Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Oracleミドルウェア以外のためのメトリック・リファレンス・マニュアル リリース10(10.0) B54811-01 |
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Oracle Enterprise ManagerのためのMicrosoft BizTalk Server 2004管理プラグインは、パフォーマンス・カウンタおよびアプリケーション・イベントを使用してBizTalk Serverのパフォーマンスを監視します。
この章では、Microsoft BizTalk Serverのすべてのメトリック・カテゴリについて説明し、各カテゴリに関連するメトリックとその説明を表に示します。これらの表では、特定のカテゴリのメトリックでユーザーの処理をサポートしている場合、そのユーザーの処理についても説明しています。
実行中のビジネス・プロセス(BizTalkオーケストレーション)からメッセージやドキュメントを受信する際にBASが使用するSharePoint Servicesのドキュメント・ライブラリを受信ボックスといいます。概念上は、通常の電子メール・システムで使用する受信ボックスと類似しています。
このカテゴリのメトリックは、この受信ボックスのパフォーマンスに関連する情報を提供します。
表5-1 BizTalk BAS受信ボックス・ドキュメント・ライブラリ(BizTalk BAS Inbox Document Library)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
孤立メッセージへのフォールバックの合計(Total Fallbacks to Orphaned Messages) |
パートナ側の問題が原因で、パートナ索引ライブラリ(受信ボックス・フォルダ)から孤立メッセージ・ドキュメント・ライブラリにリダイレクトされたメッセージの総数。 |
受信ボックスの失敗の合計(Total Inbox Failures) |
Microsoft BizTalk Serverによって発行され、Windows SharePoint Servicesへの永続化に失敗したメッセージの総数。BizTalk Serverは、メッセージの永続化が成功するまで、または再試行数を超えるまでメッセージを再発行します。 |
作成されたOffice以外のドキュメントの合計(Total Non Office Documents Created) |
InfoPathドキュメントに変換できないために、パートナ索引ライブラリ(受信ボックス・フォルダ)にそのまま正常に保存されたメッセージの総数。 |
作成されたOfficeドキュメントの合計(Total Office Documents Created) |
パートナ・ドキュメント・ライブラリ(受信ボックス・フォルダ)で作成されたInfoPathドキュメントの総数。 |
実行中のビジネス・プロセス(BizTalkオーケストレーション)にメッセージやドキュメントを送信する際にBASが使用するSharePoint Servicesのドキュメント・ライブラリを送信ボックスといいます。概念上は、通常の電子メール・システムで使用する送信ボックスと類似しています。
このカテゴリのメトリックは、送信ボックスに関する情報を提供します。
表5-2 BizTalk BAS送信ボックス・ドキュメント・ライブラリ(BizTalk BAS Outbox Document Library)メトリック
メトリック | 説明 |
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未送信ドキュメントの合計(Total Documents Not Sent) |
BizTalk SharePoint Messaging Adapterサービスが処理に失敗してBizTalk Serverに送信できなかったドキュメントの総数。 |
送信済ドキュメントの合計(Total Documents Sent) |
BizTalk SharePoint Messaging Adapterサービスが処理に成功してBizTalk Serverに非同期で送信したドキュメントの総数。 |
メッセージや送信済ドキュメントをアーカイブする際にBASが使用するSharePoint Servicesのドキュメント・ライブラリを送信済アイテムといいます。送信済アイテム・フォルダは、今後の参照や監査が必要なときに送信済ビジネス・ドキュメントを追跡するための保存メカニズムとして機能します。
このカテゴリのメトリックは、送信済アイテムに関する情報を提供します。
表5-3 BizTalk BAS送信済アイテム・ドキュメント・ライブラリ(BizTalk BAS Sent Items Document Library)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
移動したドキュメントの合計(Total Documents Moved) |
送信ボックス・ドキュメント・ライブラリから、パートナ・ドキュメント・ライブラリの送信済アイテム・フォルダへの移動が成功したドキュメントの総数。 |
名前変更で移動したドキュメントの合計(Total Documents Moved with Rename) |
名前衝突が原因で名前が変更された後、送信ボックス・ドキュメント・ライブラリからパートナ・ドキュメント・ライブラリ(送信済アイテム・フォルダ)への移動が成功したドキュメントの総数。 |
移動の失敗の合計(Total Move Failures) |
