Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ノード マネージャ管理者ガイド 11g リリース 1 (10.3.1) B55549-01 |
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以下の節では、Java ベースのノード マネージャとスクリプトベースのノード マネージャを起動および停止する方法について説明します。また、ノード マネージャを使用してサーバを起動する際の推奨手順も示します。
Windows では、[スタート] メニューのショートカットからノード マネージャを起動できます ([Tools|Node Manager])。
起動サービスとして実行するようにノード マネージャをインストールすることをお勧めします。これにより、ノード マネージャはシステムが再起動するたびに自動的に起動できるようになります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server インストール ガイド』の「Windows サービスのインストール」を参照してください。
デフォルトでは、ノード マネージャはローカル ホストのみからリスンします。ノード マネージャでリモート システムからのコマンドを受け付けるようにする場合は、デフォルトのノード マネージャ サービスをアンインストールして、その後に localhost 以外のリスン アドレスでリスンするように再インストールします。「Windows インストール用の起動サービスの再コンフィグレーション」を参照してください。
オペレーティング システム サービスとしてノード マネージャを実行することをお勧めしますが、コマンド プロンプトまたはスクリプトを使用してノード マネージャを手動で起動することもできます。ノード マネージャで必要な環境変数については「手順 8: ノード マネージャ環境変数の設定」を参照してください。
ノード マネージャのサンプル起動スクリプトは、WL_HOME
\server\bin
ディレクトリにインストールされます。WL_HOME
は、WebLogic Server の最上位のインストール ディレクトリです。Windows システムでは startNodeManager.cmd
、UNIX システムでは startNodeManager.sh
を使用します。
これらのスクリプトは必須の環境変数を設定し、WL_HOME
/common/nodemanager
でノード マネージャを起動します。ノード マネージャは、このディレクトリを出力およびログ ファイルを格納するための作業ディレクトリとして使用します。別の作業ディレクトリを指定するには、テキスト エディタで起動スクリプトを編集し、NODEMGR_HOME
変数の値を目的のディレクトリに設定します。
サンプル起動スクリプトを編集して、コマンド修飾子でノード マネージャ プロセスの適切なリスン アドレスおよびポート番号が設定されるようにしてください。
Java ベースのノード マネージャを起動するための構文は次のとおりです。
java [java_option=value ...] -D[nodemanager_property=value] -D[server_ property=value] weblogic.NodeManager
各値の説明は次のとおりです。
java_option
は、java
実行可能ファイルの直接引数 (-ms
や -mx
など)。
注意 : CLASSPATH 環境変数を設定しなかった場合、-classpath オプションを使用して必須のノード マネージャ クラスを指定します。 |
nodemanager_property
は、ノード マネージャ プロパティ。ノード マネージャ プロパティ値をコマンドラインで指定する代わりに、ノード マネージャを起動するディレクトリにインストールされている nodemanager.properties
ファイルを編集できます。詳細については、「nodemanager.properties の検討」を参照してください。
nodemanager.properties
の値は、コマンドラインで指定するノード マネージャ プロパティ値によってオーバーライドされます。
server_property
は、ノード マネージャがコマンドラインで受け付ける、サーバ レベルのプロパティ。以下のプロパティがあります。
bea.home
- 現在のマシン上のサーバ インスタンスが使用する BEA ホーム ディレクトリ。
java.security.policy
- 現在のマシン上のサーバ インスタンスが使用するセキュリティ ポリシー ファイルのパス。
注意 : UNIX システムの場合 :Solaris または HP-UX 以外の UNIX オペレーティング システム上でノード マネージャを実行する場合、ノード マネージャの起動時に -Dweblogic.Name="big iron" Solaris、HP-UX、および Linux 以外の UNIX オペレーティング システムでは、ノード マネージャの起動時にコマンドラインで |
SSH ノード マネージャのコマンド シェルを使用するには、次のコマンドライン オプションを使用して、管理サーバを起動します。
-Dweblogic.nodemanager.ShellCommand='ssh -o PasswordAuthentication=no %H wlscontrol.sh -d %D -r %R -s %S -x -c -f sample_custom_startscript.sh %C'
注意 : %C を、wlscontrol.sh に渡す最後の引数にする必要があります。 |
weblogic.nodemanager.ShellCommand
属性には、リモートの SSH ノード マネージャとの通信と、制御下にあるサーバ インスタンスに対するノード マネージャ機能の実行に使用するコマンド テンプレートを指定します。
テンプレートは、ノード マネージャをホストしているリモート マシン上のデフォルトのパスに wlscontrol.sh
があることを前提としています。
ShellCommand
構文は次のとおりです。
ssh -o PasswordAuthentication=no %H wlscontrol.sh -d %D -r %R -s %S %C'
使用可能なコマンドライン オプションを、表 6-0 に示します。使用可能なパラメータ値を、表 6-0 に示します。
たとえば、次のコマンドを入力したとします。
