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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBC のコンフィグレーションと管理
11g リリース 1 (10.3.1)
B55546-01
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5 WebLogic Server での JDBC ドライバの使い方

WebLogic Server は、以下の機能を提供する JDBC ドライバと連携して動作します。

Serializable または Remote インタフェースを実装しない JDBC ドライバは、リモート クライアント アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。

この章では、WebLogic Server で JDBC ドライバを設定および使用する方法を説明します。この節の内容は以下のとおりです。

WebLogic Server でインストールされる JDBC ドライバ

11g バージョンの Oracle Thin ドライバ (JDK 6 の場合は ojdbc6.jar、JDK 5 の場合は ojdbc5.jar) が Oracle WebLogic Server と共にインストールされます。


注意 :

WebLogic Server では、DataDirect の WebLogic Type 4 JDBC ドライバもインストールされます。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Type 4 JDBC ドライバ ガイド』を参照してください。

Oracle Thin Driver に加えて、mySQL 5.0.x (mysql-connector-java-commercial-5.0.x-bin.jar) JDBC ドライバが WebLogic Server と共にインストールされます。

これらのドライバは、weblogic.jar と一緒に WL_HOME\server\lib フォルダ (WL_HOME は WebLogic Server のインストール先フォルダ) にインストールされます。weblogic.jar のマニフェストには、このファイルがリストされており、weblogic.jar のロード時 (サーバの起動時) にロードできます。したがって、CLASSPATH にこの JDBC ドライバを追加する必要はありません。WebLogic Server でインストールされていないサードパーティ JDBC ドライバを使用する予定がある場合は、それらのドライバをインストールする必要があります。インストール作業には、ドライバ ファイルへのパスで CLASSPATH を更新することが含まれます。また、データベース クライアント ファイルへのパスで PATH を更新する場合もあります。「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページ (http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html) の「Supported Database Configurations」を参照してください。

WebLogic Server でインストールされる別バージョンのドライバを使用する予定がある場合は、WL_HOME\server\lib 内のドライバ ファイルを更新バージョンに置き換えるか、または CLASSPATH の前に新しいファイルを追加することができます。

WebLogic Server でインストールされる MySQL および Oracle Thin ドライバのコピーや、その他のサポート ファイルは、WL_HOME\server\ext\jdbc\ にインストールされます。このフォルダには、各 DBMS 用にサブディレクトリがあります。WebLogic Server でインストールされたドライバのバージョンに戻す必要がある場合は、ファイルを WL_HOME\server\ext\jdbc\DBMS から WL_HOME\server\lib にコピーできます。


注意 :

WebLogic Server ではまた、PointBase 5.7 JDBC ドライバと、PointBase DBMS の評価版が、WebLogic Server サンプルと一緒に WL_HOME\common\eval\pointbase ディレクトリにインストールされています。PointBase Server は、WebLogic Server 評価版でのみサポートされ WebLogic Server 配布キットに含まれる完全な Java DBMS 製品で、試用版のカスタム アプリケーションとして、または WebLogic Server に付属するサンプル アプリケーションの一部として提供されます。評価を目的としない開発やプロダクションで PointBase Server を使用するには、エンド ユーザが PointBase (http://www.pointbase.com) からライセンスを別途取得する必要があります。

Type 4 サードパーティ JDBC ドライバに対する環境設定

WebLogic Server に含まれているドライバ以外のサードパーティの JDBC ドライバを使用する場合は、その JDBC ドライバ クラスの場所を含むように WebLogic Server のクラスパスを更新する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server コマンド リファレンス』の「クラスパスの変更」で説明しているように、WL_HOME/common/bin にある commEnv.cmd/sh スクリプトを編集し、クラスを付加します。