BizTalk Serverによって発行され、送信ボックスからの移動に失敗したメッセージの総数。 |
孤立メッセージへの移動フォールバックの合計(Total Move Fallbacks to Orphaned Messages) |
パートナ側の問題が原因で、パートナ・ドキュメント・ライブラリ(送信済アイテム・フォルダ)から孤立メッセージ・ドキュメント・ライブラリにリダイレクトされた移動操作の総数。 |
再作成されたOffice以外のドキュメントの合計(Total Non Office Documents Recreated) |
InfoPathドキュメントに変換できないために、送信済アイテム・フォルダでそのまま正常に再作成されたドキュメントの総数。 |
再作成されたOfficeドキュメントの合計(Total Office Documents Recreated) |
パートナ・ドキュメント・ライブラリの送信済アイテム・フォルダで再作成されたInfoPathドキュメントの総数。 |
孤立メッセージへの再作成されたフォールバックの合計(Total Recreated Fallbacks to Orphaned Messages) |
パートナ側の問題が原因で、孤立メッセージ・ドキュメント・ライブラリにリダイレクトされたメッセージの総数。BizTalk Serverは、メッセージの永続化が成功するまで、または再試行数を超えるまでメッセージを再発行します。 |
送信済アイテムの失敗の合計(Total Sent Items Failures) |
BizTalk Serverによって発行され、Windows SharePoint Servicesへの永続化に失敗した確認メッセージの総数。 |
Trading Partner Management(TPM)ツールは、次の目的でパートナ・プロファイルを作成および更新するために使用されます。
アドレス、連絡先などの主要情報の管理
ビジネス・ニーズに基づくパートナのグループ作成
パートナとのドキュメントの作成および管理
パートナとのビジネス・プロセスの分析および追跡
このカテゴリのメトリックは、Trading Partner Management Webサービスに関する情報を提供します。
Trading Partner Management(TPM)ツールは、次の目的でパートナ・プロファイルを作成および更新するために使用されます。
アドレス、連絡先などの主要情報の管理
ビジネス・ニーズに基づくパートナのグループ作成
パートナとのドキュメントの作成および管理
パートナとのビジネス・プロセスの分析および追跡
このカテゴリのメトリックは、公開Webサービスに関する情報を提供します。
BizTalkのエンタープライズ・シングル・サインオン(SSO)は、Windowsのユーザー・アカウントを代替WindowsまたはWindows以外の1つ以上のアカウントにマップできるスタンドアロンのサービスです。これらのアカウントは、最初にエンド・ユーザーが提供した証明以外の資格証明を必要とするアプリケーションに安全にアクセスするために、アプリケーションごとにマップされます。このカテゴリのメトリックは、シングル・サインオンに関する情報を提供します。
表5-6 BizTalkエンタープライズSSO(BizTalk Enterprise SSO)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
資格証明のキャッシュ・サイズ(Credential Cache Size) |
キャッシュ内の資格証明の総数。資格証明のキャッシュ・サイズは、ユーザー・ログイン・アクティビティに関するデータを提供します。 |
構成情報の取得(Get Configuration Info) |
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構成情報の取得/秒(Get Configuration Info Per Sec) |
1秒当たりにアクセスされた構成情報。 |
資格証明の取得(Get Credentials) |
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資格証明の取得/秒(Get Credentials Per Sec) |
1秒当たりにアクセスされた資格証明。 |
チケットの発行(Issue Ticket) |
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チケットの発行/秒(Issue Ticket Per Sec) |
1秒当たりに発行されたチケット。 |
チケットの引換え(Redeem Ticket) |
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チケットの引換え/秒(Redeem Ticket Per Sec) |
1秒当たりに引き換えられたチケット。 |
チケットの検証と引換え(Validate and Redeem Ticket) |
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チケットの検証と引換え/秒(Validate and Redeem Ticket Sec) |
1秒当たりに検証され、引き換えられたチケット。 |
ヒューマン・ワークフロー・サービス(HWS)は、先天的でアドホックなワークフロー・モデルを作成できるBizTalk Server 2004のコンポーネントです。このサービスでは、周知の制約主導型モデルの処理と、ステップをただちにワークフローに組み込める機能がサポートされます。このカテゴリのメトリックは、HWSに関する情報を提供します。
