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Oracle Application Server Adapters for Tuxedoユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61400-01
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A メタデータの高度なチューニング

Oracle Studioを使用すると、アダプタ相互作用を定義できます。 さらに、Oracle Studioでは、これらの相互作用で使用する入力構造および出力構造を定義します。 相互作用および入力構造と出力構造は、Oracle Studioの「Metadata」ビューでメタデータとして保守されます。

アダプタ相互作用の編集

Oracle Studioを使用してOracle AS Adapter for Tuxedoの相互作用内のメタデータを編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle」「Studio」を選択します。

  2. 「Machines」フォルダを開いてから、使用しているマシンを開きます。

  3. 「Bindings」フォルダを開きます。

  4. 「NAV」バインディングを開きます。

  5. 「Adapters」フォルダを開き、アダプタ・リストを表示します。

  6. アダプタを右クリックし、「Show Metadata View」を選択して「Metadata」ビューを開きます。

    次のようにして、アダプタのメタデータを作成および編集できます。


注意:

Tuxedo Gatewayアダプタを使用している場合、メタデータを変更した後にTuxedoを再起動する必要があります。

アダプタ・メタデータの「General」のプロパティ

アダプタ名やアダプタへの接続方法など、アダプタに関する情報を入力および編集できます。 これらの変更は、「Design」パースペクティブの「Metadata」ビューで行います。 次に、アダプタの「General」のプロパティ・エディタを開く方法について説明します。

  1. Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Metadata」ビューで、「Adapters」フォルダを開きます。

  2. 編集するTuxedoアダプタを右クリックして「Open」を選択します。

    「General」のプロパティ・エディタが表示されます。

次の図に、アダプタの「General」のプロパティ・エディタを示します。

図A-1 アダプタ・メタデータの「General」のプロパティ

アダプタ・メタデータの「General」のプロパティ
「図A-1 アダプタ・メタデータの「General」のプロパティ」の説明


注意:

Tuxedo Gatewayアダプタを使用している場合、次のアダプタ固有のプロパティのみが表示されます。
  • maxFieldedBufferItems

  • maxFieldedBufferSize


次の表に、アダプタの「General」のプロパティを示します。

表A-1 アダプタの「General」のプロパティ

フィールド 説明

Description

アダプタを識別する説明を入力します。

Version

スキーマのバージョン。

Header

Cデータ構造とアダプタをマップするためのヘッダー・ファイル。

Authentication mechanism

アダプタにアクセスするための認証を指定します。 選択可能なメカニズムは次のとおりです。

kerbv5

none

basic password

Max request size

XMLリクエストまたはリプライの最大サイズをバイト単位で指定します。 この値より長いメッセージは拒否され、エラーが発生します。

Max active connections

1つのアダプタ(プロセスごと)での同時接続の最大数を指定します。

Max idle timeout

アクティブな接続のアイドル期間の最大時間を秒単位で指定します。 この時間を経過すると、接続はクローズされます。

Adapter Specifications

「Adapter specifications」の各セクションに、相互作用に関するアダプタ固有のプロパティが表示されます。 プロパティは、次のとおりです。

  • maxFieldedBufferItems: フィールド化バッファに格納される項目数に制限を設定します。 デフォルト値は800です。

  • maxFieldedBufferSize: FML型のメッセージ・バッファの合計サイズを制限します。 デフォルトは2KBに設定されます。

  • maxOutputXmlBufSize: XML型の出力メッセージ・バッファに割り当てられるメモリーのサイズを制御します。 デフォルトは8KBに設定されます。

    注意: このプロパティは、Tuxedo Gatewayアダプタを使用している場合は表示されません。

  • transactionTimeout: Tuxedoトランザクションの継続時間(秒単位)を制御します。 設定しない(または0(ゼロ)に設定した)場合、Tuxedoトランザクションで割込みは発生せず、明示的に終了するまで継続します。 これがデフォルトです。

    注意: このプロパティは、Tuxedo Gatewayアダプタを使用している場合は表示されません。


アダプタ・メタデータの「Interaction」

アダプタ・メタデータの「Interaction」エディタでは、相互作用およびその入力定義と出力定義を定義します。 次に、アダプタ・メタデータのエディタを開く方法について説明します。

  1. Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Metadata」ビューで、「Adapters」フォルダを開きます。

  2. 編集対象の相互作用があるTuxedoアダプタを開きます。

  3. 「Adapter」フォルダを開きます。

  4. 編集するアダプタを右クリックして「Open」を選択します。

    アダプタ・メタデータの「Interaction」エディタが表示されます。

表示されるアダプタ・メタデータの「Interaction」エディタは、使用しているTuxedoアダプタのタイプによって異なります。 次の各項に、「Interaction」エディタの2つのタイプを説明します。

TuxedoおよびTuxedo Queueアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」

この項では、TuxedoおよびTuxedo Queueアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」を説明します。

次の図に、TuxedoおよびTuxedo Queueアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」エディタを示します。

図A-2 TuxedoおよびTuxedo Queueの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」

TuxedoおよびTuxedo Queueのアダプタ・メタデータ相互作用
「図A-2 TuxedoおよびTuxedo Queueの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」」の説明

次の表に、TuxedoおよびTuxedo Queueアダプタの場合の「Interaction」のプロパティを示します。

表A-2 TuxedoおよびTuxedo Queueの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」のプロパティ

