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Oracle Fusion Middlewareライセンス情報
11g リリース1(11.1.1)
B55933-04
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8 Oracle Identity and Access Management個別ライセンス製品

この章では、単独でライセンスされるOracle Identity and Access Management個別ライセンス製品について説明します。

次の項では、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できるOracle Identity and Access Management製品および製品ファミリについて説明します。

ここで説明するオプション、パックまたは製品は、単独で購入したライセンスなしでは使用できない場合があります。これらのオプション、パックまたは製品が製品CDまたはダウンロードに含まれていたり、入手したドキュメントに説明がある場合でも、その使用には適切なライセンスの購入が必要です。

この章で説明している製品でOracle Databaseを使用する場合の重要なライセンス要件については、第8.15項「Oracle Databaseライセンス要件」を参照してください。

8.1 Oracle Entitlements Server

Oracle Entitlements Serverは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.1.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Entitlements Serverのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Entitlements Server専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.2 Oracle Entitlements Server Security Module

Oracle Entitlements Server Security Moduleは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

Oracle Entitlements Server Security Moduleを使用するには、Oracle Entitlements ServerまたはOracle Access Management Suite(Oracle Entitlements Serverを含みます)のライセンスを購入する必要があります。

8.3 Oracle Directory Services

Oracle Directory Servicesは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。次のものが含まれています。

8.3.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Directory Servicesのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Oracle Single Sign-Onは、Oracle Delegated Administration Servicesのみにアクセスするユーザーに対する認証サービスのために提供されています。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Directory Services専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.4 Oracle Access Manager

Oracle Access Managerは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.4.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Access Managerのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Access Manager専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.5 Oracle Adaptive Access Manager

Oracle Adaptive Access Managerは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.5.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Adaptive Access Managerのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Adaptive Access Manager専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.6 Oracle Identity Federation

Oracle Identity Federationは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.6.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Identity Federationのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Identity Federation専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.7 Oracle Identity Manager

Oracle Identity Managerは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.7.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Identity Managerのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Identity Manager専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.8 Oracle Identity Manager Connectors

Oracle Identity Manager Connectorsは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。Oracle Identity Manager ConnectorsにはOracle Identity Managerが必要です。

利用可能なIdentity Manager Connectorsは、次のとおりです。

8.9 Oracle Role Manager

Oracle Role Managerは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.9.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Role Managerのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Role Managerがエンドポイントの1つである場合にワークフローを作成するためのBPEL Process Manager。


    注意:

    Oracle BPEL Process Managerには、HP SOA Systinet RegistryからのUDDIクライアント・ライブラリがバンドルされています。これらのライブラリおよびUDDIクライアント機能は、Oracle Service Registryに接続して通信する目的で、エンド・ユーザーにのみライセンスが与えられます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Oracle Role Manager専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.10 Oracle Enterprise Single Sign-On Password Reset

Oracle Enterprise Single Sign-On Password Resetは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。

8.10.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Enterprise Single Sign-On Password Resetのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

8.11 Oracle Enterprise Single Sign-On Suite

Oracle Enterprise Single Sign-On Suiteは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。これには、Oracle Enterprise Single Sign-On Password Resetが含まれています。

8.11.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Enterprise Single Sign-On Suiteのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

8.12 Oracle Access Management Suite

Oracle Access Management Suiteは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。次のものが含まれています。

8.12.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Access Management Suiteのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Access Management Suite専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。

8.13 Oracle Identity and Access Management Suite

Oracle Identity and Access Management Suiteは、Oracle Application ServerまたはWebLogicのエディションとは別に、単独でライセンスを購入できます。次のものが含まれています。

8.13.1 使用制限付きライセンス

次の使用制限付きライセンスは、Oracle Identity and Access Management Suiteのライセンスを単独で購入した場合に含まれます。

  • Business Intelligence Publisherで次を発行または表示(あるいはその両方)する場合:

    • 出荷時のBI Publisherレポート。レイアウト変更は許可されています。

    • 出荷時または新規作成のBI Publisherレポートで、カスタマイズされていない既存のIdentity Managementスキーマからのデータにアクセスするために変更されるもの。

  • Identity and Access Management Suite専用ホストとしてのOracle Internet Application Server Enterprise EditionまたはWebLogic Enterprise Edition。Javaランタイム環境とHTTPのサポートを提供するランタイム・コンポーネント、およびそれらのランタイム・コンポーネントの設定と管理に使用する構成コンポーネントと管理コンポーネントを含みます。


注意:

含まれている製品(たとえばOracle Access Manager)に使用制限付きライセンスがある場合、Oracle Identity and Access Management Suiteのライセンスを単独で購入した場合も、その使用制限付きライセンスが適用されます。

8.14 Management Pack for Identity Management

Management Pack for Identity Managementを使用すると、企業が様々なIdentity Managementコンポーネントの可用性、パフォーマンス、負荷およびセキュリティ・メトリックを事前に監視できます。Management Pack for Identity Managementは、パフォーマンスと可用性の向上、およびOracle Access Manager、Oracle Identity Manager、Oracle Identity Federationの環境管理のコストと複雑さの低減に役立ちます。