表5-8 BizTalkヒューマン・ワークフロー・サービス(BizTalk Human Workflow Service)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
取得されたアクティビティ・フロー(Activity Flows Retrieved) |
アクティビティ・フロー情報を取得するためのリクエストの数。 |
追加された新しいアクション(New Action Added) |
アクションまたはアクティビティ・ブロックをインスタンス化するためのリクエストの数。 |
新しいアクティビティ・フロー(New Activity Flows) |
新しいアクティビティ・フローを作成するためのリクエストの数。 |
取得されたステップ(Steps Retrieved) |
ステップ情報を取得するためのリクエストの数。 |
取得されたタスク(Tasks Retrieved) |
タスク情報を取得するためのリクエストの数。 |
このカテゴリのメトリックは、ドキュメントを処理するメッセージ・エンジンに関する情報を提供します。
表5-9 BizTalkメッセージ・ドキュメント(BizTalk Messaging Documents)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
処理されたドキュメント(Documents Processed) |
処理されたBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
処理されたドキュメント/秒(Documents Processed Per Sec) |
1秒当たりに処理されたBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
受信済ドキュメント(Documents Received) |
受信済のBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
受信済ドキュメント/秒(Documents Received Per Sec) |
1秒当たりに受信したBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
中断したドキュメント(Documents Suspended) |
中断したBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
中断したドキュメント/秒(Documents Suspended Per Sec) |
1秒当たりに中断したBizTalkメッセージ・ドキュメント。 |
プロセスID(Process ID) |
BizTalkメッセージ・ドキュメントのプロセスID。 |
このカテゴリのメトリックは、BAMイベント・バス・サービスとしても知られる追跡データ・デコード・サービス(TDDS)に関する情報を提供します。
表5-11 BizTalk追跡データ・デコード・サービス(BizTalk Tracking Data Decode Service)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
処理中のバッチ(Batches Being Processed) |
現在処理中のBizTalk TDDSのバッチ。 |
コミット済バッチ(Batches Committed) |
コミット済のBizTalk TDDSのバッチ。 |
処理中のイベント(Events Being Processed) |
現在処理中のBizTalk TDDSのイベント。 |
コミット済イベント(Events Committed) |
コミット済のBizTalk TDDSのイベント。 |
処理中のレコード(Records Being Processed) |
現在処理中のBizTalk TDDSのレコード。 |
コミット済レコード(Records Committed) |
コミット済のBizTalk TDDSのレコード。 |
合計バッチ(Total Batches) |
BizTalk TDDSのバッチの合計。 |
合計イベント(Total Events) |
BizTalk TDDSのイベントの合計。 |
失敗した合計バッチ(Total Failed Batches) |
失敗したBizTalk TDDSのバッチの合計。 |
失敗した合計イベント(Total Failed Events) |
失敗したBizTalk TDDSのイベントの合計。 |
合計レコード(Total Records) |
BizTalk TDDSのレコードの合計。 |
BizTalkオーケストレーション・サービスは、業務内および業務間において、疎結合の長期実行型ビジネス・プロセスを統合する開発環境と実行環境を提供します。このサービスを使用すれば、ビジネス・アナリストや開発者は、Visioのような設計環境でビジネス・プロセスを視覚的にモデル化して、そのビジュアル表現を物理的な実装に結び付けることができます。このカテゴリのメトリックは、オーケストレーション・サービスに関する情報を提供します。
表5-13 オーケストレーション(Orchestrations)メトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
割当て済プライベート・メモリー(MB)(Allocated Private Memory (MB)) |
ホスト・インスタンスに割り当てられたMB単位のプライベート・メモリー。 |
割当て済仮想メモリー(MB)(Allocated Virtual Memory (MB)) |
ホスト・インスタンスに予約されたMB単位の仮想メモリー。 |
デハイドレーション可能なオーケストレーション(Dehydratable Orchestrations) |
