行セッションのソートを表示するもう1つの方法です。このページでは、SQL文によるソート・アクティビティを表示でき、その文のすべての実行についての累積統計が表示されています。

ディスク上で過剰なソートが実行されており、問合せが正しい場合は、SORT_AREA_SIZE初期化パラメータの値を増やして、ソート領域のサイズを拡張することを検討します。ソート領域を広げると、Oracleサーバーではメモリーでソートを維持でき、現行のソート領域サイズを使用して同等の量の作業を実行するために必要なI/O操作の数が削減されます。

4.52.61 長い表スキャン/秒(Scans on Long Tables (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりの長い表スキャン数を示します。表がキャッシュされていない場合や、その最大値が5ブロックを超えている場合、表は長いとみなされます。

このテストでは、1秒当たりの長い表スキャンを調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-217 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

長い表スキャンの率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-218 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaScans / Seconds

  • DeltaScans: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='table scans (long tables)'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

表スキャンとは、問合せに応じるために、表全体がレコードごとにスキャンされることです。バッファ・キャッシュへの読取りや保存が簡単にできる小さな表の場合には便利です。しかし、大きな表の場合は、多数の物理読取りが必要になり、その他の必要なバッファがキャッシュから消去される可能性があります。物理読取り数と論理読取り数が多いSQL文は、表スキャンの候補です。これらのSQL文は、「物理読取り」でソートした「上位SQL」ページか、「物理読取り」でソートした「上位セッション」ページで、セッションの現行SQLまでドリルダウンすることにより特定できます。

4.52.62 長い表スキャン/トランザクション(Scans on Long Tables (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりの長い表スキャン数を示します。表がキャッシュされていない場合や、その最大値が5ブロックを超えている場合、表は長いとみなされます。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりの長い表スキャンの数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-219 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

長い表スキャンの率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-220 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaScans / Transactions

  • DeltaScans: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='table scans (long tables)'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

表スキャンとは、問合せに応じるために、表全体がレコードごとにスキャンされることです。バッファ・キャッシュへの読取りや保存が簡単にできる小さな表の場合には便利です。しかし、大きな表の場合は、多数の物理読取りが必要になり、その他の必要なバッファがキャッシュから消去される可能性があります。物理読取り数と論理読取り数が多いSQL文は、表スキャンの候補です。これらのSQL文は、「物理読取り」でソートした「上位SQL」ページか、「物理読取り」でソートした「上位セッション」ページで、セッションの現行SQLまでドリルダウンすることにより特定できます。

4.52.63 セッション論理読取り/秒(Session Logical Reads (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりの論理読取り数を示します。論理読取りとは、SGAからのデータ・ブロックの読取りリクエストです。論理読取りは、リクエストされたブロックがバッファ・キャッシュにない場合、結果的に物理読取りになることがあります。

このテストでは、1秒当たりの論理(DBブロック取得+一貫性読取り)読取りを調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-221 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

セッション論理読取りは<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-222 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

LogicalReads / Seconds

  • LogicalReads: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='session logical reads'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

過剰な論理読取りは、たとえ結果的に物理読取りにならなくても、パフォーマンス・チューニングが必要と考えられる領域を示している可能性があります。通常、この統計の大きな値は、全表スキャンが実行されていることを示します。最も多くの論理読取り(バッファ読取り)を実行しているSQLを特定するには、「バッファ読取り」でソートした「上位SQL」ページを使用します。これにより、論理読取りの大部分の原因となっているSQLがすぐに特定されます。ドリルダウンにより、これらのSQLをさらに詳しく調べることができます。これらのSQL文をチューニングすると、バッファ・キャッシュ・アクセスが減ります。

4.52.64 セッション論理読取り/トランザクション(Session Logical Reads (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりの論理読取り数を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりの論理(DBブロック取得+一貫性読取り)読取りを調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-223 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

セッション論理読取りは<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-224 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaReads / Transactions

  • DeltaReads: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='session logical reads'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

過剰な論理読取りは、たとえ結果的に物理読取りにならなくても、パフォーマンス・チューニングが必要と考えられる領域を示している可能性があります。通常、この統計の大きな値は、全表スキャンが実行されていることを示します。最も多くの論理読取り(バッファ読取り)を実行しているSQLを特定するには、「バッファ読取り」でソートした「上位SQL」ページを使用します。これにより、論理読取りの大部分の原因となっているSQLがすぐに特定されます。

4.52.65 ソフト解析(%)(Soft Parse (%))

Oracleサーバーにより共有プールにSQL文がないか調べられ、再使用可能なバージョンの文が見つかった場合に、ソフト解析が記録されます。

このメトリックは、カーソルがすでにカーソル・キャッシュにある解析要求を、合計解析数と比較した割合を示します。この割合は、アプリケーションが、キャッシュにない文のハード解析と比べて、すでにキャッシュにある文を解析する頻度についての指標となります。

このテストでは、解析リクエスト全体に対するソフト解析リクエストの割合を調べます。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-225 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

ソフト解析されるのは<value>%のみです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-226 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

((DeltaParseCountTotal - DeltaParseCountHard) / DeltaParseCountTotal) * 100

  • DeltaParseCountTotal: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (total)'の差

  • DeltaParseCountHard: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (hard)'の差

ユーザーの処理

ソフト解析のリソース消費はハード解析より少ないため、この項目の値は大きいほどよいということになります。しかし、ソフト解析が多いのは、アプリケーションでSQLが効率的に使用されていないことを示しています。文の再解析は、たとえソフト解析であっても、以前にコンパイルした文をキャッシュ内で探す処理時間が必要なだけでなく、アプリケーションからデータベースまでのネットワーク・ラウンド・トリップが必要です。ネットワーク・ラウンド・トリップと不要な処理を減らすことにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

このメトリック値が80%を下回った場合、「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページを調べる必要があります。このページには、現在最も多くのハード解析を実行しているセッションのリストが表示されます。これらのセッションとそこで実行されているSQL文から、どのアプリケーションおよび対応するSQL文が非効率的に使用されているかがわかります。

メトリックが現在高い値を示している場合、負荷の大きなハード解析は発生していませんが、アプリケーションは、ソフト解析の量を減らすことにより、さらにチューニングできます。「解析」でソートした「上位SQL」ページに移動し、最も多く解析が実行されているSQL文を特定します。これにより、不必要に再解析が実行されているSQLをすぐに特定できます。まずこれらの文に、カーソルが一度オープンされると、何回も実行やフェッチが行われるような、アプリケーション・ロジックの変更が可能か調べます。

4.52.66 ディスクへのソート/秒(Sorts to Disk (per second))

このメトリックは、このサンプル期間中の1秒当たりのディスクに対するソート数を示します。最良のパフォーマンスの場合、ディスクに対するソートは実行するには負荷が大きいため、ほとんどのソートがメモリー内で行われます。ソート領域が小さすぎると、ソート操作中に、余分なソートの実行が必要になります。その結果、CPUおよびI/Oリソースの消費が増えます。

このテストでは、ディスクに対して実行される1秒当たりのソート数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-227 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ディスクへのソートの率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-228 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaDiskSorts / Seconds

  • DeltaDiskSorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (disk)'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

最も多くのソートを実行しているセッションを特定することで、さらにそれらのセッションで実行されているSQLを特定できます。データベースのソート領域のサイズが正しく設定されていて、アプリケーションのSQLが不要または過剰なソートを実行している可能性があります。最も多くのソートを実行しているセッションは、「ディスク・ソート」でソートした「上位セッション」ページに表示されます。

「現行のSQL」ページで最も多くのディスク・ソートを実行しているセッションをさらにドリルダウンすると、ディスク・ソートの原因であるSQL文が表示されます。

「ソート」でソートした「上位SQL」ページは、キャッシュ内のSQL文を、それらのソート操作数によるソート順で素早く表示する仕組みになっています。これは、現行セッションのソートの表示にかわる方法で、SQL文によるソート・アクティビティを表示でき、その文の全実行に関する累積統計が含まれます。

ディスク上で過剰なソートが実行されており、問合せが正しい場合は、SORT_AREA_SIZE初期化パラメータの値を増やして、ソート領域のサイズを拡張することを検討します。ソート領域を広げると、Oracleサーバーではメモリーでソートを維持でき、現行のソート領域サイズを使用して同等の量の作業を実行するために必要なI/O操作の数が削減されます。

4.52.67 ディスクへのソート/トランザクション(Sorts to Disk (per transaction))

このメトリックは、このサンプル期間中の1トランザクション当たりのディスクに対するソート数を示します。最良のパフォーマンスの場合、ディスクに対するソートは実行するには負荷が大きいため、ほとんどのソートがメモリー内で行われます。ソート領域が小さすぎると、ソート操作中に、余分なソートの実行が必要になります。その結果、CPUおよびI/Oリソースの消費が増えます。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、ディスクに対して実行される1トランザクション当たりのソート数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-229 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ディスクへのソートの率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-230 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaDiskSorts / Transactions

  • DeltaDiskSorts: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='sorts (disk)'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

最も多くのソートを実行しているセッションを特定することで、さらにそれらのセッションで実行されているSQLを特定できます。データベースのソート領域のサイズが正しく設定されていて、アプリケーションのSQLが不要または過剰なソートを実行している可能性があります。最も多くのソートを実行しているセッションは、「ディスク・ソート」でソートした「上位セッション」ページに表示されます。

「現行のSQL」ページで最も多くのディスク・ソートを実行しているセッションをさらにドリルダウンすると、ディスク・ソートの原因であるSQL文が表示されます。

「ソート」でソートした「上位SQL」ページは、キャッシュ内のSQL文を、それらのソート操作数によるソート順で素早く表示する仕組みになっています。これは、現行セッションのソートの表示にかわる方法で、SQL文によるソート・アクティビティを表示でき、その文の全実行に関する累積統計が含まれます。

ディスク上で過剰なソートが実行されており、問合せが正しい場合は、SORT_AREA_SIZE初期化パラメータの値を増やして、ソート領域のサイズを拡張することを検討します。ソート領域を広げると、Oracleサーバーではメモリーでソートを維持でき、現行のソート領域サイズを使用して同等の量の作業を実行するために必要なI/O操作の数が削減されます。

4.52.68 合計索引スキャン/秒(Total Index Scans (per second))

このメトリックは、1秒当たりの索引スキャンの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-231 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-232 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

index scans kdiixs1 / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.69 合計索引スキャン/トランザクション(Total Index Scans (per transaction))

