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Oracle Application Server Adapters for CICSユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61397-01
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4 OracleAS Adapters for CICSの統合

OracleAS Adapter for CICSの相互作用を構成するには、次のタスクを指定された順序で実行する必要があります。

  1. OracleAS Adapters for CICSの構成

  2. WebLogicとのOracleAS Adapters for CICSの統合

  3. OracleAS Adapter for CICSの構成


関連項目:

『Oracle Application Server Adapter概要』

OracleAS Adapter for CICSの構成

この項の構成は、次のとおりです。

JCA構成ファイルの作成

Oracle Studioを使用して、CICSアダプタまたはCICS QueueのWSDLファイルのバインディング・ファイルを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Design」パースペクティブの「Configuration」ビューで「Machines」フォルダを開きます。

  3. 「Oracle StudioでのIBM z/OSプラットフォームの設定」で定義したマシンを開きます。

  4. 「Bindings」を開きます。このコンピュータで使用可能なバインディング構成がリストされます。

  5. 「NAV」バインディングを開きます。NAVバインディング構成には、コンピュータに格納されているデータソースとアダプタのブランチが含まれています。

  6. 次のうち1つを実行します。

    • CICSアダプタの場合、「Adapters」フォルダを開き、「Oracle Connectアダプタの構成」で定義したCICSアダプタを右クリックし、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

    • CICS Queueアダプタの場合、「Events」フォルダを開き、「CICS Queueアダプタの構成」で定義したCICS Queueを右クリックし、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。

    「JCA Configuration Files」ダイアログ・ボックスが開きます。

  7. 「Save to」フィールドで、ファイルを保存する位置のパスを入力し、「Browse」を選択して位置を参照します。

  8. 「JNDI Location」フィールドで、WebLogicコネクション・ファクトリJNDIの位置のデフォルト値を必要に応じて変更します。

    コネクション・ファクトリがWebLogicサーバーに存在することを確認します。コネクション・ファクトリは、アウトバウンド相互作用では必須であり、インバウンド相互作用ではオプションです。

    バインディング・ファイルの詳細は、「アウトバウンド相互作用のバインディングの構成」または「インバウンド相互作用のバインディングの構成」を参照してください。

  9. 「OK」をクリックし、正しい位置にファイルを作成します。

    「View Genereated Content」ダイアログ・ボックスが開きます。ここには、作成されたバインディング・ファイル(*.jca)およびWSDLファイルへのリンクがあります。ファイルを表示または編集するには、ダイアログ・ボックスで該当するリンクをクリックします。

    BPEL Process Managerまたはメディエータを使用する場合は、次のファイルを使用します。

アウトバウンド相互作用のバインディングの構成

Oracle Studioで生成されたWSDLファイルは編集しません。AttuInteractionSpecExecutionTimeoutプロパティを構成する場合は、バインディング・ファイルを編集できます。


注意:

FunctionNameプロパティの値は、対応するoperationの値と同じである必要があります。

次に、アウトバウンド・アプリケーションのバインディング・ファイルの例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><adapter-config adapter="Legacy Adapter" name="calc" xmlns="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata">    <connection-factory UIConnectionName="pcbpel" csfKey="pcbpel" location="eis/legacy/calc"/>        <endpoint-interaction operation="add" portType="calcPortType">        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">            <property name="FunctionName" value="add"/>                        <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>            </interaction-spec>    </endpoint-interaction>    <endpoint-interaction operation="display" portType="calcPortType">        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">            <property name="FunctionName" value="display"/>                        <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>            </interaction-spec>    </endpoint-interaction>    <endpoint-interaction operation="div" portType="calcPortType">        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">            <property name="FunctionName" value="div"/>                        <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>            </interaction-spec>    </endpoint-interaction>    <endpoint-interaction operation="mul" portType="calcPortType">        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">            <property name="FunctionName" value="mul"/>                        <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>            </interaction-spec>    </endpoint-interaction>    <endpoint-interaction operation="sub" portType="calcPortType">        <interaction-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuInteractionSpec">            <property name="FunctionName" value="sub"/>                        <property name="ExecutionTimeout" value="120"/>            </interaction-spec>    </endpoint-interaction></adapter-config>