フィールド 説明

Interaction name

相互作用の名前を指定します。

Description

相互作用に関するわかりやすい識別子を入力します。

Mode

相互作用のモードを決定します。選択可能な相互作用のモードは次のとおりです。

sync-send-receive: 相互作用では、リクエストを送信し、レスポンスの受信を待機します。

sync-send: 相互作用では、リクエストを送信しますが、レスポンスの受信は待機しません。

sync-receive: 相互作用ではレスポンスの受信を待機します。

async-send: 使用できません。

Input record

入力レコードを識別します。

Output record

相互作用の結果の出力レコードを識別します。

Interaction Specific Parameters

相互作用に固有のパラメータのプロパティと値を定義します。次のプロパティを使用できます。

Interaction Type: 次のいずれかを選択します。

  • service: サービス相互作用を有効にします(デフォルト)。

  • enqueue: 「Queue Name」ボックスおよび「Queue Space Name」ボックスに入力した情報によって指定されたキューにメッセージを格納します。

  • post: 「Event Name」ボックスで指定された名前のイベント、およびそれに関連するデータをポストします。

Input Buffer Type: 入力に使用されるバッファのタイプ。

Output Buffer Type: 相互作用の結果に使用されるバッファのタイプ。

No Transaction: トランザクション・コンテキストに関係なく、サービスを実行できます。

No Reply Expected: 現在使用できません。

No Blocking Request: ブロッキング条件がある場合に、FROMリクエストを発行しないようにします。

No Timeouts: ブロッキング・タイムアウトを無視します。

Signal Restart: 選択すると、シグナルが基礎となるシステム・コールに割り込んだ場合は必ず、このコールが再発行されます。


Tuxedo Gatewayアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」

この項では、Tuxedo Gatewayアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」を説明します。

次の図に、Tuxedo Gatewayアダプタの場合のアダプタ・メタデータのプロパティ・エディタを示します。

図A-3 Tuxedo Gatewayの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」

Tuxedo Gatewayアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」
「図A-3 Tuxedo Gatewayの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」」の説明

次の表に、Tuxedo Gatewayアダプタの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」のプロパティを示します。

表A-3 Tuxedo Gatewayの場合のアダプタ・メタデータの「Interaction」のプロパティ

フィールド 説明

Interaction name

相互作用の名前を指定します。

Description

相互作用に関するわかりやすい識別子を入力します。

Mode

相互作用のモードを決定します。選択可能な相互作用のモードは次のとおりです。

sync-send-receive: 相互作用では、リクエストを送信し、レスポンスの受信を待機します。

sync-send: 相互作用では、リクエストを送信しますが、レスポンスの受信は待機しません。

sync-receive: 相互作用ではレスポンスの受信を待機します。

async-send: 使用できません。

Input record

入力レコードを識別します。

Output record

相互作用の結果の出力レコードを識別します。

Interaction Specific Parameters

相互作用に固有のパラメータのプロパティと値を定義します。次のプロパティを使用できます。

Output Buffer Type: 相互作用の結果に使用されるバッファのタイプ。


アダプタ・メタデータの「Schema Records」

アダプタ・メタデータの「Schema Record」エディタでは、相互作用の入力および出力レコード構造の一般詳細を定義します。次に、アダプタ・メタデータの「Schema Record」エディタを開く方法について説明します。

  1. Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Metadata」ビューで、「Adapters」フォルダを開きます。

  2. 編集対象のスキーマ・レコードがあるTuxedoアダプタを開きます。

  3. 「Schemas」を開きます。

  4. 編集するスキーマを右クリックして「Open」を選択します。

    アダプタ・メタデータの「Schema Record」エディタが表示されます。

次の図に、アダプタ・メタデータの「Schema Record」エディタを示します。

図A-4 アダプタ・メタデータの「Schema Record」

アダプタ・メタデータの「Schema Record」
「図A-4 アダプタ・メタデータの「Schema Record」」の説明

次の表に、アダプタ・メタデータの「Schema Record」のプロパティを示します。

「Fields List」領域を使用して、レコード内の単一データ項目を定義します。

図A-4 アダプタ・メタデータの「Schema Record」のプロパティ

フィールド 説明

Name

フィールドの名前を指定します。

Type

フィールドのデータ型。 有効なデータ型は次のとおりです。

  • Binary

  • Boolean

  • Date

  • Double

  • Float

  • Int

  • Long

  • Numeric

  • Short

  • String

  • Time

  • Timestamp

  • XML

Length

NULL終端文字を含むフィールドのサイズ(データ型がNULL文字終了をサポートしている場合)。



注意:

フィールド・プロパティを指定するには、「Specifications」ボックスを使用します。

アダプタ・メタデータのXML

アダプタ・メタデータは、そのXMLスキーマを表示して編集することもできます。 次に、アダプタ・メタデータのXMLエディタを開く方法について説明します。

  1. Oracle Studioの「Design」パースペクティブの「Metadata」ビューで、「Adapters」フォルダを開きます。

  2. 編集するアダプタを右クリックして「Open as XML」を選択します。

    「Design」ビューにアダプタのXMLエディタが表示されます。

次の図に、アダプタのXMLエディタを示します。

図A-5 アダプタ・メタデータのXMLエディタ

アダプタ・メタデータのXMLエディタ
「図A-5 アダプタ・メタデータのXMLエディタ」の説明

XMLエディタの「Design」ビューでプロパティを編集する方法の詳細は、「Oracle StudioでのXMLファイルの編集」を参照してください。