このメトリックは、1トランザクション当たりの索引スキャンの合計数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-233 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-234 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

index scans kdiixsl / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.70 合計解析/秒(Total Parses (per second))

このメトリックは、ハードおよびソフト解析の1秒当たりの合計数を示します。SQL文を共有プールにロードする必要がある場合、ハード解析が発生します。この場合、Oracleサーバーでは共有プールにメモリーを割り当て、文を解析する必要があります。Oracleサーバーにより共有プールにSQL文がないか調べられ、再使用可能なバージョンの文が見つかった場合に、ソフト解析が記録されます。

特定のSQLカーソルが解析されるたびに、この数は1つずつ増えます。SQLカーソルの解析の原因となるいくつかの操作があります。SQL文の解析では、カーソルの実行計画の生成時にオプティマイザにより評価される基本ステップに文を分解します。

このテストでは、1秒当たりの解析コール数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-235 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

合計解析率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-236 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaParses / Seconds

  • DeltaParses: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (total)'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

過度に時間のかかる解析があると思われる場合は、SQL文を評価して、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化し、文の不要な再解析を回避するために、変更可能な文を確認します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページには、最も多くのハード解析が発生しているセッションが表示されます。ハード解析は、サーバーで問合せを解析し、ライブラリ・キャッシュに問合せの完全一致が見つからない場合に発生します。ハード解析は、SQL文を効率的に共有することにより回避できます。問合せでリテラルのかわりにバインド変数を使用することは、共有を増やすための1つの方法です。

最も多いハード解析が発生しているセッションが表示されることで、このページではSQLのリライトの最有力候補であるアプリケーションまたはプログラムを特定できます。

また、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化するために変更可能なSQL文を調べ、文の不要な再解析を回避します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータは、共有プールの合計サイズを制御します。新規リクエストに場所を空けるために、共有プールからSQLリクエストをフラッシュする頻度を減らすには、SHARED_POOL_SIZEを増やすことを検討します。

共有SQL領域に使用可能な追加メモリーを利用するには、セッションごとに許可されるカーソル数を増やすことも必要になる可能性があります。この制限は、初期化パラメータOPEN_CURSORSの値を増やすことで増加できます。

4.52.71 合計解析/トランザクション(Total Parses (per transaction))

このメトリックは、ハードおよびソフト解析の1トランザクション当たりの合計数を示します。SQL文を共有プールにロードする必要がある場合、ハード解析が発生します。この場合、Oracleサーバーでは共有プールにメモリーを割り当て、文を解析する必要があります。Oracleサーバーにより共有プールにSQL文がないか調べられ、再使用可能なバージョンの文が見つかった場合に、ソフト解析が記録されます。

特定のSQLカーソルが解析されるたびに、この数は1つずつ増えます。SQLカーソルの解析の原因となるいくつかの操作があります。SQL文の解析では、カーソルの実行計画の生成時にオプティマイザにより評価される基本ステップに文を分解します。

このテストでは、1トランザクション当たりの解析コール数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-237 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

合計解析率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-238 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaParses / Transactions

  • DeltaParses: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='parse count (total)'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

過度に時間のかかる解析があると思われる場合は、SQL文を評価して、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化し、文の不要な再解析を回避するために、変更可能な文を確認します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

「ハード解析」でソートした「上位セッション」ページには、最も多くのハード解析が発生しているセッションが表示されます。ハード解析は、サーバーで問合せを解析し、ライブラリ・キャッシュに問合せの完全一致が見つからない場合に発生します。ハード解析は、SQL文を効率的に共有することにより回避できます。問合せでリテラルのかわりにバインド変数を使用することは、共有を増やすための1つの方法です。

最も多いハード解析が発生しているセッションが表示されることで、このページではSQLのリライトの最有力候補であるアプリケーションまたはプログラムを特定できます。

また、共有SQLプール・メモリーの使用を最適化するために変更可能なSQL文を調べ、文の不要な再解析を回避します。この種の問題は、一般にスペース、大/小文字、あるいは両方が違う類似のSQL文が書かれていることが原因で発生します。可能であれば、文で明示的に指定された定数ではなくバインド変数を使用することを検討してもかまいません。

SHARED_POOL_SIZE初期化パラメータは、共有プールの合計サイズを制御します。新規リクエストに場所を空けるために、共有プールからSQLリクエストをフラッシュする頻度を減らすには、SHARED_POOL_SIZEを増やすことを検討します。

共有SQL領域に使用可能な追加メモリーを利用するには、セッションごとに許可されるカーソル数を増やすことも必要になる可能性があります。この制限は、初期化パラメータOPEN_CURSORSの値を増やすことで増加できます。

4.52.72 ユーザー・コール(%)(User Calls (%))

このメトリックは、再帰コールに対するユーザー・コールの割合を示します。

ユーザーが発行したSQL文を実行するために、Oracleサーバーで追加文の発行が必要になる場合があります。そのような文は、再帰コールまたは再帰的SQL文と呼ばれます。たとえば、行を保持する十分な領域がない表に行を挿入した場合、Oracleサーバーでは、ディクショナリ管理表領域が使用されていれば、再帰コールを作成して、動的に領域を割り当てます。次の場合には、再帰コールも生成されます。

データ・ディクショナリ情報がデータ・ディクショナリ・キャッシュになく、ディスクから取得する必要がある場合。

  • データベース・トリガーの起動中

  • DDL文の実行中

  • ストアド・プロシージャ、ファンクション、パッケージおよび無名PL/SQLブロック内でのSQL文の実行中

  • 参照整合性制約の実行中

このメトリックは、再帰コールに対するユーザー・コールの割合を示します。値がしきい値引数で指定したしきい値以下で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-239 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

コールの<value>%がユーザー・コールです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-240 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

<


定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(DeltaUserCalls/(DeltaRecursiveCalls + DeltaUserCalls)) * 100

  • DeltaRecursiveCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='recursive calls'の差

  • DeltaUserCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user calls'の差

ユーザーの処理

このメトリックの値が低い場合、Oracleサーバーで多数の再帰コールが作成されていることを意味します。アプリケーションの実行中に、Oracleサーバーで過度の再帰コールが作成されていると思われる場合、これらの再帰コールの原因となっているアクティビティを特定します。再帰コールが動的拡張に起因していることを確認したら、より大きなエクステントを割り当てることで拡張の頻度を減らすか、Oracle8iを使用している場合には、ローカルで管理される表領域を利用することを検討します。

4.52.73 ユーザー・コール/秒(User Calls (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりのログイン、解析、または実行コール数を示します。

このテストでは、ログイン、解析、または実行コール数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-241 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・コール率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-242 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaUserCalls / Seconds

  • DeltaUserCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user calls'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

この統計値は、データベース内でどれだけのアクティビティが進行中かを反映しています。合計ユーザー・コール率の急増は、基本的なコールのどれが実際に増加しているのかを確認するために調べる必要があります。解析、実行およびログインのコールは、それぞれ異なるタイプのユーザー・アクションまたはアプリケーション・アクションを意味し、個々に対処することが必要です。ユーザー・コールは、全体的なレベルのモニターです。

4.52.74 ユーザー・コール/トランザクション(User Calls (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりのログイン、解析、または実行コール数を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりのログイン、解析、または実行コール数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-243 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・コール率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-244 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaUserCalls / Transactions

  • DeltaUserCalls: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user calls'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

この統計値は、データベース内でどれだけのアクティビティが進行中かを反映しています。合計ユーザー・コール率の急増は、基本的なコールのどれが実際に増加しているのかを確認するために調べる必要があります。解析、実行およびログインのコールは、それぞれ異なるタイプのユーザー・アクションまたはアプリケーション・アクションを意味し、個々に対処することが必要です。ユーザー・コールは、全体的なレベルのモニターです。

4.52.75 ユーザー・コミット/秒(User Commits (per second))

このメトリックは、サンプル期間中の1秒当たりに実行されたユーザー・コミット数を示します。ユーザーがトランザクションをコミットすると、データベース・ブロックへの変更を反映するREDOが生成され、これをディスクに書き込む必要があります。コミットは、多くの場合ユーザー・トランザクション率に最も近い値を示します。

このテストでは、1秒当たりのユーザー・コミット数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-245 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・コミット率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-246 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaCommits / Seconds

  • DeltaCommits: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user commits'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

この統計値は、データベース内でどれだけの作業が実行されているかを示します。トランザクション率の急上昇は、必ずしも悪い状態とはかぎりません。レスポンス時間が正常に近いままならば、システムによりその追加の負荷が処理可能なことを意味しています。実際には、トランザクション率の低下やレスポンス時間の増加は、問題の指標と考えられます。アプリケーションに応じて、トランザクションの負荷は1日の異なる時間帯で大きく変化します。

4.52.76 ユーザー・コミット/トランザクション(User Commits (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中の1トランザクション当たりに実行されたユーザー・コミット数を示します。ユーザーがトランザクションをコミットすると、データベース・ブロックへの変更を反映するREDOが生成され、これをディスクに書き込む必要があります。コミットは、多くの場合ユーザー・トランザクション率に最も近い値を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりのユーザー・コミット数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-247 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・コミット率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-248 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaCommits / Transactions

  • DeltaCommits: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user commits'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

この統計値は、データベース内でどれだけの作業が実行されているかを示します。トランザクション率の急上昇は、必ずしも悪い状態とはかぎりません。レスポンス時間が正常に近いままならば、システムによりその追加の負荷が処理可能なことを意味しています。実際には、トランザクション率の低下やレスポンス時間の増加は、問題の指標と考えられます。アプリケーションに応じて、トランザクションの負荷は1日の異なる時間帯で大きく変化します。

4.52.77 ユーザー・ロールバックUNDOレコード適用/秒(User Rollback Undo Records Applied (per second))

このメトリックは、ユーザー・リクエストのロールバック変更に適用された1秒当たりのUNDOレコード数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-249 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-250 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(rollback changes - undo records applied) / time

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.78 ユーザー・ロールバックUNDOレコード適用/トランザクション(User Rollback Undo Records Applied (per transaction))

このメトリックは、ユーザー・リクエストのロールバック変更に適用された1トランザクション当たりのUNDOレコード数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-251 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-252 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

(rollback changes - undo records applied) / transactions

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.52.79 ユーザー・ロールバック/秒(User Rollbacks (per second))

このメトリックは、サンプル期間中に、ユーザーが手動でROLLBACK文を発行、またはユーザーのトランザクション中に発生したエラーの1秒当たりの回数を示します。

このテストでは、1秒当たりのロールバック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-253 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・ロールバック率は<value>/秒です。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-254 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRollbacks / Seconds

