ヘッダをスキップ
Oracle® WebLogic Communication Services インストール ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B55507-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

1 製品およびインストールの概要

この章では、Oracle WebLogic Communication Services (OWLCS) および推奨されるトポロジについて説明します。この章は以下の節で構成されています。

1.1 製品の概要

Oracle WebLogic Communication Services の機能については、『Oracle WebLogic Communication Services 管理ガイド』を参照してください。

1.1.1 このリリースの新機能

このリリースの Oracle WebLogic Communication Services には、機能拡張と新機能が含まれています。新機能と機能拡張については、Oracle Technology Network を参照してください。

1.2 インストールの必要条件

この節では、OWLCS をインストールし、OWLCS の特定の機能を使用する際の必要条件について説明します。

1.2.1 システム要件

OWLCS をインストールするには、以下の要件を満たすシステムが必要です。

  • Oracle RDBMS Server 11.1.0.7 または Oracle RDBMS Server 10.2.0.4


    注意 :

    Oracle Database 10g Express Edition (10.2.0.1) を使用することはできますが、これはプロダクション用 Oracle データベースではないため、使用可能なのは開発環境でのみです。

  • 開発目的の場合のみの推奨環境 : Microsoft Windows 2000 Service Pack 3 以降、Microsoft Windows Server 2003 (32 ビット) Service Pack 1 以降、または Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2


    注意 :

    サポート対象のプラットフォームの一覧については、『Oracle WebLogic Communication Services 管理ガイド』を参照してください。

  • JRockit SDK 1.6


    注意 :

    Oracle Universal Installer (runInstaller または setup.exe) を開始するときに、-jreLoc <jdk パス> を指定すると、Oracle Universal Installer から jdk の指定を求められることはありません。たとえば、setup.exe -jreLoc c:\jdk1.6.5 のように指定します。

1.2.2 ポートの要件

OWLCS では、ポートを使用して TCP 通信と UDP 通信を行う必要があります。インストールに使用するポート番号を再コンフィグレーションする方法については、『Oracle WebLogic Communication Services 管理ガイド』を参照してください。

表 1-1 は、OWLCS で使用されるデフォルト ポートを示しています。

表 1-1 デフォルト ポート

Port ポート番号

SIP

5060

SIPS

5061

管理サーバ HTTP

7001

管理サーバ HTTPS

7002

管理対象サーバ HTTP

8001

管理対象サーバ HTTPS

8002


1.2.2.1 ポートが使用中であるかどうかの確認

Windows でポートが使用中であるかどうかを確認するには、次に示すように netstat コマンドを実行できます。

C:\> netstat -an | find "portnum"

ポート番号は二重引用符で囲む必要があります。

UNIX でポートが使用中であるかどうかを確認するには、次に示すように netstat コマンドを実行できます。

netstat -a | grep portnum

1.3 インストールの順序

Oracle WebLogic Communication Services のインストールとコンフィグレーションは、リポジトリ作成ユーティリティ (RCU)、OWLCS 基本プラットフォーム インストーラ、OWLCS インストーラ、WebLogic Server (WLS) Configuration Wizard を使用して行われます。以降の章では、これらのコンポーネントをインストールおよびコンフィグレーションする場合に必要な手順について詳しく説明します。

1.4 インストール トポロジ

Oracle WebLogic Communication Services は、以下のインストール モードでインストールできます。

1.4.1 オールインワン管理サーバ

すべての OWLCS コンポーネントは、物理マシンのドメイン内の管理サーバにデプロイされます。管理対象サーバはありません。OWLCS コンポーネントのコンフィグレーションと管理は、同じ管理サーバを使用して行われます。

オールインワン管理サーバは、プロダクション環境ではなくテストおよび評価環境で使用されます。このサーバには高可用性機能は含まれていません。

1.4.2 オールインワン管理対象サーバ

すべての OWLCS コンポーネントは、物理マシンのドメイン内の管理対象サーバにデプロイされます。同じドメインにインストールされている管理サーバは、OWLCS コンポーネントのコンフィグレーションおよび管理に使用されます。

高可用性が不要な場合、オールインワン管理対象サーバはプロダクション環境で使用できます。このサーバには高可用性機能は含まれていません。

1.4.3 エンタープライズ デプロイメント トポロジ

これは、OWLCS のエンタープライズ デプロイメント用に推奨される最小限の HA トポロジです。OWLCS コンポーネントは、SIP Infrastructure、Services、および Presence の各コンポーネントに分類されます。コンポーネントの各グループは、2 つの異なるマシンのコンポーネント固有のドメイン内にデプロイされます。

エンタープライズ デプロイメント トポロジは、プロダクション インストールおよびエンタープライズ インストール用です。

1.5 インストールされるコンポーネント

それぞれのインストールの種類でインストールされるコンポーネントについては、『Oracle WebLogic Communication Services 管理ガイド』を参照してください。