ホスト・インスタンスで現在ホストされている、デハイドレーション可能なオーケストレーション・インスタンスの数。 |
デハイドレーション中のオーケストレーション(Dehydrating Orchestrations) |
デハイドレーション中のオーケストレーションの数。 |
進行中のデハイドレーション・サイクル(Dehydration Cycle in Progress) |
現在進行中のデハイドレーション・サイクルがあるかどうかを示します。 |
デハイドレーション・サイクル(Dehydration Cycles) |
完了したデハイドレーション・サイクルの数。 |
デハイドレーションのしきい値(Dehydration Threshold) |
オーケストレーションのデハイドレーションの程度を決定する時間(ミリ秒)。オーケストレーション・エンジンが、このしきい値よりも長い時間に渡ってインスタンスのデハイドレーションが可能であると予測した場合、そのインスタンスのデハイドレーションを行います。 |
アイドル・オーケストレーション(Idle Orchestrations) |
ホスト・インスタンスで現在ホストされているアイドル・オーケストレーション・インスタンスの数。これは進行中の状態ではなく、デハイドレーションできないオーケストレーションを表します。たとえば、アトミック・トランザクションの受信、リスニングまたは遅延を待機しているために、オーケストレーションがブロックされている場合などです。 |
メッセージ・ボックス・データベース接続の失敗(Message Box Database Connection Failures) |
ホスト・インスタンスの開始以降に失敗したデータベース接続の試行数。 |
完了したオーケストレーション/秒(Orchestrations Completed Per Sec) |
1秒当たりに完了したオーケストレーション数の平均。 |
作成されたオーケストレーション/秒(Orchestrations Created Per Sec) |
1秒当たりに作成されたオーケストレーション・インスタンス数の平均。 |
デハイドレーションされたオーケストレーション/秒(Orchestrations Dehydrated Per Sec) |
1秒当たりにデハイドレーションされたオーケストレーション・インスタンス数の平均。 |
廃棄されたオーケストレーション/秒(Orchestrations Discarded Per Sec) |
1秒当たりにメモリーから廃棄されたオーケストレーション・インスタンス数の平均。エンジンがオーケストレーションの状態を保持できなくなると、そのオーケストレーションは廃棄されます。 |
リハイドレーションされたオーケストレーション/秒(Orchestrations Rehydrated Per Sec) |
1秒当たりにリハイドレーションされたオーケストレーション・インスタンスの数。 |
メモリーに常駐のオーケストレーション(Orchestrations Resident in Memory) |
ホスト・インスタンスで現在ホストされているオーケストレーション・インスタンスの数。 |
デハイドレーションが予約されているオーケストレーション(Orchestrations Scheduled for Dehydration) |
保留中のデハイドレーション・リクエストがあるデハイドレーション可能なオーケストレーションの数。 |
中断されたオーケストレーション/秒(Orchestrations Suspended Per Sec) |
1秒当たりに中断されたオーケストレーション数の平均。 |
保留中のメッセージ(Pending Messages) |
受信がメッセージ・ボックスで確認されていない受信メッセージ数。 |
保留中のワーク・アイテム(Pending Work Items) |
実行が予約されているコード実行ブロックの数。 |
永続性ポイント/秒(Persistence Points Per Sec) |
1秒当たりに永続化されるオーケストレーション・インスタンス数の平均。 |
実行可能なオーケストレーション(Runnable Orchestrations) |
実行可能な状態のオーケストレーション・インスタンスの数。 |
実行中のオーケストレーション(Running Orchestrations) |
現在実行中のオーケストレーション・インスタンスの数。 |
このカテゴリのメトリックは、ロードされたアプリケーション・ドメインとメモリーの使用状況に関する情報を提供します。
表5-14 物理メモリーおよびアプリケーション・ドメイン(Physical Memory and Application Domain)メトリック
メトリック | 説明およびユーザーの処理 |
---|---|
アクティブなアプリケーション・ドメイン(Active Application Domains) |
プロセスにロードされたオーケストレーション・アプリケーション・ドメインの数。プロセスと同様に、アプリケーション・ドメインは、特定のドメインにエラーおよびフォルトを制限するセキュリティ境界として設計されています。アプリケーション・ドメインは、アプリケーションを分離する仮想プロセスとして設計されています。 ほとんどの場合、特にセキュリティ上の理由から、複数のアプリケーション・ドメインの使用を回避できません。ただし、複数のアプリケーション・ドメインを使用すると、起動時のパフォーマンスが制限される可能性があります。複数のアプリケーション・ドメインによる影響を軽減するには、アセンブリをドメイン中立としてロードし、アプリケーション・ドメイン間で効率的な通信を行い、NeutralResourcesLanguageAttributeを使用して、シリアライズを有効に使用します。 |