  • DeltaRollbacks: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user rollbacks'の差

  • Seconds: サンプル期間の秒数

ユーザーの処理

この値は、ユーザーがROLLBACK文を発行する、またはトランザクション中にエラーが発生する頻度を示します。ロールバックが、なんらかの欠陥のあるアプリケーション・ロジックの一部か、データベース・アクセスにより発生しているエラーが原因かを確認するために、さらに調査を行う必要があります。

4.52.80 ユーザー・ロールバック/トランザクション(User Rollbacks (per transaction))

このメトリックは、サンプル期間中に、ユーザーが手動でROLLBACK文を発行、またはユーザーのトランザクション中に発生したエラーの1トランザクション当たりの回数を示します。

この統計値は、最後のサンプル期間中にコミットまたはロール・バックされた書込みまたは更新トランザクションがなかった場合は、0になります。データベースに対する大量のアクティビティが読取り専用の場合、対応する同じ名前の1秒当たりのメトリックは、現行パフォーマンスのより効果的なインジケータになります。

このテストでは、1トランザクション当たりのロールバック数を調べます。値がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-255 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

ユーザー・ロールバック率は<value>/トランザクションです。

10.2.0.x

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

定義なし


表4-256 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

5分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

2

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaRollbacks / Transactions

  • DeltaRollbacks: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='user rollbacks'の差

  • Transactions: サンプル期間のトランザクション数

ユーザーの処理

この値は、ユーザーがROLLBACK文を発行する、またはトランザクション中にエラーが発生する頻度を示します。ロールバックが、なんらかの欠陥のあるアプリケーション・ロジックの一部か、データベース・アクセスにより発生しているエラーが原因かを確認するために、さらに調査を行う必要があります。

4.53 ユーザー監査(User Audit)

このメトリック・カテゴリには、監査対象ユーザー(SYSなど)によるデータベースへのログオンを示すために使用されるメトリックが含まれます。

4.53.1 監査ユーザー(Audited User)

このメトリックでは、指定したデータベース・ユーザー接続を監視します。たとえば、ユーザー名フィルタ引数で指定したあるデータベース・ユーザー接続が検出されると、アラートが表示されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-257 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

15分ごと

アップロードなし

=


SYS

定義なし

1

ユーザー<value>が<machine>からログオンしました。


複数のしきい値

このメトリックでは、「Username_Machine」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「Username_Machine」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「Username_Machine」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

各メトリック索引:

SELECT username

ユーザーの処理

ユーザー・アクションは、検出されるユーザー接続によって異なる場合があります。

4.53.2 監査ユーザー・ホスト(Audited User Host)

このメトリックは、監査対象ユーザーのログオンの送信元であるホスト・マシンを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 15分ごと

データ・ソース

各メトリック索引:

SELECT machine

ユーザーの処理

このクライアント・マシンからデータベースへのアクセスを詳しく調べます。

4.53.3 監査ユーザー・セッション数(Audited User Session Count)

このメトリックは、指定マシンからの監査対象ユーザーが行ったログオン数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 15分ごと

データ・ソース

各メトリック索引:

SELECT count(username)

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.54 ユーザー・ブロック(User Block)

このメトリック・カテゴリには、どの程度まで、およびどのくらい連続して、指定したセッションが他の複数のセッションをブロックしているかを示すメトリックが含まれます。

4.54.1 ブロックしているセッション数(Blocking Session Count)

このメトリックは、データベース・ユーザーが、1人以上の他のユーザーによる表の更新などのアクションの実行を阻止していることを示します。連続したブロッキングの発生数が指定した値に達すると、アラートが生成されます。

注意: 「ユーザー・ブロック」テストを使用する前に、管理対象のデータベース上で、catblock.sqlスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトにより、「ユーザー・ブロック」テストに必要ないくつかの追加の表、ビューおよびパブリック・シノニムが作成されます。

注意: しきい値を実数として受け入れる大部分のメトリックとは異なり、このメトリックは整数のみをしきい値として受け入れます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-258 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

5分ごと

アップロードなし

>

0

定義なし

3

セッション<sid>が他の<value>セッションをブロックしています。


表4-259 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

0

定義なし

15

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「ブロックしているセッションのID」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「ブロックしているセッションのID」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「ブロックしているセッションのID」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

SELECT SUM(num_blocked)
  FROM (SELECT id1, id2, MAX(DECODE(block, 1, sid, 0)) blocking_sid,
    SUM(DECODE(request, 0, 0, 1)) num_blocked
    FROM v$lock
      WHERE block = 1 OR request>0
      GROUP BY id1, id2)
  GROUP BY blocking SID

ユーザーの処理

他のユーザーをブロックしているユーザーにトランザクションをロールバックさせるか、ブロックしているトランザクションがコミットされるまで待つかのいずれかです。

4.55 ユーザー定義のSQLメトリック(User-Defined SQL Metrics)

このメトリックにより、独自のSQL文を実行できます。これらのSQL文によって返されたデータは、しきい値と比較され、定義済メトリックでのアラートと同様の重大度アラートが生成されます。

4.55.1 ユーザー定義数値メトリック(User-Defined Numeric Metric)

値のデータ型がNUMBERの場合、値が入ります。値がSTRING型の場合、この値は""です。

データ・ソース

単一のスカラー値(数値または文字列)を返すSELECT文または関数のいずれかのSQL文。

4.55.2 ユーザー定義文字列メトリック(User-Defined String Metric)

値のデータ型がSTRINGの場合、値が入ります。値がNUMBER型の場合、この値は""です。

データ・ソース

単一のスカラー値(数値または文字列)を返すSELECT文または関数のいずれかのSQL文。

4.56 待機時間のボトルネック(Wait Bottlenecks)

このメトリック・カテゴリには、ユーザー・セッションで待機に費やされた時間の割合を見積もるメトリックが含まれます。この概算には、システム全体の合計値が必要で、バックグラウンド・プロセスに属するセッションの影響は無視されます。

4.56.1 CPUを使用するアクティブ・セッション数(Active Sessions Using CPU)

このメトリックは、CPUを使用しているアクティブ・セッションを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 毎分

4.56.2 待機中アクティブ・セッション数: I/O(Active Sessions Waiting: I/O)

このメトリックは、I/Oを待つアクティブ・セッションを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 毎分

4.56.3 待機中アクティブ・セッション数: その他(Active Sessions Waiting: Other)

このメトリックは、アイドル状態でもユーザーI/Oでもないすべての待機を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 毎分

4.56.4 平均インスタンスCPU (%)(Average Instance CPU (%))

このメトリックは、平均インスタンスCPUをパーセントで示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 毎分

4.56.5 バッファ・ビジー待機(%)(Buffer busy waits (%))

この待機は、セッションでバッファ・キャッシュ内のデータベース・ブロックにアクセスを試みたものの、バッファがビジーであるためにアクセスできないときに発生します。別のセッションがブロックを変更中で、変更中はブロックの内容が流動的になっています。リーダーが、変更内容すべてを反映した状態またはまったく反映していない状態のブロックの一貫したイメージを持つようにするために、ブロックを変更しているセッションでは、ブロック・ヘッダーにフラグを付け、他のユーザーに、現在変更が行われていることを知らせ、変更が完全に適用されるまで待機させます。

この待機が発生する可能性のある主な例は、次の2つです。

  • 別のセッションがバッファのブロックを読取り中

  • 別のセッションが、こちらのリクエストと互換性のないモードでバッファを保持

ブロックの変更中は、他のセッションからは読めないことを示すマークが付けられます。現在実行されている変更の持続期間は、数百分の1秒未満です。ディスク読取りは20ミリ秒未満、ブロック変更は1ミリ秒未満です。したがって、問題が生じるまでには、多数のバッファ・ビジー待機を要します。

しかし、問題のある状況では、表の空きリスト上の最初のブロックのように、同時挿入が多いホット・ブロックがあるのが一般的です。ユーザー全員がそのブロックに同時に挿入を行い、いっぱいになると、リストの次の空きブロックへの挿入を始めるという具合になります。

もう1つの問題の例は、複数のユーザーが同じ大きな表で同時に全表スキャンを実行する場合です。実際にディスクからブロックの物理読取りをするユーザーは1人で、その他のユーザーは、「バッファ・ビジー待機」の状態で、物理I/Oが完了するまで待機します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-260 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''バッファ・ビジー待機''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaBufferBusyWaitsTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaBufferBusyWaitsTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'buffer busy waits' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

v$waitstat(またはバッファ・ビジー・ドリルダウン・ページ)を調べ、最も待機数の多いブロック・タイプを確認します。

ブロック・タイプとアクション:

  • UNDOヘッダー: 自動UNDO管理(AUM)の使用(またはRBSセグメントの追加)。

  • UNDOブロック: AUMの使用(またはRBSサイズの増加)。

  • データ・ブロック: まずI/Oの問題かどうかを判別します。「バッファ・ビジー待機」ドリルダウン・ページで、この情報が提供されます。それ以外の場合は、v$session_waitからサンプリングします。

    SELECT p3, count(*)
      FROM v$session_wait
      WHERE event='buffer busy wait' ;
    
    

    p3が200未満の場合は、I/Oの問題です。I/Oパフォーマンスを改善するか、アプリケーションを変更します。同じ大きな表で全表スキャンを行う同時バッチ・ジョブを実行しているアプリケーションで、この問題が発生します。

  • 空きリスト: ASSM(または空きリスト・グループ)を使用。

4.56.6 CPUデルタ時間(秒)(CPU Time Delta (sec))

このメトリックは、ある間隔中にCPUの使用している時間を表し、100分の1秒単位で測定します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x 毎分

データ・ソース

サンプル期間の終了時と開始時のsum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.56.7 db file散布読取り(%)(DB file scattered read (%))

これは、db file順次読取りと同じタイプのイベントですが、Oracleにより複数のデータ・ブロックが読み取られる点が異なります。マルチブロック読取りは、通常全表スキャンで使用されます。「散布読取り」という名前は、メモリー全体に分散しているデータベース・ブロック・バッファに、複数のブロックが読み取られることを指します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-261 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

5

''db file散布読取り''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDbFileScatteredReadTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDbFileScatteredReadTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'db file scattered read' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

マルチブロック読取りの待機時間が長い場合は、Oracleでどのセグメントに対して読取りを実行しているかを確認することが役立ちます。読取りが発生しているファイルは、BLKS_READ / READS > 1であるV$FILESTATビューを調べることで見つけられます。(1より大きい率は、いくつかのマルチブロック読取りが発生していることを示します。)

