| Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーション ロギングのロギング サービス ユーザーズ ガイド 11g リリース 1 (10.3.1) B55513-01 |
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以下の節では、Localizer クラスのリファレンス情報を提供します。
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注意 : このLocalizer クラス メソッドの情報は、上級ユーザ向けのリファレンスです。通常、このインタフェースを直接使用する必要はありません。一般には、カタログ内の生成されたメソッドを使用します。 |
Localizer は、出力用のテキストをローカライズするためにアプリケーションやサーバ コードによって使用されるクラスです。weblogic.i18ngen ユーティリティでは、メッセージ カタログの内容に基づいて Localizer クラスが作成されます。
Localizer クラスは、カタログ ファイルごとに 1 つ生成されます。クラスの名前は、カタログ名 (.xml 拡張子はユーティリティによって削除される) の後に、ログ メッセージ カタログの場合は LogLocalizer を、シンプル テキスト カタログの場合は TextLocalizer を付けたものです。カタログ ejb.xml の Localizer クラスは、ejbLogLocalizer です。
Localizer は、PropertyResourceBundle オブジェクトです。Localizer でのローカライゼーション データのアクセスを容易にするために、4 つのメソッドが追加されています。これらのメソッドは、以下の表 A-1 で説明されています。
これらのメソッドは、Localizer の一部ではありません。正しくはこれらのメソッドは、Localizer クラスの一部です。Localizer クラスは、Localizer のデータを抽出するために Logger クラスおよび TextFormatter クラスで使用されます。各 Localizer には、L10nLookup (Localizer ルックアップ オブジェクト) で取得された Localizer クラスが関連付けられています。
表 A-1 ローカライゼーション データのアクセスに使用されるメソッド
| メソッド | 説明 |
|---|---|
public Object getObject(String key, String id) |
メッセージ |
public Object getObject(String key, int id) |
メッセージ |
public String getString(String key, String id) |
メッセージ |
public String getString(String key, int id) |
メッセージ |
ローカライゼーション データ アクセスに使用される各メソッドには key 引数があります。key 引数として識別される値は、以下のとおりです。
Localizer.SEVERITY
Localizer.MESSAGE_ID
Localizer.MESSAGE_BODY
Localizer.MESSAGE_DETAIL
Localizer.CAUSE
Localizer.ACTION
Localizer.SEVERITY キーの場合を除き、Localizer によって返されるローカライゼーション データは整数型のオブジェクトを返す String オブジェクトです。
返される重大度 (severity) の値は、以下のとおりです。
weblogic.logging.severities.EMERGENCY
weblogic.logging.severities.ALERT
weblogic.logging.severities.CRITICAL
weblogic.logging.severities.NOTICE
weblogic.logging.severities.ERROR
weblogic.logging.severities.WARNING
weblogic.logging.severities.INFO
weblogic.logging.severities.DEBUG
返される特定の文字列は、メッセージ カタログで定義されます。
get*() メソッドの key 引数は、定義のどの要素を返すのかを識別します。受け入れられる値は、Localizer クラスの定義で定義されます。返されるテキストは、java.text.MessageFormat.format() によってさらに拡張できます。message body、detail、cause、および action の各要素は、すべてローカライズできます。他の要素 (message ID、severity、および subsystem) はローカライズ可能ではなく、MessageFormat で処理を加える必要もありません。
メッセージに対する正しい Localizer を取得するには、L10nLookup クラス (システムの起動時に次のプロパティ ファイルからロードされるプロパティ クラスの拡張) を使用します。
i18n_user.properties
このプロパティ ファイルは weblogic.i18ngen によって作成され、インストールされた WebLogic Server に入っています。ユーザ アプリケーションを起動すると、そのクラスパスのすべての i18n_user.properties ファイルが L10nLookup にもロードされます。
ルックアップ (i18n_user.properties) ファイルのプロパティのフォーマットは次のとおりです。
nnnnnn=subsystem:Localizer class
この行の引数は次のように定義されています。
nnnnnn はメッセージ ID を表す。
subsystem は関連するサブシステムを表す。
Localizer class は生成された Localizer クラスの名前を表す。
たとえばメッセージ 001234 は、次のルックアップ ファイルのプロパティに基づいて、weblogic.i18n.ejbLogLocalizer クラスからの EJB サブシステム メッセージ ID として識別されます。
001234=EJB:weblogic.i18n.ejbLogLocalizer