ヘッダーをスキップ
Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド
リリース11.2.1
B56051-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

書式モデル

書式モデルは、文字列に格納された日時および数値データの書式を示す文字リテラルです。文字列を日付または数値に変換する場合は、書式モデルによって、TimesTenでの文字列の解釈方法が決まります。


数値書式モデル

数値書式モデルは、次の関数で使用します。

数値書式要素

数値書式モデルは、1つ以上の数値書式要素で構成されます。次の表に、数値書式モデルの要素を示します。書式モデルにMISまたはPRの書式要素が含まれていないかぎり、負の戻り値の前には負の符号が自動的に含まれ、正の値の前には空白が自動的に含まれます。

デフォルトのamerican_america NLS言語および地域の設定が使用されます。

表3-1 数値書式要素

要素 説明

,(カンマ)

9,999

指定された位置にカンマを戻します。1つの数値書式モデルに複数のカンマを指定できます。

制限

  • 数値書式モデルでは、先頭をカンマ要素にすることはできません。

  • 数値書式モデルでは、小数点文字(ピリオド)の右側にカンマは使用できません。

. (ピリオド)

99.99

指定された位置に小数点(ピリオド(.))を戻します。

制限

1つの書式モデルで指定できるピリオドは1つのみです。

$


$9999

先行ドル記号を含む値を戻します。

0

0999

9990

先行0(ゼロ)を戻します。

後続0(ゼロ)を戻します。

9

9999

指定された桁数の値を戻します。正の場合は先行空白が含まれ、負の場合は先行マイナスが含まれます。

先行0(ゼロ)は空白ですが、0(ゼロ)値の場合は固定小数点数の整数部分に0(ゼロ)を戻します。

B

B9999

固定小数点数の整数部分が0(ゼロ)の場合、空白を戻します(書式モデル内の0(ゼロ)には関係ありません)。

C

C999

指定された位置にISO通貨記号(NLS_ISO_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。

D

99D99

指定された位置に小数点文字を戻します。この文字は、NLS_NUMERIC_CHARACTERパラメータの現在の値です。デフォルトはピリオド(.)です。

制限

1つの数値書式モデルで指定できる小数点文字は1つのみです。

EEEE

9.9EEEE

科学表記法で値を戻します。

G

9G999

指定された位置にグループ・セパレータ(NLS_NUMERIC_CHARACTERパラメータの現在の値)を戻します。1つの数値書式モデルに複数のグループ・セパレータを指定できます。

制限

数値書式モデルでは、小数点文字(ピリオド)の右側にグループ・セパレータは使用できません。

L

L999

指定された位置にローカル通貨記号(NLS_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。

MI

999MI

後続のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。

後続の空白を含む正の値を戻します。

制限

MI書式の要素は、数値書式モデルの末尾にのみ使用できます。

PR

999PR

<山カッコ>の中に負の値を戻します。

先行および後続の空白を含む正の値を戻します。

制限

PR書式の要素は、数値書式モデルの末尾にのみ使用できます。

RN

RN

値を大文字のローマ数字として戻します。

rn

rn

値を小文字のローマ数字として戻します。

値は1から3999の整数です。

S

S9999

先行のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。

先行のプラス符号(+)を含む正の値を戻します。

S

9999S

後続のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。

後続のプラス符号(+)を含む正の値を戻します。

制限

S書式の要素は、数値書式モデルの先頭または末尾にのみ使用できます。

TM

TM

テキストの最小数値書式モデルは、文字の最小数を(10進出力で)戻します。この要素の大文字と小文字は区別されません。

デフォルトはTM9で、出力が64文字を超えないかぎり、固定表記法で数値を戻します。出力が64文字を超える場合は、TimesTenによって自動的に科学表記法で数値が戻されます。

制限

  • この要素の前に他の要素を指定することはできません。

  • この要素の後に、9を1つか、Eを1つか、または(e)を指定できますが、これらを組み合せることはできません。次の文は、エラーを戻します。

    SELECT TO_NUMBER (1234, 'TM9e') from DUAL;

U

U9999

指定された位置にユーロ(または他の)二重通貨記号(NLS_DUAL_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。