どのセッションがスキャンを実行しているかを調べ、それらを追跡して、スキャンが予想されるかどうかを調べることも役立ちます。次の文は、どのセッションに追跡するかを調べるために使用できます。

SELECT sid, total_waits, time_waited
  FROM v$session_event
  WHERE event='db file scattered read' and total_waits>0
  ORDER BY 3,2 ;

次のものを調べることもできます。

  • V$SQLビューでDISK_READSが高い文

  • V$SESSTATビューで取得された表スキャン・ブロックの多いセッション

4.56.8 db file順次読取り(%)(DB file sequential read (%))

このイベントは、データベースからの順次読取り実行中の、フォアグラウンド・プロセスに対する待機を示します。I/Oは一般に単一のI/OリクエストとしてOSに対して発行されます。I/Oリクエストが完了するまで待機によるブロックが発生します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-262 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

5

''db file順次読取り''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDbFileSequentialReadTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDbFileSequentialReadTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'db file sequential read' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

I/Oは正常なアクティビティなので、不要または遅いI/Oアクティビティに注意します。I/Oに対する待機時間が長い場合は、どのセグメントのためにOracleがディスクにアクセスする必要があるのかを確認できます。最も多くのI/Oリクエストを処理している表領域およびファイルに関する情報や、I/Oサブシステムの速度の目安を得るには、ESTATまたはSTATSPACKレポートの表領域I/Oのセクションおよび「ファイルI/O」セクションを参照してください。

読取りの待機時間が長い場合は、Oracleでどのセグメントに対して読取りを実行しているかを確認します。読取りが発生しているファイルは、V$FILESTATビューを調べることで見つけられます。

また、どのセッションで読取りが実行されているかを調べ、それらを追跡して、I/Oが予想されるかどうかを調べます。次の文は、追跡するセッションを調べるために使用できます。

SELECT sid, total_waits, time_waited
  FROM v$session_event
  WHERE event='db file sequential read' and total_waits>0
  ORDER BY 3,2 ;

次のものを調べることもできます。

  • V$SQLビューでDISK_READSが高い文

  • V$SESSTATビューで物理読取りの多いセッション

4.56.9 db file単一書込み(%)(DB file single write (%))

このイベントは、ファイル・ヘッダーの書込みに対する待機に使用されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-263 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

3

''db file単一書込み''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDbFileSingleWriteTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDbFileSingleWriteTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'db file single write' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.56.10 ダイレクト・パス読取り(%)(Direct path read (%))

セッションは、直接読取りが完了するまで待機しています。直接読取りとは、バッファ・キャッシュを迂回するデータ・ファイルからの物理I/Oで、データ・ブロックをプロセスのプライベート・メモリーに直接読み取ります。

非同期I/Oがサポートされていて、使用中の場合は、OracleからI/Oリクエストを送信し、処理を継続できます。Oracleでは、後からI/Oリクエストの結果を取得し、要求されたI/Oが完了するまで「ダイレクト・パス読取り」で待機できます。

非同期I/Oが使用されていない場合は、I/Oリクエストは完了するまでブロックされますが、これらはI/Oの発行時に待機として表示されません。セッションは後から戻って完了したI/Oデータを取得しますが、そのときに、たとえこの待機がすぐに元に戻っても、「ダイレクト・パス読取り」での待機を表示する場合があります。

したがって、この待機イベントは、次の理由で非常に誤解を招く可能性があります。

  • 待機の合計数には、I/Oリクエストの数は反映されません。

  • ダイレクト・パス読取りで費やされる合計時間には、必ずしも実際の待機時間が反映されません。

このスタイルの読取りリクエストは、通常次の場合に使用されます。

  • I/Oのソート(ソートがメモリーに収まらない場合)

  • パラレル問合せスレーブ

  • 先行読取り(プロセスで、近い将来必要となると予想されるブロックのI/Oリクエストを発行できる)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-264 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

3

''ダイレクト・パス読取り''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDirectPathReadTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDirectPathReadTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'direct path read' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

DSSタイプ・システムで、またはバッチの多い期間中は、「ダイレクト・パス読取り」での待機は正常です。しかし、OLTPスタイルのシステムで待機が多い場合は、問題があるものと考えられます。

次のことができます。

  • V$SESSION_EVENTビューを調べて、待機数の多いセッションを特定します。

  • V$SESSTATビューを調べて、直接物理読取り(Oracleの新しいリリースにのみ存在する統計値)の多いセッションを特定します。

  • V$FILESTATビューを調べて、そのI/Oの発生場所を見つけます。

  • V$SQLAREAビューで、SORTSと高いDISK_READS(直接読取りに原因があるかどうかは不明)を持つ文がないか調べます。

  • ファイルが、予期しないディスク・ソート操作の有無を調べる一時表領域のチェックを示しているかどうかを確認します。

  • DISK_ASYNCH_IOパラメータがTRUEに設定されていることを確認します。これで待機イベントのタイミングから待機の回数が減る見込みはありませんが、セッションの経過時間は減る可能性があります(同期直接I/Oが待機イベントのタイミングに計上されていないため)。

  • OSの非同期I/Oが確実に正しく構成されるようにします。

  • I/Oの多いセッションおよびSQLがないか調べ、I/Oの量を減らせるかどうか調べます。

  • I/Oバウンドのディスクがないようにします。

4.56.11 ダイレクト・パス読取り(LOB)(%)(Direct path read (lob) (%))

セッションは、ラージ・オブジェクト(LOB)の直接読取りが完了するまで待機しています。直接読取りとは、バッファ・キャッシュを迂回するデータ・ファイルからの物理I/Oで、データ・ブロックをプロセスのプライベート・メモリーに直接読み取ります。

非同期I/Oがサポートされていて、使用中の場合は、OracleからI/Oリクエストを送信し、処理を継続できます。Oracleでは、後からI/Oリクエストの結果を取得し、要求されたI/Oが完了するまで「ダイレクト・パス読取り」で待機できます。

非同期I/Oが使用されていない場合は、I/Oリクエストは完了するまでブロックされますが、これらはI/Oの発行時に待機として表示されません。セッションは後から戻って完了したI/Oデータを取得しますが、そのときに、たとえこの待機がすぐに元に戻っても、「ダイレクト・パス読取り」での待機を表示する場合があります。

したがって、この待機イベントは、次の理由で非常に誤解を招く可能性があります。

  • 待機の合計数には、I/Oリクエストの数は反映されません。

  • ダイレクト・パス読取りで費やされる合計時間には、必ずしも実際の待機時間が反映されません。

このスタイルの読取りリクエストは、通常次の場合に使用されます。

  • I/Oのソート(ソートがメモリーに収まらない場合)

  • パラレル問合せスレーブ

  • 先行読取り(プロセスで、近い将来必要となると予想されるブロックのI/Oリクエストを発行できる)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-265 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

3

''ダイレクト・パス読取り(LOB)''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDirectPathReadLobTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDirectPathReadLobTime: サンプル期間終了時と開始時の'sum of time waited for sessions of foreground processes on the 'direct path read (lob)' event'の差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

キャッシュされていないLOBセグメントの場合、LOB SEGMENTSのあるデータ・ファイルをバッファ済ディスク、たとえばファイル・システム・ディスクに置くと便利です。この配置により、直接読取りは、データ読取り操作をOracle上ではなく、キャッシュで行えます。

4.56.12 ダイレクト・パス書込み(%)(Direct path write (%))

セッションは、直接書込みが完了するまで待機しています。

ダイレクト・パス書込みにより、セッションではI/O書込みリクエストをキューに入れ、OSでそのI/Oが扱われている間に、処理を継続できます。未処理の書込みが完了したかどうかを知る必要がある場合、セッションはこの待機イベントを待ちます。これは、セッションに空きスロットがなくなり、空のバッファが必要(最も古いI/Oで待機)か、すべての書込みが確実にフラッシュされることが必要な場合に、発生する可能性があります。

非同期I/Oが使用されていない場合は、I/O書込みリクエストは完了するまでブロックされますが、これはI/Oの発行時に待機として表示されません。セッションは後から戻って完了したI/Oデータを取得しますが、そのときに、たとえこの待機がすぐに元に戻っても、「ダイレクト・パス書込み」での待機が表示される場合があります。

したがって、この待機イベントは、次の理由で誤解を招く可能性があります。

  • 待機の合計数には、I/Oリクエストの数は反映されません。

  • ダイレクト・パス書込みで費やされる合計時間には、必ずしも実際の待機時間が反映されません。

このスタイルの読取りリクエストは、通常次の場合に使用されます。

  • I/Oのソート(ソートがメモリーに収まらない場合)

  • オブジェクトを作成し、移入するためにパラレルDMLを発行

  • CREATE TABLE AS SELECT(CTAS)などの、ダイレクト・ロード操作

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-266 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

3

''ダイレクト・パス書込み''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDirectPathWriteTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDirectPathWriteTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'direct path write' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

特定のジョブを除き、「ダイレクト・パス書込み」で多数の待機が表示されることはめったにありません。数値が待機時間全体の大きな割合を示す場合、書込みがどこから行われているのかを特定するのが最善策です。

次のことができます。

  • V$SESSION_EVENTビューを調べて、待機数の多いセッションを特定します。

  • V$SESSTATビューを調べて、直接物理書込み(Oracleの新しいリリースにのみ存在する統計値)の多いセッションを特定します。

  • V$FILESTATビューを調べて、そのI/Oの発生場所を見つけます。

  • ファイルが、予期しないディスク・ソート操作の有無を調べる一時表領域のチェックを示しているかどうかを確認します。

  • DISK_ASYNCH_IOパラメータがTRUEに設定されていることを確認します。これで待機イベントのタイミングから待機回数が減る見込みはありませんが、同期直接I/Oが待機イベントのタイミングに計上されていないため、セッションの経過時間は減る可能性があります。

  • OSの非同期I/Oが確実に正しく構成されるようにします。

  • I/Oバウンドのディスクがないようにします。

  • バラレルDMLの場合、ディスク全体のI/O分散を調べ、I/Oサブシステムが並列度に十分なサイズに設定されていることを確認します。

4.56.13 ダイレクト・パス書込み(LOB)(%)(Direct path write (lob) (%))

ラージ・オブジェクト(LOB)へのダイレクト・パス書込み。セッションは、オペレーティング・システム上で書込み操作の完了するまで待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-267 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