ssh -o PasswordAuthentication=no wlscontrol.sh myserver start
SSH サーバのリスン アドレスとリスン ポートは、デフォルトではリモート マシン上のノード マネージャで使用されるリスン アドレスとリスン ポートになります。ドメイン名とドメイン ディレクトリは、対象となるサーバ インスタンス myserver
に対して指定されているルート ディレクトリと見なされます。
別の例として、次のコマンドを入力したとします。
ssh -o PasswordAuthentication=no 172.11.111.11 wlscontrol.sh -d ProductionDomain -r ProductionDomain -s ServerA'
domains/ProductionDomain
ディレクトリにある ProductionDomain
というドメインのサーバ インスタンス ServerA
に START
コマンドが発行されます。
SSH コマンドには、次の文字列が含まれていなければなりません。
-o PasswordAuthentication=no
この文字列によって、SSH PasswordAuthentication
オプションが渡されます。値を yes
にすると、コンソールから読み込もうとするときにクライアントがハングします。
表 6-1 wlscontrol.sh コマンドライン オプション
パラメータ | 説明 |
---|---|
-n |
ノード マネージャのルート ディレクトリを指定する。 |
-s |
サーバ名を指定する。 |
-r |
ドメイン ディレクトリを指定する。 |
-x |
ノード マネージャのデバッグ フラグを設定する。 |
-c |
サーバ起動スクリプトを有効化する。 |
-f |
サーバ起動スクリプトの名前。 |
-p |
サーバ停止スクリプトの名前。 |
-h |
wlscontrol.sh の使い方を出力する。 |
表 6-2 シェル コマンド テンプレート
パラメータ | 説明 | デフォルト |
---|---|---|
%H |
SSH サーバのホスト名 |
|
%N |
ノード マネージャのホーム ディレクトリ |
NodeManagerMBean.NodeManagerHome |
%P |
SSH サーバのポート番号 |
|
%S |
WebLogic Server 名 |
|
%D |
WebLogic ドメイン名 |
|
%R |
ドメイン ディレクトリ (サーバのルート) |
|
%C |
ノード マネージャ スクリプトのコマンド
注意 : この要素を、ファイル内の最後の要素にする必要がある。 |
なし |
ノード マネージャを停止するには、それが実行されているコマンド シェルを閉じます。
通常、管理サーバおよび管理対象サーバの起動と停止には、WebLogic Scripting Tool とノード マネージャを使用することをお勧めします。この節では、ノード マネージャを使用してサーバを起動する際の推奨手順を示します。
詳細については、「WLST とノード マネージャを使用したサーバ管理」および『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool コマンド リファレンス』の「WLST コマンドおよび変数リファレンス」を参照してください。
WLST とノード マネージャを使用して管理サーバを起動する場合は、次の一般的な手順に従うことをお勧めします。
ノード マネージャを起動します。「ノード マネージャの起動」を参照してください。
Windows の場合は、[スタート] メニューのショートカットで環境変数を設定し、WLST を呼び出すことができます。
nmConnect コマンドを使用して、WLST をノード マネージャに接続します。
nmStart コマンドを使用して管理サーバを起動します。
管理サーバが起動したら、WLST を使用してドメイン内の管理対象サーバを起動できます。
注意 : nmStart コマンドを使用してサーバを起動した場合は、ノード マネージャで管理サーバの状態をモニタし、起動に失敗した場合に再起動することが可能です。ノード マネージャによって再起動できるのは、この方法で起動したサーバのみです。
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WLST とノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する場合は、次の一般的な手順に従うことをお勧めします。
ノード マネージャを起動します。「ノード マネージャの起動」を参照してください。
管理サーバを起動します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server サーバの起動と停止の管理』の「WebLogic Server のインスタンスの起動」を参照してください。
WLST を呼び出し、connect コマンドを使用して管理サーバに接続します。
WLST start コマンドを使用して管理対象サーバを起動します。
start
コマンドを使用した場合は、WLST が管理サーバにアクセスして管理対象サーバの起動プロパティを識別します。これらのプロパティは、最終的にはノード マネージャに渡され、管理対象サーバの起動に使用されます。
管理対象サーバの起動プロパティの識別に管理サーバを使用したくない場合は、WLST とノード マネージャを使用して、次に示す一般的な手順に従って管理対象サーバを起動することをお勧めします。
ノード マネージャを起動します。「ノード マネージャの起動」を参照してください。
WLST を呼び出し、nmConnect コマンドを使用してノード マネージャに接続します。
WLST nmStart コマンドを使用して管理対象サーバを起動します。
nmStart コマンドを使用すると、管理サーバを使用しなくても、任意のサーバ起動プロパティを指定して管理対象サーバを起動できます。ただし、以下の点を考慮に入れてください。
その管理対象サーバを初めて起動する場合は、boot.properties
と startup.properties
が定義済みかどうかを手動で確認する必要があります。
nmStart
では、サーバの起動プロパティを恒久的に変更することはできません。それらのプロパティは、次回そのサーバを管理サーバから移行または再起動するときには使用されません。
サーバのユーザ名とパスワードを nmStart
を使用して渡す場合、これらの値は暗号化されません。