V

999V99

10nを乗算した値を戻します(この値は必要に応じて丸められます)。nはVに続く9の数です。

X

XXXX

指定された桁数の16進値を戻します。指定された数値が整数でない場合は、TimesTenによって整数に丸められます。

制限

  • この要素は、正の値または0(ゼロ)のみを受け入れます。負の値はエラーを戻します。

  • この要素の前には、先行の0(ゼロ)を戻す0(ゼロ)またはFMのみを指定できます。その他の要素はすべてエラーを戻します。Xに0(ゼロ)もFMも指定しない場合は、常に戻り値に先行空白が含まれます。



日時書式モデル

日時書式モデルは、次の関数で使用します。

日時書式モデルの合計の長さは、22文字を超えることができません。

デフォルトのamerican_america NLS言語および地域の設定が使用されます。


日時書式要素

日時書式モデルは、1つ以上の日時書式要素で構成されます。

表3-2 日時書式要素

要素 説明

-/,.;:"text"

記号および引用符付きテキストが、結果に出力されます。

AD

A.D.

ピリオド付きまたはピリオドなしのAD標識。

AM

A.M.

ピリオド付きまたはピリオドなしの正午標識。

BC

B.C.

ピリオド付きまたはピリオドなしのBC標識。

D

曜日(1から7)。

DAY

曜日。最大幅の名前を表示するために空白で埋められます。

DD

日付(1から31)。

DDD

通日。

DL

長い日付書式で値を戻します。 デフォルトのAMERICAN_AMERICAロケールの場合、これは、書式'fmDay, Month dd, yyyy'を指定することと同じになります。

制限

この書式は、空白で区切られたTS要素でのみ指定できます。

DS

短い日付書式で値を戻します。 デフォルトのAMERICAN_AMERICAロケールの場合、これは、書式'MM/DD/RRRR'を指定することと同じになります。

制限

この書式は、空白で区切られたTS要素でのみ指定できます。

DY

曜日の省略名。

FM

先行または後続の空白を含まない値を戻します。

FX

文字データと書式モデルが完全に一致する必要があります。

HH

時刻(1から12)。

HH24

時刻(0から23)。

J

ユリウス日。紀元前4712年1月1日からの日数。Jで指定される数値は整数である必要があります。

MI

分(0から59)。

MM

月(01から12。1月=01)。

MON

月の省略名。

MONTH

月の名前。最大幅の名前を表示するために空白で埋められます。

RM

ローマ数字での月(IからXII。1月=I)。

RR

21世紀に、20世紀の年を2桁のみで格納します。

RRRR

年を丸めます。4桁または2桁のいずれかで入力できます。2桁で入力すると、RRと同じ値が戻されます。この機能を使用しない場合は、年を4桁で入力します。

SS

秒(0から59)。

SSSSS

午前0時以降の秒数(0から86399)。

TS

短い時刻書式で値を戻します。

制限

この書式は、空白で区切られたDL要素またはDS要素でのみ指定できます。

X

ローカル基数文字。

例: 'HH:MI:SSXFF'。

Y,YYY

この位置にカンマを含む年。

YYYY
SYYYY

4桁の年。 Sによって、紀元前の日付の前にマイナス符号が付けられます。

YYY
YY
Y

年の下3桁、下2桁または下1桁。



ROUNDおよびTRUNC日付関数の書式モデル

次の表に、ROUNDおよびTRUNC日付関数に使用可能な書式モデルと、日付が丸められる場合や切り捨てられる場合の単位を示します。 デフォルトのモデル'DD'では、時刻部分が午前0時に丸められるか切り捨てられた日付が戻されます。

書式モデル 丸め単位または切捨て単位
CC

SCC

4桁の年の上2桁より1つ多い
SYYYY
YYYY
YEAR
SYEAR
YYY
YY
Y
IYYY
IY
IY
I
ISO年
Q 四半期
MONTH
MON
MM
RM
WW 対象となる年の最初の日と同じ曜日
IW 対象となるISO年の最初の日と同じ曜日
W 対象となる月の最初の日と同じ曜日
DDD
DD
J
DAY
DY
D
開始曜日
HH
HH12
HH24
時刻
MI


TimesTen日時データ型TO_CHARの書式モデル

この書式モデルは、TO_CHAR関数を呼び出してTT_TIMESTAMPまたはTT_DATEの日時値を変換する場合に使用します。また、TO_CHAR関数を呼び出してNUMBERまたはORA_FLOAT以外の任意の数値を変換する場合にも使用します。