50

定義なし

3

''ダイレクト・パス書込み(LOB)''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaDirectPathWriteLobTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaDirectPathWriteLobTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'direct path write (lob)' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

特定のジョブを除き、「ダイレクト・パス書込み(LOB)」で多数の待機が見られることはめったにありません。数値が待機時間全体の大きな割合を示す場合、書込みがどこから行われているのかを特定するのが最善策です。

次のことができます。

  • V$SESSION_EVENTビューを調べて、待機数の多いセッションを特定します。

  • V$SESSTATビューを調べて、直接物理書込み(Oracleの新しいリリースにのみ存在する統計値)の多いセッションを特定します。

  • V$FILESTATビューを調べて、そのI/Oの発生場所を見つけます。

  • ファイルが、予期しないディスク・ソート操作の有無を調べる一時表領域のチェックを示しているかどうかを確認します。

  • DISK_ASYNCH_IOパラメータがTRUEに設定されていることを確認します。これで待機イベントのタイミングから待機回数が減る見込みはありませんが、同期直接I/Oが待機イベントのタイミングに計上されていないため、セッションの経過時間は減る可能性があります。

  • OSの非同期I/Oが確実に正しく構成されるようにします。

  • I/Oバウンドのディスクがないようにします。

  • バラレルDMLの場合、ディスク全体のI/O分散を調べ、I/Oサブシステムが並列度に十分なサイズに設定されていることを確認します。

4.56.14 エンキュー - その他(%)(Enqueue - other (%))

エンキューは、様々なリソースへのアクセスをシリアライズするローカル・ロックです。この待機イベントは、リクエストされたモードと互換性のないモードで、別のセッションにより保持されているロックに対する待機を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-268 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue' event, or any other 'enqueue:' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

実行する処理は、最も多くの問題の原因になっているロック・タイプによって異なります。最も一般的なロック待機は、通常、次のものに対する待機です。

  • TX: トランザクション・ロック。一般に、アプリケーションまたは表の設定問題(行レベルのロッキング競合など)が原因。

  • TM: DMLエンキュー。一般に、アプリケーションの問題が原因。特に、外部キー制約に索引が付いていない場合。

  • ST: 領域管理エンキュー。通常は、あまりに多くの領域管理が発生することが原因(小さなエクステント・サイズ、多数のソートなど)。

  • HW: 最高水位標。割り当てられた領域に対するセグメントの最高水位標の拡張を試みる同時ユーザー。

Oracle9i以下のリリースでは、すべてのエンキュー待機時間がこのアラートに含まれます。

システム全体で、最も多くの待機の原因となっているエンキューを特定するには、次のようにします。

  • Oracle9i以上では、V$ENQUEUE_STATビューを次のように調べます。

    SELECT eq_type "Lock", total_req# "Gets", total_wait# "Waits", cum_wait_time
      FROM V$enqueue_stat
      WHERE Total_wait# > 0 ;
    
    
  • Oracle8i以下では、X$KSQSTビューを次のように調べます。

    SELECT ksqsttyp "Lock", ksqstget "Gets", ksqstwat "Waits"
      FROM X$KSQST
      where KSQSTWAT>0 ;
    
    

これらの問合せにより、ロック・タイプごとにシステム全体の待機数が得られます。長い待機が1つあるだけで平均待機時間の数値が変化することを忘れないでください。

次の検査もできます。

  • V$SESSTATビューでエンキュー待機の多いセッション

  • 待機中またはブロック中のセッションを見つけるためのV$LOCKビューのサンプリング

4.56.15 エンキュー: DML - 競合(%)(Enqueue: DML - contention (%))

DML文による表参照時のトランザクション実行中に各表ロックのTMが取得されます。これにより、dml_locksパラメータが0以外の値である場合のみ、トランザクションの実行中にオブジェクトは削除または変更されません。

TMロックは、次の条件で、ベース表またはパーティションの操作のために保持されます。

  • 参照制約の有効化

  • DIASABLE NOVALIDATEからDISABLE VALIDATEへの制約の変更

  • IOTの再構築

  • ビューの作成またはビューの変更操作

  • 表計算統計の分析または構造体の妥当性チェック

  • パラレルDML操作

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-269 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: DML - 競合''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueDMLTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueDMLTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: DML - contention' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

「データベース・ロック」ページを調べ、別のユーザーをブロックしているユーザーとその理由を確認し、適切な処理を決めます。

4.56.16 エンキュー: HW、セグメント最高水位標 - 競合(%)(Enqueue: HW, Segment High Water Mark - contention (%))

HWエンキューは、オブジェクトで最高水位標を超えた領域の割当てをシリアライズするために使用されます。

このロックは、セグメントの最高水位標を移動したときに取得されます。通常、挿入の多い期間がこれに相当します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-270 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: HW、セグメント最高水位標 - 競合''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueHWTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueHWTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: Segment High Water Mark - contention' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ローカル管理表領域を使用します。

バージョン・ディクショナリ管理表領域の場合は、次のようにします。

  • オブジェクトを再作成し、ALTER TABLE...ALLOCATE EXTENT文によりエクステントを事前に割り当てます。

  • 最高水位標の移動に加えて、空きリスト数を増やすことも役立つ可能性があります。これは、空きリストの数によります。

4.56.17 エンキュー: ST、領域トランザクション - 競合 (%)(Enqueue: ST, Space Transaction - contention (%))

Oracleで領域管理操作(ソートのための一時セグメントの割当てなど)の実行が必要な場合、ユーザー・セッションでは、STエンキューと呼ばれる特殊なエンキューが取得されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-271 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: ST、領域トランザクション - 競合''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueSTTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueSTTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: Space Transaction - contention' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

一時表領域が、一時タイプの適切な一時表領域であることを確認します。

4.56.18 エンキュー: TM、TX、トランザクション - 行ロック競合(%)(Enqueue: TM, TX, Transaction - row lock contention (%))

2人のユーザーが、同じ行を変更しようとしています。

これらのロックはTXタイプです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-272 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: TM、TX、トランザクション - 行ロック競合''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueRowLockTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueRowLockTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: Transaction - row lock contention' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

「データベース・ロック」ページを調べ、別のユーザーをブロックしているユーザーとその理由を確認し、適切な処理を決めます。

4.56.19 エンキュー: TXモード4、トランザクション - ITLエントリの割当て(%)(Enqueue: TX mode 4, Transaction - allocate ITL entry (%))

Oracleでは、各データ・ブロックの先頭にある関連トランザクション・リストとして知られる領域に、どの行がどのトランザクションによりロックされているかを記録します。1つのオブジェクト内のすべてのブロックにおけるITLスロット数は、INITRANS属性およびMAXTRANS属性により制御されます。INITRANSは、ブロックが最初に使用されたときに、ブロック内に当初作成されるスロットの数であるのに対し、MAXTRANSは、許可されるエントリ数に上限を設定します。ブロックを変更する各トランザクションでは、ブロック内のこのITLリストにスロットが1つ必要です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-273 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: TXモード4、トランザクション - ITLエントリの割当て''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueAllocITLTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueAllocITLTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: TX mode 4, Transaction - allocate ITL entry' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ITLスロット数を増やすには、表を再作成し、競合のあるオブジェクトのINITRANSパラメータを増やします。ALTER TABLE文を実行してINITRANSの値を増やすことで、ITLスロットを増やすことはできますが、これは新規ブロックに対してのみ効果があります。

4.56.20 エンキュー: UL: ユーザー定義 - 競合(%)(Enqueue: UL: User-defined - contention (%))

LOCK TABLEから派生したコマンドを明示的に実行するアプリケーションによって発生します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-274 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''エンキュー: UL: ユーザー定義 - 競合''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaEnqueueUserDefTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaEnqueueUserDefTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'enqueue: User-defined - contention' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

これはアプリケーションの問題です。アプリケーション・コードがオブジェクトをロックしている場所とその理由を確認します。必要に応じて、適切なアプリケーションの変更を行います。

「ブロックしているセッション」ページを使用して、ロックの保持および待機を見つけます。

4.56.21 空きバッファ待機(%)(Free buffer waits (%))

このイベントは、主にサーバー・プロセスで新規バッファをバッファ・キャッシュに読み取ろうとするものの、固定されているか使用済かで、再利用できないバッファが多すぎる場合に発生します。セッションはDBWRに通知し、DBWRが使用済バッファをディスクにすべて書き込むことにより、空きバッファを作成するまで待機します。

DBWRは、次の状況では、使用済バッファの書込みに対応できません。

  • I/Oシステムが低速である。

  • ラッチなど、空くまで待機しているリソースがある。

  • バッファ・キャッシュが小さすぎて、DBWRではサーバー・プロセスのためにバッファをきれいにすることにほとんどの時間を費やす。

  • バッファ・キャッシュが大きすぎて、リクエストに応じるのに十分なバッファをキャッシュで解放するには、1つのDBWRプロセスでは不十分である。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-275 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''空きバッファ待機''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaFreeBufferWaitsTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaFreeBufferWaitsTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'free buffer waits' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

より多くの空きブロックを準備するには、バッファ・キャッシュを増やすことが簡単な解決策になる場合があります。これは多くの場合に効果がありますが、アプリケーションで一様な量の使用済ブロックが生成されている場合は、バッファ・キャッシュの増加は、問題を改善するか遅らせることはできても、解決にはなりません。

このイベントが頻繁に発生する場合は、DBWRに対するセッション待機を調べ、DBWRを遅らせる原因があるかどうかを確認します。

次の問合せを実行して、I/Oが均等に分散されているかどうかを調べます。

SELECT name, phyrds, phywrts
  FROM v$filestat a, v$datafile b
  WHERE a.file# = b.file#

また、次の問合せを使用して、全表スキャンが行われるファイルを探します。

SELECT name, phyrds, phyblkrd, phywrts
  FROM v$filestat a, v$datafile b
  WHERE a.file# = b.file#
    AND phyrds != phyblkrd

4.56.22 ホストCPU使用率(%)(Host CPU Utilization (%))

このメトリックは、ホストで使用中のCPUの割合を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
10.1.0.x 15分ごと

4.56.23 ラッチ解放 - その他(%)(Latch free - other (%))

ラッチとは、Oracleでメモリー構造を保護するために使用される低レベルの内部ロックです。ラッチは、重要なコードを保護する、持続期間の短いロックに似ています。この待機は、プロセスが、現在ビジーである(別のプロセスが保持)ラッチが解放されるのを待っていることを示します。

