WebLogic Portal環境にCoherence*Webをインストールして、Coherenceに基づくセッション状態管理を実現できます。Coherence*Webを使用すると、クラスタ環境でより高度なデプロイメント・モデル、セッション・モデル、およびロック・モードが可能になります。これらの機能の詳細は、第4章「Coherence*Webセッション管理機能」を参照してください。
注意: 他のWebLogic Serverアプリケーションと同様、第2章「WebLogic Server 9.2 MP1および10.3へのCoherence*Webのインストール」の説明にあるすべての情報と手順は、WebLogic PortalへのCoherence*Webのデプロイメントにも該当します。事前に第2章に目を通してください。第2章には、この章を理解する上で重要な情報が掲載されています。 |
WebLogic PortalアプリケーションにCoherence*Webをインストールするには、次の手順を実行します。
適切なWebLogicパッチ(WLS 10.3の場合はID 6W2W、WLS 9.2 MP1の場合はID AJQB)をインストールし、「コンフィギュレーションとデプロイメントの概要」の手順1〜3を使用してキャッシュ・サーバーを起動します。
ポータル・エンタープライズ・アプリケーションのAPP-INF\lib
ディレクトリにcoherence.jar
(Coherenceディストリビューションに付属)をコピーします。
(オプション)Coherence P13N CacheProvider
を使用する場合は、coherence-wlp.jar
をポータル・エンタープライズ・アプリケーションのAPP-INF\lib
にコピーします。
P13N CacheProvider SPIの実装とWSRPフェデレーテッド・ポータルの詳細は、『Oracle Coherence統合ガイド』を参照してください。
(オプション)Coherence P13N Cacheをデフォルトのキャッシュ・プロバイダとして使用する場合は、ポータル・エンタープライズ・アプリケーションのMETA-INF\p13n-cache-config.xml
ファイルで、最初の<cache>
要素の前に次の要素を追加します。
<default-provider-id>com.tangosol.coherence.weblogic</default-provider-id>
ポータルWebアプリケーションのWEB-INF\weblogic.xml
ファイルで、次のようにlibrary-referenceを使用してcoherence-web-spi.war
を参照します。
<wls:library-ref> <wls:library-name>coherence-web-spi</wls:library-name> <wls:specification-version>1.0.0.0</wls:specification-version> <wls:implementation-version>1.0.0.0</wls:implementation-version> <wls:exact-match>false</wls:exact-match> </wls:library-ref>
Coherence*Webセッションを有効にするには、ポータルWebアプリケーションのWEB-INF\web.xml
ファイルで、アプリケーション・パラメータcoherence-web-sessions-enabled
をtrue
に設定します。
<context-param> <param-name>coherence-web-sessions-enabled</param-name> <param-value>true</param-value> </context-param>
ワークショップのEARデプロイメントを使用して、テスト・アプリケーションの.EAR
を作成します。このEARがテスト用のクラスタにデプロイされます。
ポータル・ドメインで、アプリケーションEARをクラスタにデプロイします。