| Oracle Application Server CDC Adapters for Adabasユーザーズ・ガイド 11g リリース 1（11.1.1） B61401-01 |
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この章では、OracleAS Adapter for Adabasの作成例を示します。 OracleAS Adapter for Adabasで作業を行うには、BPELプロセスまたはメディエータ・プロセスのいずれかも構成する必要があります。 BPELまたはメディエータの使用方法の詳細は、「JDeveloperでのプロジェクトの作成例」を参照してください。
OracleAS Adapter for Adabasを使用してアウトバウンド相互作用を作成するには、新しいAdabasデータベースを作成し、そのデータを使用してCDCソリューションを作成する必要があります。
Adabasデータソースを作成するには、次の作業を行う必要があります。
Adabasデータベース内にHospitalという名前のデータベースを作成する必要があります。 このデータベース内に表4-1に示すファイルとフィールドを作成します。
表4-1 Adabasの表と列
| ファイル | フィールド |
|---|---|
|
HOSPITAL |
HOSPNAME HOSP_ADDRESS HOSP_PHONE ADMIN |
|
PATIENT |
HOSPNAME WARDNO PATNAME PATADRESS PAT_PHONE BEDIDENT DATEADMT PREV_STAY_FLAG PREV_HOSP PREV_DATE PREV_REASON |
|
SYMPTOM |
HOSPNAME WARDNO BEDIDENT DIAGNOSE SYMPDATE PREV_TREAT_FLAG TREAT_DESC SYMP_DOCTOR SYMP_DOCT_PHONE |
|
WARD |
HOSPNAME WARDNO TOT_ROOMS TOT_BEDS BEDAVAIL WARDTYPE |
最初に、AdabasデータがあるWindowsコンピュータへのアクセスを構成します。 このアクセスは、Oracle Connectを使用して構成します。 Oracle Connectを開き、指示に従います。 「Add Machine」ダイアログ・ボックスで次の情報を入力します。
Host name/IP address: Hospitalデータベースがあるメインフレーム・コンピュータの名前またはIPアドレスを入力します。 これは、Oracle Connectと同じディレクトリにインストールする必要があります。
Port: デーモンを実行するポート番号を入力します。 デフォルト・ポートは2551です。
Display Name: 表示名を入力します（デフォルトでは、表示名はホスト名とポート番号です）。 このフィールドに情報を入力する必要はありません。
User Name: アクセスするコンピュータに管理者パスワードが必要な場合は、コンピュータの管理者の名前を入力します。
Password: 必要な場合は、コンピュータ管理者のパスワードを入力します。
Connect via NAT with fixed IP address: これを選択するのは、固定された構成でNAT（ネットワーク・アドレス変換）ファイアウォール・プロトコルを使用する場合です。これにより、指定されたポートにかかわらず、それぞれの外部IPが1つの内部IPにマップされます。
図4-1に、適切な情報を入力した「Add Machine」ダイアログ・ボックスを示します。
ここで、作成したファイルのチェンジ・データ・キャプチャを作成します。 この作業を完了すると、WSDLファイルとバインディング（jca）ファイルを作成できます。 詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。
これらのファイルには、JDeveloperでBPELプロジェクトとメディエータ・プロジェクトを作成するために必要な情報が含まれます。 BPEL Process Managerおよびメディエータ用にJDeveloperを使用する方法の詳細は、「JDeveloperでのプロジェクトの作成例」を参照してください。
チェンジ・データ・キャプチャの設定を開始する前に、Adabasがチェンジ・データ・キャプチャを処理するように設定されていることを確認してください。 これを行う方法の詳細は、「ATTSRVR開始タスクの設定」を参照してください。
Oracle Studioでチェンジ・データ・キャプチャを作成する方法は、次の項で説明します。
このサンプルのチェンジ・データ・キャプチャの設定方法を次の手順で説明します。 Adabasのチェンジ・データ・キャプチャの設定方法の詳細は、「Oracle Studioでのチェンジ・データ・キャプチャの設定」を参照してください。
Oracle Studioで「Solution」パースペクティブを開きます。
左側のペインで「Create new project」をクリックします。
次の情報を入力します。
Project Name: Hospital
Type: Adabas (Mainframe)
図4-2に、「Create new project」画面の正しいデータを示します。
「Design」をクリックした後、「Next」と「Finish」をクリックして、画面のデフォルト値を使用します。 UNIXコンピュータ上でステージング領域を設定する場合は、2番目の画面でその設定を変更する必要があります。 詳細は、「CDCプロジェクトの作成」を参照してください。
「Implement」をクリックし、「Implementation」ガイドを開きます。
「Server Configuration」では、次の情報を入力します。
Machine: Oracle ConnectがインストールされたWindowsコンピュータの情報を入力します。
Data Source: 次の情報を入力します。
Database number: このプロジェクト用に作成したAdabas Hospitalデータベースのデータベース番号を入力します。
PREDICT file number: Predictファイル番号を入力します。
PREDICT database number: このプロジェクト用に作成したデータベースにPredictファイルが存在している場合は、-1を入力します。
詳細は、「CDCプロジェクトの作成」を参照してください。
CDC Service: デフォルト設定を使用できます（デフォルト設定では、すべての変更がジャーナルに記録され、イメージ前レコードのキャプチャは組み込まれません）。
Logger: トラッキング・ファイル名と、使用しているAdabasのバージョンを入力します。
Logging Level: デフォルト設定を使用します。
詳細は、「CDCサービスの設定」を参照してください。
「Stream Service Configuration」では、次の情報を入力します。
Machine: ステージング領域として使用しているコンピュータの情報を入力します。 これは、WindowsマシンまたはUNIXマシンである必要があります。
Stream Service: 次の情報を入力します。
「Staging Area」画面で、指定したコンピュータとステージング領域コンピュータ上にある変更ファイルの場所を入力します。
「Changed Data Capture Table Selection」で、すべての表を選択します。
残りの画面では、「Next」をクリックしてデフォルト値を使用します。
Access Service Manager: すべての画面で「Next」をクリックし、デフォルト値を使用します。
詳細は、「CDCサーバーの設定」を参照してください。
ここで、ソリューションのデプロイを行う必要があります。
ソリューションをデプロイするには、「Activate Workspaces」をクリックします。 開いたすべての画面で「OK」をクリックします。 ネーミングの競合に関するメッセージが表示された場合は、最初にそれを解決する必要があります。
チェンジ・データ・キャプチャのデプロイの詳細は、「チェンジ・データ・キャプチャのデプロイ」を参照してください。
JDeveloperを使用して接続を設定するには、WSDLファイルとJCAファイルの両方を作成する必要があります。 これらのファイルは、BPELプロセスまたはメディエータ接続を設定する前に、Oracle Studioを使用して作成します。
JCA構成ファイルの作成方法の詳細は、「JCA構成ファイルの作成」を参照してください。 Hospital_CDCQueueアダプタ用のファイルを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Studioの「Configuration」ペインから、作成したCDCステージング領域のバインディングを開きます。 バインディングの名前は、Oracle Studioで作成したCDCソリューションのプロジェクト名に、_SAという接尾辞が付いたものです。
Hospital_CDCQueueアダプタを右クリックし、「Generate JCA Configuration Files」を選択します。
BPELプロセスまたはメディエータ接続の作成時に見つけることのできる場所にファイルを保存します。
