データをある型から別の型に変換できます。CASTは定数が使用可能な場合に使用できます。引数の正確なデータ型を指定する場合に役立ちます。 -のような単項演算子、またはTO_CHARやTO_DATEのような1つのオペランドを持つ関数の場合に特にあてはまります。
値は、互換性のあるデータ型に対してのみCASTできます。ただし、NULLを除きます。NULLは他の任意のデータ型にキャストできます。INSERT SELECTでNULLを必要なデータ型に変換する場合、CASTは必要ありません。
次の変換がサポートされています。
数値から数値または2進化10進コード(BCD)へ
NCHARからNCHARへ
CHAR文字列からBINARY文字列やDATE、TIMEまたはTIMESTAMPへ
BINARY文字列からBINARYまたはCHAR文字列へ
DATE、TIMEまたはTIMESTAMPからCHARへ
SQL構文
CAST ( {Expression
| NULL} ASDataType
)
パラメータ
CASTには、次のパラメータがあります。
パラメータ | 説明 |
---|---|
Expression |
変換する値を指定します。 |
AS DataType |
結果のデータ型を指定します。 |
説明
ドメイン名へのCASTはサポートされていません。
選択済の値をキャストすると、CAST式を使用しない場合よりも、SELECT文の実行により多くの時間とメモリーを消費する可能性があります。
例
INSERT INTO t1 VALUES(TO_CHAR(CAST(? AS REAL))); SELECT CONCAT(x1, CAST (? AS CHAR(10))) FROM t1; SELECT * FROM t1 WHERE CAST (? AS INT)=CAST(? AS INT);