インバウンド相互作用のバインディングの構成

Oracle Studioで生成されたWSDLファイルは編集しません。AttuActivationSpecプロパティを構成する場合は、バインディング・ファイルを編集できます。これらのプロパティのほとんどは、コネクション・ファクトリでも提供できます。コネクション・ファクトリの構成方法の詳細は、「インバウンド用のCICS Queueアダプタの構成」を参照してください。バインディングで定義する必要のあるプロパティの詳細は、表4-1, 「バインディングで定義するActivationSpecのプロパティ」を参照してください。

バインディング・ファイルでは、アダプタのコネクション・ファクトリの名前は<service>セクションの<jca:address>要素のadapterInstanceJndi属性の値として指定されます。コネクション・ファクトリがアプリケーション・サーバーに存在する場合、そのプロパティが使用されます。存在しない場合は、AttuActivationSpecで指定されたプロパティが使用されます。値がコネクション・ファクトリとAttuActivationSpecの両方で指定されている場合、AttuActivationSpecプロパティがコネクション・ファクトリの値より優先されます。コネクション・ファクトリで指定されている値を使用する場合、バインディング・ファイルからプロパティを削除する必要があります。

これらのプロパティの説明は、「インバウンド用のCICS Queueアダプタの構成」を参照してください。

次に、インバウンド・アプリケーションのバインディング・ファイルの例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<adapter-config adapter="Legacy Adapter" name="eventQ1" xmlns="http://platform.integration.oracle/blocks/adapter/fw/metadata">
    <resource-adapter className="com.attunity.adapter.oracle.AttuResourceAdapter"/>  <endpoint-activation operation="eventStream" portType="eventQ1PortType">
<connection-factory UIConnectionName="pcbpel" csfKey="pcbpel" location="eis/legacy/OracleDisam_CDCQueue"/>
        <activation-spec className="com.attunity.adapter.oracle.AttuActivationSpec">
            <property name="MessagesInBatch" value="50"/>
            
            <property name="WaitTime" value="30"/>
            
            <property name="EisName" value="eventQ1"/>
            
            <property name="ServerName" value="localhost"/>
            
            <property name="PortNumber" value="2551"/>
            
            <property name="UserName" value=""/>
            
            <property name="Password" value=""/>
            
            <property name="Workspace" value="eventQ1"/>
            
            <property name="RetryInterval" value="15"/>
            
            <property name="ConnectTimeout" value="0"/>
            
            <property name="Compression" value="true"/>
            
            <property name="FirewallProtocol" value=""/>
            
            <property name="EncryptionProtocol" value=""/>
            
            <property name="EncryptionKeyName" value=""/>
            
            <property name="EncryptionKeyValue" value=""/>
            </activation-spec>
    </endpoint-activation>
</adapter-config>

次の表に、バインディング・ファイルで構成する必要のあるプロパティを示します。

表4-1 バインディングで定義するActivationSpecのプロパティ

プロパティ 説明

messagesInBatch

オプション。アダプタによってSOAプロセスに送信できる最大イベント数。デフォルト値は50です。

support2PC

オプション。2PCサポートを使用するには、trueに設定します。この値をtrueに設定するのは、Oracleアダプタが2フェーズ・コミットに構成される場合のみです。デフォルト値はfalseです。

waitTime

オプション。Oracle Connectが CICS Queueアダプタにレスポンスを送信するための最大レスポンス時間(秒)を定義します。デフォルトは30秒です。

retryInterval

オプション。サーバーにイベントが見つからない場合、次のリクエストを発行する前にリソース・アダプタが待機する時間。デフォルトは15秒です。