ラッチ解放イベントは、サーバー・プロセスがラッチの取得を試み、最初の試行でラッチを取得できないときに更新されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-276 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ラッチ解放''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLatchFreeTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLatchFreeTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'latch free' event, or any other 'latch:' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

最も多くの競合の原因となっているラッチを特定します。

データベースの起動以降の問題のラッチを見つけるには、次の問合せを実行します。

SELECT n.name, l.sleeps
  FROM v$latch l, v$latchname n
  WHERE n.latch#=l.latch# and l.sleeps > 0 order by l.sleeps ;

現在データベースで問題となっているラッチを調べるには、次の問合せを実行します。

SELECT n.name, SUM(w.p3) Sleeps
  FROM V$SESSION_WAIT w, V$LATCHNAME n
  WHERE w.event = `latch free'
    AND w.p2 = n.latch#
  GROUP BY n.name;

最もスリープ数の多いラッチを基準にした処理を行います。

4.56.24 ラッチ: キャッシュ・バッファ・チェーン(%)(Latch: cache buffer chains (%))

キャッシュ・バッファ・チェーン・ラッチは、バッファ・キャッシュ内のバッファ・リストを保護するために使用されます。これらのラッチは、バッファの検索、追加、またはバッファ・キャッシュからの削除を行う際に使用されます。

バッファ・キャッシュ内のブロックは、ハッシュ表から連なるリンクされたリスト(キャッシュ・バッファ・チェーン)に配置されています。ブロックが配置されるハッシュ・チェーンは、ブロックのDBAおよびCLASSに基づいています。各ハッシュ・チェーンは、単一の子ラッチにより保護されます。プロセスでは、リンクしたリストが変更されないようにバッファのハッシュ・チェーンをスキャンできるようにするため、適切なラッチを取得する必要があります。

このラッチでの競合は、通常、競合が多いブロック(ホット・ブロック)があることを意味します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-277 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ラッチ: キャッシュ・バッファ・チェーン''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLatchCacheBufferChainsTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLatchCacheBufferChainsTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'latch: cache buffer chains' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

アクセスの多いバッファ・チェーンを特定し、そこからさらにブロックの競合を特定するには、V$LATCH_CHILDRENビューを使用して、キャッシュ・バッファ・チェーン・ラッチのラッチ統計を調べます。他の子ラッチと比較したとき、はるかに多くのGETS、MISSESおよびSLEEPSを持つ、特定のキャッシュ・バッファ・チェーン子ラッチがある場合、子ラッチが競合しています。

このラッチには、ADDR列によって識別されるメモリー・アドレスがあります。

SELECT addr, sleeps
  FROM v$latch_children c, v$latchname n
  WHERE n.name='cache buffers chains'
    and c.latch#=n.latch# and sleeps > 100
  ORDER BY sleeps /

このラッチにより保護されているブロックを特定するには、V$BHビューと結合されたADDR列の値を使用します。たとえば、競合の多いラッチのアドレス(V$LATCH_CHILDREN.ADDR)の場合、次の問合せにより、ファイルおよびブロックの番号を問い合せます。

SELECT file#, dbablk, class, state, TCH
  FROM X$BH WHERE HLADDR='address of latch';

X$BH.TCHは、バッファのタッチ数です。X$BH.TCHの高い値は、ホット・ブロックを示します。

多くのブロックは、各ラッチにより保護されています。これらのバッファの1つは、おそらくホット・ブロックになります。高いTCH値を持つブロックは、潜在的なホット・ブロックです。この問合せを何度も実行し、出力に常に表示されるブロックを特定します。

ホット・ブロックを特定したら、セグメントを特定するために、ファイル番号とブロック番号を使用して、DBA_EXTENTSを問い合せます。

4.56.25 ラッチ: ライブラリ・キャッシュ(%)(Latch: library cache (%))

複数のライブラリ・キャッシュ・ラッチがあります。各ラッチは、一連のハッシュ・バケットを保護し、そのラッチはすべてのヒープを保護します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-278 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ラッチ: ライブラリ・キャッシュ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLatchLibraryCacheTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLatchLibraryCacheTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'latch: library cache' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ライブラリ・キャッシュ・ラッチに対する競合は、リテラルSQLの過剰な解析により起こる可能性があります。可能なかぎり、共有可能なSQLを使用することをお薦めします。

4.56.26 ラッチ: REDOコピー(%)(Latch: redo copy (%))

セッションREDOバッファがParameter: log_small_entry_max_sizeより大きい場合、カーネルではまず、REDOコピー・ラッチにより保護されているREDOコピー・バッファを割り当てます。

バッファは、ログ・バッファ上に領域が割り当てられ、ヘッダーが設定されるまで、使用されません。ただし、割当てラッチ内のコードを減らし、さらなる競合を防ぐために、REDOコピー・ラッチが取得されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-279 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ラッチ: REDOコピー''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLatchRedoCopyTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLatchRedoCopyTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'latch: redo copy' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

REDOコピー・ラッチの数は、init.oraのParameter:log_simultaneous_copiesにより制御されます。このパラメータが設定されない場合は、CPUの数にデフォルト設定されます。

ログ生成プロセスの場合、ラッチの取得は即時モードで行われるため、フォアグラウンド・プロセスの競合を減らすのに十分なREDOコピー・ラッチを持つと便利です。

ログ・バッファを完全にフラッシュする前に、LGWRでは、待機モードですべてのREDOコピー・ラッチを取得します。したがって、過剰な数のコピー・ラッチは、ログ・バッファ・フラッシュ・プロセスで競合を引き起こします。

LWGR REDOコピー・ラッチ割当て数は、REDO書込み * REDOコピー・ラッチ数です。

4.56.27 ラッチ: 共有プール(%)(Latch: shared pool (%))

このラッチは、共有プールからのメモリー割当てを保護します。

このラッチで競合がある場合、共有プールのフラグメンテーションを示すことがよくあります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-280 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ラッチ: 共有プール''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLatchSharedPoolTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLatchSharedPoolTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'latch: shared pool' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

共有プール・ラッチ競合は、多くの場合、通常、SQL文でのリテラル値使用により生じるハード分析が多いことを示します。そうではなく、バインド変数が使用された場合には、これらの文は共有できます。

Oracleサーバー、リリース8.1.6より前では、共有プールのフラグメンテーションは、大きすぎる共有プールにより助長される場合がありました。共有プールのサイズを縮小すると、このラッチの競合は減少します。

Oracleサーバー、リリース8.1.6以上の場合、共有プール・ラッチ競合はほとんどありません。競合がある場合は、おそらくリテラルを使用するアプリケーションの症状です。考えられる1つの解決策は、init.oraのパラメータcursor_sharing=FORCEの使用です。

4.56.28 ライブラリ・キャッシュ・ロード・ロック(%)(Library cache load lock (%))

Oracleでは、データベース・オブジェクトをロードできるように、データベース・オブジェクトのロード・ロックを見つけようとします。ロード・ロックは常に「排他」モードで取得されるため、他のプロセスでは同じオブジェクトをロードできません。ロード・ロックがビジーである場合、セッションはロックが使用可能になるまで、このイベントで待機します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-281 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ライブラリ・キャッシュ・ロード・ロック''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLibraryCacheLoadLockTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLibraryCacheLoadLockTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'library cache load lock' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ロード・ロックの解除を待つということは、より高いレベルのあるいは互換性のないモードのブロッカが存在することを意味します。このイベントそれ自体は、パラレル・サーバーの影響は受けません。しかし、こうなる前に、ライブラリ・キャッシュ・ロックを取得しておく必要があります。キャッシュ・ロックはDFSロックです。

4.56.29 ライブラリ・キャッシュ・ロック(%)(Library cache lock (%))

ライブラリ・キャッシュ・ロックは、オブジェクト・ハンドルでロックを取得することにより、ライブラリ・キャッシュのクライアント間の並行処理を制御し、1つのクライアントが、他のクライアントによる同一オブジェクトへのアクセスを阻止したり、クライアントが長時間依存性を維持(他のクライアントはオブジェクトを変更できない)したりできます。このロックは、ライブラリ・キャッシュでオブジェクトを見つけるためにも取得されます。

ブロック状態は、2つのセッションが同じPL/SQLパッケージをコンパイルするとき、または1つのセッションで索引の再作成中に、別のセッションがその索引に依存するSQL文を実行しようとするときに発生する可能性があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-282 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ライブラリ・キャッシュ・ロック''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLibraryCacheLockTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLibraryCacheLockTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'library cache lock' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ロード・ロックの解除を待つということは、より高いレベルのあるいは互換性のないモードのブロッカが存在することを意味します。ロックは、インスタンス・ロックにマップされます。

次の問合せにより、リソースの待機者と保持者が、リソース保持者の待っているイベントとともに表示されます。

column h_wait format A20
SELECT s.sid,
  waiter.p1raw w_p1r,
  waiter.p2raw w_p2r,
  holder.event h_wait,
  holder.p1raw h_p1r,
  holder.p2raw h_p2r,
  count(s.sid) users_blocked,
  sql.hash_value
FROM
  v$sql sql,
  v$session s,
  x$kgllk l,
  v$session_wait waiter,
  v$session_wait holder
WHERE
  s.sql_hash_value = sql.hash_value and
  l.KGLLKADR=waiter.p2raw and
  s.saddr=l.kgllkuse and
  waiter.event like 'library cache lock' and
  holder.sid=s.sid
GROUP BY
  s.sid,
  waiter.p1raw ,
  waiter.p2raw ,
  holder.event ,
  holder.p1raw ,
  holder.p2raw , s
  ql.hash_value ;

4.56.30 ライブラリ・キャッシュ・ピン(%)(Library cache pin (%))

ライブラリ・キャッシュ・ピンは、ライブラリ・キャッシュの同時処理の管理に使用されます。オブジェクトを確保すると、メモリーにロードされるヒープが発生します(まだロードされていない場合)。PINSは、NULL、SHAREまたはEXCLUSIVEモードで取得でき、特殊な形式のロックのようなものと考えることができます。ライブラリ・キャッシュ・ピンに対する待機は、他のセッションが互換性のないモードでそのPINを保持していることを意味します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-283 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ライブラリ・キャッシュ・ピン''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLibraryCachePinTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLibraryCachePinTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'library cache pin' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

これらの待機を減らすための処置は、どんなブロック化のシナリオが発生しているかによって、大きく異なります。一般的な問題のシナリオは、PL/SQLプロシージャからのDYNAMIC SQLの使用によるもので、PL/SQLコードが再コンパイルされ、DYNAMIC SQLでコール側のプロシージャに依存するものをコールします。