Oracle 11g Thin Driver のグローバライゼーション サポート

11g バージョンの Oracle Thin Driver のグローバリゼーション サポートとして、Oracle では nls_charset.zip に代わる orai18n.jar ファイルを提供しています。Oracle のオブジェクト型およびコレクションにおいて CHAR および NCHAR 型のデータに、US7ASCII、WE8DEC、WE8ISO8859P1、および UTF8 以外の文字セットを使用している場合には、CLASSPATHorai18n.jar および orai18n-mapping.jar を含める必要があります。

orai18n.jar および orai18n-mapping.jar は、WebLogic Server のインストール時に WL_HOME\server\ext\jdbc\oracle\11g フォルダに格納されます。このファイルは weblogic.jar マニフェスト ファイルからは参照されないため、CLASSPATH に追加しなければ使用できません。

Oracle Thin Driver のデバッグ モードでの使い方

WL_HOME\server\ext\jdbc\oracle\11g フォルダには、ojdbc6_g.jar ファイル (JDK 6 用) および ojdbc5_g.jar ファイル (JDK 5 用) が入っています。これは、デバッグおよび追跡をサポートするクラスを備えたバージョンの、Oracle Thin Driver です。Oracle Thin Driver をデバッグ モードで使用するには、CLASSPATH の先頭にこれらのファイルへのパスを追加します。

SSL を介した Oracle Thin Driver の使用

この節では、SSL を介して Oracle Thin Driver を使用する場合の WebLogic Server のデータ ソースのコンフィグレーション方法について説明します。

WebLogic Server でデータ ソースをコンフィグレーションするには、以下の手順を実行します。

  1. Administration Console のナビゲーション ペインで、プラス記号をクリックして [サービス] を展開します。

  2. プラス記号をクリックして [JDBC] を展開します。

  3. [データ ソース] を選択します。

  4. [JDBC データ ソースの概要] ページで [新規作成] を選択します。

  5. [新しい JDBC データ ソースの作成] ページで、JDBC データ ソース名および JNDI 名 (省略可能) を指定します。

    データベースの種類として Oracle を選択し、使用する Oracle データベース ドライバ (Thin XA または Thin) を選択します。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. 必要に応じて、トランザクション オプションを選択します。[次へ] をクリックします。

  8. [接続プロパティ] ページで、[データベース名]、[ホスト名]、[ポート]、および [データベース ユーザ名] と [パスワード] を入力します。これらの値は、データ ソースの URL を作成するために使用されます。この URL は次のページで変更しますが、ここでは続行するために値を入力する必要があります。[次へ] をクリックします。

  9. [コンフィグレーションのテスト] ページで、以下のように変更します。

    1. ドライバ クラス名が oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource または oracle.jdbc.OracleDriver であることを確認します。

    2. 以下の構文と形式を使用するように URL を変更します。

      URL : jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = tcps)
      (HOST = <hostname>)(PORT = <sslport>))) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = <service_name>))
      (SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN=\"CN=<.......>\")))
      

      (SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN=\"CN=<.....>\")) は省略可能であり、サーバ DN の照合にのみに使用されます。

    3. 以下のプロパティを入力します。

      User =<ユーザ名> (すでに表示されている。)
      javax.net.ssl.trustStore=<jks ファイルの場所の絶対パス>
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStore=<jks ファイルの場所の絶対パス>
      javax.net.ssl.keyStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStorePassword=<パスワード>
      oracle.net.ssl_server_dn_match=true
      

      javax.net.ssl.keyStorejavax.net.ssl.keyStoreType、および javax.net.ssl.keyStorePassword は、データベースの listener.ora および sqlnet.ora で、双方向 SSL 用に SSL_CLIENT_AUTHENTICATION=TRUE が設定されている場合にのみ必要です。

      oracle.net.ssl_server_dn_match はサーバ DN の照合が必要な場合にのみ設定する必要があります。

  10. [テスト対象のテーブル名] を入力します (またはそのまま受け入れます)。

  11. 必要に応じて、[コンフィグレーションのテスト] をクリックしてコンフィグレーションをテストします。

  12. [完了] をクリックします。