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Oracle Coherenceクライアント・ガイド
リリース3.5
B56041-01
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第II部

Coherence for .NET

Coherence for .NETを使用すると、データ、データ・イベント、データ処理などのCoherenceクラスタ・サービスに、Coherenceクラスタ外部から.NETアプリケーションを使用してアクセスできます。Coherence for .NETは通常、Coherenceキャッシュへのアクセスを必要とするデスクトップ・アプリケーションやWebアプリケーションで使用されます。

Coherence for .NETは、Coherenceクラスタ内で稼働するCoherence*Extendクラスタ・サービス・インスタンスに、高性能なTCP/IPベースの通信レイヤーを使用して接続する軽量の.NETライブラリで構成されます。このライブラリからCoherence*Extendクラスタ・サービスにすべてのクライアント・リクエストが送信され、このサービスは実際のCoherenceクラスタ・サービス(パーティション・キャッシュ・サービス、レプリケーション・キャッシュ・サービスなど)に委任することで、クライアント・リクエストに応答します。

INamedCacheインスタンスは、CacheFactory.GetCache(...) APIコールを使用して取得されます。これが取得されると、クライアントはCoherenceクラスタに組み込まれている場合と同じようにINamedCacheにアクセスします。INamedCacheの操作はリモートのクラスタ・ノードに(TCP/IPを介して)送信されますが、この処理はクライアント・アプリケーションに対して完全に透過的に行われます。

「Coherence for .NET」は次の章で構成されています。