A WLST デプロイメント オブジェクト

以下の節では、WLST デプロイメント オブジェクトについて説明します。

• WLSTPlan オブジェクト

• WLSTProgress オブジェクト

WLSTPlan オブジェクト

『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool コマンド リファレンス』の「loadApplication」で説明したように loadApplication コマンドを使用してアプリケーションをロードした後、WLSTPlan オブジェクトにより、アプリケーション デプロイメント プランに変更を加えることができます。

次の表では、デプロイメント プランに対する操作に使用できる WLSTPlan オブジェクト メソッドについて説明します。

表 A-1 WLSTPlan オブジェクト メソッド

操作対象	使用するメソッド	目的
デプロイメント プラン	DeploymentPlanBean getDeploymentPlan()	現在のアプリケーションの DeploymentPlanBean を返す。
デプロイメント プラン	void save() throws FileNotFoundException, ConfigurationException	読み取り元のファイルにデプロイメント プランを保存する。
モジュールのオーバーライド	ModuleOverrideBean createModuleDescriptor(String name, String uri, String moduleOverrideName)	ModuleOverrideBean moduleOverrideName について、指定された name および uri で ModuleDescriptorBean を作成する。
モジュールのオーバーライド	ModuleOverrideBean createModuleOverride(String name, String type)	現在のデプロイメント プランについて、指定された name および type で、ModuleOverrideBean を作成する。
モジュールのオーバーライド	void destroyModuleOverride(String name)	デプロイメント プラン内の ModuleOverrideBean name を破棄する。
モジュールのオーバーライド	ModuleOverrideBean[] getModuleOverride(String name)	ModuleOverrideBean name を返す。
モジュールのオーバーライド	ModuleOverrideBean[] getModuleOverrides()	デプロイメント プランで使用可能なすべての ModuleOverrideBean オブジェクトを返す。
モジュールのオーバーライド	VariableBean[] setModuleOverride(ModuleOverrideBean moduleOverride)	現在のデプロイメント プランの ModuleOverrideBean moduleOverride を設定する。
モジュールのオーバーライド	void showModuleOverrides()	名前/タイプのペアとしてデプロイメント プラン内で使用可能なすべての ModuleOverrideBean オブジェクトを出力する。
変数	VariableBean createVariable(String name)	デプロイメント プラン内の値をオーバーライドできる VariableBean name を作成する。
変数	void destroyVariable(String name)	VariableBean name を破棄する。
変数	VariableBean getVariable(String name)	VariableBean name を返す。
変数	VariableBean[] getVariables()	デプロイメント プランで使用可能なすべての VariableBean オブジェクトを返す。
変数	void setVariable(String name, String value)	変数 name を、指定された value に設定する。
変数	void setVariableBean(VariableBean bean)	VariableBean bean を設定する。
変数	void showVariables()	デプロイメント プラン内のすべての VariableBean オブジェクトを名前/値のペアとして出力する。
変数の割り当て	VariableAssignmentBean createVariableAssignment(String name, String moduleOverrideName, String moduleDescriptorName)	ModuleOverrideBean moduelOverrideName の ModuleDescriptorBean moduleDescriptorName のための VariableAssignmentBean を作成する。
変数	void destroyVariableAssignment(String name, String moduleDescriptorName)	ModuleDescriptorBean moduleDescriptorName の VariableAssignmentBean name を破棄する。
変数	VariableAssignmentBean getVariableAssignment(String name, String moduleDescriptorName)	ModuleDescriptorBean moduleDescriptorName の VariableAssignmentBean name を返す。
変数	void showVariables()	デプロイメント プラン内のすべての VariableBean オブジェクトを名前/値のペアとして出力する。

WLSTProgress オブジェクト

WLSTProgress オブジェクトにより、実行されたデプロイメント コマンドのステータスをチェックできます。WLSTProgress オブジェクトは、次のコマンドによって返されます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool コマンド リファレンス』の関連コマンドを参照してください。

• deploy

• distributeApplication

• redeploy

• startApplication

• stopApplication

• updateApplication

次の表では、現在のデプロイメント アクションのステータスをチェックするのに使用できる WLSTProgress オブジェクト メソッドについて説明します。

表 A-2 WLSTProgress オブジェクト メソッド

使用するメソッド	目的
String getCommandType()	このイベントのデプロイメント CommandType を返す。このコマンドは、distribute、redeploy、start、stop、または undeploy の各値のうち、1 つを返す。
String getMessage()	このイベントのステータスに関する情報を返す。
ProgressObject getProgressObject()	現在のデプロイメント アクションと関連付けられた ProgressObject を返す。
String getState()	現在のデプロイメント アクションの状態を取得する。このイベントの CommandType。このコマンドは、running、completed、failed、または released (オブジェクトがプロダクションへリリースされたことを示す) の各値のうち 1 つを返す。
boolean isCompleted()	現在のデプロイメント アクションが完了したかどうかを判断する。
boolean isFailed()	現在のデプロイメント アクションが失敗したかどうかを判断する。
boolean isRunning()	現在のデプロイメント アクションが実行中かどうかを判断する。
void printStatus()	コマンド タイプ、状態、追加のメッセージなど、デプロイメント アクションの現在のステータスを出力する。