平均バッチ・ファクタ(Average Batch Factor) |
ホスト・インスタンスの開始以降に到達した永続性ポイント数を、元となるトランザクション数で除算した数。 このメトリックは、オーケストレーション・エンジンが複数のアトミック・トランザクションを単一のトランザクションにマージする際に便利です。永続性ポイントが実際のセグメント境界であるとすると、このメトリックによって、アトミック・トランザクションのバッチ効率が実質的なものになります。この数が大きいほど、トランザクション・バッチの効率が上がります(つまり、元となるトランザクションの作成が減ります)。 |
使用済物理メモリー(%)(Percent Used Physical Memory) |
コンピュータで使用された合計物理メモリーの割合。 このメトリックの値は約75%になります。100%という常に高い値の場合、問題があることを示します。 |
このカテゴリのメトリックは、プロセス関連の情報を提供します。
表5-15 プロセス・メトリック(Process Metrics)
メトリック | 説明およびユーザーの処理 |
---|---|
ページ・ファイル・バイト(Page File Bytes) |
このプロセスがページング・ファイルで使用するために予約した現在の仮想メモリーの量(バイト単位)。ページング・ファイルは、他のファイルに含まれない、プロセスで使用されたメモリーのページを保存します。 ページング・ファイルはすべてのプロセスで共有されます。ページング・ファイルの領域が不足すると、他のプロセスはメモリーを割り当てられません。ページング・ファイルがない場合、このメトリックは、プロセスが物理メモリーで使用するために予約した現在の仮想メモリーを示します。 |
ページ・ファイル・バイト・ピーク(Page File Bytes Peak) |
このプロセスがページング・ファイルで使用するために予約した最大仮想メモリーの量(バイト単位)。ページング・ファイルは、他のファイルに含まれない、プロセスで使用されたメモリーのページを保存します。 |
プロセッサ時間(%)(Percent Processor Time) |
すべてのプロセス・スレッドが命令を実行するためにプロセッサを使用した経過時間。このメトリックの平均値は約70%になります。 命令はコンピュータの実行の基本単位であり、スレッドは命令を実行するオブジェクトです。プロセスはプログラムの実行時に作成されるオブジェクトです。ハードウェア割込みやトラップ状況を処理するために実行されたコードは、このカウントに含まれます。 |
プライベート・バイト(Private Bytes) |
このプロセスが割り当てた、他のプロセスとは共有できない現在のメモリーのサイズ(バイト単位)。 |
スレッド数(Thread Count) |
このプロセスで現在アクティブなスレッド数。命令はコンピュータの実行の基本単位であり、スレッドは命令を実行するオブジェクトです。実行中のすべてのプロセスには、少なくとも1つのスレッドがあります。 |
仮想バイト数(Virtual Bytes) |
プロセスが使用中の仮想アドレス領域の現在のサイズ(バイト単位)。仮想アドレス領域の使用は、必ずしも対応するディスクまたはメイン・メモリー・ページの使用を表すわけではありません。仮想領域には限界があるため、ライブラリをロードするプロセスの機能が制限されます。 |
作業セット(Working Set) |
このプロセスの作業セットの現在のサイズ(バイト単位)。作業セットは、プロセスのスレッドによって最近使用されたメモリー・ぺージのセットです。コンピュータ内の空きメモリーがしきい値を超えると、ページが使用されていない場合でも、プロセスの作業セットに残ります。空きメモリーがしきい値を下回ると、ページは作業セットから削除されます。ページが必要な場合は、メイン・メモリーを解放する前に作業セットにソフト・ページ・フォルトで返されます。 このメトリックは、各プロセスが使用するメモリー・ページ数を測定します。システムに十分なメモリーがある場合、IIS 6.0がほとんどディスク操作を実行する必要がないように、作業セットに十分な領域を維持できます。メモリーの充足度を判断するには、プロセス作業セットのサイズが、サーバー上の一般的なメモリー利用可能率に対してどの程度変動するかを確認することが1つのインジケータとなります。著しく変動した場合、使用可能なメモリーが不足していることを示します。 |
このカテゴリのメトリックは、データベースのトランザクションに関する情報を提供します。
表5-16 トランザクション・メトリック(Transaction Metrics)
メトリック | 説明 |
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データベース・トランザクション/秒(Database Transactions Per Sec) |
1秒当たりに実行されたデータベース・トランザクション数の平均。 |
中断されたトランザクション・スコープ(Transactional Scopes Aborted) |
ホスト・インスタンスの開始以降に中断された長期実行またはアトミックのスコープの数。 |
コミットされたトランザクション・スコープ/秒(Transactional Scopes Committed Per Sec) |
1秒当たりにコミットされたトランザクション数の平均。 |
補正されたトランザクション・スコープ/秒(Transactional Scopes Compensated Per Sec) |
補正スコープを正常に完了した、1秒当たりの長期実行またはアトミックのスコープ数の平均。 |