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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61376-01
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39.1 グラフおよびグラフ・ウィザードについて

グラフ・ウィザードを使用すると、ペーパーベースおよびJSPベースのWebレポートに、多様なグラフを簡単に追加できます。Oracle Reports Builderでは、ウィザードの各ページでユーザーが指定する情報に基づいて、XML定義が作成されます。このXML定義により、グラフが記述され、実行時のグラフのルック・アンド・フィールがレンダリングされます。

表39-1は、Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)の新しいグラフ機能、およびそれと同等の10gリリース2(10.1.2)の機能を示しています。

表39-1 11gの機能と10gの機能の比較

11gの新機能および拡張機能 10gの同等機能

新しいタイプのグラフ: 新しいタイプのファンネル・グラフ、拡張円グラフおよび曲線グラフを使用して、より多様なグラフを作成できます。

  • ファンネル・グラフを作成するには、グラフ・ウィザードを使用して、「スタイル」パネルでファンネル・グラフ・スタイルを選択します。

  • 曲線グラフを作成するには、第4.9.8.2項「グラフの追加」の手順に従って単純な折れ線グラフを作成し、グラフのXML定義に次のものを追加します。

    <SeriesItems>
      <Series id="0" markerType="MT_CURVE_LINE"/>
    </SeriesItems>
    

該当なし。

既存のグラフのタイプの機能拡張:

グラフ・ウィザードでの数値書式設定および時間軸上での不規則な時間間隔のプロットがサポートされます。

  • グラフ・ウィザードで数値書式設定がサポートされるため、データ・モデルに関係なくグラフで数値の書式を設定できます。

    数値書式を設定するには、グラフ・ウィザードを使用して(「Yフォーマット」パネル→軸ラベルのフォーマットボタン→「数値」タブ)Y軸の値を書式設定します。

  • 不規則な時間間隔のプロットがサポートされるため、制限なしに時間データをプロットできます。詳細は、「不規則な時間間隔のプロット」を参照してください。

時間データのプロットに制限があります。

SVG(Scalable Vector Graphic)イメージのサポート: SVGにより、高解像度で、サイズが小さいファイルにグラフを出力できます。グラフ・イメージを拡大して出力しても解像度が低下しません。

PNG、JPGおよびGIF出力フォーマットのみがサポートされます。

新しいチャート・スタイル: グラフ・ウィザードのスタイル・パネルで、事前定義された新しいスタイルがサポートされます。

数個のチャート・スタイルのみがサポートされます。


グラフ・ウィザードを使用してグラフの属性値およびレイアウトの作成や編集ができますが、グラフ・ウィザードでは指定できない属性もあります。グラフ・ウィザードでは指定できない部分に関してグラフのXML定義をカスタマイズするには、グラフの「グラフ設定」プロパティ(ペーパーベースのレポートの場合)またはWebソース・ビュー(JSPベースのWebレポートの場合)で、XMLを直接編集します。使用できる全属性のリストは、DTDファイルgraph.dtdにあります。


注意:

graph.dtdは次の場所にあります。
  • ORACLE_HOME\jlib\bigraphbean.jar

  • Oracle Technology Network(OTN)の『Getting Started with Oracle Reports』: Oracle Reportsのページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html)で、「Getting Started」をクリックして「Getting Started with Oracle Reports」ホームページを表示します。左側にあるトピックのリストの中から「Index」をクリックします。「Collateral Type」リストで、「Documentation」を選択し、「Search」をクリックします。表示されたリストの中から「Documented Graph DTD」を探します。


使用に関する注意

プライマリ・グラフ・タイプ

一般的なグラフの場合は、次のプライマリ・グラフ・タイプでデータを最適に表現できます。

セカンダリ・グラフ・タイプ

次のタイプは、特定のデータ型に関連付けられた特殊用途(特殊なグラフ)に使用されたり、独特のデータを表示する方法として使用されます。

第39.3項「新しいタイプのグラフ」を参照してください。

アクセス

ペーパー・レポートに対するグラフ・ウィザードを表示するには:

JSPベースのWebレポートに対するグラフ・ウィザードを表示するには:

再実行

ペーパー・レポートに含まれている既存のグラフに対してグラフ・ウィザードを再実行するには:

  1. ペーパー・レイアウト・ビューで、グラフをクリックします。

  2. グラフ・ウィザードを再実行モードで表示するには、次のいずれかの操作を行います。

    • グラフを右クリックして「グラフ・ウィザード」を選択します。

    • グラフをクリックし、「編集」→「設定」を選択します。

JSPベースのWebレポートに含まれている既存のグラフに対してグラフ・ウィザードを再実行するには:

Webソース・ビューで、<rw:graph>タグと</rw:graph>タグの間にカーソルを置いて、「編集」→「設定」を選択します。

グラフ・ウィザードの使用

ウィザードのタブ・ページのフィールドに関するヘルプを参照するには、タブ・ページの下部にある「ヘルプ」をクリックします。

関連項目

第4.9.8.2項「グラフの追加」

第4.9.8.3項「グラフの編集」

第4.9.8.4項「グラフ・ハイパーリンクの追加」