  • 一般的な広範囲に及ぶ待機がある場合、共有プールはチューニングが必要である可能性があります。

  • ブロック化のシナリオがある場合、次の問合せに記述されている証拠を収集し、オラクル社カスタマ・サポート・センターにご連絡ください。

次の問合せにより、待機者とPINを保持するセッションが、保持者が待っている待機イベントとともに表示されます。

column h_wait format A20
SELECT s.sid,
  waiter.p1raw w_p1r,
  holder.event h_wait,
  holder.p1raw h_p1r,
  holder.p2raw h_p2r,
  holder.p3raw h_p2r,
  count(s.sid) users_blocked,
  sql.hash_value
FROM
  v$sql sql,
  v$session s,
  x$kglpn p,
  v$session_wait waiter,
  v$session_wait holder
WHERE
  s.sql_hash_value = sql.hash_value and
  p.kglpnhdl=waiter.p1raw and
  s.saddr=p.kglpnuse and
  waiter.event like 'library cache pin' and
  holder.sid=s.sid
GROUP BY
  s.sid,
  waiter.p1raw ,
  holder.event ,
  holder.p1raw ,
  holder.p2raw ,
  holder.p3raw ,
  sql.hash_value ;

4.56.31 ローカル書込み待機(%)(Local write wait (%))

この待機イベントは、切捨て操作により発生する可能性があります。切捨て操作により、DBWRは領域ヘッダーをフラッシュするように通知されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-284 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ローカル書込み待機''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLocalWriteWaitTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLocalWriteWaitTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'local write wait' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

待機時間: 1秒までで、その後ループ・バックし、そのバッファがクリーンであることを確認します。

パラメータ:

P1: 絶対ファイル番号

P2: ブロック番号

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.56.32 ログ・バッファ領域(%)(Log buffer space (%))

データがLGWRで書き出すより速くログ・バッファに書き込まれているため、システムはログ・バッファ内の領域が空くまで待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-285 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ログ・バッファ領域''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogBufferSpaceTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogBufferSpaceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log buffer space' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ログ・バッファが小さい場合は拡張するか、またはログ・ファイルをストライプ・ディスクなどの高速ディスクに移動することを検討します。

4.56.33 ログ・ファイル切替え(要アーカイブ)(%)(Log file switch (archiving needed) (%))

切替え中のログがまだアーカイブされていないため、システムがログ切替えが発生するまで待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-286 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

1

5

1

''ログ・ファイル切替え(要アーカイブ)''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogFileSwitchArchTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogFileSwitchArchTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log file switch (archiving needed)' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

アラート・ファイルを調べ、アーカイブ書込みの障害が原因で、アーカイブが停止していないことを確認します。アーカイブの速度を上げるには、より多くのアーカイブ・プロセスを追加するか、アーカイブ・ファイルをストライプ・ディスクに移動することを検討します。

アーカイバが遅い場合は、アーカイバの読取りとLFWRの書込みを必ず分けるようにして、アーカイバ・プロセスとLGWRとのI/O競合を防止するのが賢明です。これは、ログを交互のドライブに置くことでアーカイブされます。

4.56.34 ログ・ファイル切替え(チェックポイント完了)(%)(Log file switch (checkpoint complete) (%))

ログのチェックポイントが完了していないために、システムが次のログにラップできず、ログが切り替えられるまで待機します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-287 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

5

50

1

''ログ・ファイル切替え(チェックポイント完了)''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogFileSwitchCkptTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogFileSwitchCkptTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log file switch (checkpoint complete)' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

REDOログのサイズを増やします。

チェックポイントを高速化するには、バッファ・キャッシュを小さくするか、Parameter:DB_BLOCK_CHECKPOINT_BATCHを増やすか、より多くのDBWRプロセスを追加することを検討します。init.oraのParameter:CHECKPOINT_PROCESSをTRUEに設定して、チェックポイント・プロセスを有効にすることもできます。

4.56.35 ログ・ファイル切替え完了(%)(Log file switch completion (%))

現行ログがいっぱいで、LGWRが現行ログへの書込みを完了し、新規ログをオープンするか、ログ・ファイル切替えの他のリクエストを行う必要があるため、ログの切替えを待ちます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-288 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''ログ・ファイル切替え完了''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogFileSwitchCompleteTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogFileSwitchCompleteTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log file switch completion' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ログ・ファイル切替え(チェックポイン未完了)イベントの場合は、次のようにします。

  • REDOログが少なすぎないか、または小さすぎないかを調べます。REDOログが少ないまたは小さく、DBWRがチェックポイントを完了できる前に、すべてのログを循環するのに十分なREDOがシステムにより作成される場合は、REDOログのサイズを大きくするか、数を増やします。これは多くの場合最も簡単な解決策ですが、リカバリの時間が増える可能性があります。

  • DBWRが、I/Oシステムがオーバーロードしているか、低速のために遅くなっているのかどうかを調べます。DBWR書込み回数を調べ、I/Oシステムをチェックし、必要に応じてI/Oを分散させます。

4.56.36 ログ・ファイル同期(%)(Log file sync (%))

ユーザー・セッションのコミット(またはロールバック)の際には、セッションREDO情報をREDOログ・ファイルにフラッシュする必要があります。ユーザー・セッションでは、LGWRに必要なすべてのREDOをログ・バッファからREDOログ・ファイルに書き込むように通知します。LGWRは、書込みを終了すると、ユーザー・セッションに通知します。ユーザー・セッションは、LGWRからすべてのREDO変更が安全にディスクに保管されたことの確認通知がくるのを待つ間、この待機イベントで待機します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-289 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

30

定義なし

5

''ログ・ファイル同期''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogFileSyncTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogFileSyncTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log file sync' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ログ・ファイル同期での待機を減らすためにできる主なことは、次の3つです。

  • ディスクに対するスループットが向上するようにLGWRをチューニングします。

    • REDOログをRAID 5に置かないでください。

    • ログ・ファイルを専用のディスクに置きます。

    • ログ・ファイルをストライプ・ディスクに置くことを検討します。

  • 短期間のトランザクションが多数ある場合は、トランザクションを一緒にバッチ処理し、個別のコミット操作を少なくすることが可能かどうかを調べます。各コミットは、関連のREDOがディスク上にあることを確認する必要があります。コミットはOracleによりまとめることができますが、トランザクションのバッチ処理によりコミットの全体数を減らす方法が、非常に効果的である場合があります。

  • すべてのアクティビティが、NOLOGGINGまたはUNRECOVERABLEオプションで安全に実行されるかどうかを確認します。

4.56.37 ログ切替え/アーカイブ(%)(Log switch/archive (%))

alter system archive log change scnコマンドの一部として使用されます。Oracleは基本的に、アーカイブされるユーザー自身のスレッド以外の、オープン・スレッドからの現行ログを待っています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-290 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

5

定義なし

3

''ログ切替え/アーカイブ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaLogSwitchArchTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaLogSwitchArchTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'log switch/archive' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ユーザーの処理は不要です。

4.56.38 パイプ出力(%)(Pipe put (%))

セッションは、パイプ送信タイマーが期限切れになるか、パイプで領域が使用可能になるまで待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-291 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''パイプ出力''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaPipePutTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaPipePutTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'pipe put' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

ユーザーはパイプで解放される領域に依存しているため、実際にはどのセッションにも依存していません。X$KGLOBを問い合せて、パイプ名を見つけることができます。役に立つアドレスがないため、SQLを使用する以外に、パイプ名を見つける方法は事実上ありません。

4.56.39 行キャッシュ・ロック(%)(Row cache lock (%))

このメトリックは、cache idで指定したデータ・ディクショナリ・キャッシュのロックを待つために使用されます。共有モード(Parallel Server)で実行している場合、このイベントで待機しているフォアグラウンドに対して行キャッシュ・ロックを取得するよう、LCK0に通知されます。LCK0プロセスでは、非同期的にロックを取得します。排他的モードで、フォアグラウンド・プロセスはロックの取得を試みます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-292 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''行キャッシュ・ロック''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaRowCacheLockTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaRowCacheLockTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'row cache lock' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントが多数出現した場合は、より多くのデータ・ディクショナリをキャッシュできるように、共有プールを拡張することを検討します。

4.56.40 クライアントへのSQL*Netブレーク/リセット(%)(SQL*Net break/reset to client (%))

サーバーは、ブレークを送信するか、クライアントへのメッセージをリセットします。サーバーで実行中のセッションは、クライアントからの応答を待ちます。

これらの待機は、アプリケーションが次の操作を試みることで発生します。

  • クローズ状態のカーソルから選択

  • 最後の行がすでにフェッチ済で、データが返されなくなってから、カーソル上で選択

  • 存在しない表での選択

  • 一意に索引付けされた表に重複する行を挿入

  • 無効な構文で問合せを発行

このパラメータv$session_wait.p2の値が0の場合、クライアントにリセットが送信されたことを意味します。0以外の値は、クライアントにブレークが送信されたことを意味します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-293 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''クライアントへのSQL*Netブレーク/リセット''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetResetToClientTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetResetToClientTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net break/reset to client' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

待機時間: 1秒までで、その後ループ・バックし、そのバッファがクリーンであることを確認します。

パラメータ:

P1: 絶対ファイル番号

P2: ブロック番号

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

これらの待機が多い場合は、エラーを引き起こすアプリケーション・ロジックを特定し、これらの待機を減らします。Oracle9i以上を使用している場合は、v$sysstatの"parse count (failures)"を調べ、列または表が不明な箇所で、文が解析されていることを確認します。統計値"parse count (failures)"は、無効な構成のSQLを送信した場合には増えません。

エラーの根本的な原因を突き止める最も明快な方法は、待機の発生したユーザーに対してトレースを実行することです。それらのトレース・ファイルには、失敗して、ブレークまたはリセット待機を生成するSQL文が含まれます。

4.56.41 dblinkへのSQL*NETブレーク/リセット(%)(SQL*Net break/reset to dblink (%))

サーバーは、ブレークを送信するか、クライアントへのメッセージをリセットします。サーバーで実行中のセッションは、クライアントからの応答を待ちます。

これらの待機は、アプリケーションが次の操作を試みることで発生します。

  • クローズ状態のカーソルから選択

  • 最後の行がすでにフェッチ済で、データが返されなくなってから、カーソル上で選択

  • 存在しない表での選択

  • 一意に索引付けされた表に重複する行を挿入

  • 無効な構文で問合せを発行

このパラメータv$session_wait.p2の値が0の場合、クライアントにリセットが送信されたことを意味します。0以外の値は、クライアントにブレークが送信されたことを意味します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-294 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''dblinkへのSQL*NETブレーク/リセット''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetResetToDblinkTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetResetToDblinkTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net break/reset to dblink' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