8.14.1 機能

Management Pack for Identity Managementは、エンド・ツー・エンドのOracle Access Manager、Oracle Identity ManagerおよびOracle Identity Federationの環境を管理するために、構成管理、パフォーマンス管理およびサービス・レベル管理においてOracle Enterprise Manager Grid Controlの広範囲にわたる機能セットを利用します。

OracleデータベースとOracle以外のデータベース、ミドルウェア、ネットワーク・デバイスおよびホストを管理するための他のEnterprise Managerパックやプラグインと組み合せると、Oracle Identity Management環境全体の完全なエンド・ツー・エンド管理を実現できます。


注意:

次に説明する機能をEnterprise ManagerのGraphical User Interface、コマンドライン・インタフェースおよび公開済リポジトリ・ビューで使用するには、管理パックのライセンスが必要です。

Management Pack for Identity Managementには、表8-1に示す機能が含まれています。

表8-1 Management Pack for Identity Managementの主な機能

機能 利点

単一ステップによる検出

Oracle Access Manager(OAM)、Oracle Identity Manager(OIM)およびOracle Identity Federation(OIF)の単一ステップによる検出の実行により、監視環境を迅速に設定できます。

監視および診断

アラート通知に加えて、リアルタイムのメトリックおよび履歴データを受信します。

Oracle Identity Management環境をシステム指向ビューとエンド・ユーザーの視点の両方から事前に監視します。監視対象コンポーネントに対するキー・パフォーマンス・メトリックのコレクションがデフォルトで用意されているため、短時間で容易に高価値を生み出すことができます。この結果、あらゆる監視対象ターゲットについて、警告およびクリティカルのしきい値に基づいてアラートを設定し、グラフやレポートを使用して現在および過去のパフォーマンス情報を表示し、ボトルネックを識別することによってパフォーマンスの問題を診断できます。

構成

Oracle Access Managerコンポーネントについて、構成メトリックを追跡し、構成スナップショットを作成し、構成を比較します。

サービス・レベルの管理

Identity and Accessサービスを依存先の主要コンポーネントまでモデリングし、ビジネス要件に基づいてサービス・レベルを定義し、明確に定義されたサービス・レベル目標値(SLO)に対するレポートを作成します。

また、統合サービス・テストを使用して、エンド・ユーザーの視点からOracle Identity Management環境を監視することもできます。これらのテストでは、シングル・サインオンを使用したアプリケーションへのログインなど、主要なエンド・ユーザー・アクティビティがシミュレートされます。テストは、Identity and Accessサービスのパフォーマンスと可用性をアクティブに測定するために、ネットワーク内の複数の場所からビーコンを介して実行されます。


8.14.2 インストールおよびライセンス・リンク

Management Pack for Identity Managementは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストーラから使用できます。

Management Pack for Identity Managementに関するライセンスの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報』のIdentity Management Enterprise Managementに関する項を参照してください。

8.15 Oracle Databaseライセンス要件

Oracle Application Server InfrastructureデータベースにOracle Repository Creation Utilityデータベース・スキーマ以外のデータを格納するには、そのOracle Database(Standard Edition、Standard Edition OneまたはEnterprise Edition)のフルユース・ライセンスが必要です。

8.15.1 Oracle Database Standard EditionまたはStandard Edition Oneのフルユース・ライセンス

Oracle DatabaseのStandard EditionまたはStandard Edition Oneのフルユース・ライセンスの購入が必要なデータの種類として、次のようなものがあります。

  • Oracle Content Management SDKのOracle Databaseに格納されるドキュメントまたはその他のオブジェクト

  • ポータル・リポジトリに格納されるドキュメントまたはすべてのタイプのコンテンツ

  • Oracle Integration B2B

  • BPEL Process Managerのすべてのプロセス・インスタンス・データ(Oracle Databaseをデハイドレーション・ストアとして使用するものも含む)

  • 汎用のLDAPディレクトリとしてのOracle Internet Directoryの使用に関連するすべてのLDAPデータ

  • アプリケーションによって作成または更新される、その他すべてのカスタム・データ

8.15.2 Oracle Database Enterprise Editionのフルユース・ライセンス

次の2種類のデータでは、Oracle Database Enterprise Editionのフルユース・ライセンスの購入が必要です。

  • ホスティング用のデータベースのVPD機能を使用する、すべてのOracle Portal

  • データベース・レプリケーションが使用されるときのOracle Internet Directory LDAPディレクトリの使用に関連するすべてのLDAPデータ

8.15.3 Oracle Databaseのフルユース・ライセンスが不要な場合

次の場合、Oracle Internet Application Serverの購入時に、Oracle Databaseのフルユース・ライセンスの購入は不要です。

  • Oracle Web Cacheのみを使用している場合

  • Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Business Intelligence Discovererを使用している場合

  • Oracle以外のデータベースに対してのみOracle Reports Servicesを使用している場合