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Oracle Audit Vaultサーバー・インストレーション・ガイド
リリース10.2.3.2 for Linux x86
B57248-01
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1 Oracle Audit Vault Serverインストールの概要

Oracle Audit Vaultは、監査データの統合、検出、監視、アラートおよびレポートを効率的に実行し、セキュリティ監査とコンプライアンスを実現する強力なエンタープライズ規模の監査ソリューションです。Oracle Audit Vaultでは、監査データとクリティカル・イベントを一元的でセキュアな監査ウェアハウスに統合できます。

この章では、Oracle Audit Vault Server(Audit Vaultサーバー)のインストール処理の概要を説明します。この章の内容は次のとおりです。

1.1 Oracle Audit Vault Serverのデプロイ

Audit Vaultサーバーは、それ自体のホスト・コンピュータか、Enterprise Manager Grid Controlリポジトリ・データベースやOracle Recovery Manager(RMAN)リポジトリ・データベースのような他のリポジトリ・データベースが含まれるホストにインストールするようお薦めします。これにより、それら他のデータベースに対するOracle Audit Vaultの可用性が高くなります。スケーラビリティを確保するため、Audit Vaultサーバーでは障害時リカバリ用にReal Applications Cluster(RAC)およびData Guardを実装することができます。

1.2 Oracle Audit Vaultインストール・コンポーネント

Oracle Audit Vaultソフトウェアのインストールは、次の2つの部分から構成されます。

1.3 Oracle Audit Vaultのインストール方法

Audit Vault Serverのインストールでは、次の異なるインストール方法を選択できます。

1.3.1 対話方式のインストール

対話方式を使用してOracle Audit Vaultの基本インストール、拡張インストールまたはアップグレード・インストールを実行する場合は、Oracle Universal Installerにより表示される一連の画面で、Oracle Audit Vaultソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を指定できます。

1.3.2 レスポンス・ファイルを使用した自動インストール

Oracle Audit Vaultでは、Audit Vault Server用のレスポンス・ファイル・テンプレート(av.rsp)と、アップグレード・インストール用のレスポンス・ファイル・テンプレート(upgrade_av.rsp)を使用できます。これらのレスポンス・テンプレート・ファイルは、Audit Vault Serverインストール・メディアのAV-installer-location/responseディレクトリにあります。

Oracle Universal Installerを起動し、レスポンス・ファイルを指定すると、Audit Vault Serverのインストール操作をすべて自動化できます。自動インストールは、構成が類似している複数のシステムにインストールを実行する必要がある場合、またはソフトウェアをインストールするシステムにX Window Systemソフトウェアがインストールされていない場合に役立ちます。

Audit Vault Serverでは、Oracle Universal Installerをサイレント(非対話)モードで実行できます。サイレント・モードでは、Oracle Universal Installerをコマンドラインで起動するときに、-silent-responseFileの2つのオプションを指定し、その直後にレスポンス・ファイルのパスを指定します。次に例を示します。

./runInstaller -silent -responseFile path_of_response_file

必要なすべての情報が指定されたレスポンス・ファイルを使用すると、Oracle Universal Installerはサイレント・モードで実行されます。Oracle Universal Installerの画面は表示されず、コマンドラインにすべての対話(標準出力とエラー・メッセージ)およびインストール・ログが表示されます。

レスポンス・ファイルを準備するには、レスポンス・ファイルの最初の部分で、すべての未指定のパラメータの値を入力し、ファイルを保存します。レスポンス・ファイルの2番目の部分にある値は編集しないでください。

Audit Vault Serverのサイレント・インストールの実行の詳細は3.5項を、サイレント・アップグレード・インストールの実行の詳細は4.4項を参照してください。


注意:

基本インストールは、サイレント・モードではサポートされません。サイレント・インストールは、拡張インストールでのみサポートされます。

1.4 Audit Vault Serverのインストール

Audit Vault Serverのインストールには、次の3つのオプションがあります。

インストールが完了したら、Audit Vault ServerとOracle Audit Vault収集エージェント間の管理レベルでの通信に対するセキュリティを設定できます。これはインストール後の構成に含まれ、HTTPSでサーバー側のOracle Audit Vault管理サービスと各収集エージェント間の相互認証を行うようにSSLを構成します。

1.5項に示された要件を確認した後、Audit Vault Serverをインストールするための一般的な手順には、次のタスクが含まれます。

  1. Oracle Universal Installerを実行してAudit Vault Serverをインストールします。

  2. AVCAを使用してインストール後のタスクと構成タスクを実行します。

1.5 インストールに関する考慮事項

この項では、この製品のインストール方法を決定する前に考慮する必要がある情報を示します。この項の内容は次のとおりです。

1.5.1 ハードウェアとソフトウェアに関する考慮事項

このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。My Oracle Support Webサイトには、次のURLでアクセスできます。

http://metalink.oracle.com

現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/support/metalink/content.html

1.5.2 複数のOracleホーム

この製品は、複数のOracleホームをサポートしています。したがって、同じシステム上の異なるOracleホーム・ディレクトリに、ソフトウェアのこのリリースを複数回インストールできます。詳細は、2.5.3項を参照してください。