これらの待機が多い場合は、エラーを引き起こすアプリケーション・ロジックを特定し、これらの待機を減らします。Oracle9i以上を使用している場合は、v$sysstatの"parse count (failures)"を調べ、列または表が不明な箇所で、文が解析されていることを確認します。統計値"parse count (failures)"は、無効な構成のSQLを送信した場合には増えません。

4.56.42 クライアントへのSQL*Netメッセージ(%)(SQL*Net message to client (%))

シャドウ・プロセスは、クライアント・プロセスへの送信の確認を待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-295 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''クライアントへのSQL*Netメッセージ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMsgToClientTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMsgToClientTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net message to client' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントは、ネットワーク待機時間の問題を示している可能性があります。

4.56.43 dblinkへのSQL*Netメッセージ(%)(SQL*Net message to dblink (%))

シャドウ・プロセスは、クライアント・プロセスへの送信の確認を待機しています。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-296 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''dblinkへのSQL*Netメッセージ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMsgToDblinkTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMsgToDblinkTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net message to dblink' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントは、ネットワーク待機時間の問題を示している可能性があります。

4.56.44 クライアントからのSQL*Net追加データ(%)(SQL*Net more data from client (%))

シャドウ・プロセスは、最初のネットワーク・パッケージで、クライアント・プロセス(SQL*Plus、Pro*CおよびJDBCなど)からのコールの一部を受信し、コールが完了するために必要な残りのデータを待機します。大きなSQLまたはPL/SQLブロックや、大量のデータを持つ挿入文がその例です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-297 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''クライアントからのSQL*Net追加データ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMoreFromClientTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMoreFromClientTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net more data from client' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントにより、次のことが示される可能性があります。

  • ネットワーク待機時間の問題

  • tcp_no_delay構成の問題

  • 大きな配列の挿入

  • ソフト解析、SQLおよびPL/SQLテキストの送信。ストアド・プロシージャおよびパッケージの使用が、この問題の軽減に役立ちます。

4.56.45 dblinkからのSQL*Net追加データ(%)(SQL*Net more data from dblink (%))

シャドウ・プロセスは、最初のネットワーク・パッケージで、クライアント・プロセス(SQL*Plus、Pro*CおよびJDBCなど)からのコールの一部を受信し、コールが完了するために必要な残りのデータを待機します。大きなSQLまたはPL/SQLブロックや、大量のデータを持つ挿入文がその例です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-298 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''dblinkからのSQL*Net追加データ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMoreFromDblinkTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMoreFromDblinkTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net more data from dblink' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントにより、次のことが示される可能性があります。

  • ネットワーク待機時間の問題

  • tcp_no_delay構成の問題

  • 大きな配列の挿入

  • 多数の列または幅の広い列データ

4.56.46 クライアントへのSQL*Net追加データ(%)(SQL*Net more data to client (%))

シャドウ・プロセスでは、データベース・コールを完了し、クライアント・プロセス(SQL*Plusなど)にデータを返します。送信データの量は、クライアントに対して1送信以上必要です。シャドウ・プロセスは、クライアントが最後の送信を受信するのを待機します。たとえば、大量のデータを返すSQL文で発生します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-299 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''クライアントへのSQL*Net追加データ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMoreToClientTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMoreToClientTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net more data to client' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントにより、次のことが示される可能性があります。

  • ネットワーク待機時間の問題

  • tcp_no_delay構成の問題

  • 大きな配列の挿入

  • 多数の列または幅の広い列データ

4.56.47 dblinkへのSQL*Net追加データ(%)(SQL*Net more data to dblink (%))

シャドウ・プロセスでは、データベース・コールを完了し、クライアント・プロセス(SQL*Plusなど)にデータを返します。送信データの量は、クライアントに対して1送信以上必要です。シャドウ・プロセスは、クライアントが最後の送信を受信するのを待機します。たとえば、大量のデータを返すSQL文で発生します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-300 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''dblinkへのSQL*Net追加データ''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaNetMoreToDblinkTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaNetMoreToDblinkTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'SQL*Net more data to dblink' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

このイベントにより、次のことが示される可能性があります。

  • ネットワーク待機時間の問題

  • tcp_no_delay構成の問題

  • 大きな配列の挿入

  • 多数の列または幅の広い列データ

4.56.48 待機時間(%)(Wait Time (%))

このメトリックは、インスタンス全体で、このサンプル期間中にリソースまたはオブジェクトの待機時間の割合を示します。

このテストでは、インスタンス全体で、このサンプル期間中にリソースまたはオブジェクトの待機時間の割合を調べます。「待機時間(%)(Wait Time (%))」がしきい値引数により指定したしきい値以上で、発生数が「発生数」パラメータで指定した値を超えると、警告アラートまたはクリティカル・アラートが生成されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-301 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

待機により、データベース・サービス時間の<value>%が消費されます。


表4-302 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

Database Serverによって生成されます。


データ・ソース

DeltaTotalWait / (DeltaTotalWait + DeltaCpuTime)

  • DeltaTotalWait: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for all wait events in v$system_eventの差

  • DeltaCpuTime: サンプル期間の終了時と開始時のselect value from v$sysstat where name='CPU used by this sessionの差

ユーザーの処理

待機時間の大部分の原因となっている待機イベントをさらに調べます。個々の待機イベントによって、データベース内の固有の問題が特定される可能性があります。個々の待機イベントに固有のドリルダウンにより、必要に応じて目的に合った診断が作成されます。

4.56.49 書込み完了待機(%)(Write complete waits (%))

セッションは、バッファが書き込まれるまで待機しています。書込みは、正常なエイジングまたはクロス・インスタンス・コールにより生じます。

ユーザーが、DBWRの現行書込みバッチの一部であるブロックを変更しようとします。DBWRでは、書き込むバッファを取得すると、書込み中のマークを付けます。収集されたすべてのバッファが、ディスクに書き込まれます。「書込み完了待機(%)(write complete waits (%))」は、このフラグが設定されている間に、バッファが必要だったことを示します。フラグは、各バッファが書き込まれると消去されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-303 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

20

定義なし

3

''書込み完了待機''イベントでの待機により、サービス時間の<value>%が消費されます。


データ・ソース

(DeltaWriteCompleteWaitsTime/DeltaServiceTime)*100

  • DeltaWriteCompleteWaitsTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on the 'write complete waits' eventの差

  • DeltaServiceTime: サンプル期間の終了時と開始時のsum of time waited for sessions of foreground processes on events not in IdleEvents + sum of 'CPU used when call started' for sessions of foreground processesの差

この章の「アイドル・イベント(Idle Events)」を参照してください。

ユーザーの処理

複数のDBWR、ASYNC_IOまたはバッファ・キャッシュのサイズ拡張(あるいはこれらすべて)が、待機を減らすのに役立つ場合があります。

4.57 待機セッション件数(Wait by Session Count)

このメトリック・カテゴリには、非アイドル状態の待機イベントで待機中のセッション数を示すメトリックが含まれます。高い待機レベルは、競合が多いことで生じます。

4.57.1 イベント待機セッション数(Session Waiting for Event Count)

このメトリックは、サンプル時間での特定の待機イベントで待機しているセッションの数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-304 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

8.1.7.4、9.0.1.x、9.2.0.x

毎分

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

3

<value>セッションがイベント<event>を待機しています。


複数のしきい値

このメトリックでは、「待機イベント」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「待機イベント」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「待機イベント」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

データ・ソース

各メトリック索引:

select count (1)

ユーザーの処理

Enterprise Managerのリアルタイムおよび履歴パフォーマンス監視機能を使用して、様々なタイプの待機アクティビティを評価します。

4.58 待機クラス順の待機(Waits by Wait Class)

このメトリック・カテゴリには、待機クラス順の待機のメトリックが含まれます。

4.58.1 平均待機中ユーザー数(Average Users Waiting Count)

このメトリックは、データベースに対するコールを行い、I/Oやロック・リクエストなどのイベントが完了するまで待機している平均ユーザー数を示します。イベントで待機中のユーザー数が増加した場合、実行しているユーザーの増加、ワークロードの増加、または待機時間が長くなる(最大I/O容量に達したときや、I/O回数が増えたとき)のいずれかを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-305 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース キー 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

クラス: "Administrative"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Application"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Cluster"

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Commit"

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Concurrency"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Configuration"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Network"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Other"

15分ごと

毎サンプル後

>

10

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "Scheduler"

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "System I/O"

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

定義なし

10.1.0.x

クラス: "User I/O"

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

定義なし


複数のしきい値

このメトリックでは、「待機クラス」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「待機クラス」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「待機クラス」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。

4.58.2 待機に要したデータベース時間(%)(Database Time Spent Waiting (%))

このメトリックは、データベース・コールがイベントの待機に要した時間の割合を示します。このメトリックには正しい値というものはありませんが、システムの操作における変化(待機に要したデータベース時間が50%から75%に増加など)を検出するために使用できます。(正しい値がないとは、任意のデータベースに適用できる単一の値がないという意味です。この値は、システムや、システムで実行されるアプリケーションに特有のものです。)

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表4-306 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース キー サーバー評価頻度 収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

10.1.0.x

クラス: "Administrative"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Application"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Cluster"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

50

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Commit"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

50

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Concurrency"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Configuration"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Network"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Other"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

30

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "Scheduler"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "System I/O"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。

10.1.0.x

クラス: "User I/O"

毎分

15分ごと

毎サンプル後

>

定義なし

定義なし

1

Database Serverによって生成されます。


複数のしきい値

このメトリックでは、「待機クラス」オブジェクトごとに異なる警告およびクリティカルのしきい値を設定できます。

警告またはクリティカルのしきい値が現在すべての「待機クラス」オブジェクトに対して設定されている場合、それらのしきい値は、このメトリックの「メトリック詳細」ページで確認できます。

「待機クラス」オブジェクトごとに警告またはクリティカルのしきい値を指定または変更するには、「しきい値の編集」ページを使用します。

ユーザーの処理

最新のAutomatic Database Diagnostic Monitor(ADDM)レポートを表示します。より詳細な分析を行うには、データベースのホームページで「セントラル・アドバイザ」リンクからADDMを実行します。ADDMでは、待機イベントで費やされる時間の増加の原因がハイライト表示されます。